08期 予想歴14年
◎パドトロワ
8着/4人気
○カレンチャン2着/1人
▲ドリームバレンチノ3着/9人
△ロードカナロア1着/2人
★傾向分析★
2007年 タイム 1'09"4 (不良) 1FAve=11.57 3FAve=34.70
テン33.1-上がり36.3 『前傾』
1着アストンマーチャン・・・アドマイヤコジーン×Woodman=グレイソヴリン×ミスプロ 〔2-n〕 1-1
2着サンアディユ・・・フレンチデピュティ×Caerleon=ヴァイスリージェント×ニジンスキー 〔22-d〕 2-3
3着アイルラヴァゲイン・・・エルコンドルパサー×Meadowlake=ミスプロ×セントサイモン 〔3-l〕 2-2
2008年 タイム 1'08"0 (良) 1FAve=11.33 3FAve=34.00
テン33.6-上がり34.4 『前傾』
1着スリープレスナイト・・・クロフネ×Nureyev=ヴァイスリージェント×ヌレイエフ 〔7-f〕 5-4
2着キンサシャノキセキ・・・Fuji Kiseki×Pleasant Colony=サンデーサイレンス×リボー 〔14〕 7-7
3着ビービーガルダン・・・チーフベアハート×Westminster=ダンチヒ×ターントゥ 〔1-n〕 3-4
2009年 タイム 1'07"5 (良) 1FAve=11.25 3FAve=33.75
テン32.9-上がり34.6 『前傾』
1着ローレルゲレイロ・・・キングヘイロー×テンビー=リファール×ニジンスキー 〔1-b〕 1-1
2着ビービーガルダン・・・チーフベアハート×Westminster=ダンチヒ×ターントゥ 〔1-n〕 5-2
3着カノヤザクラ・・・サクラバクシンオー×Woodman=プリンスリーギフト×ミスプロ 〔9-h〕 13-10
2010年 タイム 1'07"4 (良) 1FAve=11.23 3FAve=33.70
テン33.3-上がり34.1 『前傾』
1着ウルトラファンタジー・・・Encosta de Lago×Sir Ivor=ノーザンダンサー×ターントゥ 〔8-f〕 2-1
2着キンシャサノキセキ・・・Fuji Kiseki×Pleasant Colony=サンデーサイレンス×リボー 〔14〕 9-6
3着サンカルロ・・・シンボリクリスエス×Crafty Prospector=ロベルト×ミスプロ 〔23-b〕 15-12
2011年 タイム 1’07”4 (良) 1FAve=11.23 3FAve=33.70
テン33.0-上がり34.4 『前傾』
1着カレンチャン・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔13-c〕 6-6
2着パドトロワ・・・スウェプトオーヴァーボード×フジキセキ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 2-1
3着エーシンヴァーゴウ・・・ファルブラヴ×Thunder Gulch=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔4-c〕 4-3
テンが速く上がりがかかる『前傾』が基本。最後の1Fは中山コースの坂の影響で、ラップががくっとおちる傾向。
連対馬の位置取りから、逃げ・先行と差し馬という組み合わせが多い感じです。
逃げ・先行馬はテンの速さに対応できるダッシュ力が必要で、そのスピードを最後まで持続する必要がある。
夏のローカル1200mシリーズの延長と考えられ(=休み明けより夏を使った馬)、ローカルコースの鉄則はここでも活きる(=好走するのは4コーナー5番手以内が多い)。
その流れはダート適性に通じるものがあり、ダート血統のミスプロ系やヴァイスリージェント系、タイキシャトル、ブライアンズタイムなどはその適性を持っていたと考えます。
差し馬については、高松宮記念で実績を残していたサンデーサイレンス系(=デュランダル、アドマイヤマックスなど)。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔7〕〔8〕〔22〕が近年では複数好走馬を出しています。これらに共通することは、スピードの絶対値が高い牝系であること。
№.〔7〕は、古馬での成長力に優れた牝系で、セカンドステージなどに突入した馬が良く好走している感じです。
No.〔8〕〔22〕は、高速決着に強いタイプがいるスピードに優れた牝系。
分枝記号では、b・d・f記号が好走馬多いです。どの記号も、基本的には鮮度と勢い重視型。
b記号は、鮮度の高さや勢いを活かして好走するパターン。
d記号は、前走の勢いを持続して好走するトライアル好走→本番でも好走のパターン。
f記号は、休養明けを苦にせず叩いて一変が少なく、前走好走の勢いをそのままに好走のパターン。
また過去の連対馬から、アイビスサマーD好走馬は相性が良い傾向と考えます。カルストンライトオ、メジロダーリング、サンアディユ、カレンチャンなどが連対していて、これはアイビスサマーDが最高スピードとその持続性能を証明するレースから、適性がスプリンターズSに合うと思われます。
ただし最後の坂で止まってしまう可能性はある(=サマースプリントシリーズは平坦コースで行われる)ので、血統から坂を克服できそうか?を判断しなければと考えます。中山実績は良く考えること。
またNHKマイルC3着馬(=04年メイショウボーラー、05年アイルラヴァゲイン、06年キンサシャノキセキ)が好走していて、不思議な傾向あり。
近年のステップとしては、前走キーンランドCの好走馬が好走しやすい傾向。
セントウルSも5着以内の好走馬が好走しやすいです。
★予想★
スプリンターズSのポイントは、
①夏のローカル1200mシリーズの延長と考え(=休み明けより夏を使った馬)、ローカルコースの鉄則はここでも活きる(=好走するのは4コーナー5番手以内が多い)。
②鮮度と勢い重視。
③アイビスサマーD好走血統。ただし中山コースなので、中山実績はよく考えること。
