10期 予想歴25年
◎オウケンサクラ
11着/8人気
○アプリコットフィズ3着/2人
▲ディアアレトゥーサ6着/10人
×ワイルドラズベリー
本命候補に残った2頭はオウケンサクラとディアアレトゥーサ。
今年の紫苑Sはちょっと違う。1.58.8という速いタイムは1000m通過が57.7というハイペースのおかげでもあるが、注目したいのが最後の1ハロン。前傾ラップのレースなら上がりがかかって当然なのだが、このレースに限っては11.9→11.9とスピードが落ちることなくゴールを通過している。これには驚いた。上位2頭+直線で前が壁になり、外に出す不利がありながら最後は追いつめてきたコスモネモシンは強い評価できる。さらに順位をつけるなら、前半5番手で前を追走し、4角では外から2着馬に被されながら怯まずに最後まで抜かせなかったディアアレトゥーサが上。しかし上位2頭は権利獲りがかかっていたレースで、特に夏場から今回が4戦目となる勝ち馬の上がり目には疑問を感じるところがあるし、クラックシードは乗り替わった騎手と外枠が嫌味。コスモネモシンは賞金的にここに出れるのは確実で叩き台のレースだったが、血統的にも坂のあるコースのほうが向いているので勝ち負けまでは厳しいかと。
さてオウケンサクラ。前走の回顧でも「使ってよくなる」と書いたように、今回の調教では坂路で50秒台を連発したにもかかわらず、調教後の馬体重は+12kg。明らかに状態は上向いていると思える。血統的には持続力があり消耗戦向きの馬で、阪神外回り→京都の内回りは確実にプラス。アグネスワルツが引っ張ってもらう展開もいいし、遅くなったなら自分から動けばいいだけで、展開も枠順も申し分ないだろう。イメージ的には4角で先頭に並ぶくらいの積極さで早めに抜け出しての粘り込みに期待。
軸としてはアプリコットフィズが最適か。今まで走ってきたコースもあるが、血統的には斬れそうなイメージがあるものの、恐らく斬れ勝負では分が悪く、適度に上がりのかかるレースのほうが向いている感じ。フェアリーSは負けたものの内容的には強い競馬だったし、クイーンCも番手からの抜け出しとはいえ、35.1の上がりを要しているからな。今回は栗東に滞在して準備万端。まあ不様なレースはしないだろ。
アパパネは前走の回顧であまり良いことは書かなかったが、レースを見直すとやっぱり強い馬だなと再認識。道中はかかりっぱなしで、直線では前が壁になりそうなところをこじ開けてきたからな。しかし今回はさらに外枠で引っ掛かる心配が大きい。前に壁を作れないと暴走してしまう可能性すらあるんじゃないかと。道中を上手く乗りきったとしても、勝てば3冠という心理で早めに動いてしまうだろう。力は認めても勝ち切るまではどうかと。
ショウリュウムーンは桜花賞も前走も内枠で前が壁になる不利があったが、どうも捌くのが上手くない馬のような気がする。今回も内枠に入っただけにどういうレースをするのか注目だが、道中インでロスなく周るよりも腹をくくって早めに外に出して競馬をしたほうがいいんじゃないかと。
サンテミリオンは評価のしようがない。オークスを勝ったんだから力はあるのは認めるが、そこからぶっつけ&直前輸送でどこまでやれるのか。乗り込み量は多いが・・・。
ワイルドラズベリーの前走は圧巻だったが、あそこまで圧巻だと1800mが得意なんじゃないかと。ファルブラヴ産駒は1800mでも長い印象はあるし、得意なのは同じ非根幹距離の1400mだから通じるものがある。前走の速い上がりはこのレースでは意味のないものでまったく買う気がしないな。
アグネスワルツは調教を見てもまだ良化途上に思える。アニメイトバイオはそこまで印がまわらなかったが、前走のような乗り方は本番ではできないでしょ。
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