報知杯弥生賞2011予想
混沌

のび犬
10期 予想歴8年

◎サダムパテック
  1着/1人気

○オールアズワン8着/3人
▲プレイ2着/7人
×ウインバリアシオン
×デボネア


◎サダムパテック
◯オールアズワン
▲プレイ
△ターゲットマシン
△ショウナンマイティ


牡馬クラシック戦線は主役が決まらないままトライアルシーズンを迎えることとなりました。
弥生賞の過去10年のデータを見ると、前走1着馬と前走が重賞だった馬が好成績なのですが、今年はその両方を満たす馬、すなわち前走重賞勝ち馬が1頭もいません。前走重賞勝ち馬が過去10年で8勝しているこのレースに前走重賞勝ち馬が出走していないことが、今年のクラシックが先の見えない大混戦であることを示しているように思います。
データ派の私には、クラシックどころか弥生賞の勝ち馬すらもイメージできていません……混沌とした状況に光をもたらす馬がこのレースから現れることに期待します。


【展開】
極端な持久力勝負になった01、03以外は瞬発力勝負になっている。少頭数で逃げ馬不在の今年もスローペースになりそう。


【馬場】
ペースは上がりにくい。スタート後と最後の直線で二度の急坂があり、他場の2000よりもスタミナを要する。スロー~平均ペースでは圧倒的に逃げ、先行馬が有利。枠は内が有利で、多頭数になるほど外枠は不利。種牡馬成績はスペシャルウィーク、アドマイヤベガを中心としたサンデー系が上位で、ジャングルポケットとオペラハウスが割って入る。2/27は逃げ馬が活躍するも差しも効き、追込馬は苦戦していた。


【結論】
前走重賞勝ち馬がいないので、前走が重賞だった馬を重視しました。


本命はサダムパテック。
前走の朝日杯は出遅れて、終始外を回るロスの多い競馬でした。前々走の東スポ杯の圧勝を考えれば、ここで巻き返しがあって当然だと思います。
今回も中山ですし、また出遅れてロスの多い競馬になる可能性もありますが……


対抗はオールアズワン。
ラジニケはレースレベルに疑問符が付きますし、展開に恵まれた感もあります。
それでもこのレースを2連勝中のネオユニヴァース産駒というのは大きな魅力です。
小回りコースを器用に立ち回れる馬ですし、中山2000の適性はかなり高いと思います。


単穴はプレイ。
前走1着でも前走が重賞だったわけでもないんですが、京成杯で逃げ、先行馬が沈む厳しい流れを3着に粘ったのを評価しました。
前走もダノンシャークには差されましたが、3着を0.5ちぎっていますから評価を下げる内容ではなかったと思います。
なにより、前に行けるというのが大きな魅力です。


2戦2勝で前走中山2000の寒竹賞を勝ったターゲットマシンと、前走の若駒Sで直線でブレーキをかける不利がありながらも上り最速でタイム差無しの3着だったショウナンマイティを押さます。


ウインバリアシオンはラジニケときさらぎの敗戦でクラシックの主役にはなれないということを証明してしまったように思います。ここでこの馬が巻き返してくるようだと、牡馬クラシック戦線はさらなる混沌に……


京成杯2着のデボネアは上りのかかる流れで差してくる馬だと思うので、スローを予想する今回は軽視しました。


馬券は◎から馬連、ワイドを流します。


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報知杯弥生賞2011回顧
秩序への手がかり

のび犬
10期 予想歴8年

次走狙い:ショウナンマイティ
次走危険:プレイ


【レース回顧】
瞬発力勝負で6着までが0.1差という大接戦。

サダムパテックはスタート直後に他馬と接触して少し行きたがる感じで好位へ。道中は少し力んでいるようにも見えたが、折り合っていた。

プレイはハナへ立ちそうなところを抑えて好位を追走。道中は完璧に折り合い、3Cから仕掛けてジリジリ伸びて2着を確保。

デボネアは中団の内を追走し、直線も内を突いて3着。

ショウナンマイティはゆっくりしたスタートから最後方を追走。3Cから手綱が大きく動いていたがポジションを上げられず直線入り口でも最後方という苦しい競馬だったが、エンジンがかかると一気の伸びで4着まで盛り返した。直線の長いコースで期待できそう。

アッパーイーストはマイペースの逃げで5着に粘った。展開に恵まれたのは確かだが、ターゲットマシンに絡まれても動じない精神力は評価できる。

ギュスターヴクライは後方から追い込んで6着。

オールアズワンは終始力んだ走りで直線の伸びを欠き8着。これでラジニケの上位4頭は全て次走で敗戦したことになる。重賞では馬券に絡むことすらできておらず、今年のラジニケはやはり低レベルだったようだ。

ターゲットマシンはゲート入りを嫌がり、レースではかかって殿負け。重賞では足りなかったと見ることもできるがディープ産駒は不可解な惨敗(ディープサウンド@ホープフルS、イングリッド@フェアリーS、スマートロビン@京成杯)をするので、力不足と決め付けるのはまだ早い。


【感想】
このレースではクラシックの中心となる馬の出現はありませんでしたが、混沌を秩序へと導く手がかりを見つけました。その手がかりとは、2着に粘ったプレイ。

プレイは中山2000を3回使ってホープフルS5着(タイム評価84)京成杯3着(タイム評価79)弥生賞2着(タイム評価83)と安定した成績を示しており、ものさし馬として信頼できると判断しました。

プレイをものさしにすると、0.6差をつけたホープフルSの1、2着馬と、0.4差をつけた京成杯の1、2着馬(デボネアは逆転されてしまいましたが、京成杯はデボネアに展開の利があったということでしょう)はこの世代で上位の能力を持っていることになります。

枠順や展開、馬場状態などを考慮していない大雑把な比較ですが、いずれも皐月賞の舞台となる中山2000での比較なのでそれなりに意味があると思います。

もちろんこれだけじゃ結論出せませんが、ステップレースごとに手がかりを一つずつ見つけていけば、本番までには予想を形にできると思います。当たるかどうかは知りませんけど。

ちなみに、京都1800ではありますがつばき賞でプレイに完勝したダノンシャークもクラシックで上位争いができる能力を持っている可能性があります。スプリングSでどんな競馬をするのか、注目です。

で、混沌としたクラシックを紐解く鍵として指名したプレイを次走(皐月賞)危険馬にも指名します。
ものさしになるような馬は、本番ではいりません。

ショウナンマイティは次走で直線の長いコースを使ってくれればという条件付きの狙い馬です。皐月賞では推せません。でも、OP勝ってるから賞金足りてるのかな、ひょっとして。


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