中山記念2011予想
中山記念 先行脚質の中山巧者。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎ヴィクトワールピサ
  1着/1人気

○アロマカフェ8着/7人
▲キョウエイストーム9着/8人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'44"9 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.97
テン35.3-中盤34.3-上がり35.3 『ハイレベル』
1着サクラプレジデント・・・サンデーサイレンス×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-a〕 7-6
2着サイドワインダー・・・トニービン×Afleet=グレイソヴリン×ミスプロ 〔1-e〕 12-14
3着ローエングリン・・・Singspiel×Garde Royale=サドラーズウェルズ×ネヴァーベンド 〔4-p〕 1-1

2005年 タイム 1'46.5 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.50
テン36.7-中盤34.3-上がり35.5 『裏「ヘ」』
1着バランスオブゲーム・・・フサイチコンコルド×アレミロード=ニジンスキー×リボー 〔1-t〕 3-3
2着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 11-12
3着アルビレオ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔1〕 4-4

2006年 タイム 1'48"9 (重) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン37.1-中盤36.2-上がり35.6 『加速』
1着バランスオブゲーム・・・フサイチコンコルド×アレミロード=ニジンスキー×リボー 〔1-t〕 1-1
2着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 2-2
3着エアメサイア・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 3-3

2007年 タイム 1'47"2 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73
テン36.6-中盤34.6-上がり36.0 『裏「へ」』
1着ローエングリン・・・Singspiel×Garde Royale=サドラーズウェルズ×ネヴァーベンド 〔4-p〕 1-1
2着エアシェイディ・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 12-12
3着ダンスインザモア・・・ダンスインザダーク×リヴリア=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔16-g〕 16-16

2008年 タイム 1'47"3 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.77
テン36.1-中盤35.9-上がり35.3 『加速・一貫』
1着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 2-2
2着エイシンドーバー・・・Victory Gallop×Kris S.=ミスプロ×ロベルト 〔8-c〕 6-3
3着エアシェイディ・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 12-8

2009年 タイム 1'49"2 (やや重) 1FAve=12.13 3FAve=36.40
テン37.7-中盤36.4-上がり35.1 『加速』
1着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 2-2
2着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 8-7
3着アドマイヤフジ・・・アドマイヤベガ×Be My Guest=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-l〕 3-2

2010年 タイム 1'51"7 (不良) 1FAve=12.41 3FAve=37.23
テン36.6-中盤36.9-上がり38.2 『前傾』
1着トーセンクラウン・・・オペラハウス×ダンシングブレーヴ=サドラーズウェルズ×リファール 〔3-e〕 9-6
2着テイエムアンコール・・・オペラハウス×ブライアンズタイム=サドラーズウェルズ×ロベルト 〔7〕 9-14
3着ショウワモダン・・・エアジハード×トニービン=プリンスリーギフト×グレイソヴリン 〔10-a〕 9-4

数少ない中盤が弛まない重賞。例年中盤のラップタイムが厳しく底力が要求されることが多く、中距離特化型の逃げ馬が良く好走する傾向にあるように思います。

血統の傾向は、大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系の特徴が特に良く出ているように思います)が強く、スタミナ持続型の特徴が良くでているトニービン系やサドラーズウェルズ系も好走が多い感じです。
サンデーサイレンス系は、サンデーサイレンス×ノーザンテーストの配合馬の好走馬が多いですが勝つまでにはいたらず(=06年2着ダイワメジャー・3着エアメサイア、07年2着・08年3着エアシェイディなど)、ヒモにする方が向いているようです。

また開幕週ということもあり、逃げ・先行馬が残りやすく有利な傾向にあります。

それ以外にこの重賞は、リピーターの好走が多く老馬の法則が当てはまらない=適性重視のレースと思われます。
過去に好走した馬は近走が悪くても復活する可能性あり。

バランスオブゲーム、ダイワメジャー、カンパニー、サイドワインダーなどの好走から新潟芝1600mや東京芝1800mを好走した馬に適性が向いていそうな感じがします(=特に関屋記念と毎日王冠)。

