08期 予想歴13年
◎サダムパテック
3着/1人気
○ヒットジャポット5着/7人
▲フレールジャック4着/2人
★傾向分析★
2006年 タイム 1'46"9 (良) 1FAve=11.88 3FAve=35.63
テン35.9-中盤37.4-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着サクラメガワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13-c〕 3-3
2着マルカシェンク・・・サンデーサイレンス×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 1-1
3着ホッコーソレソレ・・・キングヘイロー×スキャン=リファール×ミスプロ 〔42〕 8-8
2007年 タイム 1'47"5 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.83
テン35.9-中盤37.4-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ハイアーゲーム・・・サンデーサイレンス×Law Society=サンデーサイレンス×リボー 〔12-e〕 3-3
2着エイシンデピュティ・・・フレンチデピュティ×Woodman=ヴァイスリージェント×ミスプロ 〔5-g〕 1-1
3着アドマイヤフジ・・・アドマイヤベガ×Be My Guest=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-l〕 13-12
3着アドマイヤオーラ・・・アグネスタキオン×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 10-12
2008年 タイム 1'46"0 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.33
テン34.2-中盤35.8-上がり36.0 『前傾・中弛み』
1着サクラメガワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13-c〕 11-9
2着ナムラマース・・・チーフベアハート×フレンチグローリー=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔1-n〕 16-16
3着ドリームガードナー・・・トワイニング×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-r〕 13-13
2009年 タイム 1'46"5 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.50
テン36.6-中盤36.3-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-c〕
2着スマートギア・・・マーベラスサンデー×パドスール=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔19〕
3着ナムラクレセント・・・ヤマニンセラフィム×サクラショウリ=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-a〕
2010年 1'44"9 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.97
テン35.1-中盤35.0-上がり34.8 『一貫』
1着ルーラーシップ・・・キングカメハメハ×トニービン=ミスプロ×グレイソヴリン 〔8-f〕 4-4
2着ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕 8-7
3着リルダヴァル・・・アグネスタキオン×Thunder Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-f〕 6-6
過去5年は、06年・07年・09年が『加速・中弛み』、08年が『前傾・中弛み』、10年は『一貫』の流れ。『中弛み』が基本となり、『前傾』や『加速』がオプション的な流れとなっている。そのため上がりに特化するのが、この重賞の本質のようです。
上がり特化のレース質ながら、07年3着アドマイヤフジやアドマイヤオーラは上がり33秒5の末脚でも届かず、09年2着スマートギアなども上がり32秒8でも届かず。このことから阪神芝1800mは逃げ・先行に有利なコース形態と考えます。開幕週ということが、影響しているものと思われ、内枠の先行馬で速い上がりが使えるタイプなら要注目。
またその流れに強いのは、サンデーサイレンス系。サンデーサイレンスの瞬発力を活かすアグネスタキオン産駒、マーベラスサンデーやヤマニンセラフィムといったややスタミナ型サンデーサイレンス系ながら末脚鋭い地味目のサンデーサイレンス系も好走していて、また母父サンデーサイレンスが抜群の好相性。
★予想★
鳴尾記念のポイントは、
①『中弛み』が基本で、上がり特化の瞬発力勝負になりやすい。
②瞬発力勝負だが、開幕週なので逃げ・先行有利が有利。前にて展開しキレる馬。
③瞬発力を活かすサンデーサイレンス系が好走しやすい。母父サンデーサイレンスが特注。
④前走古馬GⅠ出走(=天皇賞秋やマイルCSなど)の阪神コース実績馬が好走しやすい。芝1800mの同コース重賞実績ありだと特注。
◎サダムパテック・・・フジキセキ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-h〕
