ジュライS2012予想

カタストロフィ
10期 予想歴15年

◎トウショウフリーク
  2着/3人気

○ナリタシルクロード3着/2人
△ブルロック8着/8人


【最終予想】
◎トウショウフリークを素直に信頼する。良馬場実績は足りないので不安はないわけではないが、JCDでは良馬場でもテンにしっかりとスピードに乗って先行できていたし、トランセンドの邪魔がなければハナを切れていたはず。前走は確実に動きの面で不満が残っていたが、今回は時計を見る限りはかなり持ち直してきている。正直、本来のパフォーマンスを考えればここは抜けた人気になっても良い程の力の持ち主。平均的なスピード勝負でも、動き出しの良さでもいいところを見せてきた馬。この頭数で、すんなりとハナを切れれば力は上。


〇ナリタシルクロードはこの枠ならまず崩れないだろうとみている。もちろん前掛かりになれば差しが利くこともあるが、基本的には外目の番手、好位ぐらいが一番安定する。前走見せたようにロンスパ戦を番手で自由に動ける位置にいれば、動き出しとトップスピードも悪くない程度に持ち合わせている持続馬なので安定して上位に食い込んできてくれるはず。ペースが上がっても緩んでも下り坂が有って動き出しやすい中京なら問題ないと思うので、余程極端な展開にならなければ。


△ブルロックは伊丹Sの内容を評価。ペースが上がると追走に苦労している近走ではあるが前走アハルテケSでは苦手条件で苦しみながらも先行するスピードを見せた。ダートスタートで小頭数なら面白い存在。ナリタシルクロードやローマンレジェンドクラスが人気なら当然この馬でもチャンスはあるはず。


ローマンレジェンドはペースが上がってポジションが下がると苦しいと思う。良馬場での時計勝負に実績がない馬でもあるし、近走先行意識も低い感じで、内枠だとどうしても包まれる懸念がある。小頭数で包まれると要所で動けなくなりそうだし、岩田なら普通に内で溜めて出し抜かれてということも普通にあり得そう。色々不安が大きい人気馬なので切って妙味。

【展望】
 ジュライSというとどうしても阪神芝1400mのイメージ。それが中京のダ1800mと180度変わってしまった。登録馬は少ないが、なかなか癖のある馬たちが集まったか。準OP勝ち上がり組VSオープン実績馬。中京1800mというコースを考えると、先行争いもかなり重要な要素になってきそうだ。


 中心は前走白川郷Sで強敵クラシカルノヴァを撃破したナリタシルクロード。厳しいペースを番手で進め、早め早めの競馬でスピードとその持続力を存分に活かす形で押し切った。11.7 - 12.0 - 12.4 - 12.2 - 13.4とL5最速戦だったことを考えてもかなり厳しい競馬で、これを横綱競馬で突き放しているのだから、ポテンシャルという点ではかなり高い。レコードを叩き出したが、春より時計が出やすい馬場を考えれば当然だろう。反面、トップスピードの持続力はそれほどでもなくて、クラシカルノヴァに敗れた3走前東大路Sでは勝負どころですっと動いたが、L1で完全に脚色見劣っていた。この比較からも、この馬は後続に脚を使わせてこそ持ち味が活きてくるタイプなのは間違いないだろう。今回は小頭数で比較的ペースが落ち着くのではないかという懸念が残る。その点で、前走のような競馬は望めないかもしれないし、緩んだ時に早めの競馬ができるかがポイントだろう。実力的には前走でオープンでもと思わせているが、あとはレースに対応できるか。


 相手筆頭にはダートで連を外さないローマンレジェンド。唯一の敗戦、4走前阪神1800mでは13.2 - 12.7 - 12.4 - 11.5 - 12.9のラップで中目から追走、直線で外からナリタシルクロードに伸び負けする形。前走は一貫ペースで突き抜けたし、2走前もあまり緩急なくL1落ち込む競馬で好位からしっかり抜け出す内容。この内容を見る限りでは、大きく崩れにくい馬ではあると思う。ある程度の先行力、勝負所での動きだし、平均的なスピードの持続力も高いレベルでまとめている馬だし、オープンでもこの相手なら好勝負してほしいところだ。ナリタシルクロードとの再戦ではあるが、見ている感じだとナリタよりも後ろから競馬を進めた方がやりやすいかもしれない。