★予想★
◎ヴィクトワールピサ・・・ネオユニヴァース×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔8-d〕
前走有馬記念1着(=中山芝2500m)。中山芝コースは3戦3勝と好相性で、脚質的にも前にて展開する馬なので小回りコースで強さをより発揮する馬。中山芝1800mは初となるが、非根幹距離の有馬記念でも好走しているので能力的には問題ないはず。連ははずさない軸馬として評価する。
ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、09年ダービー1着馬ロジユニヴァースを輩出しているダービー好走血統。しかし基本的には中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモスなど)、本馬もこれまで34秒台前半の上がりを連発している。この点もネオユニヴァース産駒は要注目で、速い上がりを使えるタイプには大物が多い。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。この点からも小回りコースの中距離の持続した流れには向くと考える。
No.〔8〕の牝系は、古馬で真価を発揮するタイプが多い。3歳秋シーズンは成長力が豊富。人気よりも伏兵の方が好走しやすいタイプなので(=それでも上位人気での好走が多い)、断然人気ではやや信頼は落ちる点がある。ただ本格化後は詰め甘な部分は改善され、信頼性は上がるので好走に期待する。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。前走有馬記念から約2ヶ月ぶりとなるが、特性は問題なく引き出せると考えて好走を期待する。
 
○アロマカフェ・・・マンハッタンカフェ×ハートレイク=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔7-c〕
前走菊花賞11着(=京都芝3000m:0.7秒差)。中山芝コースは6戦(2-2-0-2)と好走も多く、小回りコースのラジオNIKKEI賞1着(=福島芝1800m)好走実績もあり、適性的には合うと考える。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。母父ハートレイクはヌレイエフ系で、仕上がりが早く、湿ったダートの成績がよく深い砂で詰めの甘い馬が変わり目を見せるパワー型。先行力を見せるがダラっとしたスピードでもどかしいのだが、小回りで持続力が問われるコースでは武器に変わる。
No.〔7〕の牝系は、京都コースや阪神コース、東京コースなどでの好走が多くやや広いコースに向く牝系ではある。間隔を詰めて使ったり距離変更のショックが効きやすい牝系で、様々なショックが有効。比較的締まった流れや厳しいペースでの好走が多い牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

▲キョウエイストーム・・・スウェプトオーヴァーボード×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-d〕
前走中山金杯2着(=中山芝2000m:0.1秒差)。中山芝コースは9戦(3-4-2-0)で、生粋の中山巧者。前走では今まで好走のなかった芝2000mに対応し好走したが、本質的にはマイルの方が向く馬なので、200mでも距離短縮になる今回は再度の好走に期待できると考える。
スウェプトオーヴァーボード産駒はミスプロ系で、エンドスウィープ系の快速血統。2歳の夏から軽快なスピードを武器に、芝もダートも短距離で活躍する。3歳以降はダートの成績が良くなり、ダート型にシフトしていくのだが、ダート型の流れは中山芝1600mに向くので好走に期待する。距離延長に対しては限界があり、基本的には短距離血統なのだが、本馬はマイルでの好走が多くマイルまでは信頼性は高いと考える。今回は芝1800mとなるが、前走芝2000mからの短縮と考えればプラス要因となるはず。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走するので、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。今回は前走好走で勢いはあるので、連続好走に期待する。
No.〔4〕の牝系は、古馬での成長力にも優れた牝系。スタミナが豊富で、厳しい流れで本領を発揮する。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。母父サンデーサイレンスと分枝記号の特性から、今回も期待する。

△リルダヴァル・・・アグネスタキオン×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕
前走小倉大賞典3着(=小倉芝1800m:0.0秒差)。広いコースでキレを活かす競馬が得意な馬ではあるが、前走は小回りコースの小倉コースで好走し、器用さは証明。また前走は勝負どころで前が壁になり脚を余しての3着好走から、小回りコースでの対応力は備えていると考えて評価する。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。母父Thunder Gulchはミスプロ系で、仕上がり早のマイラー血統。ダート戦では信頼が高いが、芝は3歳春までのことが多い。ただこれは父系に入った時に言えることで、母父ならばダート向きのパワーを瞬発力の推進力に利用できる。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬でも成長能力は十分で、今後の成長も期待できる。直線の長いコースでの末脚勝負にも強い。分枝記号fは、休み明けを苦にしない反面、叩いて一変も少ない。前走好走から、調子は良いと考えて期待する。


