08期 予想歴15年
◎レッドディザイア
14着/11人気
○メイショウベルーガ12着/9人
▲ブエナビスタ2着/1人
米からの帰国後は調教での動きが地味だったこともあり、実績の割に人気を結構落としているのがレッドディザイア。ただ、2010年のほとんどは海外のレースを転戦していたのも事実で、現状での他馬との能力比較が難しいという点では、ある意味最大の惑星といえる。
昨年の秋華賞ではブエナビスタを制して優勝、その後のJCでも上位2頭には離されたが3着に健闘。当時より成長があると仮定すれば、古馬の牡馬混合GⅠで十分通用しても全く不思議はない。本番ではないとはいえ、アル・マクトゥームチャレンジラウンド3では、後のドバイワールドC勝者グロリアデカンペオンを下したのは確かで、同時に海外での活躍は環境の変化に強く馬がタフであることの裏返しでもある。厳冬期の中山で牡馬混合、牝馬が走るGⅠとしてはちょっと特殊で過酷な条件なのだが、海外で鍛えられた面が奏功すれば、案外クリアできても良さそうだ。
また、過去の実績から直線の長いコースではブエナビスタをはじめ決め手比べで強豪に最後でやられるケースが多かったが、秋華賞では中団から勝負どころで早め進出、後続を振り切る機動力を見せている点に注目。初見参だが小回りでトリッキーな中山もおそらく苦にはしないだろう。仏で不振だったヴィクトワールピサが帰国早々にJCで結果を出したように、帰国初戦こそに狙いの妙味あり。米での3着4着はあまり細かくとらえなくて良いと思う。異なる環境で大負けしなかっただけでも大したもの。
もう1頭穴候補で気になるのはメイショウベルーガ。2010年は距離が明らかに長かったと思われる天皇賞春を除き、ほとんどのレースが0.5秒差以内の競馬。条件不問で崩れなかったのは立派な話で、堅実さとタフさがそろそろ報われそうな予感。ともに京都芝2400だが、GⅡで牡馬を2度撃破しているというのもなかなか牝馬らしからぬ経歴だ。
ジャパンCでケチがついたブエナビスタは中山に替って東京からパフォーマンスをどれだけ維持できるかがカギ。昨年は惜敗も早仕掛けから後続は突き放していたように、日本最強クラスの地力にいまさら口を挟む余地もない。ただ、ラフプレーが目立ちはじめたスミヨンへの風当たりと、映像を見た印象から決して絶好調とは思わせない調教から(秋2走の反動かも)、不安材料も探せば出てくるもの。能力以外の要素が気掛かりでちょっと評価を落としたい。
消し評価は特に決めなかったが、総じて3歳勢はまだ荒削りで能力をやや先物買いされ過ぎているキライも。3歳同士の勝負であるクラシックならいざ知らず、各世代の強豪がそろう古馬GⅠでオープンやGⅢを勝ったくらいで間に合うとはちょっと思えないのが本音。
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