マイラーズC2011予想
マイラーズC やや中距離寄りのマイラー重視。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎ゴールスキー
  15着/2人気

○リーチザクラウン9着/3人
▲ダノンヨーヨー3着/1人
×アパパネ


★傾向分析★
2007年 タイム 1'32"2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
テン34.9-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.0 『加速・一貫』
1着コンゴウリキシオー・・・Stravinsky×Hansel=ヌレイエフ×ミスプロ 〔2-d〕 1-1
2着スイープトウショウ・・・エンドスウィープ×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔5-j〕 9-9
3着マイネルスケルツィ・・・グラスワンダー×Machiavellian=ロベルト×ミスプロ 〔5-h〕 2-2

2008年 タイム 1'33"6 (良) 1FAve=11.70 3FAve=35.10
テン35.5-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『加速・一貫』
1着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 5-6
2着ニシノマナムスメ・・・アグネスタキオン×Majestic Light=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔2-s〕 8-8
3着エイシンドーバー・・・Victory Gallop×Kris S.=ミスプロ×ロベルト 〔8-c〕 10-10

2009年 タイム 1'33"9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン36.2-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり33.7 『加速・中弛み』
1着スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔8-f〕 6-6
2着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 7-6
3着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 3-3

2010年 タイム 1'32"9 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン34.8-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕 3-2
2着トライアンフマーチ・・・スペシャルウィーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔7-d〕 13-14
3着キャプテントゥーレ・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-l〕 4-4

過去4年の傾向から、阪神芝1600mは基本『加速』の流れになりやすく、オプションで『一貫』『中弛み』がつく感じ。好走馬の多くは先行に位置し(=4コーナー5番手前後)、流れに乗って展開利を受ける馬を探し軸にすえるのが正解か!?

血統の傾向は、スペシャルウィークやアグネスタキオン、タニノギムレットなどマイルGⅠで実績のある血統が強い傾向。グレイソヴリン系やノーザンダンサー系(=リファール系、ノーザンテースト系など)のスピード持続型の血統も父や母父に持つタイプの好走も多いように思います。

ステップの傾向は、前走中山記念(=中山芝1800m)好走馬が相性が良い傾向(=中山記念→マイラーズC:08年1着→1着・09年1着→2着カンパニー、08年2着→3着エイシンドーバーなど)。

またマイルCS好走歴のある馬(=08年1着・09年2着カンパニー、09年1着スーパーホーネットなど)も適性は高いようです。


★予想★
◎ゴールスキー・・・ネオユニヴァース×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔9-h〕
前走東京新聞杯3着(=東京芝1600m:0.2秒差)。09年マイルCS3着(=京都芝1600m:0.0秒差)で、マイル戦は6戦(3-0-3-0)と好走が多く、阪神芝コースは3戦(2-0-0-1)と安定感は高い。
ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、09年ダービー1着馬ロジユニヴァースを輩出しているダービー好走血統。しかし基本的には中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)、本馬もこれまで33秒~34秒台前半の上がりを連発している。この点もネオユニヴァース産駒は要注目で、速い上がりを使えるタイプには大物が多く、また内枠で我慢できる能力も強み。母父Nureyevはヌレイエフ系で、持続するスピードを持ち味とし、力の勝負に強い。本格化前は詰めの甘さがあるが成長力は豊富。母父としては、種牡馬の特性をよく活かす傾向。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースが鬼門で、広いコースは好走が多く得意。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。この特性からも好走条件は整ったと考える。

○リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕
前走中山記念3着(=中山芝1800m:0.4秒差)。09年マイラーズC1着馬であり、阪神芝コースは5戦(2-2-0-1)と好走も多く、中山記念好走馬はマイラーズCとも相性が良くその近走内容からも好走可能と考えて評価する。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、エンジンの掛かりが悪いという持久力血統に共通の悩みがある。ただ自身で厳しいペースを刻む場合はその弱点を補うため好走が可能で、肉を切らせて骨を断つ的な流れでこそ本領発揮する。母父Seattle Slewでボールドルーラー系で、芝向きの中距離血統なので持久力にも優れている。
No.〔23〕の牝系で、タップダンスシチーやセイウンスカイやディープスカイがいる牝系で、自身で強気に勝負すると強さを発揮する牝系。分枝記号bは、鮮度の高い時に好走しやすい特性がある。 

▲ダノンヨーヨー・・・ダンスインザダーク×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔18〕
前走東京新聞杯7着(=東京芝1600m:0.3秒差)。09年マイルCS2着(=京都芝1600m:0.0秒差)で、また阪神芝1600mは3戦(2-1-0-0)と好相性なこと、マイル戦は全13戦(6-4-1-2)と堅実な成績から突き抜ける可能性も十分あると考えて評価する。
ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞でまた好走することが多いのも特徴。母父フォーティナイナーはミスプロ系で、勝つ時には楽勝もある反面、不可解な凡走もあり、強さと脆さが紙一重で同居する。揉まれると走る気をなくしたり、外枠で爆走したり、気分良く走れるかが鍵となる。本馬は父×母父ともに難儀な血統だが、そのため逆に堅実に走るようになった稀なタイプなのかもしれません(=マイナスとマイナスを掛け合わせたらプラスになったみたいな)。
No.〔18〕の牝系は、活躍馬はナリタトップロードなどがいるが、やや衰退気味の牝系。分枝記号なしなので、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

△スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕
前走東京新聞杯1着(=東京芝1600m)。阪神芝コースは4戦(1-0-1-2)で、マイル戦は15戦(4-2-3-6)と好走も多い。09年マイラーズC3着好走実績もある。
タニノギムレット産駒はロベルト系なのだが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか東京コースとの相性が良いが、阪神芝コースもまずまず。またロベルト系といえばブライアンズタイムもクラシックで好走→古馬でもう一度波が来る成長力があり、この成長力もロベルト系は侮れません。叩き良化型のタイプでもある。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走から2ヵ月半の休み明けとなるが、前走好走にて勢いはあるので好走に期待する。
No.〔15〕の牝系は、活躍馬が少なく本馬が出世頭。未だはっきりとした傾向は少ないので今後の分析が必要な牝系。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

他に気になる馬は、アパパネ。
アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕
前走エリザベス女王杯3着(=京都芝2200m:1.0秒差)。約5ヶ月の休み明けとなり、本馬は休み明けの成績は3戦(1-1-0-1)と悪いわけではないが、今回は初の牡馬混合戦となるので、過信禁物と考えて評価を落としました。阪神芝コースは4戦(2-1-0-1)と相性は良い。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父Salt Lakeはヴァイスリージェント系で仕上がりが早く、2~3歳の時期なら重賞でも勝負になる。ヴァイスリージェント系は距離に融通性があり、本馬は中距離までは対応可能と思われる。母父ヴァイスリージェント系からも勢いのあるうちは怖い存在。馬体重が大幅に減らない限りは同じようにパフォーマンスは期待できると考える。成長能力的に母父からピークは3歳時?とも思える部分もあるため、この点でも少し割り引いて考えました。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコース鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。


tipmonaとは?

マイラーズC2011回顧
マイラーズC ホワイトマズルの特性。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:ダノンヨーヨー
次走狙い:アパパネ


2011年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61

ラップ
①12.4-②11.0-③11.6-④11.6-⑤11.4-⑥10.9-⑦11.5-⑧11.9
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.5 ③+0.1 ④+0.1 ⑤-0.1 ⑥-0.6 ⑦±0 ⑧+0.4
テン35.0-中盤23.0(3F換算34.50)-上がり34.3 『加速』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×

1着シルポート・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔3-n〕 1-1
2着クレバートウショウ・・・フジキセキ×トウショウボーイ=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12-f〕 2-2
3着ダノンヨーヨー・・・ダンスインザダーク×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔18〕 4-5

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤の締まった流れから『加速』の流れ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。上がり特化の瞬発力勝負だが、前が止まらない結果に。追い込んで届かずの馬は次走の反撃に注意(=特に外を回して届かずの4着アパパネは牡馬相手に僅差好走は評価すべきと思います)。

1着シルポートは、前走大阪城S(=阪神芝1800m:0.4秒差)からの好走。阪神芝コースはこれまで(4-0-0-6)と好走か凡走かの両極端な成績で、また芝1600mも(2-0-0-5)と極端な成績。今回はこの極端さが良い方向に働き好走したが、この極端さがホワイトマズル産駒の真骨頂。
ホワイトマズル産駒はリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する。この特性がホワイトマズルの真骨頂。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。また本馬は叩き良化型でもあり、近走もずっと僅差で好走していた内容から評価を甘くしたことを反省する。
No.〔3〕の牝系は、古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

2着クレバートウショウは、前走六甲S2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)からの好走。阪神芝コースは(2-2-0-1)と好走多く、芝1600mも(3-1-0-3)と得意コースで、侮ったことは反省です。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。また古馬にてセカンドステージも存在し、勢いのあるうちは連続好走を続ける。近走コツコツと成長を続け好走もしていたので、セカンドステージと考えて良いと思います。母父トウショウボーイはプリンスリーギフト系で、スピードと底力に優れた血統。母父に入ると父がマイラー種牡馬ならスピード持続性能が増し、ステイヤー種牡馬なら中距離にも対応できるスピードと爆発力が備わる。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は良いと考えて期待できる。

3着ダノンヨーヨーは、前走東京新聞杯7着(=東京芝1600m:0.3秒差)からの好走。09年マイルCS2着(=京都芝1600m:0.0秒差)で、マイラーズCはマイルCS好走馬の好走も多いため、傾向には合致していた馬。また阪神芝1600mは3戦(2-1-0-0)と好相性でもあり、マイル戦は全13戦(6-4-1-2)と堅実な成績で、今回は僅差3着となったが休み明けでの内容から次走に期待できると考える。
ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞でまた好走することが多いのも特徴。母父フォーティナイナーはミスプロ系で、勝つ時には楽勝もある反面、不可解な凡走もあり、強さと脆さが紙一重で同居する。揉まれると走る気をなくしたり、外枠で爆走したり、気分良く走れるかが鍵となる。本馬は父×母父ともに難儀な血統だが、そのため逆に堅実に走るようになった稀なタイプなのかもしれません(=マイナスとマイナスを掛け合わせたらプラスになったみたいな)。
No.〔18〕の牝系は、活躍馬はナリタトップロードなどがいるがやや衰退気味の牝系。分枝記号なしなので、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。


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