10期 予想歴15年
◎オーセロワ
11着/3人気
○フライングアップル5着/9人
△レオンビスティー2着/5人
【最終予想】
札幌11R UHB賞(OP)
◎05オーセロワ
〇11フライングアップル
△02レオンビスティー
ワイド
◎‐〇300
◎‐△200
◎オーセロワはもともと平均ペース~ややスローで抜け出す競馬で結果を残してきた馬。新春Sでは楽にハナを切って11.9 - 11.7 - 11.3 - 11.7ときっちり加速して直線二の脚で突き放して粘り込むのがこの馬の真骨頂。なので1200mだとペースが上がってしまいスピードを問われて苦しくなるケースが多かった。これは1400mでもそうだが、飛ばしすぎるとよくないタイプなので、1200mなら3角までの距離が短くすっとハナを切れればペースが落ち着きやすい札幌1200は面白い条件。しかも今は上がりも早くなりやすく、緩めれば動き出しを問われるケースも多い。この馬の良さはテンの速さも含めて要所での脚なので、この相手ならテンの速さと動き出しでセーフティリードを作れるとみる。
〇フライングアップルはトップスピード型の馬で、コーナーの緩い札幌で終いだけの競馬に徹すれば今の札幌の芝の傾向からも終いは切れる脚を使ってくれると思う。京都の1200mで上り33.2のキレ味を引き出せていて、この時はL3最速戦。脚を出し切る競馬になればトップスピードの高さと持続力でまとめて面倒見れる馬。ペースが上がって追走に苦労するような展開なら苦しいが、団子で4角を迎えられれば外から一閃が期待できる。
△レオンビスティーは良い枠を引いた。ケイアイより前に出られればオーセロワの直後のポケットを確保できそう。多少スピード不足なので、ペースが落ち着きやすい札幌の方がこの馬の良さは出てきそう。2走前はオーバーペース、前走はスピード不足。ここで少し緩んでくれれば、あとは4角での動き出しをうまく進めることができれば一発十分。
【展望】
札幌開催もいよいよ中盤戦を迎えることに。引き続き軽い馬場で推移している芝の状況。ただし、スピードに乗って外差が意外と多く突っ込んできているのも予想の難しさに拍車をかけている感じ。ここはオープン特別なのだが、格上挑戦の馬が非常に多く、オープン馬もピリッとしない馬が多く、かなり難解な一戦となりそう。
中心はこの相手なら普通に力上位だろうオーセロワ。安土城Sでは一貫ペースから11.4 - 11.4 - 11.2 - 11.4のラップで直線序盤でエーシンと一緒に後続を引き離す競馬を見せている。軽いスピードを持ち合わせていて、上がり勝負にも対応できるという点で今の札幌ではかなり期待できそうな適性の持ち主。前走は何気にハイレベル戦で、ドリームバレンチノにしっかりレースメイクして0.4差なら評価できる。鞍馬Sでは10.8 - 10.9 - 10.9 - 11.5と京都1200ではありえないほど10秒台を連発した。超高速馬場だったので、上り坂地点で脚を使ってしまった分、終いは甘くなったし惰性を利かせてスピードに乗った馬には負けたがかなり強い競馬をしていたと言っても良い。1200mでもスピード負けしなかったし、テンの速さは抜群で、ここに入ればハナを切るのはそう苦労しないはず。相手関係を考えてもかなり期待できる一戦。この相手でハンデ54kgもかなり舐められたと言わざるを得ない。
相手筆頭には一応オープン馬のケイアイアストン。前走福島のバーデンバーデンCでは時計が掛かる馬場で前傾ラップを好位追走。11.1 - 11.8 - 11.8 - 12.1のラップで内をロスなく立ち回り、うまく勝ち馬の後ろにつけながらもジリジリとしか伸びなかった。ただ相手もテイエムオオタカとオープンの常連だし、ここに入れば地力で最上位の1頭であることは間違いない。トップスピードという点で不安がある馬ではあるのだが、平均的なスピードは高い方なので、軽い札幌に変わるというのはプラスになるだろう。変に勝ちを意識せずに上手く流れに乗ることが大事だろう。56kgでトップハンデということになるが、相対的に不利なのは間違いないだろう。序盤の流れにうまく乗れるかどうかがポイントだ。
