秋華賞2011予想
秋華賞 秋華賞のポイントとトニービン系。

軍神マルス
08期 予想歴13年

◎ホエールキャプチャ
  3着/1人気

○アヴェンチュラ1着/2人
▲マイネイサベル15着/4人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン35.5-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着スイープトウショウ・・・エンドスウィープ×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔5-j〕 15-16
2着ヤマニンシュクル・・・トウカイテイオー×Nijinsky=マイバブー×ニジンスキー 〔3-c〕 7-7
3着ウイングレット・・・タイキシャトル×サンデーサイレンス=ヘイロー×サンデーサイレンス 〔2-n〕 9-7

2005年 タイム 1'59"2 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.76
テン35.6-中盤48.6(3F換算36.45)-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着エアメサイア・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 12-9
2着ラインクラフト・・・エンドスウィープ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 4-2
3着ニシノナースコール・・・ブライアンズタイム×ノーザンテースト=ロベルト×ノーザンテースト 〔3-c〕 14-14

2006年 タイム 1'58"2 (良) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン34.5-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.6 『前傾・中弛み』
1着カワカミプリンセス・・・キングヘイロー×Seattle Slew=リファール×ボールドルーラー 〔4-m〕 5-6
2着アサヒライジング・・・ロイヤルタッチ×ミナガワマンナ=サンデーサイレンス×ヒンドスタン 〔1-p〕 4-4
3着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 8-6

2007年 タイム 1'59"1 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73
テン34.2-中盤51.0(3F換算38.25)-上がり33.9 『中弛み』
1着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 2-1
2着レインダンス・・・ダンスインザダーク×Bob Back=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-s〕 4-4
3着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 12-12

2008年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン35.0-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり35.4 『一貫・中弛み』
1着ブラックエンブレム・・・ウォーエンブレム×ヘクタープロテクター=ミスプロ×ミスプロ 〔3-c〕 8-7
2着ムードインディゴ・・・ダンスインザダーク×Sharpo=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔1-l〕 11-11
3着プロヴィナージュ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔22〕 1-1

2009年 タイム 1'58"2 (良) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン34.0-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 5-5
2着ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕 13-14
3着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 9-10

2010年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン34.8-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり34.6 『中弛み』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 8-8
2着アニメイトバイオ・・・ゼンノロブロイ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 12-12
3着アプリコットフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 5-4


流れは『中弛み』が基本形。コース形態なのか3歳戦だからなのか、『加速』でも『前傾』でも中盤は弛む傾向。

また秋華賞は、桜花賞やオークスの結果につながる傾向がある。上がり馬の好走があまり多くなく、春の実績馬が好走という結果が多いです。
桜花賞好走馬なら先行タイプ、オークス好走馬なら差しタイプの好走が多い。

血統の傾向は、中盤が弛むほど上がりに特化した展開となるため、その場合はサンデーサイレンス系向き。
00年前後はサンデーサイレンス不向きの傾向でしたが、消耗戦の秋華賞が少なくなり、今はサンデーサイレンス系に向いていると考えます。
それでもリファール系・ノーザンテースト系・ロベルト系・など欧州スタミナ型の血統をもった馬の好走も多く、これらは秋華賞好走の桜花賞好走馬に多くみられる傾向でもあります。
またネヴァーベンド系やグレイソヴリン系やボールドルーラー系といった大系統ナスルーラ系は、秋華賞を好走したオークス好走馬にみられる共通点です。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔3〕〔4〕〔9〕〔16〕の牝系の好走馬が多い。
No.〔1〕の牝系は、08年2着ムードインディゴ・07年2着レインダンス・06年2着アサヒライジングなどで、2着好走が多い。
No.〔3〕の牝系は、08年1着ブラックエンブレム・07年3着ウオッカ・05年3着ニシノナースコール・06年2着ヤマニンシュクルなど。
No.〔4〕の牝系は、07年1着ダイワスカーレット・06年1着カワカミプリンセス・05年1着エアメサイアなどで、クラシック春シーズンでGⅠ好走していた馬が1着になる傾向。
No.〔9〕の牝系は、10年1着アパパネ、05年2着ラインクラフトなどで、共通点はスピードタイプの桜花賞馬。
No.〔16〕の牝系は、09年1着レッドディザイア・3着ブエナビスタ、10年3着アプリコットフィズなどで、春シーズンに牝馬クラシックトライアル好走歴があり、秋シーズンでトライアル好走馬が好走していて、叩き良化型の特性が活きやすい傾向。
分枝記号では、c記号の馬の好走が多いです。

