共同通信杯2012予想
共同通信杯 末脚の持続力勝負と完成度重視。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎ゴールドシップ
  1着/2人気

○ディープブリランテ2着/1人
▲スピルバーグ3着/3人


★傾向分析★
2007年 タイム 1'47"7 (良) 1FAve=11.97 3FAve=35.90
テン35.9-中盤37.1-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着フサイチホウオー・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 6-5
2着ダイレクトキャッチ・・・スペシャルウィーク×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔11-d〕 6-8
3着フライングアップル・・・Rahy×Fire Maker=レッドゴッド×ノーザンダンサー 〔20〕 3-2

2008年 タイム 1'47"6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.87
テン33.9-中盤37.6-上がり36.1 『前傾・中弛み』
1着ショウナンアルバ・・・ウォーエンブレム×Great Commotion=ミスプロ×ヌレイエフ 〔11-d〕 3-4
2着タケミカヅチ・・・ゴールドアリュール×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔13-c〕 9-9
3着マイネルスターリー・・・スターオブコジーン×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔11-c〕 13-12

2009年 タイム 1'47"3 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.77
テン35.6-中盤36.8-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着ブレイクランアウト・・・Smart Strike×French Deputy=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 9-8
2着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 3-3
3着トップカミング・・・ゴールドアリュール×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔1-n〕 11-10

2010年 タイム 1'48"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.07
テン36.2-中盤37.8-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ハンソデバンド・・・マンハッタンカフェ×アフリート=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-x〕 2-2
2着ダノンシャンティ・・・フジキセキ×Mark of Esteem=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔12-c〕 9-7
3着アリゼオ・・・シンボリクリスエス×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔19〕 3-3

2011年 タイム 1'48"5 (良) 1FAve=12.06 3FAve=36.17
テン36.8-中盤37.3-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕 9-9
2着ユニバーサルバンク・・・ネオユニヴァース×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔2-u〕 2-2
3着ディープサウンド・・・ディープインパクト×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔22-d〕 1-1

 流れは『加速』と『中弛み』の複合ラップが多く、逃げが圧倒的に有利な展開。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
 だが近年の好走馬の位置取りでは、逃げでの好走は少なく(=05年ストーミーカフェのみ)、ほとんどが先行・差しからの好走。東京コースは直線が長いため、逃げ馬は目標になりやすいこと、またそのストレスが思った以上に大きいことが好走が少ない理由ではないか?と考えます。

 血統の傾向は、大系統ナスルーラ系向きの傾向。その中でもグレイソヴリン系(特にトニービン系)が強い重賞と感じます(=01年1着ジャングルポケット、02年2着サンヴァレー、07年1着フサイチホウオー、08年3着マイネルスターリー、09年2着トーセンジョーダンなどが好走、母父トニービンも04年1着マイネルデュプレも好走)。
 またグレイソブリン系が好走するときに好走の多いレッドゴッド系も好走が向くように感じます(=大系統ナスルーラ系で一緒なので似ているのかもしれません)。レッドゴッド系は持続型の流れに強く、芝・ダート兼用のタイプが多く、その特性が好走に関係ありそうと考えます。なぜかというと、同様の適性を持っているヴァイスリージェント系やストームバード系も好走しているので。

 サンデーサイレンス系は、サンデーサイレンス自体は好走馬は多かったが直仔はもういないので、持続型血統×母父サンデーサイレンス配合が06年・07年・08年と3年連続好走していることから(=06年1着アドマイヤムーン・2着フサイチリシャール、07年1着フサイチホウオー、08年3着マイネルスターリーなど)、適性が向いていると考えます。
 またサンデーサイレンス系で好走した馬は、05年1着ストーミーカフェはアドマイヤベガ産駒で父母父がトニービン、07年2着ダイレクトキャッチはスタミナ型サンデーサイレンス系のスペシャルウィーク産駒で母父は芝・ダート兼用型のストームバード系、08年2着タケミカヅチ・09年3着トップカミングはゴールドアリュール産駒でサンデーサイレンス系でもダート向きの兼用型、前述の傾向に沿った馬が多いことがこのレースの特性が伺えると思います。

 ステップの傾向は、ラジオNIKKEI杯2歳S好走馬(=01年1着ジャングルポケット、06年1着アドマイヤムーン、07年1着フサイチホウオー、10年2着ダノンシャンティなど)、朝日杯FSで先行して押しきったような馬(=04年2着アポインテッドデイ、05年1着ストーミーカフェ、06年2着フサイチリシャール、07年3着フライングアップルなど)が良く好走しています。

