08期 予想歴14年
◎ジャスタウェイ
4着/3人気
○マイネルアトラクト10着/9人
▲アルキメデス9着/5人
★傾向分析★
2007年 タイム 1'48'8 (良) 1FAve=12.09 3FAve=36.27
テン36.4-中盤37.4-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着アサクサキングス・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔4-g〕 1-1
2着ナムラマース・・・チーフベアハート×フレンチグローリー=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔1-n〕 5-4
3着サムライタイガース・・・Indian Charlie×Red Ransom=グレイソヴリン×ロベルト 〔14-b〕 2-2
2008年 タイム 1'48"8 (良) 1FAve=12.09 3FAve=36.27
テン36.1-中盤36.8-上がり35.9 『一貫・中弛み』
1着レインボーペガサス・・・アグネスタキオン×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-r〕 7-7
2着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 6-4
3着ヤマニンキングリー・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔3-c〕 11-11
2009年 タイム 1'48"9 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン36.4-中盤37.5-上がり36.3 『加速・中弛み』
1着リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔23-b〕 1-1
2着リクエストソング・・・シンボリクリスエス×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔12〕 9-8
3着エンブリオ・・・グラスワンダー×マーベラスサンデー=ロベルト×サンデーサイレンス 〔13〕 10-9
2010年 タイム 1'48"6 (良) 1FAve=12.07 3FAve=36.20
テン35.7-中盤37.5-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着ネオヴァンドーム・・・ネオユニヴァース×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔22〕 7-7
2着レーヴドリアン・・・スペシャルウィーク×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕 11-11
3着ステージプレゼンス・・・アグネスタキオン×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔13-b〕 6-6
2011年 タイム 1'47"6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.87
テン35.3-中盤36.9-上がり35.4 『中弛み』
『1着トーセンラー・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 5-4
2着リキサンマックス・・・キングヘイロー×テンビー=リファール×ニジンスキー 〔1-b〕 1-1
3着オルフェーヴル・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 9-7
流れはテンよりも上がりが速い『加速』になりやすく、中盤は必ず弛む『中弛み』の複合ラップになりやすい傾向。
好走馬の多くが4コーナーで4番手以内にいることが多く、逃げ・先行に有利な流れと考える。
血統の傾向は、菊花賞や天皇賞春やダービーに縁のあるスタミナ血統が好走しているように思います(=11年3冠馬オルフェーヴル、09年ダービー2着リーチザクラウン、07年ダービー2着アサクサキングス、06年ダービー3着・菊花賞2着ドリームパスポート、06年ダービー1着メイショウサムソンなど)。
リファール系やグレイソヴリン系、サドラーズウェルズ系、ファイントップ系が好走馬が多い感じに思います(=長距離でも活躍している血統)。
特にスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、アドマイヤベガ・フジキセキ・アグネスタキオン・スペシャルウィーク・ネオユニヴァース・ステイゴールドなどダービー・菊花賞で産駒が好走しているサンデーサイレンス系は要注目。また母父サンデーサイレンスのアサクサキングスやスマイルジャックは自身がダービーや菊花賞で好走しました。このことからもこのレースはダービー・菊花賞とのつながりが重要と証明できると思います。
また好走馬の多くは京都巧者で、京都コースに必要な適性のロングスパート型(=息の長いスピード持続型)を狙い撃つのが正解と思います。
★予想★
◎ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕
前走東京スポーツ杯2歳S4着(=東京芝1800m:0.8秒差)。京都芝コースは初で、芝1800m戦は(0-0-0-1)。前走は不良馬場にて末脚不発に終わったが、良馬場なら11年新潟2歳S2着好走(=新潟芝1600m:0.1秒差)のように鬼脚を繰り出すはず。ロングスパートにもなりやすい京都芝1800mに向く馬と考えて、期待して評価します。
ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合なので、母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。パワフルな先行力があり、一方で差しに構えると良い脚を使う。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。
○マイネルアトラクト・・・アドマイヤマックス×トウカイテイオー=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕
前走シンザン記念2着(=京都芝1600m:0.2秒差)。京都芝コースは(0-1-0-0)、芝1800m戦は初。これまでの戦績から先行して突き抜けないが3着までには来るというようなタイプで、相手なりに好走するタイプの馬。この手のタイプは格が上がっても負けずに好走することも多く、事実前走重賞2着好走。相手強化がプラスに働く場合が多いので、今回も期待して評価する。
アドマイヤマックス産駒はサンデーサイレンス系で、平坦向きの軽いスピードを備えていて、好位や中団から差させると見所のあるレースをするタイプ。ローカル短距離ならクラスはともかく狙っていけるが、中距離は差して届かずが目立つ。これが突き抜ける脚を使うと本格化の兆しで、父母父ノーザンテーストの成長力によるものと思われる。ノーザンテースト系は丈夫な体とミラクルな成長力を有すが、アドマイヤマックス産駒の成長力も父母父ノーザンテーストによるものと考える。また芝のやや重も得意で、この点も父母父ノーザンテーストの特性によるものと思われる。本馬のこれまでの成績もこの本格化前のアドマイヤマックス産駒の特性によるものと考える。母父トウカイテイオーはマイバブー系で、持久戦に強く、平均的に速めのラップを刻むレースになると一気に台頭する、芝の中長距離血統。変に溜めるより強気、強気の競馬でこそ活路が開く。早仕掛け利く、ローカル芝2600mなどは絶好の舞台。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
▲アルキメデス・・・アドマイヤムーン×Seeking the Gold=ミスプロ×ミスプロ 〔8-c〕
前走京都2歳S4着(=京都芝2000m:0.2秒差)。京都芝コースは(1-0-0-1)で、芝1800m戦は初。前走は大外枠から終始外を回し、上がり最速でも届かずの内容。末脚の鋭さはしっかりしているので、うまく嵌れば突き抜ける可能性もあると考えて期待して評価する。
アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。今年が初年度産駒なので未だ未知数な点は多く、距離に限界のあるマイラーもでるだろうが、中距離を得意とする馬も多くなるはず。母父Seeking the Goldはミスプロ系で、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離・マイル血統。時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意とする。人気での信頼性が高い反面、大敗からの巻き返しは少ない。母父としてもスピードを主張する。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
△ワールドエース・・・ディープインパクト×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔3-d〕
前走若駒S2着(=京都芝2000m:0.4秒差)。京都芝コースは(0-1-0-0)で、芝1800m戦は(1-0-0-0)。前走は5頭立ての少頭数のレースで重馬場の中、1000m通過時のタイムが1’05台の緩い流れの中最後方から最速上がりを使っても届かずの内容。馬場的にも物理的に逆転不可能な位置取りでの敗退で、追い込んで2着の内容を逆に評価したい。末脚はしっかりしているので、好走に期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Acatenangoはハンプトン系で、重厚でありながら優れたスピードも持つドイツ血統。ノーザンダンサーやミプタープロスペクターやサンデーサイレンスなど、主流の血統を内包せず完全な異系血統。そのため本血統との配合で、肉体的にも精神的にも健全さが増す。持久力や底力もより備わる。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
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