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中山記念2011回顧
中山記念 ヴィクトワールピサの強さと今後。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:ヴィクトワールピサ
次走狙い:キャプテントゥーレ
次走危険:リルダヴァル


2011年 タイム 1'46"0 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.33

ラップ
①12.8-②11.5-③12.0-④12.2-⑤11.6-⑥11.4-⑦11.7-⑧11.1-⑨11.7
1FAveとの誤差
①+1.0 ②-0.3 ③+0.2 ④+0.4 ⑤-0.2 ⑥-0.4 ⑦-0.1 ⑧-0.7 ⑨-0.1
テン36.3-中盤35.2-上がり34.5 『加速』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×

1着ヴィクトワールピサ・・・ネオユニヴァース×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔8-d〕 8-6
2着キャプテントゥーレ・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-l〕 1-1
3着リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕10-10

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤の締りから『加速』の流れ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。

1着ヴィクトワールピサは、前走有馬記念1着(=中山芝2500m)からの好走。中山芝コースは3戦3勝と好相性で、脚質的にも前にて展開する馬なので小回りコースで強さをより発揮する馬。中山芝1800mは初となるが、非根幹距離の有馬記念でも好走しているので能力的には問題ないはず。ただ近走はずっと2400m前後を使っていたせいか、テンで前にはいけなかったが、中距離でも非常に強い内容での好走をしたので、今後は逆らわない方が無難と考える。次走の好走に期待する。
ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、09年ダービー1着馬ロジユニヴァースを輩出しているダービー好走血統。しかし基本的には中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモスなど)、本馬もこれまで34秒台前半の上がりを連発している。この点もネオユニヴァース産駒は要注目で、速い上がりを使えるタイプには大物が多い。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。この点からも小回りコースの中距離の持続した流れには向くと考える。
No.〔8〕の牝系は、古馬で真価を発揮するタイプが多い。3歳秋シーズンは成長力が豊富。人気よりも伏兵の方が好走しやすいタイプなので(=それでも上位人気での好走が多い)、断然人気ではやや信頼は落ちる点がある。ただ本格化後は詰め甘な部分は改善され、信頼性は上がる。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

2着キャプテントゥーレは、前走天皇賞秋13着(=東京芝2000m:1.9秒差)からの休み明けでの好走。中山芝コースは4戦(1-0-1-2)と好走も多く、08年皐月賞馬。休み明けは突き抜けることは少ないが、2~4着あたりになることが多く、脚質的には開幕週を上手く活かしやすい先行型の本馬を侮ってしまったことは反省。本馬は叩き2戦目の好走も多いので、次走にも注目。
アグネスタキオン産駒は、前走0.5秒差以内で5着以内だと連続好走しやすい特性があり、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。ただしアグネスタキオン産駒は古馬での重賞好走が5歳馬では少なく、この点で侮ってしまったので反省する。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。
No.〔3〕の牝系は、3歳秋から古馬にかけて著しく成長し、4歳秋が一番充実する。5歳前半はまだまだ成長し能力の衰えはない時期だが、5歳秋以降は衰えも見え始める。分枝記号lは、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて成長力も豊富。

3着リーチザクラウンは、前走京都金杯4着(=京都芝1600m:0.4秒差)からの好走。中山芝コースは(0-0-0-2)と好走はなかったが、10年はずっとマイル路線を使ったため久しぶりに中距離を使った鮮度の高さが活きたと思われる。特に芝1800m戦は(2-1-0-0)と好走が多かった点を評価できなかったのは反省する。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、エンジンの掛かりが悪いという持久力血統に共通の悩みがある。ただ自身で厳しいペースを刻む場合はその弱点を補うため好走が可能で、肉を切らせて骨を断つ的な流れでこそ本領発揮する。母父Seattle Slewでボールドルーラー系で、芝向きの中距離血統なので持久力にも優れている。
No.〔23〕の牝系で、タップダンスシチーやセイウンスカイやディープスカイがいる牝系で、自身で強気に勝負すると強さを発揮する牝系。分枝記号bは、鮮度の高い時に好走しやすい特性がある。久しぶりの得意距離での鮮度の高さが活きたと考える。


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