前走菊花賞5着(=京都芝3000m:1.0秒差)。前走は京都芝コースで(1-1-0-0)と相性は良かったのだが、やや距離が長かったためか5着の結果に。それでも先行し内を回るように距離ロスを抑えた騎乗は好感が持て、得意の中距離ならば巻き返し可能と考える。阪神芝コースは初だが、芝1800m戦は(1-0-0-0)。中距離戦の瞬発力勝負なら世代でもトップクラスの馬。好走に期待して評価する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。母父エリシオはノーザンダンサー系で、2~3歳の早い時期に好走する仕上がりの早い馬もいるが、総じて本格化するなら古馬で、中距離以上で活躍するスタミナを秘めている。 芝は軽い馬場のスピード勝負より、時計のかかる馬場での消耗戦で能力を発揮する。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
○ヒットジャポット・・・フジキセキ×リアルシャダイ=サンデーサイレンス×ロベルト 〔21-a〕
前走紅葉S1着(=東京芝1600m)。近走は全て上がり33秒台の瞬発力勝負にて好走していて、瞬発力勝負は得意な馬。阪神芝コースは(2-0-0-0)で、芝1800m戦は(1-1-1-1)と得意条件。好走に期待し評価する。
フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。またフジキセキ産駒には古馬でのセカンドステージが存在し、連続好走が可能な時期がある。今年に入り連続して上がり33秒台を使用していることからもセカンドステージに突入していると考えて、好走に期待する。母父リアルシャダイはロベルト系で、初期にはマイラーや中距離馬も排出したが、晩年はステイヤー種牡馬として存在感を示したスタミナや消耗戦での強さに優れた血統。多少のジリっぽさがあるものの、消耗戦となれば一気に台頭する。
No.〔21〕の牝系は、スパルタ型の特性を持つ叩き良化型の多い牝系。休み明けはやや割引だが、間隔を詰めてのローテーションでは好走が多い。分子記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
▲フレールジャック・・・ディープインパクト×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔12-c〕
前走菊花賞10着(=京都芝3000m:1.7秒差)。阪神芝コースは(0-0-1-0)で、芝1800m戦で(3-0-0-0)。前走は距離が長すぎたのか、先行したが得意のキレを発揮できずに惨敗。しかし今回は大幅に距離短縮となり、得意の中距離戦に戻るならば反撃可能と考えて期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Nureyevはヌレイエフ系で、持続するスピードを持ち味とし、力の勝負に強い。成長力も豊富。ただ本格化前は詰めの甘さがあるが、これはヌレイエフ系全般に言えること。母父としても優れ、父系の種牡馬としての特徴を伝えやすい。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
△カリバーン・・・デュランダル×Boston Harbor=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔8-c〕
前走アルゼンチン共和国杯4着(=東京芝2500m:1.0秒差)。阪神芝コースは初だが、芝1800m戦は(1-1-0-0)と好走も多い。本馬も前走は不慣れな長距離戦にて凡走したが、得意の中距離戦にて反撃が可能な馬と考えて期待する。
デュランダル産駒はサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待できる。本領発揮は古馬になってからで、鋭く斬れる中堅級のマイラーで、特に直線の長い京都・新潟・東京で切れ味を発揮する。母父Boston Haborはボールドルーラー系で、2歳夏から自慢のスピードを披露する早熟のスプリンター血統。成長力やスタミナは乏しく、淡泊で一本調子のため、相手が骨っぽくなると苦戦する。使い込むと成績が下降するが、気の良いタイプなので休み明けか叩き2戦目で好走しやすい特性がある。
No.〔8〕の牝系は、早い時期から走るが人気を背負うと少し信頼性に欠ける点がある。小回りコースよりは広いコース向き。3歳春シーズンよりも秋シーズンに期待が出来る成長力を秘めた牝系で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
△ダノンスパシーバ・・・フレンチデピュティ×Mr. Prospector=ヴァイスリージェント×ミスプロ 〔1-x〕
前走修学院S1着(=京都芝2000m)。阪神芝コースは(1-2-1-1)で、芝1800m戦は(2-2-0-0)と好走も多い。速い上がりも使える馬だが、重賞は初挑戦。能力が足りているかという点で裏付けがない分、評価を下げました。
フレンチデピュティ産駒はヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向にあり、パフォーマンスが低下する。近走は馬体重が増加していて、また間隔もとりつつの好走にて、セカンドステージの可能性も十分。セカンドステージ突入なら重賞でも侮れず、好走の可能性も高い。母父Mr. Prospectorはミスプロ系で、完成度の早さと直線的なスピードに優れている。母父としては、マイラー種牡馬との配合ではよりキレのあるスピード、ステイヤー種牡馬との配合では速い時計にも対応できるスピードを伝えている。父系ではここぞの勝負根性は少なかったが、母系に入ると気にせずとも良い傾向。
No.〔1〕の牝系は、クラシック好走が多く春シーズンには完成することの多い成長力と仕上がりの早い牝系。古馬では緩やかに成長する。分子記号xは、地味にこつこつと力をつけて重賞で好走するタイプ。
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