◎パドトロワ・・・スウェプトオーヴァーボード×フジキセキ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔8-k〕
前走キーンランドC1着(=札幌芝1200m)。中山芝コースは(0-1-0-2)、芝1200m戦は(7-2-2-5)。前々走アイビスサマーD1着(-新潟芝1000m)→前走キーンランドC1着と連続好走して、12年サマースプリント王者に。アイビスサマーD好走馬はこのレースと相性が良く近年好走が多いが、さらに本馬はステップ上でも好走の多いキーンランドCも好走していて適性は高いと考える。また11年スプリンターズS2着馬でもあり、近走の充実ぶりから昨年以上の好走が期待できると考えられ、脚質的にも4コーナー5番手以内に先行すると考え、堅軸と考えて期待して評価する。
スウェプトオーヴァーボード産駒はミスプロ系で、エンドスウィープ系の快速血統。2歳の夏から軽快なスピードを武器に、芝もダートも短距離で活躍する。3歳以降はダートの成績が良くなり、ダート型にシフトしていくのだが、ダート型の流れは中山芝1600mに向くので好走に期待する。距離延長に対しては限界があり、基本的には短距離血統なのだが、本馬はマイルでも好走しているのでマイルまでは信頼性は高いと考える。母父フジキセキはサンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っている。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
○カレンチャン・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔13-c〕
前走セントウルS4着(=阪神芝1200m:0.1秒差)。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝1200m戦は(7-1-1-2)。前走は約5か月半の休み明けだったが僅差に好走し、今回は好走の多い叩き2戦目でこれまで(3-0-0-0)の戦績。叩いた効果も期待できるし、好走必至と考えて期待する。11年スプリンターズS1着・12年高松宮記念1着と近年のスプリント戦の王者でもあり、やや外枠は気になるが先行脚質でもあり、大きな割引にはならないと考えて、好走に期待して評価する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。ヴァイスリージェント系にはセカンドステージが存在し、特に牝馬でその傾向が顕著。そのセカンドステージ突入の牝馬は、牡馬混合戦でも互角以上に戦い(=サンアディユ、スリープレスナイト、メイショウベルーガなど)、本馬も牡馬と互角に戦い11年スプリンターズS1着・12年高松宮記念1着と好走している。セカンドステージの充実さを感じさせる。母父トニービンはグレイソヴリン系でスタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲ドリームバレンチノ・・・ロージズインメイ×マイネルラヴ=ヘイロー×ミスプロ 〔2-n〕
前走キーンランドC7着(=札幌芝1200m:0.6秒差)。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝1200m戦は(6-3-2-5)。近走は33秒台の末脚を繰り出し、オープン戦や重賞でも連続好走していて本格化は明らかで、前走は先行決着の中終始外を回らさせて差し届かずの内容。今回は内枠でもあり、うまく立ち回れるなら反撃可能と考えて好走に期待して評価する。人気馬が外枠に多い点からも、今回内枠で穴になりそうな馬と考えて本馬を推薦します。
ロージズインメイ産駒はヘイロー系で、本質は馬力型の持久力血統。芝・ダート兼用型だが、芝・ダートともに3着・4着が多く、尻を押したくなるようなジリ脚の馬が多く、瞬発力勝負では分が悪い。活躍距離はバラついているが、比較的芝1600~2000mにて穴の好走が多く、コーナー2つのコースよりも、中山芝2000mや小倉芝2000mなどコーナー4つのコース方が向いている。母父の特性を引き出しやすいのも特徴の一つ。母父マイネルラヴはミスプロ系で、芝向きの早熟スプリンター血統。サクラバクシンオー産駒に近い適性があり、平坦コースでスピードを活かしての好走が多い。軽ハンデでの大穴が多く、特に“軽量の牝馬”と“夏のローカル”はチェックポイント。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。
△ロードカナロア・・・キングカメハメハ×Stom Cat=ミスプロ×ストームバード 〔2-s〕
前走セントウルS2着(=阪神芝1200m:0.1秒差)。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝1200m戦は(6-2-1-0)。京都芝コースでの好走が多い馬なのだが、小回りローカルコースの小倉芝1200mでも2戦(2-0-0-0)と好走し、また洋芝小回りコースの函館芝1200mでも2着に好走していて、コースを問わない自在性と能力の高さを有している。芝1200m戦の成績からも純然なスプリンターなのだが、近走の詰めの甘さと大外枠という点を割り引いて連下候補と評価する。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性を有していると考える。母父StormCatはストームバード系で、。斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。近走の上昇度はこの母父の特性によるものと考え、この母父の特性にも期待したい。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
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