 前走ホープフルSを先行して好走した馬も近年は好走多し(=09年2着トーセンジョーダン、10年3着アリゼオ、11年1着ナカヤマナイトなど)。

★予想★
①『加速』『中弛み』の複合ラップになりやすい。逃げは展開有利なのだが、好走が少なく割引が必要。逃げで好走するならクラシックで好走の期待大。好走の中心は先行・差し。
②大系統ナスルーラ系向き。特注はグレイソヴリン系(=トニービン系やコジーン系)。
③サンデーサイレンス系も好走多いが、特注は母父サンデーサイレンスとゴールドアリュール産駒。母父サンデーサイレンスなら持続型血統との配合や芝・ダート兼用型との配合なら適性が合う。
④ラジオNIKKEI賞好走馬、朝日杯FS先行押し切り好走馬が適性が嵌る。

◎ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕
 前走ラジオNIKKEI杯2歳S2着(=阪神芝1800m:0.2秒差)。東京芝コースは初となるが、芝1800m戦は(2-1-0-0)と安定感があり、重賞2連対中という点でも能力は高い。毎回上がりも上位で、長く脚を使う持続型の末脚勝負は向くはず。この能力と適性を期待して評価する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには駆けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

○ディープブリランテ・・・ディープインパクト×Loup Sauvage=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-b〕
 前走東京スポーツ杯2歳S1着(=東京芝1800m)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は(2-0-0-0)で得意条件。不良馬場でも苦にせず好走できる馬で、極限の瞬発力勝負よりは持続型の末脚を使うタイプと考え、東京芝コースならその持続力勝負に持ち込めると期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Loup Sauvageはネヴァーベンド系で、大レース向きの芝血統。1600m~2400mまで幅広い距離に対応し、キレよりも力で相手をねじ伏せる。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分子記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

▲スピルバーグ・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕
 前走500万条件戦2着(=東京芝2000m:0.3秒差)。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝1800m戦は初。前2走とも上がり最速にて好走している馬で、末脚の持続力勝負には向く馬。全兄トーセンラーにてこの時期の重賞好走も可能(=トーセンラーは11年きさらぎ賞1着)と考えて、好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Lyciusはミスプロ系だが、母系のリファールやハイハットなど底力とやや不器用さを秘めた血統が入り、他のミスプロ系ほどの軽さがない。だがやはりミスプロ系であることに変わりなく、短距離~中距離までが守備範囲で、仕上がりも遅くはない。芝は時計のかかる馬場に向き、平坦コースならなお良い。ダートなら力の要る馬場もこなす。
 No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

△ストローハット・・・フジキセキ×Starborough=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔14-c〕
 前走500万条件戦3着(=東京芝2000m:0.4秒差)。東京芝コースは(1-0-1-0)、芝1800m戦は(1-0-1-0)と好走も多い。毎回上がりも速く、瞬発力勝負での好走が多い馬。上がりの持続力勝負になった時に不安な点はあるが、持ち時計は出走馬中1位で、好走できそうな裏付けはある。この点に期待して評価する。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、この器用さは2~3歳のこの時期では大きな武器。母父Starboroughはヌレイエフ系で、ピリっとした脚に欠けたり、ダートでお茶を濁していても、本格化すれば鋭い脚を使い始める。
 No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△ジャングルクルーズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔9-c〕
 前走未勝利戦(=中山芝2000m)。東京芝コースは(0-1-0-0)、芝1800m戦は初。前々走の新馬戦では東京芝コースで、上がり33秒7にて好走していて、末脚の持続力勝負には向きタイプと考えて期待する。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は中山芝コースでも好走しているが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。今回は重賞挑戦となるが、前走の勢いを活かしての好走を期待する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。


tipmonaとは?

共同通信杯2012回顧
共同通信杯 馬体重の重いディープ産駒はトニービン型!?

