七夕賞2011予想
七夕賞 中山金杯を参考に。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎オペラブラーボ
  8着/5人気

○マゼラン16着/3人
▲コスモファントム7着/6人


★予想★
東日本大震災の影響にて、福島芝2000mから中山芝2000mへとコース変更にて行われる七夕賞。中山芝2000m重賞といえば、皐月賞、弥生賞、京成杯などクラシックで使われることの多いコースではあるが、古馬のハンデ重賞としては中山金杯が一番参考にできると考えて、その傾向を参考にします。

中山金杯の傾向より、
流れは様々だが、比較的『前傾』や『裏へ』や『一貫』など、テンや中盤がきつくなる傾向。そのため比較的差しが決まる傾向にあるように思えます。逆に逃げ馬はなかなか好走できない傾向。基本で狙うなら先行馬。
これは中山芝2000mコースが厳しい流れになりやすく、持続型のスタミナがいる流れになりやすいが、小回りコースの中山芝コースではなかなか追込が決まりにくい傾向からと考えます。

血統の傾向はここ数年はネヴァーベンド系(=大系統ナスルーラ系)が強く、好走馬の多くにこの系統が入っています。またネヴァーベンド系は欧州スタミナ型(持続型)の特徴があり、似た適性を持つリファール系(=大系統ノーザンダンサー系)などもよく好走しています。
またブラッドバイアスが発生するのか例年同系統の上位独占の結果も多いようです。
上がり特化型のサンデーサイレンス系はあまりこのレースは得意としていなく、この傾向からも欧州スタミナ型血統有利なレースと判断します。しかし近年の傾向は、サンデーサイレンス系の好走も多く、暮れの有馬記念好走馬と同じようなサンデーサイレンス系の血統配合馬には要注意が必要。

連対馬のステップは1800mや2000mからの好走が多く、しかも前走上がりの速い競馬で負けた馬が上がりのかかる流れとコース適性で逆転するような傾向があります。ハンデ戦ということもあり軽量のハンデ馬もよく好走しています。

◎オペラブラーボ・・・オペラハウス×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔12-b〕
前走夏至S(=中山芝1800m:0.1秒差)。中山芝コースは(2-1-1-3)と好走も多く、小回り先行脚質も合うと考えて期待する。
オペラハウス産駒はサドラーズウェルズ系で、スタミナ豊富なステイヤー血統。瞬発力が売りではないためスローの芝2400mよりも、ハイペースの芝2000mの方が持ち味を活かせる。コーナー4つのコースならなお良い。芝の連対率が高い競馬場は、福島・函館・中山など、自ら動いて勝負ができる直線の短いコース。上がりが35秒台以上かかるなら間に合うが、34秒台になると掲示板止まりのタイプも多いが、本馬は33秒台の上がりも繰り出せる末脚も備えている。底力を要する息の入らない流れや、タフな馬場ほど出番が回ってくる。道悪にもめっぽう強い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。前走2着好走からこの特性にも期待して評価する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。本馬も7歳だが、近走好走しているのはこの牝系のタフさと衰えの少ない成長力によるものと考える。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高く、勢いからもこの特性にも期待する。

○マゼラン・・・クロフネ×Potrillazo=ヴァイスリージェント×ナスルーラ 〔2-u〕
前走尼崎S1着(=阪神芝2000m)。前走は1年以上の長期休養明けながらもしっかり好走。芝2000mは(3-0-2-0)と好走が多く、中山芝コースは(1-0-0-0)。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父Potrillazoはナスルーラ系で、抜け出すと気を抜く気性の悪さがあるが、絶対的なスピードに優れている。母系にはアルゼンチンの2400mGⅠ馬が多数いて、スタミナは豊富。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。

▲コスモファントム・・・Stephen Got Even×Paris House=ボールドルーラー×ナスルーラ 〔19〕
前走フェブラリーS16着(=東京芝1600m:2.5秒差)。中山芝2000mは11年中山金杯1着好走歴があり、芝2000m戦で4戦(1-2-0-1)と好走が多く、小回りコースならなお良い馬。
Stephen Got Even産駒はエーピーインディ系のボールドルーラー系で、瞬発力を活かした一瞬のキレよりも、小回りを先行して粘りこむ競馬が合う中距離型。クラシックの前哨戦を制して、本番でこけるのがエーピーインディ系の特徴。前哨戦の好走や圧勝が当てにならないトライアル型の特性を持つ。今回GⅢなので、弱い相手にはとことん強さを発揮すると考えて期待する。休み明けの分やや割り引いたが、休み明けでの好走歴もありそんなに苦にしないタイプと思われる。母父Paris Houseはナスルーラ系で、スタミナよりスピード色が濃くなったタイプ。真面目なサラリーマンタイプの性格で、人気どおりにコツコツ走るタイプ。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手はあるものの平均的に能力を発揮するタイプで、やや晩成傾向。中距離やマイルの速い流れで適性を発揮しやすいタイプが多い牝系なので、相性は良いと考える。

△サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔21-a〕
前走金鯱賞9着(=京都芝2000m:1.8秒差)。6~7月の好走が多く夏に調子を上げるタイプで、芝2000mは(4-4-6-9)と好走も多い。
アドマイヤベガ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。今年はコースこそ違うが、七夕賞では10年3着に本馬が好走しているし、中山芝2000m重賞の中山金杯はアドマイヤベガ産駒の好走の多い重賞でもあり、適性は合うと考える。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。母父Theatricalはヌレイエフ系で、一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器とし、平坦コースではさらに磨きがかかる。夏を境に好走する産駒も多いのが特徴で、この点はよく本馬に活きていると考える。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の牝系。叩き良化型なので休み明けはやや割引と思うが、分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

△タッチミーノット・・・ダンスインザダーク×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕
前走新潟大賞典6着(=新潟芝2000m:0.5秒差)。前々走ハイレベルの大阪杯6着(=阪神芝2000m:0.2秒差)。中山芝コースは(1-0-1-0)と相性もよく、芝2000mは(3-0-2-4)と好走も多い。
ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父Mr. Prospectorはミスプロ系で、完成度の早さと直線的なスピードに優れている。母父としては、マイラー種牡馬との配合ではよりキレのあるスピード、ステイヤー種牡馬との配合では速い時計にも対応できるスピードを伝えている。父系ではここぞの勝負根性は少なかったが、母系に入ると気にせずとも良い傾向。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。


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