08期 予想歴14年
◎マイネルロブスト
2着/5人気
○アドマイヤブルー3着/1人
▲ベストディール1着/2人
★傾向分析★
2007年 タイム 2'01"6 (良) 1FAve=12.16 3FAve=36.48
テン37.6-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり35.0 『加速』
1着サンツェッペリン・・・テンビー×オジジアン=ニジンスキー×ダマスカス 〔22-b〕 1-1
2着メイショウレガーロ・・・マンハッタンカフェ×Carson City=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7〕 6-5
3着アルナスライン・・・アドマイヤベガ×El Gran Senor=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-c〕 10-7
2008年 タイム 2'02"9 (良) 1FAve=12.29 3FAve=36.87
テン35.8-中盤50.5(3F換算37.88)-上がり36.6 『前傾・中弛み』
1着マイネルチャールズ・・・ブライアンズタイム×Zabeel=ロベルト×ターントゥ 〔6-b〕 8-9
2着ベンチャーナイン・・・エイシンサンディ×コマンダーインチーフ=サンデーサイレンス×リファール 〔13-c〕 16-15
2着アイティトップ・・・マヤノトップガン×コマンダーインチーフ=ロベルト×リファール 〔11-f〕 11-9
2009年 タイム 2'02"2 (良) 1FAve=12.27 3FAve=36.81
テン36.2-中盤51.0(3F換算38.25)-上がり35.5 『中弛み』
1着アーリーロブスト・・・バブルガムフェロー×Mazel Trick=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔3-f〕 2-2
2着ナカヤマフェスタ・・・ステイゴールド×タイトスポット=サンデーサイレンス×リボー 〔3-h〕 6-6
3着モエレビクトリー・・・ゴールドヘイロー×オジジアン=サンデーサイレンス×ダマスカス 〔8-g〕 1-1
2010年 タイム 2'03"6 (良) 1FAve=12.36 3FAve=37.08
テン37.2-中盤51.2(3F換算38.40)-上がり35.2 『加速・中弛み』
1着エイシンフラッシュ・・・King's Best×Platini=ミスプロ×ハンプトン 〔8-a〕 3-3
2着アドマイヤテンクウ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-o〕 1-1
3着レッドスパークル・・・ニューイングランド×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-r〕 8-9
2011年 タイム 2'00"9 (良) 1FAve=12.09 3FAve=36.27
テン36.0-中盤48.3(3F換算36.23)-上がり36.6 『前傾・一貫』
1着フェイトフルウォー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 4-4
2着デボネア・・・アグネスタキオン×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-k〕 7-8
3着プレイ・・・ロックオブジブラルタル×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-f〕 2-2
馬場状態も流れも様々だが、連対馬に共通していることは4コーナーでの位置取りは5番手前後が多いこと。後方に位置しては届かずの結果が多いように感じます。これは中山芝2000mのコース形態に起因するもので、直線が短いため溜めてキレるタイプ寄りも早めに仕掛けて押し切るタイプに向く流れになりやすいのが原因と思います。『加速』や『中弛み』は逃げに有利な展開だし、『一貫』なら先行が有利なことから、コース形態も相まって好走しやすいのだと考える。
血統の傾向は、サンデーサイレンス系×スピード持続型血統(=ダンチヒ系・リファール系・ニジンスキー系などの大系統ノーザンダンサー系)の配合がよく好走しているように思います。またサンデーサイレンス系は、スタミナ型のサンデーサイレンス系(=マンハッタンカフェ、アドマイヤベガ、マーベラスサンデー、エイシンサンディなどちょっと地味目なタイプ)の好走が多く、スタミナが問われやすいのだと感じます。
ロベルト系やノーザンダンサー系はもちろん好走多く、欧州型スタミナ血統は要注目。
ミスプロ系も好走していますが、エンドスウィープやエルコンドルパサーなど中長距離の持続型の流れに強いミスプロ系からもスタミナが重要と考えます。
ステップの傾向は、朝日杯FS上位馬は、ここでは中山芝コースを経験し実績上位ということ、朝日杯FSから間がそんなに開いていないいないため馬場が近い状態ということで好走多し(=03年2着テイエムリキサン、04年1着フォーカルポイント、06年1着ジャリスコライトなど。07年以降は朝日杯FS上位好走馬の出走がない)。
さらに近年好走が多いのは、前走ホープフルS好走馬。朝日杯FS組のように中山芝コース経験している強みとさらに同距離ということで、好走が多いと思われます(=07年1着サンツェッペリン、08年1着マイネルチャールズ、11年1着フェイトフルウォーなど)。
★予想★
◎マイネルロブスト・・・ゼンノエルシド×メジロライアン=ニジンスキー×ノーザンテースト 〔3-l〕
