日本ダービー2011予想
雨中の決戦

のび犬
10期 予想歴8年

◎フェイトフルウォー
  13着/13人気

○オールアズワン8着/15人
▲トーセンラー11着/7人
×ウインバリアシオン
×クレスコグランド


5/29追記

◎フェイトフルウォー
◯オールアズワン
▲トーセンラー

印を変更。昨日の馬場を見ると予想以上に内伸び前残りの馬場でした。さらに、明日は予想以上の雨が降りそう。前に行った馬が一頭は残るだろうと考え、その期待をフェイトフルウォーとオールアズワンに託すことにしました。

フェイトフルウォーは本命にしてはいますが、イメージとしては「ダービーで穴を開ける2着馬」という感じ。

オールアズワンも同様で、こちらは09年の不良のダービーを勝ったロジユニヴァースを排出したネオユニヴァース産駒というのが魅力。道悪で浮上。

トーセンラーは「ダービーを勝てる馬」だと思うし「勝って欲しい馬」でもあります。04年から競馬を始めた私にとって、ディープインパクト産駒というのは、やはり思い入れがあります。ぜひともダービーをディープインパクト産駒に勝って欲しいという願望も込み。
ただ、印が単穴なのは◎◯が複勝圏内に粘る可能性>ラーが勝つ可能性だと思うから。

馬券は◎、◯の複勝と▲の単勝を中心に、ワイドのBOXも買っておきます。

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◎フェイトフルウォー
◯トーセンラー
▲オルフェーヴル
△サダムパテック
△オールアズワン
△ナカヤマナイト

ダービーで連対するには1600以上の距離の重賞を勝った実績が必要です。つまり今年は……

ウインバリアシオン
サダムパテック
オールアズワン
オルフェーヴル
クレスコグランド
フェイトフルウォー
ナカヤマナイト
トーセンラー
ノーザンリバー

この9頭の中からダービー馬が誕生するはずです。
オークスでデータブレイクを喰らったばかりですが、懲りずにこのデータを前提に予想をしていきます。

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最有力なのはやはり皐月賞をちぎって勝ったオルフェーヴルでしょう。
過去20年、皐月賞で0.4以上の差をつけて勝った馬は3頭。ミホノブルボン、ナリタブライアン、ディープインパクトと錚々たる顔ぶれで、ご存知の通り、全ての馬がダービーも勝利しています。
よって、オルフェーヴルも二冠達成?
しかし、今年の皐月賞は東京開催。過去のデータをすんなり鵜呑みにするのはちょっと不安です。

オルフェーヴルのレース振りに注目してみると、皐月賞こそ完璧に折り合い、直線では内を突いてまっすぐ伸びてきましたが、本来は行きたがったり、直線で内にささってみたりと危なっかしい走りをする馬。皐月賞のレース振りを「成長の賜物」と見るか「奇跡的に上手く走った」と見るか……
また、週末の雨も不安要素です。稍重程度ならこなせるでしょうが、重や不良になってしまうと末脚のキレで勝負してきたこの馬には大きなマイナスです。
そして、ダービー1番人気のプレッシャーに池添騎手が耐えられるのかどうか。4番人気皐月賞は直線で内に突っ込む思い切った騎乗を見せましたが、ダービーという舞台で、1番人気で、同じような競馬ができるのでしょうか?

皐月賞もスプリングSも今年の牡馬クラシック戦線の中ではタイム評価が高いレースでしたので能力の高さは認めつつも、力を発揮できない可能性を考えてオルフェーヴルは単穴評価とします。



次にトライアル組について。
今年はどのレースもスローの上り勝負で、タイム評価が低いです。雨が降ってオルフェーヴルの末脚が活きないレースになるなら、トライアルを勝った馬達も同じように持ち味が活かせない可能性が高いと考えます。よって、今年はトライアル組は軽視します。



皐月賞でオルフェーヴルにちぎられた馬から本命、対抗を探すとなると、皐月賞よりもパフォーマンスを上げてくる馬を探さなくてはなりません。

その見極めのポイントの一つはローテーション。
皐月賞は皐月賞トライアルと使った馬が圧倒的に優勢なレースです。なので皐月賞トライアルを使わなかった、あるいは使えなかった馬は(皐月賞よりもプラスと考えるか、あるいは皐月賞の時点でマイナスだったものがゼロになると考えるかは置いておいて)皐月賞よりも良い状態でダービーに望める可能性が高いと考えます。

二つ目のポイントは皐月賞でのレース振り。
今年の皐月賞の馬場は半乾きといった状態で、時計がそこそこかかると同時に、府中名物内伸び馬場になっていました。
結果、内を突いた馬が上位を占めましたが、ダービーでは外を回って健闘した馬にスポットを当てたいと思います。

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本命はフェイトフルウォー。
データ的には皐月賞で5着以下だった馬は軽視が基本なのですが、今年は「東京開催」と「道悪」というイレギュラーがあり、皐月賞で惨敗したこの馬にも巻き返しのチャンスはあると考えました。実際、不良馬場になった09年は皐月賞で惨敗したロジユニヴァースとリーチザクラウンで決まりました。

前走で完敗(0.5以上負け)した馬の巻き返しを過去10年を振り返って見てみると、ロジユニヴァース、リーチザクラウン、スマイルジャック、アサクサキングス、ザッツザプレンティの5頭。いずれもダービーでは先行して好走しています。また、3/5がダービー馬の産駒で、残る2頭は後の菊花賞馬ですから、ダービーの距離をこなせる血統の裏付けも必要です。

