皐月賞2011予想
皐月賞 母父サンデーサイレンスと東京芝2000m適性。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎ベルシャザール
  11着/3人気

○ダノンミル13着/6人
▲カフナ14着/12人


★コース分析★
今年は東日本大震災のため、中山芝2000m→東京芝2000mへとコース変更にて行われる皐月賞。当然求められる適性も変化すると思われ、開催週も1週延びたことによる影響も考慮しなければならないと考えます。

東京芝2000mの特徴は、フローラSや天皇賞秋を参考に考えると、
★フローラSのポイント
流れの基本は『加速』や『中弛み』。そのため前に位置する先行馬に有利な展開と考える。
ただ東京コースで直線が長いので、逃げ馬が押し切ることは少ない傾向だが、2・3着にはよく残る。

血統の傾向は、ナリタトップロード・オペラハウス・ブライアンズタイム・エルコンドルパサー・メジロマックイーン・マンハッタンカフェなど菊花賞連対馬をだした事のある血統の馬がよく好走。スタミナが問われやすい適性と考えます。
サンデーサイレンス系は、母父が欧州スタミナ型のタイプの好走が多い傾向。アグネスタキオンやゼンノロブロイ、マンハッタンカフェなど東京芝2400mにも対応できるサンデーサイレンス系は好走可能。
また非サンデーサイレンス系の配合馬でも好走が可能な重賞でもあり、欧州スタミナ型血統配合でも前に位置できるなら好走可能。

牝系の傾向は、No.〔3〕の牝系が好走馬多し。
No.〔3〕の牝系は、クラシック春シーズンからよく好走し距離延長でも好走が多い。また東京コースでの好走も多いのが特徴。

★天皇賞秋のポイント
流れは『加速』か『一貫』のなりやすく、ともに言えることは中盤からの持続型の流れになりやすいということ。その上で速い上がりを使う馬が好走し、近年はサンデーサイレンスの独壇場。逃げ馬は近年は壊滅的で、先行・差しの好走馬が多い。

血統の傾向は、まずサンデーサイレンス系のためのGⅠと思えるほど異常に強い傾向。特に1'58秒台の決着なら、ほぼサンデーサイレンス系が好走している。馬場悪化で2'00秒かかるようならサドラーズウェルズ系に向くレース質へと変貌するが、まずはサンデーサイレンスが筆頭。サンデーサイレンス向きからポストサンデーサイレンスのアグネスタキオンは向くはずだし(=過去2年07年・08年ではアグネスタキオン産駒は3頭出走で、全て3着内好走中。07年2着アグネスアーク、08年2着ダイワスカーレット・3着ディープスカイ)、母父サンデーサイレンスも要注意と思います。
そのほかに強い血統はトニービン系、ノーザンテースト系。サンデーサイレンス×トニービン配合やトニービン×ノーザンテースト配合、サンデーサイレンス×ノーザンテースト配合は好走馬も多い。

牝系の傾向は、No.〔3〕〔4〕〔8〕の牝系の好走が多い。

★以上の2重賞からの共通ポイントは、
①流れは『加速』が基本。上がり特化の勝負になりやすく、先行・差しに位置して最後までしっかり末脚が衰えない馬。
②血統のポイントは、サンデーサイレンス系向き。3歳馬春ということを考えるとフローラSほどスタミナが問われるとは思わないが、ややスタミナも必要で、スピードの持続性能とのバランス重視でよいと思われる。東京芝マイルGⅠ血統で中距離対応可能なタイプが向くと考える。
③No.〔3〕の牝系。

★予想★
◎ベルシャザール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-e〕
前走スプリングS2着(=中山芝1800m:0.1秒差)。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、この時期からは実が入る。道悪も得意で、大一番に強い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走重賞2着で0.1秒差と勢いはあるので、好走に期待する。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。この時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号eは、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。近走内容から調子は維持できていると考え、好走に期待する。

