08期 予想歴14年
◎カレンチャン
1着/2人気
○サンカルロ2着/3人
▲ロードカナロア3着/1人
★予想★
中京競馬場の大改装にて、新コースで行われる高松宮記念。以前のコースとの変更点は3つ。
①スタートから3コーナーまでの距離が、486m→315mと距離が短くなった。
②最後の直線が、313m→412mと距離が延びた。
③直線の坂が、無→有。高低差2.2m、最大勾配2.0%。
もともと左回りの小回りコースだったが、今回の改装で芝1200m戦としては最長の直線距離を有し(=東京芝コースでは芝1200m戦がないし、新潟芝コースなどは内回りで直線は新中京コースよりは短い)、東京コースに近いコース形態+中山芝コースのような急坂コースとなったと思われる。
①の変更点より外枠の先行馬はよりダッシュ力が求められ、良いポジションを取らないと終始外々を回されることになると思われ、また②の変更点より差し馬により向いた展開になると思われる。そのため外枠の先行馬には厳しい流れになると思われる。
逆に外枠の差し馬は、やや距離ロスは生じるものの直線が長くなったことで挽回可能と考える。③の変更点よりよりパワータイプの馬が好走しやすいと考える。
内枠の先行馬については、先手で良いポジションをとれると終始内を回れる距離のメリットが生じるが、②③の変更点より直線が長くなることで後続の目標となる点では抜けた能力が必要と思われる。また先手争いでペースが上がると思われ、先行できる馬はその分パワータイプと思うのだが、最後まで踏ん張りきれるかどうか?がポイントとなる思われる。
先行できなかった内枠の馬は、内で包まれる不利が生じ、直線を向いた時点で前が詰まるようだと大きな不利が生じる可能性があると思われる。
上記の点を展開上考慮し、予想する必要があると考える。
◎カレンチャン・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔13-c〕
前走オーシャンS4着(=中山芝1200m:0.2秒差)。旧中京芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(6-1-1-1)。札幌・函館・中山芝コースなど小回りコースでの好走が多い馬だが、新中京コースにも対応できるパワーとスピードを備えていると考えて期待する。ある程度前につけて、上がり上位の末脚を繰り出せる馬でもあり、今回は中枠にて不利を受けずに走れそうな点にも期待する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、ヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。ヴァイスリージェント系にはセカンドステージが存在し、特に牝馬でその傾向が顕著。そのセカンドステージ突入の牝馬は、牡馬混合戦でも互角以上に戦い(=サンアディユ、スリープレスナイトなど)、本馬も牡馬と互角に戦い11年スプリンターズS1着好走。セカンドステージの充実さを感じさせる。近走は海外遠征の香港スプリント5着→オーシャンS4着と勢い不足の感はあるが、それでもともに僅差の好走で前進の可能性はあると考えて期待する。母父トニービンはグレイソヴリン系でスタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
○サンカルロ・・・シンボリクリスエス×Crafty Prospector=ロベルト×ミスプロ 〔23-b〕
前走阪急杯3着(=阪神芝1400m:0.3秒差)。旧中京芝コースは(0-0-0-1)、芝1200m戦は(0-1-1-3)。東京・阪神芝コースで好走の多い馬で、芝1400m戦(3-1-2-4)で好走が多い純然たるスプリンターではないが、末脚は毎回鋭い馬なので、今回は外枠の差し馬として流れが向くと考えて期待して評価する。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父Crafty Prospectorはミスプロ系で、基本はマイル血統だが外れが少なく、どの産駒もコンスタントに走りGⅢまでならクラスの壁を感じさせずに人気で好走することも多い。仕上がりは早く2歳時から走る。母父としては粘っこいスピードを伝える。
No.〔23〕の牝系は、タップダンスシチーやセイウンスカイなどと同系でスタミナとスピードに優れた牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
▲ロードカナロア・・・キングカメハメハ×Stom Cat=ミスプロ×ストームバード 〔2-s〕