フェイトフルウォーはステイゴールド×メジロマックイーンという配合で、スタミナは十分でしょう。また、先行力もあります。巻き返せる条件は揃っています。

京成杯では前に行った馬が惨敗する流れを先行して勝利。デボネアの追撃を振り切り、同じ位置で競馬をしていたプレイを突き放していますので、内容のあるレースだったと思います。タイム評価はあまり高くありませんでしたが、それは去年のエイシンフラッシュの勝った京成杯も同じ。馬の成長と、京成杯→皐月賞→ダービーというローテーションによる上積みに期待します。


対抗はトーセンラー。
皐月賞では直線で大外を回って7着に終わりましたが、内が有利な馬場状態を考えれば大健闘と言えるでしょう。
きさらぎ賞ではオルフェーヴルを負かしていますし、「末脚のキレ」と「自分から動いていける器用さ」を見せました。
皐月賞へ向けての調整の過程で震災の影響があったとも聞きますし、順調に調整が出来ている今回は大きな上積みがあるのではと期待しています。
蛯名騎手には積極的に良いポジションを取りに行ってもらいたいです。この馬にはそれができると思いますので。


単穴はオルフェーヴル。
理由は前述の通り。


押さえは3頭。

サダムパテックは皐月賞ではオルフェーヴルに完敗。条件的には皐月賞の方が向いていたと思います。積極的に買いたい馬ではないです。
ただ、母父エリシオが気になる……道悪の鬼でJC2着の実績もあったポップロックが思い出されます。ちょっと怖いので消さずに押さえます。

オールアズワンは未勝利、札幌2歳Sで時計のかかる馬場を先行して勝利しており、道悪で浮上する可能性があります。父も母父もダービー馬という血統に、先行できる脚質と、フェイトフルウォーと同じく、皐月賞で惨敗した馬の巻き返す条件を満たしています。

ナカヤマナイトは皐月賞で外目を通って5着。本来は先行したり、内を突いたりと器用な馬なので、巻き返してくる可能性もあります。ただ、道悪や距離延長がプラスになるとは思えないので、押さえの押さえという評価に。


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日本ダービー2011回顧
二冠達成!

のび犬
10期 予想歴8年

次走狙い:オルフェーヴル


降りしきる雨の中、不良馬場で行われた今年のダービー。土曜日とは打って変わって差し、追い込みが効く馬場になっていた。

オールアズワンが後続を離して逃げ、馬群は縦長になったが、ペースは不良馬場を考慮してもそれほど速くなかった。

オルフェーヴルは後方でしっかり折り合って4Cでは外を回ろうとしていた。しかし、一歩前にいたナカヤマナイトが外には出させまいとブロックし、直線入口では馬体をぶつけ合う場面も。それでもサダムパテックとナカヤマナイトの間の僅かな隙間をこじ開けると、そこから脅威的な瞬発力を発揮して後続を一気に引き離した。外から追い込んだウインバリアシオンの追撃も許さず、完勝で二冠を達成した。
馬群に突っ込んでもひるむことのない精神力と、一瞬で突き抜ける瞬発力を兼ね備えた馬で、気性面の不安もほぼ解消された。秋ももちろん有力だが、菊花賞は長く脚を使える馬が活躍するイメージがあり、オルフェーヴルのようなキレのある末脚の馬は力を発揮できない可能性も。

ウインバリアシオンは後方から。4Cはそれほど外を回らずに直線に入ってから外へ出すロスの少ないレース運び。グングン伸びて3着以下は大きく引き離すもオルフェーヴルには届かず2着。ラジニケ、きさらぎ、弥生と立て続けに敗戦しクラシックから遠ざかったように思えたが、青葉賞を制して、ダービーでも2着と一気に盛り返した。戦績もダービーでのレース振りもハーツクライを思わせる。今後、更なる成長に期待。

ベルシャザールは5番手の内目を追走し、直線は3分どころに出してジワジワ伸びて3着。皐月賞の大敗から巻き返したが、1、2着には7馬身ちぎられてしまった。

ナカヤマナイトはオルフェーヴルの一歩前でレースを進め、3~4Cではオルフェーヴルの進路をブロックして勝利への執念を見せるも、僅かな隙間を抜けだされると一気に突き放されてしまい、4着。

クレスコグランドは中団の内を追走し4Cもロス無く回ったが、直線ではベルシャザール、ナカヤマナイトに突き放された。直線半ばから盛り返し、ベルシャザール、ナカヤマナイトに再び迫ったが5着まで。

掲示板の5頭は上り1位~4位の馬で、不良馬場で速い上がりを出せた馬が上位を占める結果となった。

単勝で期待したトーセンラーは私の期待通りに先行策に出るも、土曜日とは違って差しの効く馬場で前に行くメリットが少なく、馬体重が430㎏と軽いこの馬には不良馬場は向かなかったこともあり、11着に大敗。

本命のフェイトフルウォーは中団から見せ場なく13着に終わった。

予想は大外れだったが「1600以上の重賞を勝っている馬しか連対できない」というデータは今年も守られた。今年の牡馬クラシック戦線は期待された馬がなかなか連勝せず、抜けた馬のいない大混戦という印象だったため、皐月賞のオルフェーヴルの勝ちっぷりを見ても「条件が変われば逆転もある」と思い込んで、弄れた予想をしてしまった。結果論ではあるが「ダービーと同じ府中で行われた皐月賞を圧勝したのだからオルフェーヴルは信頼できる。相手は皐月で完敗した馬よりも、別路線の馬を買おう」という素直な考え方で良かったのだ。また、クラシック戦線とは言っても、2歳時や3歳1、2月のレース結果にとらわれ過ぎてはいけないということも、今回のレースから学んだ。


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