○ダノンミル・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔22-d〕
前走若葉S1着(=阪神芝2000m)。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、天皇賞春・菊花賞・オークス・エリザベス女王杯と中・長距離GⅠでの好走があるスタミナの豊富なステイヤー血統で、母父の良さを活かしスタミナを補強する。小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。ぐんぐん伸びる末脚の長さや、一瞬のもたつきがあるが、緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすいと考えて期待する。本馬は速い上がりが使えていない分、直線が長く持続した末脚を繰り出せる東京芝コースには向くと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走1着好走と勢いはあるので、好走に期待する。
No.〔22〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた高速決着に強い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。今回はこの特性に期待する。

▲カフナ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔3-o〕
前走若葉S2着(=阪神芝2000m:0.1秒差)。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、この時期からは実が入る。道悪も得意で、大一番に強い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。前走2着で0.1秒差と勢いはあるのと、この時期に身が入るキングマンボ系の特性やコース適性に期待して評価する。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京芝コースでの好走も多い。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。近親ベッラレイアがフローラS→オークス好走した牝系でもあるので、東京芝2000mの皐月賞に向くタイプと期待する。

次に△評価で期待する馬は、サダムパテック、ナカヤマナイト、オルフェーヴル。
△サダムパテック・・・フジキセキ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-h〕
前走皐月賞1着(=中山芝2000m)。東京芝コースは、東京スポーツ杯2歳S1着で0.6秒差をつける圧勝好走歴あり。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、この器用さは2~3歳のこの時期では大きな武器となる。母父エリシオはノーザンダンサー系で、2~3歳の早い時期に好走する仕上がりの早い馬もいるが、総じて本格化するなら古馬で、中距離以上で活躍するスタミナを秘めている。 
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く東京芝コースでも好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。今回は牝系の特性と分枝記号特性が、中山芝2000m→東京芝2000mのコース変更に対して有利に働くと考える。

△ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕
前走共同通信杯1着(=東京芝1800m)。東京芝コースは3戦(2-1-0-0)と得意としていて、また全7戦(3-3-1-0)と安定感もあるのだが、前走からやや間隔が開いたステップをやや不利とみて評価を落としました。
ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。内枠の多頭数では勝負根性が刺激されるのか、好走の可能性が高くなる特性にも注目。母父カコイーシーズはレイズアネイティヴ系で、まくりの利く中山や阪神の小回りコースに向き、逆に東京コースは苦手な産駒が多い。芝はローカルコース向き。成長力は晩成型で、ダート向きのパワーを備えている。母父の特性から中山芝2000m→東京芝2000mへのコース替わりが、少しマイナス要因になると考える馬。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をする。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

△オルフェーヴル・・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕
前走スプリングS1着(=中山芝1800m)。全兄はドリームジャーニーなので本来は小回り芝中距離向きのタイプと思うが、末脚は強力。兄と同じように2歳~3歳戦でも戦える仕上がりの早さも有している。兄ドリームジャーニーも古馬になるまでは追込一手のタイプだったので、今後本格化するまでは同様に展開に左右される可能性も多く、差し届かずの内容は念頭に置いておいた方がよいかもしれない。能力は高いのだが、兄ドリームジャーニーは東京芝コースの成績が5戦(0-0-1-4)とやや不得意としていて、本馬も東京芝コースの京王杯2歳Sで10着惨敗していることもあり、今回は絶対の信頼は置けないと考え評価を下げました。
ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。


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皐月賞2011回顧
皐月賞 ダービーに向けて。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:オルフェーヴル
次走狙い:サダムパテック


2011年 タイム 2'00"6 (良) 1FAve=12.06 3FAve=36.18

ラップ
①13.0-②11.7-③11.7-④11.9-⑤12.0-⑥12.3-⑦12.7-⑧11.8-⑨11.7-⑩11.8
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.4 ③-0.4 ④-0.2 ⑤-0.1 ⑥+0.2 ⑦+0.6 ⑧-0.3 ⑨-0.4 ⑩-0.3
テン36.4-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり35.3 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 11-11
2着サダムパテック・・・フジキセキ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-h〕 8-8
3着ダノンバラード・・ディープインパクト×Unbridled=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 5-5
4着デボネア・・・アグネスタキオン×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-k〕 15-16
5着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕 8-8

