日経新春杯2012予想
日経新春杯 サンデーサイレンス系の瞬発力勝負。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎スマートロビン
  5着/2人気

○トゥザグローリー1着/1人
▲ダノンバラード2着/3人


★傾向分析★
2007年 タイム 2'27"4 (良) 1FAve=12.28 3FAve=36.85
テン34.7-中盤77.1(前半38.8-後半38.3)-上がり35.6 『中弛み』
1着トウカイワイルド・・・サンデーサイレンス×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔21-a〕 10-6
2着トウカイエリート・・・サンデーサイレンス×ナイスダンサー=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔19-b〕 4-3
3着ダークメッセージ・・・ダンスインザダーク×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔9-a〕 7-6

2008年 タイム 2'27"4 (良) 1FAve=12.28 3FAve=36.85
テン35.2-中盤74.8(前半38.1-後半36.7)-上がり37.4 『前傾・中弛み』
1着アドマイヤモナーク・・・ドリームウェル×トニービン=サドラーズウェルズ×グレイソヴリン 〔1-l〕 10-7
2着ダークメッセージ・・・ダンスインザダーク×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔9-a〕 14-12
3着テイエムプリキュア・・・パラダイスクリーク×ステートリードン=ネヴァーベンド×ヌレイエフ 〔1-x〕 1-1

2009年 タイム 2'26"6 (良) 1FAve=12.22 3FAve=36.65
テン35.7-中盤74.3(前半38.0-後半36.3)-上がり36.6 『前傾・中弛み』
1着テイエムプリキュア・・・・パラダイスクリーク×ステートリードン=ネヴァーベンド×ヌレイエフ 〔1-x〕 1-1
2着ナムラマース・・・チーフベアハート×フレンチグローリー=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔1-n〕 14-14
3着タガノエルシコ・・・マヤノトップガン×ダンスインザダーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3〕 9-6

2010年 タイム 2'24"4 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.10
テン34.0-中盤74.6(前半37.3-後半37.3)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着メイショウベルーガ・・・フレンチデピュティ×Sadler's Wells=ヴァイスリージェント×サドラーズウェルズ 〔3-d〕 12-7
2着トップカミング・・・ゴールドアリュール×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔1-n〕 7-4
3着レッドアゲート・・・マンハッタンカフェ×スキャン=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3-l〕 7-7

2011年 タイム 2'24"6 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.15
テン34.2-中盤75.9(前半38.5-後半37.4)-上がり34.5 『中弛み』
1着ルーラーシップ・・・キングカメハメハ×トニービン=ミスプロ×グレイソヴリン 〔8-f〕 3-3
2着ヒルノダムール・・・マンハッタンカフェ×ラムタラ=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔4-i〕 8-6
3着ローズキングダム・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-w〕 8-8


流れは毎年『中弛み』が基本となり、『前傾』や『加速』がオプションとなり脚をためての差しも届く感じ。

血統の傾向は、マヤノトップガン・マーベラスサンデー・サクラローレル・スペシャルウィーク、チーフベアハート、マンハッタンカフェといった産駒が好走していることから、天皇賞春好走馬を輩出したことのある血統向き(=長距離スタミナ型血統)が向くと思われる。
サンデーサイレンス系は、マーベラスサンデー・スペシャルウィーク、ダンスインザダーク・アドマイヤベガ、マンハッタンカフェと前述のスタミナタイプで、母父も大系統ノーザンダンサー系とやはりスタミナ強化タイプの好走が目立ちます。

牝系の傾向は、No.〔1〕が好走馬多し。特に長距離戦で好走していたようなタイプが好走しています。

また好走馬に多いのは、ハンデ54Kg前後の条件戦上がりの馬。特に暮れの阪神や京都の2200m以上で好走してきたタイプは好調を維持していることもあり、ここでも好走することが多いように思います(=04年シルクフェイマス、06年アドマイヤフジ・スウィフトカレント、07年トウカイワイルド・トウカイエリートなど)。またステイヤータイプは条件戦を勝ち上がるのに苦労するが、ペースが速くなったり相手強化で好走することが多いので、そういった条件も整いやすいのが好走の要因ではないか?と考えます。

それから内枠の成績が良い傾向もあります。外枠で好走するならば逃げ・先行か、内をうまくついて追込かどちらかになるかと思います。

★予想★
◎スマートロビン・・・ディープインパクト×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 〔7〕
 前走比叡S1着(=京都芝2400m)。京都芝コースは(1-1-0-0)で、芝2400m戦も(1-0-0-1)と好走は多い。先行して好走することの多い馬なので、最内枠で先行し足を溜めるレースならば突き抜けることが可能と考えて、期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Lyphardはリファール系で、マイルから2400mを守備範囲とし、得意距離は産駒によって異なるが底力があり大レースに強い。成長力も豊富。
 No.〔7〕の牝系は、京都コースや阪神コース、東京コースなどでの好走が多くやや広いコースに向く牝系。間隔を詰めて使ったり距離変更のショックが効きやすい特性も有している。分枝記号なしは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

○トゥザグローリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-f〕
 前走有馬記念3着(=中山芝2500m:0.1秒差)。京都芝コースは(2-0-0-2)で、芝2400m戦は(1-1-0-2)と好走も多い。このレースでは斤量が重い馬が苦戦しやすい傾向があり、前走好走でもやや割り引いて考えたほうが良い。その点を考慮して、対抗評価。
 キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。前走好走していて、母父の特性を引き出せると考えて期待する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

▲ダノンバラード・・・ディープインパクト×Unbridled=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕
 前走中日新聞杯3着(=小倉芝2000m:0.0秒差)。京都芝コースは(1-0-2-0)と好走が多く、芝2400m戦は初となるが、足を溜めての末脚勝負ならば好走可能と考えて期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。今回は小倉→京都コース変わりで距離延長なので、前走よりもペースが緩むと思われ、この特性を活かしやすくなると考えて期待する。母父Unbridledはミスプロ系で、芝・ダート兼用の中距離血統。ミスプロ系の中では我慢強さがあり、揉まれる展開になってもレースを投げるようなことはしない。芝に限れば直線まで溜めていると爆発的な脚を使うが、その分展開に左右され不発に終わることもあるが、強気に勝負したい血統。ダートなら先行しても差しても安定性はある。古馬になっても力の衰えは少ない。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、高い心肺機能をもち、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性あり。


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日経新春杯2012回顧
日経新春杯 近走好調な馬を狙え!

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:トゥザグローリー


2012年 タイム 2’23”7 (良) 1FAve=11.98 3FAve=35.93

ラップ
①12.3-②11.0-③11.3-④12.2-⑤12.3-⑥12.5-⑦12.4-⑧12.8-⑨11.8-⑩11.5-⑪11.7-⑫11.9
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-1.0 ③-0.7 ④+0.2 ⑤+0.3 ⑥+0.5 ⑦+0.4 ⑧+0.8 ⑨-0.2 ⑩-0.5 ⑪-0.3 ⑫-0.1
テン34.6-中盤74.0(前半37.0-後半37.0)-上がり35.1 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着トゥザグローリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 8-7
2着ダノンバラード・・・ディープインパクト×Unbridled=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 4-3
3着マカニビスティー・・・ゼンノロブロイ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-r〕 10-11

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着トゥザグローリーは、前走有馬記念3着(=中山芝2500m:0.1秒差)からの好走。京都芝コースは(2-0-0-2)で、芝2400m戦は(1-1-0-2)と好走も多い馬でした。このレースでは斤量が重い馬が苦戦しやすい傾向があったが、前走GⅠ3着の実績から考えるとここでは能力が違った様子。展開的にも厳しい流れの中での好走を評価して、次走にも期待する。
 キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。前走好走していて、母父の特性を引き出せると考えて期待する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着ダノンバラードは、前走中日新聞杯3着(=小倉芝2000m:0.0秒差)からの好走。京都芝コースは(1-0-2-0)と好走が多く、芝2400m戦は初だったが、結果2着好走。近走好走馬が好走しやすいレースではあるが、今年も1着馬トゥザグローリー同様に、本馬も重賞3着好走からのステップでした。前走GⅠの場合は0.5秒差以内、重賞の場合は3着以内好走あたりが、狙える条件なのではないか?と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。今回は小倉→京都コース変わりで距離延長なので、前走よりもペースが緩むと思われ、この特性を活かしやすくなると考えて期待する。母父Unbridledはミスプロ系で、芝・ダート兼用の中距離血統。ミスプロ系の中では我慢強さがあり、揉まれる展開になってもレースを投げるようなことはしない。芝に限れば直線まで溜めていると爆発的な脚を使うが、その分展開に左右され不発に終わることもあるが、強気に勝負したい血統。ダートなら先行しても差しても安定性はある。古馬になっても力の衰えは少ない。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、高い心肺機能をもち、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い特性あり。

3着マカニビスティーは、前走万葉S2着(=京都芝3000m:0.7秒差)からの好走。京都芝コースは(0-1-0-2)で、芝2400m戦は初でした。万葉S好走馬は過去に好走馬を輩出しているステップだったが、近年は好走馬の出走が少なく、相性の良いステップ?と考えて今回軽視してしまいましたが、京都芝2400mが長距離馬の好走も多いコースのため(=京都大賞典などは菊花賞や天皇賞春好走馬の好走が多い)、適性的には侮ってはいけない馬でした。前走オープン戦の場合も3着以内好走馬ならヒモ扱いとして評価は出来ると反省したい。またこのレースは近走好走馬が好走しやすいレースと反省する。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、
タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦などはプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

日経新春杯のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。
②上り特化の瞬発力勝負になりやすいため、サンデーサイレンス系が中心。ややスタミナ型サンデーサイレンス系向き。
③京都芝2400mは長距離向きのスタミナ適性も問われやすい。
④近走好調な馬が好走しやすい。前走GⅠなら0.5秒差以内、重賞やオープン戦なら3着以内。
⑤軽ハンデ馬で、京都芝外回りコース好走実績のある馬。


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