札幌記念2011予想
札幌記念 札幌芝コースだけど中山芝巧者を狙え!!

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎キングトップガン
  12着/3人気

○トーセンジョーダン1着/1人
▲ヤングアットハート10着/4人


★傾向分析★
2004年 タイム 2'00"4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン35.6-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり36.1 『前傾・一貫』
1着ファインモーション・・・Danehill×Troy=ダンチヒ×フェアウエイ 〔11〕 11-5
2着バランスオブゲーム・・・フサイチコンコルド×アレミロード=ニジンスキー×リボー 〔1-t〕 2-2
3着ローエングリン・・・Singspiel×Garde Royale=サドラーズウェルズ×ネヴァーベンド 〔4-p〕 1-1

2005年 タイム 2'01"1 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33
テン36.2-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり36.7 『前傾・一貫』
1着ヘヴンリーロマンス・・・サンデーサイレンス×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔13-c〕 11-8
2着ファストタテヤマ・・・ダンスインザダーク×ターゴワイス=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔4-m〕 12-10
3着コイントス・・・サンデーサイレンス×Egg Toss=サンデーサイレンス×フェアウエイ 〔8-c〕 1-1

2006年 タイム 2'00"3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.09
テン36.0-中盤50.0(3F換算37.5)-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着アドマイヤムーン・・・エンドスウィープ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔7-f〕 11-9
2着レクレドール・・・サンデーサイレンス×ディクタス=サンデーサイレンス×ファイントップ 〔1-t〕 4-4
3着マチカネキララ・・・サンデーサイレンス×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔10-a〕 4-5

2007年 タイム 2'00"1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン35.5-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり34.8 『中弛み』
1着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 1-1
2着アグネスアーク・・・アグネスタキオン×ベリファ=サンデーサイレンス×リファール 〔4-r〕 5-5
3着サクラメガワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13-c〕 11-10

2008年 タイム 1'58"6 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.58
テン34.7-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着タスカータソルテ・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔11〕 8-7
2着マツリダゴッホ・・・サンデーサイレンス×Bel Bolide=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔18〕 4-1
3着フィールドベアー・・・フジキセキ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-d〕 6-4

2009年 タイム 2'00"7 (良) 1FAve=12.07 3FAve=36.21
テン35.6-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着ヤマニンキングリー・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔3-c〕 3-3
2着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 12-8
3着サクラオリオン・・・エルコンドルパサー×Danzig=ミスプロ×ダンチヒ 〔2-f〕12-8

2010年 タイム 1'59"4 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.82
テン34.6-中盤49.2(3F換算36.90)-上がり35.6 『前傾・中弛み』
1着アーネストリー・・・グラスワンダー×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔3-n〕 3-2
2着ロジユニヴァース・・・ネオユニヴァース×Cape Cross=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔B3〕 2-2
3着アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-e〕 6-4

流れは『前傾・一貫』『加速・中弛み』『中弛み』『前傾・中弛み』と様々だが、好走馬のほとんどは前につけて好走することが多い。ここも「ローカルコースの鉄則」が当てはまると考える。

血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ血統の配合が好走馬多し。特に欧州スタミナ型血統(=リファール系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など)は要注意。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔8〕〔13〕が近年では複数好走馬を出しています。
分枝記号は、c・f・tが好走馬多し。
分枝記号cは、開幕週・最終週の持久力勝負に強くパワーのある馬が多く、開催4日目で洋芝の力の要る馬場に向いているため好走が多いと思われます。
分枝記号fは、休養明けを苦にせず間隔をつめて好走する特性があり、ここでの好走馬の多くは今まで重賞好走歴のあった実績馬の休み明けからその特性が出ているものと考える。
分枝記号tは、京都や中京コースのスパイラルカーブで本領発揮だが、一瞬の脚で中山コースもこなすタイプが多い。札幌記念は中山コース好走馬の好走が多いのでそれが好走要因と思われる。

前述の通り、過去の好走馬には中山1800mの好走馬(=バランスオブゲーム、ローエングリン、トウカイポイントなど)も多いです。このコースは欧州型のスタミナ血統(ノーザンダンサー系)向きのコースなので、持続型のスタミナが必要な適性ということではないか?と考えます。

またクイーンS好走馬が、札幌記念でも好走することが多い(=テイエムオーシャン、ファインモーション、ヘヴンリーロマンス、レクレドール、フサイチパンドラ)のは、似たようなロングスパート型の傾向になりやすく一週しか違わないため馬場も似ているからではないか?と考えます。

ステップの傾向は、函館記念好走馬は好走しやすい傾向。
また前走クイーンS組は特注。
3歳馬はダービーからの休み明けでの好走馬(=サクラプレジデント、アドマイヤムーンなど)がいますが、これらは中山芝2000m好走歴あり。中山コース適性はポイントと思います。

★予想★
札幌記念のポイントは、
①「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。
②欧州スタミナ型血統。
③札幌コース巧者は要注意。
④特注ステップは宝塚記念組。

◎キングトップガン・・・マヤノトップガン×マルゼンスキー=ロベルト×ニジンスキー 〔12〕
前走函館記念1着(=函館芝2000m)。8歳馬だが近2走重賞連続好走中で、直線の長い東京芝コースと小回りの函館芝コースと異なる適性を好走していることから、本格化し上昇中と考える。
マヤノトップガン産駒はロベルト系で、近年は芝の重賞級は少なくなってきていているが、ダート中距離を得意とするパワーとスタミナ型が多い。小回りローカルコースのダートに強く、早めに仕掛けるマクリが得意技。本馬もそうだが、高齢馬が息長く活躍し叩かれて復活するしぶとい産駒も多い。時計の速い競馬にも対応できるので、侮ってはいけない。母父マルゼンスキーはニジンスキー系で、底力と成長力に優れている。母父としては頑固なステイヤー種牡馬との配合ではスピードを、イケイケ短距離種牡馬との配合では我慢を伝えている。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手はあるものの平均的に能力を発揮するタイプで、やや晩成傾向。この牝系の成長能力や分枝記号特性が、8歳にして本格化の要因と考え期待する。

○トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕
前走宝塚記念9着(=阪神芝2200m:1.1秒差)。札幌芝コースは初となるが、函館芝コースは(1-0-0-1)と好走もしていて洋芝適性はあると考える。また札幌記念は中山芝巧者の好走が多く、本馬は中山芝コースは4戦(3-0-0-1)と適性は高い。前走は惨敗だが5ヶ月の休み明けでのGⅠ出走なので、叩いた効果に期待して反撃可能と考える。また近親カンパニーなので、古馬の成長能力も侮れず好走に期待する。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は中山芝コースや函館芝コースなど小回りコースでも好走していて本質は小回りの持続型向きと思うが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父ノーザンテーストはノーザンテースト系で、丈夫な体とミラクルな成長能力を有している。2歳や3歳時にも好走する仕上がりの早さはあるが、古馬にて本格化しさらにもう一段階進化する。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

▲ヤングアットハート・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔16-g〕
前走常総S1着(=中山芝2000m)。札幌芝コースは(0-1-1-0)で函館芝コースは(1-0-0-0)と北海道芝コースでの好走も多く、また札幌記念と相性がよい中山芝コース実績も(3-1-0-3)と好走も多く適性は合うと考える。また本馬は好走が10頭前後の少頭数時に多く、今回は13頭立てにて好走しやすい頭数と考えて期待する。
フレンチデピュティ産駒はヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向にあり、パフォーマンスが低下する。近走は馬体重が減っているが間隔を開けて使っているため、大幅場体重減でなければ好走可能と考えて期待する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。前走好走にて勢いはあるので、好走に期待する。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤー特性があり、距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。また広いコースでの上がり勝負向きだが、勝ち味に遅い傾向がある。

△アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-c〕
前走函館記念3着(=函館芝2000m:0.3秒差)。札幌芝コースは5戦(2-2-1-0)と好走していて、北海道洋芝コースは得意なタイプ。芝2000m戦も(1-3-2-4)とまずまずの戦績。
サンデーサイレンス産駒は、直仔はもう産駒数が少なく現在は母父としての存在が大きいが、近走好走だと連続好走しやすい特性は変わらない。鮮度と勢いが重要なポイントとなる。今回は前走0.3秒差で勢いはあるので、得意の洋芝コースで前走以上の好走を期待する。母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で、スタミナはもとよりパワーもあり、力の要る馬場を先行させると強さを発揮し、差す展開では取りこぼしもある。3歳よりも古馬でより強さを発揮する。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、高い心肺機能をもち開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性がある。

△コスモネモシン・・・ゼンノロブロイ×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔14-c〕
前走クイーンS2着(=札幌芝1800m:0.0秒差)。クイーンSからは連闘となるが、クイーンSからのステップ馬は札幌記念でも好走することが多く(=クイーンS→札幌記念:05年2着→1着ヘヴンリーロマンス、06年3着→2着レクレドール、07年5着→1着フサイチパンドラ)、着順を上げることも多い。
ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、距離に関係なくハイペースを先行して押し切るスタミナと底力がある。マイル~中距離ではスピードにも優れている。海外では中距離もこなすが、日本では特にマイル重賞を得意とし、淀みなく流れる流れや底力の問われる展開で本領を発揮する。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。


tipmonaとは?