 3番手には本来なら実力上位、みやこS2着馬のトウショウフリーク。今回は鞍上に武豊を据えてきた。好調期は道悪馬場で楽に先頭に立ち、そこから平均ペースを淡々と刻むことで結果を出してきた馬。前走は久々のダートでテンに行けずに大惨敗を喫していた。平安Sで敗れて以来、芝ばかりを使っていたこともあるかもしれないが、らしくない競馬になってしまった。今回は幸いにしてハナに拘る馬はいないので、行く気ならいけるはず。あとは状態が戻ってきているかどうかだろう。道悪になってくればこの馬の良さである軽いスピードが更に行かされるとは思うので、条件次第では印を変える必要があるかもしれない。


 4番手にはグレープブランデー。JDDを勝っているだけに、4歳世代ではトップクラスだとは思うのだが、この世代がダートではパッとしない。ユニコーンSでは大外からグンと伸びてアイアムアクトレスに急追するが12.6 - 12.3 - 12.1 - 12.8のL1の地点。トップスピードではそこまでのものはなかったので、タイプ的には持続力タイプのように感じる。JDDではハイペースを先行して4角先頭、そのまま押し切る競馬で強さを見せたが、L1でボレアスには差を詰められていた。ここからも抜けた存在というわけではなさそう。JDDで降したタガノロックオンがオープンで勝っているし、力的には通用していいとは思うのだが、前走を見る限りだと立て直してこれるかどうかの方が重要なポイントかもしれない。


 ウインペンタゴンが不気味。前走は芝スタートの阪神2000m。2角過ぎで緩めてから13.0 - 12.0 - 11.7 - 11.4 - 12.3という阪神2000らしいペースアップの競馬になっているのだが、3角でペースアップで反応できずにポジションを下げてどうしようもなくなった感じ。動き出しの良いタイプの馬ではなく、関越S2着も含めて平均的な競馬で持続力を求められた時に良さが出るタイプ。今回は小頭数の中京1800mと、そういった展開になるかどうかは微妙な所ではあるが、先行力はあるしハナを切って淡々とラップを刻む競馬ができれば面白い。


 ブルロックも要注意。伊丹Sでは2kgのハンデがあったとはいえ、ナリタシルクロードら相手に完勝していて12.5 - 12.2 - 12.0 - 11.6 - 12.6のラップの流れで最速地点で頑張って追走し、L1のバテでしぶとく差し込んでナリタらを捻じ伏せる競馬。ただし、重賞ではどうしてもペースについていけずに終わってしまう。序盤からペースが上がってしまうと息を入れられずに苦労する感じ。序盤緩いペースから徐々に押し上げて持続力を活かしていく形が理想。今回小頭数でペースが落ち着けば上位に食い込んでくる余地は十分にあるといえそう。


 インバルコは実績的にはそろそろ復活があっていいのだが。本質的にはハイペース向きで、持続力を活かす形が望ましい。1800mだと機動力不足になりがちで、緩急なく淡々と進まないと要所で置かれてしまう印象が強い。それだけに小頭数で中京1800mという条件だとかなり展開に左右される印象は否めない。あまりにも緩いようなら一か八か捲ってしまった方が良いかもしれないが、新中京のコーナーは緩めのカーブに下り坂で先行馬も加速がしやすく捲り辛い。59kgも含めて難儀な一戦ではある。


 最後にタマモクリエイトまで。ここ数走は自分の競馬ができていないのだが、アルデバランS、師走Sの相手関係や内容からは、この条件なら上位に絡んできてもおかしくない馬ではある。どちらも序盤あまりペースが上がらない展開で、しぶとく脚を使ってきている形。ここ数走は序盤の追走で苦戦してしまっているし、小頭数になること自体は歓迎だが、これが解消してこないと難しい。今回は別定戦でもあり、プラスアルファの要素はないが、嵌れば馬券に絡んでもというところまでは。


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