08期 予想歴13年
◎エーシンジャッカル
9着/3人気
○グランプリボス1着/1人
▲ヘニーハウンド12着/5人
★傾向分析★
2004年 タイム 1'32"5 (良) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン33.9-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり34.7 『前傾・中弛み』
1着キングカメハメハ・・・Kingmambo×Last Tycoon=ミスプロ×ノーザンダンサー 〔22-d〕 9-9
2着コスモサンビーム・・・ザグレブ×Rainbow Quest=ヌレイエフ×レッドゴッド 〔1-n〕 9-9
3着メイショウボーラー・・・タイキシャトル×Storm Cat=ヘイロー×ストームバード 〔10〕 3-3
2005年 タイム 1'33"6 (良) 1FAve=11.70 3FAve=35.10
テン35.5-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ラインクラフト・・・エンドスウィープ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 4-4
2着デアリングハート・・・サンデーサイレンス×Danzig=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-l〕 6-4
3着アイルラヴァゲイン・・・エルコンドルパサー×Meadowlake=ミスプロ×セントサイモン 〔3-l〕 7-7
2006年 タイム 1'33"2 (良) 1FAve=11.65 3FAve=34.95
テン34.2-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり35.7 『前傾』
1着ロジック・・・アグネスタキオン×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔2-e〕 11-10
2着ファイングレイン・・・フジキセキ×Polish Precedent=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔14-a〕 3-4
3着キンシャサノキセキ・・・Fuji Kiseki×Pleasant Colony=サンデーサイレンス×リボー 〔14〕 9-8
2007年 タイム 1'34"3 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36
テン34.2-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着ピンクカメオ・・・フレンチデピュティ×Silver Hawk=ヴァイスリージェント×ロベルト 〔5-g〕 13-14
2着ローレルゲレイロ・・・キングヘイロー×テンビー=リファール×ニジンスキー 〔1-b〕 4-3
3着ムラマサノヨートー・・・キングヘイロー×ヘクタープロテクター=リファール×ミスプロ 〔6-d〕 13-14
2008年 タイム 1'34"2 (やや重) 1FAve=11.78 3FAve=35.33
テン34.6-中盤24.6(3F換算36.90)-上がり35.9 『一貫・中弛み』
1着ディープスカイ・・・アグネスタキオン×Chief's Crown=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔23-b〕 16-11
2着ブラックシェル・・・クロフネ×ウイニングチケット=ヴァイスリージェント×グレイソヴリン 〔3-l〕 12-5
3着ダノンゴーゴー・・・Aldebaran×Potrillazo=ミスプロ×ナスルーラ 〔2-u〕 18-16
2009年 タイム 1'32"4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン34.3-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり35.2 『前傾・一貫』
1着ジョーカプチーノ・・・マンハッタンカフェ×フサイチコンコルド=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔2-f〕 2-2
2着レッドスパーダ・・・タイキシャトル×Storm Cat=ヘイロー×ストームバード 〔19-c〕 4-4
3着グランプリエンゼル・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔22-b〕 3-3
2010年 タイム 1'31"4 (良) 1FAve=11.43 3FAve=34.28
テン33.4-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり35.1 『前傾』
1着ダノンシャンティ・・・・フジキセキ×Mark of Esteem=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔12-c〕 16-16
2着ダイワバーバリアン・・・マンハッタンカフェ×Kingmambo=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔5-c〕 7-5
3着リルダヴァル・・・アグネスタキオン×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕 7-8