ステップの傾向は、前走ローズS好走馬の成績が非常に良い傾向。特に春から活躍している馬で、好走馬のほとんどが阪神JF・チューリップ賞・フィリーズR・桜花賞と阪神コースの重賞で3着内好走していて、その上でローズS好走だと信頼度高し(=01年2着ローズバド、03年2着アドマイヤグルーヴ・3着ヤマカツリリー、04年1着スイープトウショウ、05年1着エアメサイア・2着ラインクラフト、06年3着フサイチパンドラ、07年1着ダイワスカーレット・2着レインダンス、09年1着レッドディザイア、10年2着アニメイトバイオなど)。

★予想★
秋華賞のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。
②サンデーサイレンス系向きの重賞。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔9〕〔16〕のクラシック好走の多い牝系向き。分枝記号はcが向く。
④阪神JF・桜花賞好走の東京芝2400mGⅠ好走馬は崩れない。
⑤クラシック好走やトライアル好走歴があるローズS好走馬(=0.3秒差以内の僅差好走なら好走とみなす)は、軸として最適。

◎ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕
前走ローズS1着(=阪神芝1800m)。10年阪神JF2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)や11年桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)とGⅠ実績もあり、前走ローズS好走とステップ上では最も信頼性の高い馬。瞬発力勝負も得意で、毎回上がりは鋭くしっかりと伸びる馬。春シーズンに後方からぶち抜くような競馬が多かったのに対し、前走は先行し早めに仕掛けるような正攻法できっちりと好走。成長の跡が見られた。秋華賞は特に前につけてそのまま押し切るようなタイプの好走が多く、今回に向けてのよい叩き台になったと考え好走に期待し、堅軸として評価する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。父×母父ともに前走の好走から勢いはあると考え、また鮮度も高いと考え好走に期待する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。成長に期待できる牝系でもあり、GⅠ戴冠も十分と考えて期待する。


○アヴェンチュラ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕
前走クイーンS1着(=札幌芝1800m)。前走は歴戦の古馬牝馬を相手に、器用に立ち回り鋭く伸びての好走で、小回り適性の高い馬。今回の京都芝2000mも内回りのコースのため小回りで、持ち味を生かせると考えて期待する。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は函館芝コースや札幌芝コースなど小回りコースでも好走していて本質は小回りの持続型向きと思われる。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。ジャングルポケット×サンデーサイレンス配合は、秋華賞では10年3着アプリコットフィズが好走している配合で、過去の好走血統でもあるので期待する。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋シーズンは成長力でピークの可能性が高く、その点では他の牝系よりも完成度は高いと考える。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。


▲マイネイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕
前走ローズS2着(=阪神芝1800m:0.0秒差)。春シーズンはクイーンC2着好走(=東京芝1600m:0.1秒差)など重賞好走もしていて、前走ローズS好走馬。春シーズントライアルやGⅠ好走馬でローズS好走馬は秋華賞での好走が多く、この点に期待して評価する。東京や新潟芝コースの直線の長いコースでの好走が多い馬だが、毎回僅差に好走するタイプで相手強化はプラス要因になる馬。嵌まれば鬼脚を繰り出し好走するので、今回については広いコースの京都コースではあるが内回りの小回りコースが京都芝2000mなので、末脚ははしっかりしているが京都芝コースで多いトニービン系のやや届かずの結果になるのでは?ということも考えつつ、嵌まれば突き抜ける可能性もあると考えて評価する。
テレグノシス産駒はトニービン系のグレイソヴリン系で、ややエンジンの掛かりは遅いがいざ点火すれば末脚を長く使えるタイプ。直線の長い東京コースや新潟コースに向くタイプが多く、テレグノシス自身の戦績のように広いコース向き。また父母父ノーザンテースト系なので、仕上がりも早いが成長能力にも優れていると思われ、前走の好走もその成長力に起因するところも多いと考え、その成長力に期待して評価する。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走好走したことで勢いはあるので、今回の好走にも期待する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。母系の成長能力と分枝記号特性に期待する。