前走シルクロードS1着(=京都芝1200m)。旧中京芝コースは初、芝1200m戦は(6-0-0-0)。京都芝コースでの好走が多い馬で、芝1200m戦の成績からも純然なスプリンターなのだが、今回は不利になりそうな最内枠と初めての左回りコースと不安点は残る。能力でカバーできると思うし、近走の上昇度でこなせると思うが、これまでのレースが前半3F34秒台のスプリント戦では緩めのペースでの好走が多いことも不安点と考えて、やや評価を下げました。それでも血統的には厳しいペースでもこなせそうな配合で、あっさり好走も十分あると考えて評価する。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父StormCatはストームバード系で、。斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。近走の上昇度は、この母父の特性によるものと考え好走に期待する。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
△ジョーカプチーノ・・・マンハッタンカフェ×フサイチコンコルド=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔2-f〕
前走オーシャンS5着(=中山芝1200m:0.3秒差)。旧中京芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(4-0-0-4)。東京・中京芝コースで重賞好走がある左回りで良績の馬で、京都・中山芝コースでも好走は可能。先行して押し切るか、後方からぶち抜くか両極端な戦法で好走しているが、本質は高速馬場でも苦にせず、淀みない流れを前々で押切す馬力型。前走は最内枠を後方からで、直線馬群をさばくのに苦労した分届かずだったが、今回は外枠にて先行するにしても追込でも大きな不利にはならないと考えて評価します。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父フサイチコンコルドはニジンスキー系で、2歳~3歳時にも好走するが、古馬での活躍も多い息の長い成長力がある。連勝して上昇するのではなく、毎年階段を昇るようにいつのまにか強くなる。好位差しの堅実なレースが得意で、洋芝や時計の掛かる馬場もプラス要因で、道悪も得意。得意の条件では何度も穴をあけ、特に休み明けは苦にしないで好走が多い。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休み明けを苦にしない反面、叩いて一変も少ない。
△ダッシャーゴーゴー・・・サクラバクシンオー×Miswaki=プリンスリーギフト×ミスプロ 〔18〕
前走オーシャンS9着(=中山芝1200m:0.6秒差)。旧中京芝コースは(0-0-0-1)、芝1200m戦は(3-2-1-7)。阪神芝コースで好走の多い馬だが、スプリント戦では現役馬で上位で、GⅠでも僅差好走(=降着2回も含む)している馬にて、今回外枠の差し馬として好走に期待する。本来は上がり勝負に強い馬にて、展開嵌れば好走可能と考えて期待する。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。母父Miswakiはミスプロ系で、ミスプロ系の中では中距離適性に優れ、成長力もある。先行させるとしぶとく、脚を溜めると末脚もしっかりしている。また大レース向きの血統。
No.〔18〕の牝系で、活躍馬はナリタトップロードなどがいるが、やや衰退気味の牝系。分枝記号なしなので、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
tipmonaとは?
08期 予想歴14年
次走狙い:カレンチャン
次走狙い:ロードカナロア
次走危険:ダッシャーゴーゴー
2012年 タイム 1’10”3 (良) 1FAve=11.72 3FAve=35.15
ラップ
①12.2-②10.6-③11.7-④11.6-⑤11.7-⑥12.5
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-1.1 ③±0 ④-0.1 ⑤±0 ⑥+0.8
テン34.5-上がり35.8 『前傾』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
1着カレンチャン・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔13-c〕 2-2
2着サンカルロ・・・シンボリクリスエス×Crafty Prospector=ロベルト×ミスプロ 〔23-b〕 10-12
3着ロードカナロア・・・キングカメハメハ×Stom Cat=ミスプロ×ストームバード 〔2-s〕 4-4
4着ダッシャーゴーゴー・・・サクラバクシンオー×Miswaki=プリンスリーギフト×ミスプロ 〔18〕 4-4
5着マジンプロスパー・・・アドマイヤコジーン×バブルガムフェロー=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔6-e〕 3-2
