フィリーズレビュー2012予想
本番とは違う距離とコース形態を意識

KUROSHIMA
08期 予想歴17年

◎エイシンキンチェム
  14着/9人気

○レッドクラウディア7着/5人
▲プレノタート3着/7人
×イチオクノホシ
×ラシンティランテ


 阪神芝・内回り1400Mは、本番の桜花賞とコース形態や傾向がハッキリ異なることも然ることながら、内回りではレース攻略上ある程度前々に行ける機動力を求められやすいことが、前半がチンタラしやすい外回りと決定的に違うポイント。今回も余程逃げ先行勢が飛ばさない限り、上位勢全てが前崩れはないと判断したい。となれば、狙いは先行か好位から。

 ◎には前走の紅梅Sで5着、それでも行き脚がつき2番手からレースを進めることができた点に復調らしきものが窺えたエイシンキンチェムを指名する。ファンタジーSでは流れに乗れず、阪神JFでは大失速と2歳の秋は意外なほど低迷。ただ、さらに振り返ればダリア賞では後の京王杯2歳S勝ち馬のレオアクティブ、今回出走のプレノタートらに完勝。デビュー戦でも弱い相手だったとはいえ、好位から突き抜け後続を千切る快勝。阪神芝1400Mでのパフォーマンスは未知数だが、この条件を機動力で制するだけの要素と実績の裏付けは十分秘めている。騎手は阪神JF以来の和田に乗り替るが、正攻法の先行策ならこの騎手とも手が合いそうな気がする。

 芝でどこまで鋭い決め手が使えるか疑問も少し残るが、阪神芝1400で、緩みない流れと急坂というタフな条件をダート適性で補えるようなら、内枠のレッドクラウディアも面白い1頭。芝はデビュー戦の3着、経験はこの1戦だけだが決して致命的な敗戦とは思えず、砂で勝ち上がり地力を蓄えてきた今なら当時よりも芝を走れて良いのでは。

 プレノタートは京都芝・内回り1400Mで2勝目。直線で最後方からまとめて他馬を差し切った。その後の阪神JFとクイーンCのレース振りからも、毎回堅実に末脚を繰り出す割に、阪神外回りのような直線の長いコースには適性が全く感じられない。要は小回り・内回り向きの差し馬なのだろう。阪神芝1400はまたとない絶好の条件に。

 サフラン賞以降、イチオクノホシは広いコースでの切れ味勝負で実績を積んできた。裏返せば、今回外枠から流れに乗りつつこれまでと同様に末脚を使えるかどうかが課題。クイーンCでも、直線で勝ち馬を捉えられそうに見えて実際差せなかった辺り、なし崩しに脚を使った分、自慢の切れ味も鈍ってしまう印象が残った。

 白菊賞の差し切り勝ちから、阪神芝1400が一見嵌まりそうなラシンティランテだが、フェアリーSの内容を見た感じだと、どうも急坂は割引。距離と展開は向きそうだが、阪神ではちょっと非力なのかもしれない。


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