10期 予想歴8年
◎エイシンフラッシュ
3着/3人気
○ブエナビスタ2着/1人
▲ルーラーシップ5着/2人
×トゥザグローリー
×ローズキングダム
◎エイシンフラッシュ
◯ルーラーシップ
▲ブエナビスタ
△アーネストリー
△トーセンジョーダン
「現4歳は最強世代」というのはもはや常識になりつつありますね。
実際、主要重賞を軒並みかっさらい、春天でもワンツーし、スター候補が続々誕生する、質も量も申し分ない強力な世代です。
その「最強」が、果たして「史上最強」なのかどうか、私はこのレースの結果で判断したいと思っています。
最強世代の定義は人それぞれ違うとは思いますが、私は「最も充実する4歳で、どれだけ王道GⅠを勝てるか」だと考えます。
ちょっと乱暴ではありますが「3歳馬が王道GⅠを勝てるのは4歳馬が弱いから」であり「5歳以上馬が王道GⅠを勝てるのは4歳馬が弱いから」だと考えています。つまり「強い4歳馬がいれば、王道GⅠを勝つのは4歳馬」ということです。
ですから、本当に「最強世代」であるなら、王道GⅠは一つも落としてはいけません。
現時点で史上最強世代の最有力候補は98世代だと思います。スペシャルウィークとグラスワンダーの2頭で4歳時に王道GⅠを完全制覇しています。現4歳世代が98世代を超えるには、王道GⅠを完全制覇して、さらにプラスアルファが必要になります。
このプラスアルファになりうるのが、女王ブエナビスタの存在です。
ブエナビスタはどんな条件でも一生懸命走り、牡馬とも互角に戦ってきました。去年の秋は記録上は3歳馬にJC、有馬を獲られましたが、降着がなければJCは完勝でしたし、有馬記念も負けて強しの内容で、まだ女王の座から陥落したわけではありません。
王道GⅠの主役を張れる存在が一つ上にいるというのは、王道GⅠ完全制覇の難易度が大きく上がること同義です。98世代の一つ上にはブエナビスタほどの馬はいませんでした。現4歳はその壁を超えなくてはなりません。しかし、逆に言えば、その壁を超えて王道GⅠ完全制覇を成し遂げたなら、その価値はとても高いものとなります。
私は、この宝塚記念が最大の難関だと考えています。
秋になればさらに充実度を増した4歳馬が無双の強さを発揮すると思っていますので、4歳馬が負けるとしたら「成熟しきっていない4歳馬」と「まだ終っていないブエナビスタ」が戦うこのレースだけだと思っています。ここで4歳馬が勝つようなら、史上最強世代の称号を与えようと思います。私の心の中で。
で、4歳馬とブエナビスタはどっちが強いのか……これはやってみなければわかりません(なんだそりゃ)。
わかりませんが、私は「王道GⅠは4歳馬が勝つべき」だと思っていますので、本命には4歳馬を選びます。
大阪杯、春天に引き続き本命はエイシンフラッシュ。
春天の負けは枠と通ったコースの差で、力負けではなかったですし、それ以上に59㎏を背負ってヒルノダムール、ダークシャドウに肉薄した大阪杯のパフォーマンスが素晴らしいです。
近年は大阪杯好走馬が宝塚記念で活躍していますし(一昨年のドリームジャーニー、ディープスカイ、エイシンデピュティ、メイショウサムソン、ハーツクライ等)、阪神2000で平均ペースと宝塚記念に近い条件での好走で適性も十分。
不安なのは乗り替わり。アンカツさんがどう乗るか……最後方から大外ぶん回しなんて競馬は勘弁してもらいたいです。
対抗にルーラーシップ。
金鯱賞勝ち馬は複勝率75%とかなりの好成績……が、そんなデータも吹き飛ぶくらいの圧巻のパフォーマンスでしたね。
不安は折り合いと、不良馬場であのパフォーマンスをした反動があるかどうかですが、力があるのは間違いないので、重い印を打たざるを得ませんね。
単穴にブエナビスタ。
ヴィクトリアマイルの負け方を見る限り距離延長はプラスでしょうし、そもそも負けたとは言えヴィクトリアマイルのレースレベルは非常に高いので、まだ衰えてはいないでしょう。
上にも書いていますし、以前からずっと言っているのですが、改めて書かせてもらうと、ブエナビスタはどんな条件でも一生懸命走ってくれる馬です。ここでも一生懸命走ってくれるでしょう。あとは4歳馬がそれを上回れるかどうか。
私は上記3頭の争いだと思います。エイシンフラッシュやルーラーシップが若さを見せて不覚をとった場合には、以下の馬が3着候補。
まずはアーネストリー。
金鯱賞は完敗でしたが、休み明け、不良馬場と言い訳の材料はありますし、阪神は2-0-2-0、叩き2走目は2-1-1-0と巻き返してくる可能性はありそうです。
リピーターの多いレースですし、金鯱賞7着から巻き返したインティライミの陣営ですので3着までなら警戒は必要だと思います。
次にトーセンジョーダン。
臨戦過程がスムーズでないのはマイナスですが、コース相性の良いジャングルポケット産駒ですし、まだ底を見せていません。
アルゼンチン共和国杯ではスタミナの問われるコース、流れを快勝しており、上りのかかる流れになりやすいこのレースへの適正は高いと思われます。
トゥザグローリーとローズキングダムは消します。
まず、春天で大敗した馬の巻き返しは滅多にありません。
大敗して巻き返した馬は前々走でGⅡを勝っていましたので、4歳になってパッとしないローズキングダムはここでアウト。
トゥザグローリーは日経賞を快勝していますが、タイム評価が低く、今となってはそれほど豪華なメンバーではなかったレースですので高い評価はできません。さらに、トゥザグローリーは瞬発力勝負を先行して好走するのを得意としており、平均以上の流れになりやすいこのレースでは厳しいのではと考えました。
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6/26追記
◯と▲の印を入れ替えます。
理由は馬場状態。25日の阪神は超の付くほどの高速馬場でした。
不良馬場だった金鯱賞とは条件が全く違うので、ルーラーシップの評価を下げ、高速決着のヴィクトリアマイルを走ってきたブエナビスタの評価を上げました。
エイシンフラッシュはレコード決着の大阪杯で好走しているのでそのまま本命。
折り合い、反動に加え、高速決着への不安もあるルーラーシップが複勝圏外に飛ぶ可能性を考え、押さえの2頭を馬券に加えます。
馬券は◎◯軸の三連複。▲を厚めに。
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