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・追込には厳しい流れと考える。
中京競馬場の大改装にて、新コースの芝1200mで行われた高松宮記念。以前のコースとの変更点は3つ。
①スタートから3コーナーまでの距離が、486m→315mと距離が短くなった。
②最後の直線が、313m→412mと距離が延びた。
③直線の坂が、無→有。高低差2.2m、最大勾配2.0%。
もともと左回りの小回りコースだったが、今回の改装で芝1200m戦としては最長の直線距離を有し(=東京芝コースでは芝1200m戦がないし、新潟芝コースなどは内回りで直線は新中京コースよりは短い)、東京コースに近いコース形態+中山芝コースのような急坂コースとなったと思われる。これにより①②の変更点が影響したためか、旧コースだとテンが32秒台後半~33秒台といったより厳しいペースの『前傾』の流れになることが多かったが、今年の場合テン34秒5と過去に比べ緩くなり、③の急坂が加わったことで上がりがかかるようになった高松宮記念(=以前は上がりは34秒台後半~35秒台前半に対し、今回は35秒8)。スピードとパワーの要素がより求められるようになったレースと考える。また開催が進み8日目という馬場状態も、内よりは外の方がより好走しやすい馬場状態になっていると考える。
①の変更点より外枠の先行馬はよりダッシュ力が求められ、良いポジションを取らないと終始外々を回されることになると思われ、また②の変更点より差し馬により向いた展開になると思われる。そのため外枠の先行馬には厳しい流れになると思われる。このポイントをうまく回避して好走した馬は、2番人気1着カレンチャン。終始良いポジションをとり、また早め抜け出してパワーで押し切った感じに思いました。
逆に外枠の差し馬は、やや距離ロスは生じるものの直線が長くなったことで挽回可能と考える。③の変更点よりよりパワータイプの馬が好走しやすいと考える。このポイントに合致した馬は3番人気2着サンカルロ。外差しで直線グングン差を詰めましたが、あと一歩届かずの内容。展開的に恵まれているものの距離ロスが不利になり差し届かずという結果は来年以降も考慮すべしと思いました。
内枠の先行馬については、先手で良いポジションをとれると終始内を回れる距離のメリットが生じるが、②③の変更点より直線が長くなることで後続の目標となる点では抜けた能力が必要と思われる。また先手争いでペースが上がると思われ、先行できる馬はその分パワータイプと思うのだが、最後まで踏ん張りきれるかどうか?がポイントとなる思われる。このポイントに合致した馬は、今回1番人気3着ロードカナロア。終始内内を先行し、直線踏ん張るものの差を詰められずの内容に見えました。中・外枠だったなら結果は異なっていたのではないか?と思える内容でした。
先行できなかった内枠の馬は、内で包まれる不利が生じ、直線を向いた時点で前が詰まるようだと大きな不利が生じる可能性があると思われる。このポイントは、外枠の先行・差し馬が上位を占めた結果から証明されたと思います。
1着カレンチャンは、前走オーシャンS4着(=中山芝1200m:0.2秒差)からの好走。旧中京芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(6-1-1-1)。札幌・函館・中山芝コースなど小回りコースでの好走が多い馬だが、新中京コースにも対応できるパワーとスピードを備えていると考えて期待し、結果1着好走。ある程度前につけて、上がり上位の末脚を繰り出せる馬でもあり、今回は中枠にて不利を受けずに走れた点も好走要因と思うが、スピードとパワーに優れ本来の能力を存分に発揮した結果と考える。まだまだ能力的に衰えはみられず、今後の好走にも期待する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。ヴァイスリージェント系にはセカンドステージが存在し、特に牝馬でその傾向が顕著。そのセカンドステージ突入の牝馬は、牡馬混合戦でも互角以上に戦い(=サンアディユ、スリープレスナイト、メイショウベルーガなど)、本馬も牡馬と互角に戦い11年スプリンターズS1着好走。セカンドステージの充実さを感じさせる。近走は海外遠征の香港スプリント5着→オーシャンS4着と勢い不足の感はあるが、それでもともに僅差の好走で前進の可能性はあると考えて期待し、1着好走(=香港遠征での敗退は次走巻き返しも多く、12年京都記念1着トレイルブレイザーの巻き返しなどから、本馬の前走を評価できると考えました)。また本馬のイメージはスリープレスナイトMk-Ⅱと考えていて、09年スリープレスナイトが高松宮記念2着好走していたことも、本馬が好走する可能性が高いと考えた要因でした(=スリープレスナイトは08年スプリンターズS1着好走、休み明けで高松宮記念2着好走と勢いがあるときには、休み明けでも好走するヴァイスリージェント系のセカンドステージの能力を評価)。母父トニービンはグレイソヴリン系でスタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