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。

1着オルフェーヴルは、前走スプリングS1着(=中山芝1800m)からの好走。全兄はドリームジャーニーなので本来は小回り芝中距離向きのタイプと思うが、末脚は強力で今回も出走馬中上がり1位の34秒2を繰り出す。兄と同じように2歳~3歳戦でも戦える仕上がりの早さも有しているが、成長能力はやや本馬の方が早いかもしれない。兄ドリームジャーニーも古馬になるまでは追込一手のタイプだったので、今後本格化するまでは同様に展開に左右される可能性も多く、差し届かずの内容は念頭に置いておいた方がよいかもしれないが、今回は兄ドリームジャーニーは東京芝コースの成績が5戦(0-0-1-4)とやや不得意としていたり、本馬も東京芝コースの京王杯2歳Sで10着惨敗していることもあったが、不利な流れの中好走した事実を高く評価すべきと考えます。
ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、今回は4番人気と走りごろの人気だった点は注目。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。次走ダービーでは、人気になる分父ステイゴールドの特性および牝系系の特性的には詰め甘になるかもしれないので過信は禁物。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

2着サダムパテックは、前走弥生賞1着(=中山芝2000m)からの好走。東京芝コースは、東京スポーツ杯2歳S1着で0.6秒差をつける圧勝好走歴があり、今回もしっかり伸びて2着確保。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、この器用さは2~3歳のこの時期では大きな武器となる。母父エリシオはノーザンダンサー系で、2~3歳の早い時期に好走する仕上がりの早い馬もいるが、総じて本格化するなら古馬で、中距離以上で活躍するスタミナを秘めている。フジキセキ産駒なので更なる距離延長のダービー向きか?という点では不安は残るが、大崩れしていないフジキセキ産駒なので、侮ってはいけないと考えます。 
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く東京芝コースでも好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

3着ダノンバラードは、前走共同通信杯9着(=東京芝1800m:0.7秒差)からの好走。東京芝コースは好走歴はなかったが、今回は内枠で上手く脚を溜めての好走。重賞好走歴もあり、実績が重要なレースであると再認識。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、本馬は全3走とも出走馬中上位の上がりを繰り出し、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のようなタイプ)と考えられる。馬体重も460kg前後と大型馬ではなく、おそらく流れに合わせて加速ができる器用なタイプと考える。母父Unbridledはミスプロ系で、芝・ダート兼用の中距離血統。ミスプロ系の中では我慢強さがあり、揉まれる展開になってもレースを投げるようなことはしない。芝に限れば直線まで溜めていると爆発的な脚を使うが、その分展開に左右され不発に終わることもあるが、強気に勝負したい血統。ダートなら先行しても差しても安定性はある。古馬になっても力の衰えは少ない。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、高い心肺機能をもち、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性あり。

4着デボネアは、前走弥生賞3着(=中山芝2000m:0.1秒差)からの好走。今回人気は低かったが、前走弥生賞組が今回上位に好走したことからも、能力は高いと評価すべきと思います。
アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、一瞬のキレよりも全体的なスピードを持ち味とし、底力を問われる淀みない流れになるほど強さをみせる。格上挑戦でも侮れず、重賞挑戦などで厳しい展開になると能力が発揮される。500kgを超える大型馬のためか、瞬時に加速し速い上がりは使えていないのでキレよりも持続した流れ向きと考え、小回りコースでスタミナとパワーを活かす競馬が向いていると考える。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力がある。スタミナを活かしての好走が得意。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。

5着ナカヤマナイトは、前走共同通信杯1着(=東京芝1800m)からの好走。東京芝コースは3戦(2-1-0-0)と得意としていて、また全7戦(3-3-1-0)と安定感もあったのだが、今回はやや間隔が開いたステップも影響あっての結果と思われます。
ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。内枠の多頭数では勝負根性が刺激されるのか、好走の可能性が高くなる特性にも注目。母父カコイーシーズはレイズアネイティヴ系で、まくりの利く中山や阪神の小回りコースに向き、逆に東京コースは苦手な産駒が多い。芝はローカルコース向き。成長力は晩成型で、ダート向きのパワーを備えている。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をする。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。


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