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:ゴールドシップ
次走狙い:ディープブリランテ


2012年 タイム 1’48”3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.10

ラップ
①12.9-②11.9-③12.5-④12.8-⑤12.5-⑥12.1-⑦10.9-⑧11.0-⑨11.7
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.1 ③+0.5 ④+0.8 ⑤+0.5 ⑥+0.1 ⑦-1.1 ⑧-1.0 ⑨-0.3
テン37.3-中盤37.4-上がり33.6 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 3-4
2着ディープブリランテ・・・ディープインパクト×Loup Sauvage=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-b〕 1-1
3着スピルバーグ・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 6-6

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。テン-中盤が弛み、⑥からの4Fの持続したロングスパートの末脚勝負といった様相。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着ゴールドシップは、前走ラジオNIKKEI杯2歳S2着(=阪神芝1800m:0.2秒差)からの好走。東京芝コースは初だったが、芝1800m戦は(2-1-0-0)と安定感があり、また重賞2連対中という点でも能力は高い馬でした。またラジオNIKKEI杯2歳S好走馬は連続して好走することも多く、今回この傾向も活きたと思います。毎回上がりも上位で、今回も出走馬中上がり2位にて33秒3の末脚にて好走。長く脚を使う持続型の末脚勝負は今回で証明できたので、小回りコースでも後ろに位置しすぎなければます崩れにくい安定性の高い馬と考える。とりあえずクラシックに向けて視界良好と考えて、今後の活躍にも期待します。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。今回は2番人気で、1番人気のディープブリランテを前に見ながらマークできたことも、この特性を活かしやすい状態だったと考える。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統だが、2歳~3歳時にも第1次の成長段階がある。叩き良化型で、中長距離での好走が多い。この母父の成長能力にも期待して、クラシック春シーズンも評価してみたいと思います。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには駆けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

2着ディープブリランテは、前走東京スポーツ杯2歳S1着(=東京芝1800m)からの好走。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は(2-0-0-0)で得意条件でした。不良馬場でも苦にせず好走できる馬だが、極限の瞬発力勝負よりは持続型の末脚を使うタイプのようで、今回は上がり33秒9を使うも他馬がそれ以上に速い上りを繰り出しているので、前々で強気に勝負しないと今後も惜敗する可能性はあると考えるべきと思います。それでも展開的には有利なのだが逃げて好走する馬が少ない傾向の本レースで、しっかり2着に好走した事実は評価したい。直線の長い東京芝コースのため、逃げて好走することが至難の業なのだが、今後中山芝コースなど小回りコースに変わることでその先行力が活きると思われるため、今後の活躍にも期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Loup Sauvageはネヴァーベンド系で、大レース向きの芝血統。1600m~2400mまで幅広い距離に対応し、キレよりも力で相手をねじ伏せる。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳や3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分子記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

3着スピルバーグは、前走500万条件戦2着(=東京芝2000m:0.3秒差)からの好走。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝1800m戦は初でした。前2走とも上がり最速にて好走している馬で、末脚の持続力勝負には向く馬で、今回は出走馬中最速33秒2にて2着ディープブリランテとはハナ差の3着好走。全兄トーセンラーで、兄同様に能力は高い馬と考え、また今回は不利な流れの中での好走という点でも、今後の成長に期待します。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Lyciusはミスプロ系だが、母系のリファールやハイハットなど底力とやや不器用さを秘めた血統が入り、他のミスプロ系ほどの軽さがない。だがやはりミスプロ系であることに変わりなく、短距離~中距離までが守備範囲で、仕上がりも遅くはない。芝は時計のかかる馬場に向き、平坦コースならなお良い。ダートなら力の要る馬場もこなす。
 No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

ディープインパクト産駒は、2着ディープブリランテ・3着スピルバーグと好走しましたが、ディープブリランテは510kgで上がり33秒9、スピルバーグは492kgで上がり33秒2と、ディープインパクト産駒としては馬体重が重いタイプで、本来は瞬時の加速に手間取るタイプのはずだが、直線の長いコースでは持続型の末脚を繰り出せる利点に変わるようです(=イメージはトニービン)。加速には手間取るが、末脚が点火してしまえばばてずに伸びてくると思います。しかし小回りコースでは追い込んで届かずになることも多く、先行するか早仕掛けでロングスパートに持ち込む必要があると思います。このあたりも今後気をつけて、うまく予想に活かしていきたいと思います。

共同通信杯のポイントは、
①『加速』『中弛み』の複合ラップになりやすい。逃げは展開有利なのだが、好走が少なく割引が必要。逃げで好走するならクラシックで好走の期待大。好走の中心は先行・差し。
②大系統ナスルーラ系向き。特注はグレイソヴリン系(=トニービン系やコジーン系)。
③サンデーサイレンス系も好走多いが、特注は母父サンデーサイレンスとディープインパクト産駒。母父サンデーサイレンスなら持続型血統との配合や芝・ダート兼用型との配合なら適性が合う。
④ラジオNIKKEI賞好走馬、朝日杯FS先行押し切り好走馬が適性が嵌る。


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