2着サンカルロは、前走阪急杯3着(=阪神芝1400m:0.3秒差)からの好走。旧中京芝コースは(0-0-0-1)、芝1200m戦は(0-1-1-3)。東京・阪神芝コースで好走の多い馬で、芝1400m戦(3-1-2-4)で好走が多い純然たるスプリンターではないが、末脚は毎回鋭い馬なので、今回は外枠の差し馬として流れが向くと考えて期待して、結果2着。芝1200m戦での好走が多い馬の場合は、今後本馬のような好走が可能か?がポイントになると思うが、外枠の差し馬なら芝1400m向きのタイプの方が好走の可能性は高いのではないか?と考えます。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父Crafty Prospectorはミスプロ系で、基本はマイル血統だが外れが少なく、どの産駒もコンスタントに走りGⅢまでならクラスの壁を感じさせずに人気で好走することも多い。仕上がりは早く2歳時から走る。母父としては粘っこいスピードを伝える。
No.〔23〕の牝系は、タップダンスシチーやセイウンスカイなどと同系でスタミナとスピードに優れた牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
3着ロードカナロアは、前走シルクロードS1着(=京都芝1200m)からの好走。旧中京芝コースは初、芝1200m戦は(6-0-0-0)。京都芝コースでの好走が多い馬で、芝1200m戦の成績からも純然なスプリンターなのだが、今回は不利になりそうな最内枠と初めての左回りコースと不安点は残ると考えて、結果3着。中枠や外枠なら結果が異なったのではと思うので、能力は評価したく、今後の活躍にも期待する。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父StormCatはストームバード系で、。斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。近走の上昇度は、この母父の特性によるものと考え好走に期待する。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
4着ダッシャーゴーゴーは、前走オーシャンS9着(=中山芝1200m:0.6秒差)からの好走。旧中京芝コースは(0-0-0-1)、芝1200m戦は(3-2-1-7)。阪神芝コースで好走の多い馬だが、スプリント戦では現役馬で上位で、GⅠでも僅差好走(=降着2回も含む)している馬にて、今回外枠の差し馬として好走に期待し、今回は先行して僅差の4着。能力的な衰えが出てきたものと思われ、今後は展開を考えてヒモ扱いが正解かもしれません。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。母父Miswakiはミスプロ系で、ミスプロ系の中では中距離適性に優れ、成長力もある。先行させるとしぶとく、脚を溜めると末脚もしっかりしている。また大レース向きの血統。
No.〔18〕の牝系で、活躍馬はナリタトップロードなどがいるが、やや衰退気味の牝系。分枝記号なしなので、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。
5着マジンプロスパーは、前走阪急杯1着(=阪神芝1200m)。旧中京芝コースは出走なしで、芝1200m戦は(1-0-0-1)。これまでは京都・阪神芝コースでの好走が多い馬で、先行して押し切るように好走する馬でした。
アドマイヤコジーン産駒はグレイソヴリン系で、全体的なスピードが最大の持ち味。淀みなく流れる展開が合い、ハイペースを先行しても踏ん張りが利く。2歳から走るが早熟血統ではなく、古馬になってひと皮むける。短距離での好走が多いが、産駒によって距離適性は異なる。芝の道悪が得意だが、また夏の新潟のような高速馬場にも強い。母父バブルガムフェローはサンデーサイレンス系で、得意コースにD1700mやD1800mが並ぶダート型。キレ味がなく、上がりの速くない函館・福島・中山は芝でも好走ができるが、瞬発力の必要な京都や新潟ではさっぱり。コーナー4つのコースで好走可能で、コーナー2つのコースは苦手。洋芝もプラス要因になり、開催後半の時計のかかり始めた馬場に向く。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。
高松宮記念のポイントは、
①『前傾』の流れだが、テンは緩め、上がりがかかる展開。スピードとパワーに優れた馬を中心に。
②開催が進み内の馬場は荒れ始めるため、基本は中枠・外枠の馬を。
③先行できる中枠・外枠の馬は中心に据えられるが、外枠の差し馬は差し届かずもあるので、連下候補に。
④近走好走馬を上位に。
tipmonaとは?