NHKマイルC2011予想
アタックチャンス!

のび犬
10期 予想歴8年

◎フォーエバーマーク
  8着/11人気


◎フォーエバーマーク

NHKマイルCは後のダービー馬が勝つこともあれば、スプリンターが勝つこともあります。しかし、タイムやペースに関係性を見出すことはできません。なんとも難しいレースです。
それに加えて今年はステップレースの条件が無茶苦茶になっていて、とてもじゃないけどデータ予想は不可能かと……
なので今回は、データはあまり重視せず、展開、馬場状態を中心に予想してみました。

まず展開なんですが、リキサンマックス、エイシンオスマン、クリアンサス、フォーエバーマークと逃げ馬が多数おり、ハイペースが濃厚とされていますが、内三頭は人気薄で、エイシンオスマンは速い流れを作る逃げ馬ではありません。
人気になっているのはグランプリボス、コティリオン、リアルインパクト、エーシンジャッカル、ヘニーハウンドと折り合いに不安のある差し馬ばかりなので、これらの馬は前が引っ張ってくれるのを期待して後方で折り合いに専念する可能性が高いと考えます。
そうなれば、スローあるいは平均ペースなのに縦長の展開になって前残り、という可能性も出てきます。ブレイクランアウト、アイアンルック、サンカルロが人気を集めて惨敗した09年のレースのイメージです。

次に馬場。稍重なのに結構時計が出ているんですよね。明日は馬場が乾いてもっと速いタイムが出るんじゃないでしょうか。
差しも決まってはいますが、やはりある程度前にいた方がいいでしょう。追込は不振でした。
そしてやっぱり内目を通りたいですね。大外ぶん回しでは厳しいと思います。
これもジョーカプチーノが勝った09年のレースに似ています。

展開、馬場を考えると、このレースは思い切った穴狙いができる、春のGⅠ最初のアタックチャンスだと思います。

本命はフォーエバーマーク。
東京では2戦2勝。クロッカスSでは牡馬を相手に好タイムでの逃げ切り勝ち。上記の展開、馬場にぴったりの馬です。
フィリーズレビューは厳しい流れを先行して0.5差、桜花賞も平均ペースで逃げて0.6差の5着と見どころのあるレース振りで、ここで輸送の負担が少ない関東で、展開にも恵まれれば一発の可能性は十分にあると思います。
マイル実績が全くないですし、ファルブラヴ×ダンスインザダークなんて配合は1400の鬼を思わせますが、ジョーカプチーノのようなスプリンターが勝つこともあるレースですから目をつむりましょう。
吉田豊騎手には競りあって超ハイペースなんてことや、大事に乗りすぎて後方から末脚不発なんてことにならないように、慎重かつ大胆な競馬を期待します。

馬券は◎の単、複で。


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NHKマイルC2011回顧
世界へ驀進!

のび犬
10期 予想歴8年

次走狙い:グランプリボス
次走狙い:フォーエバーマーク


終始10~11秒台のラップが刻まれ、淀みのない平均ペース。高速馬場を考慮してもタイムは優秀で、ハイレベルなレースだった。

グランプリボスは中団から正攻法の競馬。馬場の3分どころに出されて残り400から追われると鋭い伸びを見せ、2着に1.1/2差をつける完勝。
レース振りも勝ち時計も文句なし。サクラバクシンオー産駒は「スプリンター、GⅠでは足りない」というイメージが一般的だが、既にマイルのGⅠを2勝しているグランプリボスは別格。母父サンデー恐るべしと言ったところか。しかしながら、このレースの好走馬は後にスプリンターになることも多く、この馬も今後の適性に変化があるかも知れないことは頭に入れておきたい。
次走は海外遠征を予定。2000ギニーをぶっちぎったフランケルと対戦するんだとか。立ちはだかる壁は高いが、それを乗り越えてこそ価値があると思う。ヴィクトワールピサ、トランセンドがドバイワールドCでワンツーフィニッシュをしたように、今の日本競馬は海外のビッグレースでも通用するレベルにあるのだから、グランプリボスにも可能性はある。

コティリオンはゆっくりとしたスタートでダッシュがつかずに離された最後方からの競馬。4Cで大外をぶん回し、直線では馬場の真ん中を伸びるもグランプリボスは捉えられずに2着まで。
上り33.6の脚を披露するも、スタート後に置いていかれたのが致命的。マイルは短い印象。

リアルインパクトは少し出遅れ。中団の内を追走し、4Cのラチ沿いをロス無く回って直線へ。直線では進路を探すロスがあったが、最後は内から馬群を割って3着。
父ディープインパクト兄アイルラヴァゲインという血統で、中距離馬になるのか、短距離馬になるのかは今後のレース振りを見て見極めたい。

エイシンオスマンはかかり気味に先行し、2番手の内でレースを運んだ。直線では残り400で追われジリジリ伸びるもなかなかフォーエバーマークを捕まえられず、外から3頭に交わされて4着。

プレイは好スタートから先行。特に大きなロスはなかったが、直線で弾けることなく5着まで。

フォーエバーマークはダッシュよく飛び出してハナへ。平均ペースを作りながらも残り200まで先頭を守る粘りを見せたが最後は失速し8着。マイルは少し長かったか。スタートダッシュや作った流れを見ると距離短縮はプラスになりそうで、実績のある1400はもちろん、1000、1200のレースでも注目したい。


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