日本ダービー2012予想

シーバス
09期 予想歴14年

◎ゴールドシップ
  5着/2人気

○ワールドエース4着/1人
▲フェノーメノ2着/5人
△グランデッツァ10着/4人
×スピルバーグ
×ヒストリカル


土曜の芝はCコース替わりの影響か、先週に比べて先行馬やインを通った差し馬が有利な状態。
スローペースのレースが多かったとはいえ、時計も先週よりは若干掛っている印象。
先週のような内外フラットな馬場状態ならば追い込み一辺倒の競馬でも通用すると考えていたが、
馬場状態を加味して少しひねって予想をしないといけないか。

本命はゴールドシップ

前走の皐月賞は行き脚が付かず最後方からの競馬も、勝負所で荒れたインを付いて、
直線ではワープしたかのようにあっという間に先頭に躍り出ると後続の追撃を封じて完勝。
鞍上の好判断ばかりが取り沙汰されるが、それだけがすべてでは無い。

皐月賞当日はインを通った馬がほぼ全滅という馬場状態だっただけに、
そんな馬場状態の中でインを突いて完勝したということはもっと評価されるべきだ。
前走がややフロック視されてか、単勝1番人気と2番人気を行ったり来たりというオッズだが、
好位からでも競馬ができ、自分から動いて行ける自在性は大舞台向きで、
追ってバテ無い過去のレースぶりからも距離延長は大歓迎。
追わせる馬で手の内に入れた剛腕内田Jとの相性も抜群。
中間の調整過程も文句無し。
折角内枠を引いたのだから、道中好位で進んで、直線で早めに抜け出す競馬が理想。
出遅れのリスクは付いて回るが、能力だけなら世代No.1と信じて頭固定で勝負したい。


対抗はワールドエース

前走の皐月賞はスタートして最初の直線で躓く大きな不利。
後方からの競馬で勝負所では勝ち馬とは対照的に馬群を外を回って進出。
直線では外から鋭く伸びたが勝ち馬には及ばずの2着。
距離ロスうんぬんと言われるが、この日の外しか伸びない馬場状態を考慮すれば、
鞍上の判断は常識的な選択だったと思われる。

事実鞍上の福永Jは皐月賞当日の9Rと12Rで、皐月賞の同馬で見せた後方から大外を回る競馬で勝利。
力の要る馬場への適正に不安の残る同馬にとってインを突くという選択肢も無かっただろう。
これらの条件を考慮するとゴールドシップとの着差は距離ロスだけは計れず、
むしろインを突いて伸びたゴールドシップの強さが際立つのだが、
同馬もスタート直後の不利で道中の番手を下げざるをえなかったロスがあった。
勝負所でもたつく同馬にとって直線の長い東京に替わる点はプラス。
牝系も東京芝2400mに高い適性を示すドイツ血統。
皐月賞組の3着以下の馬とは勝負付けが済んだ印象で、馬券からは外せない。

ただ鞍上の特性から、今回も前走同様後方から外を回って追い込む競馬になりそうで、
インが伸びる今週の馬場状態は若干マイナス。
外から勢いよく追い込んでくるも差し届かずという競馬になるのではないだろうか。


単穴はフェノーメノ

弥生賞はインを通った馬しか伸びない特殊な馬場の中を、道中中段外目を回るという競馬で直線伸びあぐね6着。
権利取りの為に大事に乗り過ぎたという印象だった。
前走青葉賞も中団からの競馬だったが、直線の長い東京コースの良馬場なら能力全開。
相手が弱かったとはいえ、大事に乗って2馬身半差の完勝は悪くない内容だった。

東京コースは3戦3勝と抜群の相性。
3走前にはプリンパルS勝ち馬スピルバーグに道中2番手追走からの競馬で完勝。
前に行って早い上がりを使える馬で、道中先行から好位で進んで、
今週のイン先行有利な馬場状態を味方に付ければ馬券圏内突入の可能性も十分にある。


連下筆頭はグランデッツァ

前走は湿った馬場に脚を取られてか、道中まったく進んで行かず後方からの競馬。
同馬本来の競馬からは程遠い内容で参考外のレースと言って良い。
ここは仕切り直しの1戦。
2歳時にはゴールドシップと互角以上の勝負を演じており、
世代屈指の能力を持っている周知の事実。

長く良い脚を使うというよりは一瞬のキレを武器にする馬で、
東京コースは不向きという印象は拭えないず、
距離、外枠、鞍上はテン乗りの池添Jと不安材料も多いが、
今週のイン先行有利馬場状態は先行脚質の同馬にとってはプラス材料。
前走から人気も急降下しており、単純な能力比較からの配当的妙味は大きい。



追い込み一手の競馬になりそうなスピルバーグとヒストリカルは、
今週の馬場状態では届かないと見て評価を落とした。


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