△キョウワジャンヌ・・・ハーツクライ×Seeking the Gold=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕
前走ローズS3着(=阪神芝1800m:0.1秒差)。兄姉なども短距離で活躍した馬が多く、本馬もこれまで短距離~マイルまでの実績しかなかったが、前走では距離延長でもしっかり好走し、また近走は上がり33秒台などを連発し本格化モード。この充実ぶりとローズS好走の勢いに期待して評価する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Seeking the Goldはミスプロ系で、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離・マイル血統。時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意とする。人気での信頼性が高い反面、大敗からの巻き返しは少ない。母父としてもスピードを主張する。
No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。母系からも距離延長の中距離タイプ向きではなさそうな感じがしますが、分枝記号の特性の勢いの面からは怖い存在。GⅠ初挑戦の鮮度に期待。

△マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕
前走ローズS6着(=阪神芝1800m:0.4秒差)。11年桜花賞1着馬(=阪神芝1600m)。前走は休み明け馬体重増で、道中かかり気味にて直線で不発の内容。気性面で危うさは残し、また今回大外枠にて道中前に壁が作れるか!?がポイントとなるが、持続するスピード勝負からの瞬発力は得意技なので、小回りの京都内回りコースで締まったペースになる可能性もあるのはプラス要因と考え、叩いた効果に期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Marjuはノーザンダンサー系で、距離は1600m~2400mまで幅広くこなし、また活躍馬は2歳から古馬までと年齢層も厚い。特に高齢馬をなめてかかると痛い目に合う(=セニョールグループの特性で、地味にしっかりと力をつけて高齢でも衰えが少ない)。海外ではGⅠ馬も多数輩出しているが、前哨戦やトライアル的なレースに向いた血統でもある。スピードの持続力があり、時計勝負も得意。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


tipmonaとは?

秋華賞2011回顧
秋華賞 エリザベス女王杯にむけて①

軍神マルス
08期 予想歴13年

次走狙い:アヴェンチュラ
次走狙い:キョウワジャンヌ


2011年 タイム 1’58”2 (稍重) 1FAve=11.82 3FAve=35.46

ラップ
①12.2-②10.8-③11.6-④11.8-⑤11.9-⑥12.2-⑦11.9-⑧12.1-⑨11.7-⑩12.0
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-1.0 ③-0.2 ④±0 ⑤+0.1 ⑥+0.4 ⑦+0.1 ⑧+0.3 ⑨-0.1 ⑩+0.2
テン34.6-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり35.8 『前傾・一貫』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着アヴェンチュラ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 3-2
2着キョウワジャンヌ・・・ハーツクライ×Seeking the Gold=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 5-3
3着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 8-5
4着アカンサス・・・フジキセキ×Unbridled’s Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-r〕 16-15
5着リヴァーレ・・・キングヘイロー×キンググローリアス=リファール×ミスプロ 〔4-d〕 8-10

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤と上がりのラップ差の少なさから『一貫』の複合ラップ。『前傾』や『一貫』の流れは過去にもあるのだが、その場合中盤が弛む『中弛み』の流れが複合することが多く、今年のように弛みのない締まった流れは珍しいと考える。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで追込、逃げ・先行には厳しい流れと考える。それでも好走した上位馬(=1~3着馬)は皆不利な流れでのもので、素直に評価したいと考える。

1着アヴェンチュラは、前走クイーンS1着(=札幌芝1800m)からの好走。前走は歴戦の古馬牝馬を相手に、器用に立ち回り鋭く伸びての好走で、小回り適性の高い馬。秋華賞の京都芝2000mも内回りのコースのため小回りで、持ち味を活かせると考えて期待し、結果1着好走。正攻法ですが、厳しい流れをしっかり好走した内容は評価できると考え、エリザベス女王杯でも3歳牝馬として期待できると考える。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は函館芝コースや札幌芝コースなど小回りコースでも好走していて本質は小回りの持続型向きと思われる。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。ジャングルポケット×サンデーサイレンス配合は、秋華賞では10年3着アプリコットフィズが好走している配合で、2年連続の好走。秋華賞との相性の良い配合と思います。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋シーズンは成長力でピークの可能性が高く、その点では他の牝系よりも完成度は高いと考える。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。今年の秋シーズンが勝負の牝系でもあるので、次走にも期待する。

