ジャパンカップ2010予想
ブエナビスタ敗れる…とすれば!

クライスト教授
10期 予想歴31年

◎ジョシュアツリー
  10着/9人気

○ブエナビスタ2着/1人
▲フィフティープルー18着/14人
×ナカヤマフェスタ
×ヴィクトワールピサ


近年になく外国馬が多数参戦してきた今年のジャパンカップ。だが、結論から言うと【ブエナが馬券対象(3着以内)から外れることはない】と言えるだろう。

では、ブエナが敗れるとすれば一体どんな馬にやられるだろうか…その答えは、過去のブエナの敗戦の中から見出すしかない。

過去に2度、ブエナが後ろから差されて敗れたことがある…ドリームジャーニーの有馬記念とナカヤマフェスタの宝塚記念である。

但し、この2戦とも差されるだけの条件があったことは誰もが納得できるだろう・・・

有馬は、横山典のテン乗りで、それまでやったことのない先行位置取りをしてDジャーニーの的になってしまった。(先行自体は間違いではなかったが、ブエナの脚を測れてなかったテン乗りだったのが差された要因)
宝塚は、海外から最悪の状態でヴィクトリアマイルに臨み、馬体回復の最中で臨んだレースだった。(今度はナカヤマフェスタと立場が逆転しているので同馬に差されるとは思えない)

つまり、ブエナがある程度順調に臨戦できる場合、後ろの馬に差されて敗れることはまずないと言えるのだ。
有馬の敗戦が異例だが、今の鞍上が有馬のような騎乗をするとは思えないし、する必要もないハズ。よほど早目に抜け出さない限り下手を打つとは思えないからだ。

したがって、ブエナが敗れるパターンがあるなら、それは【届かず2・3着】しかなく、昨年の札幌記念・秋華賞・エ女王杯のパターンになった時だろう。

今回のメンバーでこのパターンに嵌りそうな馬を考えた場合、唯一の逃げ馬たるフィフティープルーフ、好位抜け出しでカナディアン国際を制したジョシュアツリー、同じく好位からレースをしているヴォワライシの3頭しか見当たらなかった。

この3頭の数少ない展開有利馬に対し、ブエナが絡んでくることを想定した結果が上記のシルシとなった理由である。(「◎・○」の最後の決め手は厩舎…エイダン・オブライエンvs松田博なので)

※ブエナが他の日本馬たちに敗れるとすれば、出遅れて位置取りが後ろになった場合か、想定外の先行競馬をした馬に足元を掬われるしかないだろう。

私は、今回これができるとすれば出遅れなかった時のペルーサではないかと思っている(青葉賞時のレース)が、如何せん出遅れ癖がある以上信頼は置けないので無印にした。
「▲」単穴のフィフティープルーフとどちらにするか最後まで迷ったが……(苦笑)


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ジャパンカップ2010回顧
ビックリ3着!天才ギュイヨン!

クライスト教授
10期 予想歴31年

次走狙い:エイシンフラッシュ
次走狙い:オウケンブルースリ
次走危険:ジャガーメイル
次走危険:ローズキングダム


ブエナ降着は残念だったが、これで明確になったことが1つだけある。

それは、どんなに馬が進化してもそれを御せるジョッキーが育成されないと視野の狭い世界での勝ち負け争いになってしまうことだ。

たとえば、今年凱旋門賞で2着したナカヤマフェスタにもしもペリエが乗っていたらどうなっていただろうか・・・おそらく歴史が変わっていたハズだ。(もちろんペリエ騎手が勝たせる気で乗ることが前提の話だが…)

その【騎手の腕の差】をまざまざと見せられたのが、欧州の新人騎手マキシム・ギュイヨンである。

もちろんジャパンカップ3着も見事な脚質転換レースで激走したが、より印象に残ったのが、第4・5レースの新馬戦で「藤沢和厩舎が彼を起用して新馬戦を連勝した」ことである。

藤沢和厩舎であれば、わざわざ新人外人を起用しなくても実績あるデムーロやルメール騎手などを起用できたハズだろう。だが、そこで起用された21才の騎手がしっかり結果を出したのだからこれ以上の驚きはない。

ジャパンカップにおいても、ヴィクトワールピサを好位から脚を溜めるレースをして3着に残したように、好位をキープして馬を持たせられるのは本物の天才だからこそできる芸当だろう。(ディープインパクトを脚質転換で負かしたハーツクライのルメール騎手のように!)

野球やサッカーがより注目される海外に選手が出て行くように、これからのジョッキーはどんどん武者修行で海外のハングリー精神を学ぶべき……と、まざまざと見せられた気がした・・・


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