前走朝日杯FS2着(=中山芝1600m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-1-0-0)と好走が多く、芝2000m戦は初だが芝1800m戦(1-0-1-1)で、札幌2歳S3着好走実績もある馬。距離延長が嫌われてか、これまでの実績に対し今回人気が落ちているが、得意の中山芝コースでなら距離延長でも対応可能と考えて好走に期待して評価する。
ゼンノエルシド産駒はニジンスキー系で、持続力に“いいものを持っている”マイラー血統。スローの上り勝負より、平均ペースに流れる展開が合い、自分の型にはまると強さを発揮する。芝は揉まれない外枠の方が良い。一度落ち込むと立ち直りまでに時間を要するので、深追いは禁物。母父メジロライアンはノーザンテースト系で、12秒前後のラップが続く平均ペースの芝1600~2000mに適性を示すスピード持続血統。道悪やタフな馬場も得意とする反面、スローの決め手勝負は苦手。スタミナも備えている。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。
○アドマイヤブルー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-o〕
前走ホープフルS1着(=中山芝2000m)。ホープフルS好走馬は京成杯での好走が多く、中山芝2000m好走経験が活きやすい傾向にあり、信頼性は高い馬と考える。芝2000m戦も(2-0-0-0)と好走していて、得意条件。この実績を評価して好走に期待する。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。前走オープン戦1着好走のため、この母父の特性を活かしやすいと考えて期待する。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2~3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。牝系の完成度からも、好走に期待して評価する。
▲ベストディール・・・ディープインパクト×Marchand de Sable=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔1-c〕
前走500万条件戦百日草特別1着(=東京芝1800m)。中山芝コースは初で、芝2000m戦も初。先行し鋭い上りを使えるのが本馬の利点で、うまく足を溜めての好走に期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Marchand de Sableはヌレイエフ系で、芝の中距離血統。一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器に、平坦コースになるとさらに磨きがかかる。本格化すると昇級の壁を感じさせず、一気に重賞制覇まで期待できる。夏を境に本格化する産駒も多い。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2~3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
△コスモアンドロメダ・・・ロージズインメイ×トニービン=ヘイロー×グレイソヴリン 〔7-e〕
前走ホープフルS3着(=中山芝2000m:0.1秒差)。これまで芝1400m戦を中心に使われていたが、前走は600mの距離延長をこなして3着好走し、芝2000mまでなら好走可能と考える。上りがかかる展開のほうが好走が多い馬のため、先行し早めに抜け出すレースでしぶとく踏ん張ることを期待する。
ロージスインメイ産駒はヘイロー系で、本質は馬力型の持久力血統。芝・ダート兼用型だが、芝・ダートともに3着・4着が多く、尻を押したくなるジリ脚の馬が目につく。活躍距離も様々でバラついているが、穴で好走が多いのは芝1600~2000m。コーナー2つのコースよりも、中山芝2000mや小倉芝2000mなどコーナー4つのコースが狙いやすい。また産駒の特徴として父系の影響よりも母父の特性が強く出る産駒が多く、母父の影響を受けやすいと思われるため、母父の特性が重要。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
No.〔7〕の牝系は、京都コースや阪神コース、東京コースなどでの好走が多くやや広いコースに向く牝系。間隔を詰めて使ったり距離変更のショックが効きやすい特性も有している。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。
△マナウス・・・ダイワメジャー×Sadler’s Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔2-o〕
前走京都2歳S3着(=京都芝2000m:0.1秒差)。中山芝コースは初だが、芝2000m戦は(0-0-1-0)。前走は差し馬が上位に好走する流れを先行して僅差の3着。先行してしぶとさを活かす形があっていると考えて、好走に期待する。
ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、現時点での完成度は高い。おそらく古馬になり本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになると思います(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。母父Sadler’s Wellsはサドラーズウェルズ系で、芝向きの中長距離血統で、成長力も豊富。大レースでの強さ、底力を伝え、消耗戦は望むところ。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。
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