2着キョウワジャンヌは、前走ローズS3着(=阪神芝1800m:0.1秒差)からの好走。兄姉なども短距離で活躍した馬が多く、本馬もこれまで短距離~マイルまでの実績しかなかったが、前走では距離延長でもしっかり好走し、また近走は上がり33秒台などを連発し本格化モード。この充実ぶりとローズS好走の勢いに期待して評価して、結果2着好走。こちらも前にて展開し、厳しい流れをよく好走したと評価したい。現在の充実した状態からも、今後も侮れない馬と考えます。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Seeking the Goldはミスプロ系で、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離・マイル血統。時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意とする。人気での信頼性が高い反面、大敗からの巻き返しは少ない。母父としてもスピードを主張する。
No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。母系からも距離延長の中距離タイプ向きではなさそうな感じがしますが、分枝記号の特性の勢いの面からは怖い存在でした。GⅠ初挑戦の鮮度もうまく活きたと考える。またGⅠ好走の勢いがあるため、次走にも期待する。

3着ホエールキャプチャは、前走ローズS1着(=阪神芝1800m)からの好走。10年阪神JF2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)や11年桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)とGⅠ実績もあり、前走ローズS好走とステップ上では最も信頼性の高い馬でした。瞬発力勝負も得意で、毎回上がりは鋭くしっかりと伸びる馬で、今回も34秒7で上がりは2位。春シーズンに後方からぶち抜くような競馬が多かったのに対し、前走は先行し早めに仕掛けるような正攻法できっちりと好走。今回も好位置に位置取り上がりも上位だったが、届かずの3着。次走京都外回りコースの芝2200mのエリザベス女王杯なら反撃可能と考えて期待したい。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。父×母父ともにGⅠ好走にてまだ勢いはあると考え、古馬混合GⅠ初挑戦の鮮度に期待する。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

4着アカンサスは、前走紫苑S6着(=中山芝2000m:0.8秒差)からの好走。京都芝コースは初で、10番人気を跳ね返しての好走。展開的に恵まれた差し位置からの好走でした。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。2歳や3歳戦では大きな武器となる。また古馬にてセカンドステージも存在し、勢いのあるうちは連続好走を続ける。母父Unbridled’s Songはミスプロ系だが、ガチンコ勝負になっても怯まない特性をもつ異色のミスプロ系。シングルヒットよりもホームランを狙えるのがアンブライドルド系で、どの産駒もコンスタントに走るわけではない。短距離から中距離までこなし、芝・ダートを問わない。ダートでの先行力や芝で溜めての一瞬の脚に優れたものがある。2歳から走り、3~4歳時が最も充実する。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走は可能だが、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあり、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分子記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

5着リヴァーレは、前走ローズS8着(=阪神芝1800m:0.8秒差)からの好走。こちらも京都芝コースは初で、12番人気と低評価をくつがえしての好走で、本馬も4着アカンサス同様に差し位置からの展開に恵まれての好走と考える。
キングヘイロー産駒はリファール系で、気合をつけて前で勝負するか、後方一気に懸けるか、自分の型に徹すると高い能力を示し、逆に人気を背負って中途半端に足を溜めると勝ちきれない難儀な血統。ギアが入ればいい脚を長く持続できる一方で、勝負どころの反応が鈍かったり、馬群の外しか回れなかったり、展開に左右されるため安定感がなく、このツボの狭さが穴の多さにつながるのだが、これがダンシングブレーヴ系。マイル重賞での穴が多く、芝・ダート問わず穴になる。休み明けの成績はひどく、完全な叩き良化型。詰まったレース間隔で変わり身を見せる。母父キンググローリアスはミスプロ系で、逃げ・先行力を武器に、前輪駆動のパワフルな走りでダートを押し切るのが得意。芝で買うなら2歳から3歳前半までの時期にしておくのが無難。大駆けのサインは、外枠、単騎逃げ、ブリンカー着用など、外から被されずに競馬ができるかどうかが重要なカギを握り、ムラな走りを見せる。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走は可能だが、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあり、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分子記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >