新潟記念2011予想

シーバス
09期 予想歴13年

◎シャイニーブラウン
  7着/8人気


レース特性:
2001年のサンプレイス以来1番人気馬が9年連続で勝っていないレース。
2005年以降は1番人気馬が6年連続で複勝圏にも絡めておらず、まさに鬼門。
ローテーション的には近4年で前走七夕賞組が2勝、前走小倉記念組が2勝と共に好相性。

展開:
近5走で2角でハナを奪った経験がある馬がおらず、
近5走で4角2番手以内の競馬をしている馬はシャイニーブラウン、サンライズベガの2頭。
ただ、上記2頭はいずれも積極的に行きたいというタイプではない。
ならば今回鞍上に「逃げの中舘」を配してきたオペラブラーボがハナという可能性も。
いずれにしろ道中スローペースは濃厚。
直線に向いてからの末脚勝負なら、直線の長い新潟で速い上がりを使える馬が有利だが、
前に行った馬には展開利が有り、極端に後方からの競馬では届かない可能性が高い。

血統
とにかくグレイソブリンの血を持つ馬と相性の良いレース。
近5年で複勝圏内に来た15頭中8頭が3代内にグレイソブリンの血を持っていた。
(06年1着トップガンジョー 母父ゴールデンフェザント
06年2着サンレンジャスパー 父ミスズシャルダン 母父コジーン
07年1着ユメノシルシ 母父トニービン
07年3着ヤマニンアラバスタ 父ゴールデンフェザント 母父タマモクロス
08年3着トウショウシロッコ 父母父トニービン(父アドマイヤベガ)
09年2着サンライズベガ 父母父トニービン(父アドマイヤベガ)
10年2着トウショウシロッコ 父母父トニービン(父アドマイヤベガ)
10年3着サンライズベガ 父母父トニービン(父アドマイヤベガ)
また、近3年の複勝圏内馬9頭を見ると、スタミナ型サンデー系種牡馬
(ステイゴールド、アドマイヤベガ、マンハッタンカフェ、スペシャルウィーク)
の産駒が7頭。
残り2頭は父マヤノトップガンと母父サッカーボーイで、
血統にスタミナ要素がある馬ばかり。


◎ シャイニーブラウン
前走は長期休養明けで出脚一息から最後方からの競馬も、直線脚を伸ばして2着。
道中無理せず着拾いに徹した競馬も、4Fからのロングスパート勝負の展開になって、
距離短縮の同馬のスタミナが活きた印象。
2000mは本質的に短い印象だが、今回はスローペース濃厚で
追走に苦労するということは無いだろう。
前々走で先行して勝利した実績もある馬で、
スタートさえまともなら前からの競馬も可能。
血統的には、父はスタミナ型サンデー系のステイゴールド、
母父もスタミナ型のエリシオと、このレースで相性の良いスタミナ血統。
怖いのは2走ボケだが、前走はダメージの残る競馬内容でなく、
脚元の弱い馬を間隔を詰めて格上挑戦で使ってくるということは、
陣営にそれなりの色気があるもの捉えたい。
上がり勝負でキレる馬では無いので、本来のこの馬らしさである、
早めの競馬を鞍上ができるかどうかに掛っているが、どうか。


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新潟記念2011回顧

シーバス
09期 予想歴13年

次走危険:ナリタクリスタル


スタートでエオリアンハープが出遅れ。
サンライズベガとナリタクリスタルが後続を離して引っ張る。
レースは前半60.9、後半58.2という超スローペースの流れ。
それでもラスト4ハロンから加速する流れ、極限の上がりを求められる展開は回避。
直線前半では前に行った2頭に後続の馬が一旦は差を詰めるが、
直線の後半になってもその差がなかなか縮まらず、
残り100mで逃げたサンライズベガをナリタクリスタルが交して、あとはそのまま。
3着にセイクリッドバレーが内から差してきたものの、
基本的にはスローの前残りというレースだった。


1着ナリタクリスタル
スタート直後から前へ。
ハナを窺わんばかりの積極策が奏功した。
スローペースを見越した鞍上の好判断が光った。
目標とになったサンライズベガが絶妙なペース配分で逃げてくれた点も勝因の一つ。
武豊Jは最近追えなくなってきているともっぱらの評判だが、
そのハンデをペース判断でカバーしている節が見受けられる騎乗も多く、
極端な展開が想定されるレースでは注意しておきたい。
馬自身は多分に展開に恵まれての勝利で、
次走以降ハンデ戦では更に重い斤量を背負わされることになる。
G2レベルではそもそも足りない馬で当面適鞍が無く、次走危険馬とした。

2着サンライズベガ
スローペースでの積極策が奏功。
日曜非常に乗れていた北村宏Jの絶妙なペース配分での逃げも光った。
勝ち馬との差は力差では無く目標にされる側とする側の差でしかない。
このレースを相性の良いグレイソブリンの血を持っている馬は、
同馬ただ1頭と血統的な後押しも十分にあった。
近2走(特に前走)がいかにも負けすぎだっただけに評価を下げたが失敗だった。
個人的には「買ったら惨敗」、「外したら来られる」というパターンが多く
どうも同馬とは馬券相性が悪い。

3着セイクリッドバレー
直線内を突いて良く伸びているが、前の2頭を捉えるには至らず。
早めに動くと前走のように最後まで持たず、こういう競馬しかできな馬で、
展開が向かなかった。
57kgの斤量も若干堪えているのかもしれない。

4着タッチミーノット
七夕賞は枠と展開がハマった面が大きく、斤量1kg増で展開不向きとなると、
この程度かなという印象。
大阪杯6着で過大に評価されている印象があるが、この馬なりには走っていると思う。

5着プティプランセス
軽量50kgを活かして脚を伸ばしたが展開が向かなかった。
上がり33.1秒はメンバー最速で、この馬なりには走っている。
ただ、軽量を活かすべくもっと積極的な競馬をしても良かったかもしれない。

7着シャイニーブラウン
スタートダッシュは一息も、内からスルスル番手を上げて3角で3、4番手の好位キープ。
直線では内から一瞬見せ場作ったが、最後は突き放されてしまった。
上がり33.9秒は前走同様自己最速タイで、自分の脚は使っており、
決して止まっている訳ではない。
4角でペースが上がったところで脚をタメてしまったが、
そこで一気に仕掛けて先行した2頭について行けていれば、
また違ったレースになったのではないかと思うのだが。。。


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