08期 予想歴14年
◎フェノーメノ
1着/1人気
○サトノギャラント13着/3人
▲カポーティスター9着/2人
△アドマイヤブルー6着/4人
★傾向分析★
2007年 タイム 2'26"3 (良) 1FAve=12.19 3FAve=36.57
テン34.9-中盤75.9(前半37.5-後半38.4)-上がり35.5 『前傾・中弛み』
1着ヒラボクロイヤル・・・タニノギムレット×Mr. Prospector=ロベルト×ミスプロ 〔5-g〕 12-11
2着トーセンマーチ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-r〕 4-4
3着フィニステール・・・ダンスインザダーク×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕 4-4
2008年 タイム 2'26"9 (良) 1FAve=12.24 3FAve=36.73
テン36.2-中盤75.9(前半38.5-後半37.4)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着アドマイヤコマンド・・・アグネスタキオン×カーネギー=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔23〕 4-4
2着クリスタルウイング・・・アドマイヤベガ×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔9-f〕 4-4
3着モンテクリスエス・・・シンボリクリスエス×ラストタイクーン=ロベルト×ノーザンダンサー 〔10-a〕 7-9
2009年 タイム 2'26"2 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.55
テン35.5-中盤75.7(前半38.1-後半37.6)-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着アプレザンレーヴ・・・シンボリクリスエス×Highest Honor=ロベルト×グレイソヴリン 〔1-p〕 8-8
2着マッハヴェロシティ・・・マンハッタンカフェ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔10〕 5-5
3着トップカミング・・・ゴールドアリュール×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔1-n〕 11-10
2010年 タイム 2'24"3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.08
テン35.1-中盤74.7(前半37.5-後半37.2)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着ペルーサ・・・ゼンノロブロイ×Candy Stripes=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔6-a〕 10-7
2着トゥザグローリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 12-10
3着ハートビートソング・・・ゼンノロブロイ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-g〕 16-15
2011年 タイム 2’28”8 (良) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン37.4-中盤77.0(前半39.3-後半37.7)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ウインバリアシオン・・・ハーツクライ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔19-c〕 16-13
2着ショウナンパルフェ・・・アグネスタキオン×Great Commotion=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔11-d〕 3-3
3着トーセンレーヴ・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 9-11
流れは、中盤が弛みやすい『中弛み』が基本。過去5年のうち、07年を除くと4年で『加速』の流れも複合していて、緩い流れからの末脚勝負の様相。特に中盤の6Fの弛みっぷりは、タイムで考えると異常ともいえる弛み具合。厳しいペースにはまずならないと思われ、4コーナー10番手以降の馬の好走も多い。
血統の傾向は、上がりの競馬になりやすいことからサンデーサイレンス系が得意とする流れ。サンデーサイレンス系は、アグネスタキオン・ダンスインザダーク・マンハッタンカフェ・アドマイヤベガ・ゼンノロブロイ・ハーツクライ・ディープインパクトなどスタミナ型サンデーサイレンス系向き。
またサンデーサイレンス系以外では、サドラーズウェルズ系やロベルト系の欧州型のスタミナタイプの好走も目立つように思います。それからダービーと同じコースのため、ダービー血統が好走多し。父自身が好走した産駒やすでにダービー好走馬をだした種牡馬は要注意。
なおサンデーサイレンス系×欧州スタミナ型血統配合馬は最適。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔5〕〔6〕〔9〕〔23〕の牝系が複数好走馬を出しています。
どの牝系も直線の長いコースに向いていて、クラシック春シーズンに成長力が充実する牝系です。
好走馬のステップの傾向としては、前走毎日杯で好走していた馬の連続好走が多いこと(=毎日杯→青葉賞:03年1着→2着タカラシャーディー、04年2着→3着シェルゲーム、06年1着→1着アドマイヤメイン・3着→2着マイネルアラバンサ、07年2着→1着ヒラボクロイヤル、08年2着→1着アドマイヤコマンド、09年3着→1着アプレザンレーヴ、11年3着→3着トーセンレーヴなど)。
また前走芝2200m1着馬も好走が多いです(=02年1着シンボリクリスエス、03年1着ゼンノロブロイ、05年1着ダンツキッチョウ、10年2着トゥザグローリーなど)。
★予想★
◎フェノーメノ・・・ステイゴールド×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔11-d〕
前走弥生賞6着(=中山芝2000m:0.4秒差)。東京芝コースは(2-0-0-0)、芝2400m戦は初。これまでは芝2000m戦のみにて(2-0-0-2)。東京芝コースでは先行して鋭い差し脚を使い好走するが、中山芝コースだと後方からの競馬になるようで、前走も後方より末脚に賭けて勝負したようだが、前が止まらず届かずの内容。末脚がしっかり伸びていただけに残念な内容で、より東京芝コース向きの末脚と証明した感じ。前で勝負も可能な馬にて、その上でしっかり伸びる末脚を繰り出すなら堅軸と考えて、期待して評価する。
ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Danehillはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、中長距離でも勝負できるスタミナと底力を備えている。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。またダンチヒ系も○×○と交互に好走するリズムを刻む馬も過去には存在し、本馬は父×母父ともに交互に好走するタイプかもと考えて、前走の凡走より今回は走る番と考えて期待する。
No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。
○サトノギャラント・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔9-c〕
前走皐月賞6着(=中山芝2000m:0.7秒差)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝2400m戦は初。東京芝コースでは上がり33秒2の上がりを使い好走したことがあり、近2走は重馬場や稍重の馬場で末脚を封じられた結果のようなので、馬場が回復すればするほど良いタイプと考える。母スティンガーは本番に弱いがトライアルでの好走が多い一族で、その点にも期待して評価する。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。今回は叩き3戦目で、前走よりも相手弱化なので、好走する条件は多いと考えて期待する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲カポーティスター・・・ハーツクライ×Capote=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔14〕
前走500万条件戦新緑賞1着(=東京芝2300m)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝2400m戦は初だが芝2300m戦は(1-0-0-0)。距離延長はプラス要因と考える。上がりも東京芝コースで33秒0を繰り出し手の好走経験もあり、末脚勝負も対応できる馬として適性は合うと考えて、好走に期待して評価する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Capoteはボールドルーラー系で、仕上がりは早く、2~3歳のダート短距離戦なら信頼性は高い。芝も早い時期ならこなす。3歳以降は、特に坂のあるコースでは積極的には狙いにくく、やや割引は必要。
No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号なしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
△アドマイヤブルー・・・キングカメハメハ×フジキセキ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-o〕
前走毎日杯6着(=阪神芝1800m:1.1秒差)。東京芝コースは初で、芝2400m戦も初。これまでオープン戦・重賞好走馬にて能力は高い馬で、内枠を活かして前に位置しての好走に期待する。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父フジキセキはサンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2~3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。
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