流れはテンがきつく、中盤弛むが上がりのかかる『前傾・中弛み』の複合ラップになることが多い傾向。
逃げ馬が壊滅的な状態で、先行・差しが好走馬のほとんどを占めている。
血統の傾向は、仕上がりの早くテンのきつい流れで好走の多いミスプロ系や、持続した流れのレースで強いダンチヒ系が好走しているように感じます。
また東京芝1600mに強いヴァイスリージェント系、フジキセキやタイキシャトルといった芝・ダート兼用の血統も好走が目立つように思います。
同距離・同コース使用の安田記念やヴィクトリアマイル好走血統も相性は良いと思います。
特にその中でもNHkマイルC勝ち馬を多数だしたヴァイスリージェント系(=クロフネ、ピンクカメオ)やキングマンボ系(=エルコンドルパサー、キングカメハメハ)は要注意と思います。
牝系の傾向は、No.〔2〕や〔5〕の牝系が勝ち馬が多い傾向。
No.〔2〕・・・96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、03年ウインクリューガー、05年ロジック、09年ジョーカプチーノ
2歳戦から走れる仕上がりの早さを有し、クラシックの時期にも成長力あり。直線の長いコース向き。
N0.〔5〕・・・98年エルコンドルパサー、99年シンボリインディ、02年テレグノシス、07年ピンクカメオ
早い時期から走り、クラシックでは人気薄の時に好走が多い。基本不器用なので厳しいペースや広いコースでの好走が多い。
No.〔1〕の牝系も好走馬は多いが2・3着の傾向。
ステップの傾向は、
・毎日杯→NHKマイルCのステップは相性が良く好走馬が多いです(=全8頭出走:6-0-0-2)。特に毎日杯1着からの出走は6戦(5-0-0-1)(=96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、04年キングカメハメハ、08年ディープスカイ、10年ダノンシャンティ)。最も好走しやすいステップ。
・また最近注目のステップは、桜花賞→NHKマイルC。人気薄も多いのに(全6頭出走:2-1-0-3)好走率高し。勝ち馬もラインクラフト、ピンクカメオと2頭輩出。最近こそ出走馬が少なかったですが、00年以前は牝馬の出走も目立ち、好走馬も多かった(=97年1着シーキングザパール、98年3着スギノキューティー、99年3着レッドチリペッパー、01年3着サマーキャンドルなど)ことから、有利なステップと考えます。
・皐月賞組は人気だが好走馬は以外に少ない。特に皐月賞好走→NHKマイルC人気で出走のパターンは、人気を裏切ることも多く頭向きではないようです。ヒモで考えるべきかも。3着外からの巻き返しでの2着・3着が多い感じ。
・NZT組は00年以降1600mになってからは、NZT1着馬よりも2・3着馬の好走馬反撃が多くなりました。本番では着順が入れ替わることが多く、NZT1着馬は人気でも過信禁物と考えます。1400mの時には好走馬がそのまま好走していたのですが、マイル重賞→マイルGⅠはストレスの影響が強いからだと考えます。2走前も好走していると、かなり危険と考えます。
・意外なステップとしては、スプリングS好走→NHKマイルC。好走馬は3頭(=02年1着テレグノシス・2着アグネスソニック、09年2着レッドスパーダ)。
毎日杯・桜花賞・スプリングSに共通していることは、ある程度間隔が開いていて、しかも別路線という新鮮さ。鮮度の高いステップなので、好走馬が多いと考えます。
逆に皐月賞・NZTは間隔が短く、疲れが溜まりやすいストレスの多い臨戦過程なので、ストレスの耐久性能を血統から推測すべきです。
★NHKマイルCの傾向★
①流れは厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』を想定すべし。
②東京芝GⅠ血統重視。特にサンデーサイレンス系では、マイルGⅠ実績があるフジキセキ・マンハッタンカフェ・アグネスタキオンは特注。
③牝系の傾向は、No.〔2〕〔5〕は特注。No.〔1〕〔3〕〔22〕も好走馬は多い。
④ステップの有利・不利はよく考えること。
前走の勢いで好走出来るのは毎日杯組。毎日杯→NHKマイルCなら堅軸。
NZTは好走馬は危険な人気馬と疑うべし。前々走も好走だと高確率で危険。
皐月賞組は2・3着候補。
★予想★
◎エーシンジャッカル・・・フジキセキ×アフリート=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-n〕
前走NZT2着(=阪神芝1600m:0.2秒差)。今年はNZTは東日本大震災のため、中山芝1600m→阪神芝1600mへと変更にて開催。開催日程は変わらずコースのみ変更(=コースは桜花賞と同じ阪神芝1600m)ということで、今年に限り最良のステップではないかと考える。しかしNZT1着馬は不振で、2・3着馬の反撃の多い傾向から評価して期待する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。この器用さはこの時期では大きな武器。NHKマイルCやヴィクトリアマイルなど東京芝1600mGⅠ好走血統でもあり、適性は向くと考える。母父アフリートはミスプロ系で、ダートの好位差しや逃げ残りが得意で近年は短距離の活躍が増えてきているが、自分より弱い相手にきっちり力を発揮する安定感が魅力。芝ならローカルコース向き。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。この時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。
○グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕
前走NZT3着(=阪神芝1600m:0.2秒差)。前々走スプリングS4着(=阪神芝1800m:0.2秒差)だったが、やや距離の長い芝1800m戦で後の皐月賞馬オルフェーヴルを相手に僅差の内容なら評価すべき。スプリングS→NHKマイルCの直行ローテーションならなお評価を上げるところだが、前走NZTを使ったローテーションの分評価を落としました。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。近年後のスプリント路線で活躍する馬が好走しやすいNHKマイルCには、スプリンターという面でみれば最良の種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走3着で0.2秒差なら好走可能な状態と考えて、この母父の特性にも期待する。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
▲ヘニーハウンド・・・Henny Hughes×Crusader Sword=ストームバード×ダマスカス 〔13-a〕
前走ファルコンS1着(=阪神芝1200m)。
Henny Hughes産駒はストームバード系で、父×母父ともスタミナ血統ではないが、ハイペースを先行してもバテないのを売りとする血統。前々の強気な競馬が合い、仕上がりは早く、ダートもこなし高齢までしぶとい。またストームバード系は、好調期にまとめて稼ぐタイプでもあり前走好走だと好走確率が高い。ただ崩れると立て直すのに時間がかかることも多い両極端なタイプでもあるので、崩れた後は人気でも過信禁物。このストームバード系の特性にも期待する。母父Crusader Swordはダマスカス系で、ダート向きだが芝もこなせる中距離血統。2歳戦よりも3歳以降に活躍し、丈夫で長持ちタイプ。
No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型の産駒が多いのが特徴で、こつこつと地道に力をつけるが突然燃えてきてしまうような可能性もあるのがこの牝系。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。
他に気になる馬はディープインパクト産駒のリアルインパクトとコティリオン。ディープインパクト産駒は重賞好走も増えてきているが、2・3着などなかなか突き抜けられない傾向があるので、連下候補と考えました。
△リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕
前走NZT11着(=阪神芝1600m:0.5秒差)。前走は休み明けでの惨敗だったが、11着ながらも0.5秒差と巻き返し可能と考える。半兄アイルラヴァゲインは05年NHKマイルC3着馬で、血統的には向いているはず。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、本馬は33秒台の上がりを繰り出し好走しているので、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のような)。父母父リファール系からも追って延びる産駒が多いと考え、末脚勝負は得意。母父Meadowlakeはセントサイモン系で、ダート向きの短中距離血統。2歳から走る馬もいれば古馬になり頭角を現す馬もいて、成長度は個々の馬によって異なるが、そこそこのスタミナは持ち合わせ、中距離も守備範囲になる。ただし芝で通用するのは若いうちだけで、次第にダートよりになる。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い東京芝コースでの好走は多く、NHKマイルCでも好走は多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
△コティリオン・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11〕
前走毎日杯2着(=阪神芝1800m:0.0秒差)。ラジオNIKKEI杯2歳S3着(=阪神芝2000m:0.1秒差)好走歴もある。毎日杯、ラジオNIKKEI杯2歳S好走歴が合った馬は10年1着ダノンシャンティと共通する点はある。また毎日杯からのステップ馬が好走しやすい傾向もあり、ステップ的にも評価したい馬。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、現時点ではまだスタミナ型なのかスピード型なのか判断がつきにくいが、33秒台の上がりを使い好走したこともあるため、スピード型のタイプ(=アグネスタキオン産駒のようなタイプ)と考えられる。馬体重も480kg前後と大型馬ではなく、おそらく流れに合わせて加速ができる器用なタイプと考える。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。重賞挑戦の相手強化もプラス要因と考えて期待する。
No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階強くなる特性を秘めている。東京コースや京都コースなどのびのび加速できる広いコース向きが多い。ダービーやJCなどクラシックディスタンスの根幹距離に強い特性もある。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
tipmonaとは?