3番手には3歳勢からそろそろ実力発揮を期待したいレオンビスティー。アイビスSDではスピード不足、2走前はタフな馬場でハイペースを追走と苦しかった。が、函館SSは直線までは意外と手応えもあったので、タフな馬場のハイペースが良くなかった可能性はある。一応平均ペース気味で結果を出している馬でもあるので、無理せず運べる札幌1200という条件なら一変があってもおかしくない。特にバクシンオー産駒は後半切れる脚を使える馬も多いので、まだ見せていないが、そういった面を見せてくるようなら番狂わせまであっていい。ハンデ53kgは年齢と実績を考えればこんなもんか。
4番手にはトップスピード勝負だと面白いフライングアップル。安定性がとにかくなくて、好走例がぽつぽつとある程度だが、2年前の淀短距離Sでは10.8 - 11.0 - 11.4 - 11.6の流れで勝ち馬と同じ上がり最速33.2を繰り出す競馬。前傾ラップでスピードに乗り、軽い馬場でそのトップスピードを持続させてくるタイプのようだ。もう一つ、これも2年前になるが春雷Sでは11.3 - 11.6 - 11.5 - 11.5と中山1200らしからぬL1落ち込まない平均的な競馬。ここでコーナーで馬群の中、加速を順調にできない中で、直線外に出すとすぐに反応してグンと伸びた。この馬としては序盤あまりペースが上がらずに、終いのトップスピードや動き出しを活かせる舞台の方が合ってそう。その点で札幌1200は面白い舞台。1200mにおいては軽い馬場向きなのは確実で、洋芝でも今の札幌なら問題ないだろうし、力関係からもここならかなり楽。五分以上に戦えるだろう。
ビスカヤが3走前の函館SS3着をどこまで評価するか。函館SSでは終いだけに賭けて伸びてきたが、11.4 - 11.9 - 11.4 - 11.8のラップ推移で道中ロスなく進め、緩んだところで楽に差を詰めスピードに乗って、速くなったところで内ががっぽり空いてそのまま惰性で流れ込めた。これほどまでに展開が嵌ったからこその3着だし、上位2頭にも離された内容で、個人的には全く評価できない。札幌だともう少し軽いスピードが必要となるので、準OPの前走でも完敗だったように、基本的に嵌らないとダメ。L1落ち込むような競馬で良さが出る馬だし、トップスピードでは足りない馬なので、札幌だと苦しい。内をロスなく突いて馬群におかれずに、勝負どころで進路が開くような運が必要だろう。
準OPの格上挑戦組ではもう一頭シュプリームギフト。札幌日刊Sではオープン級のテイエムオオタカには完敗したものの、めどはたてたと言える内容。ハイペースを外目好位で追走、そのまま10.9 - 11.5 - 11.7 - 11.8の勝負どころで外をまわしながら最後まで脚を使えていた点も評価できる内容。勝ち馬には差があったとはいえ、展開を考えれば互角ともいえる。ハンデ51kgは格上挑戦なので当然だが相手関係を考えれば恵まれたともいえるし、うまく流れに乗ってロスなく競馬ができれば、ここでも通用しそうなものはある。
最後にこちらも格上挑戦組のダイメイザクラ。前走札幌日刊Sではハイペースを楽に運ぶスピードは見せたが、ロスなく運んだ割にラストはシュプリームギフトには完敗の内容ではあった。ただハイペースで10.9 - 11.5 - 11.7 - 11.8と完全な前傾ラップでもあるのでこの辺りは仕方ないかもしれない。むしろ2走前のTVh杯では11.2 - 11.7 - 11.4 - 12.3とL2最速戦。ここで最内で動けずにいた割に勝負どころでは置かれずにしっかり追走できていた。進路がなくて終えたのは直線後半からだったが、相手関係を考えればオープンでもやれる内容と言える。ここも先行勢という点ではオーセロワ以外の強敵はいないし、番手を確保できればどんな展開でも安定してきそうで。ハンデも51kgは歓迎材料だ。
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