札幌記念2011回顧
札幌記念 復調ムードの5歳世代に注目。

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:トーセンジョーダン
次走狙い:レッドディザイア


2011年 タイム 2'00"4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12

ラップ
①12.6-②11.3-③12.0-④12.3-⑤12.2-⑥12.7-⑦12.6-⑧11.9-⑨11.3-⑩11.5
1FAveとの誤差
①+0.6 ②-0.7 ③±0 ④+0.3 ⑤+0.2 ⑥+0.7 ⑦+0.6 ⑧-0.1 ⑨-0.7 ⑩-0.5
テン35.9-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり34.7 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 3-2
2着アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-c〕 3-4
3着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 9-6

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。過去5年の流れを考えると、毎年『中弛み』が基本の流れとなっていて、オプション的に『前傾』や『加速』といった流れが複合すると考えるのが展開を予想するのには良いのではと考える。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。また小回りローカルコースということも相まって、前につける馬がやはり好走しやすい条件が揃っていたと考える。

1着トーセンジョーダンは、前走宝塚記念9着(=阪神芝2200m:1.1秒差)からの好走。札幌芝コースは初だったが、函館芝コースは(1-0-0-1)と好走もしていて洋芝適性はあった馬。また札幌記念は中山芝巧者の好走が多く、本馬は中山芝コースは4戦(3-0-0-1)とこのレースに向く適性を有していたと考える。前走は惨敗だが5ヶ月の休み明けでのGⅠ出走なので、叩いた効果に期待して反撃可能と考え、こちらも上手く活きたと考える。近親カンパニーなので、古馬の成長能力も侮れず、今後の好走にも期待する。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は中山芝コースや函館芝コースなど小回りコースでも好走していて本質は小回りの持続型向きと思うが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父ノーザンテーストはノーザンテースト系で、丈夫な体とミラクルな成長能力を有している。2歳や3歳時にも好走する仕上がりの早さはあるが、古馬にて本格化しさらにもう一段階進化する。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

2着アクシオンは、前走函館記念3着(=函館芝2000m:0.3秒差)からの好走。札幌芝コースは5戦(2-2-1-0)と好走していて、北海道洋芝コースは得意なタイプ。芝2000m戦も(1-3-2-4)とまずまずの戦績でした。
サンデーサイレンス産駒は、直仔はもう産駒数が少なく現在は母父としての存在が大きいが、近走好走だと連続好走しやすい特性は変わらない。鮮度と勢いが重要なポイントとなる。今回は前走0.3秒差で勢いはあるので、得意の洋芝コースで前走以上の好走を期待し、この特性は活きたと考える。母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で、スタミナはもとよりパワーもあり、力の要る馬場を先行させると強さを発揮し、差す展開では取りこぼしもある。3歳よりも古馬でより強さを発揮する。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、高い心肺機能をもち開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性がある。

3着レッドディザイアは、前走有馬記念14着(=中山芝2500m:1.4秒差)からの約8ヶ月の休み明けでの好走。札幌芝コースは初で、中山芝コースも(0-0-0-1)と好走歴はなかったが、さすがに現役最強牝馬ブエナビスタのライバルだけあって、不利な流れの中復調した能力での好走と考える。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。一度は成績が下降して伸び悩んだ時期はあったが、今回の好走を見る限り再上昇可能と考える。このあたりはマンハッタンカフェのしぶとさが活きていると考える。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強く、重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率が高い。昨年の不調時から長期休み明けで今回出走した鮮度の高さが活きたと考える。復調ムードが伺えることからも今後の活躍に期待する。

4着コスモネモシンは、前走クイーンS2着(=札幌芝1800m:0.0秒差)からの好走。クイーンSからは連闘だったが、クイーンSからのステップ馬は札幌記念でも好走することが多く(=クイーンS→札幌記念:05年2着→1着ヘヴンリーロマンス、06年3着→2着レクレドール、07年5着→1着フサイチパンドラ)、本馬も8番人気で4着好走と着順を上げることも多い。来年以降もクイーンSからの連闘馬には注意したい。
ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、距離に関係なくハイペースを先行して押し切るスタミナと底力がある。マイル~中距離ではスピードにも優れている。海外では中距離もこなすが、日本では特にマイル重賞を得意とし、淀みなく流れる流れや底力の問われる展開で本領を発揮する。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

今年の結果から反省して、札幌記念のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。
②「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。
③欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系)に注目。
③札幌コース巧者は要注意。中山芝コース巧者も適性高し。
④特注ステップは宝塚記念組。クイーンSからの連闘馬にも注意。
と修正する。


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