秋華賞2012予想
秋華賞 春の実績馬でローズS好走馬とクイーンS好走馬。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎ジェンティルドンナ
  1着/1人気

○ヴィルシーナ2着/2人
▲アイムユアーズ6着/3人


★傾向分析★
2007年 タイム 1'59"1 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73
テン34.2-中盤51.0(3F換算38.25)-上がり33.9 『中弛み』
1着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 2-1
2着レインダンス・・・ダンスインザダーク×Bob Back=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-s〕 4-4
3着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 12-12

2008年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン35.0-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり35.4 『一貫・中弛み』
1着ブラックエンブレム・・・ウォーエンブレム×ヘクタープロテクター=ミスプロ×ミスプロ 〔3-c〕 8-7
2着ムードインディゴ・・・ダンスインザダーク×Sharpo=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔1-l〕 11-11
3着プロヴィナージュ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔22〕 1-1

2009年 タイム 1'58"2 (良) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン34.0-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 5-5
2着ブロードストリート・・・アグネスタキオン×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔6-b〕 13-14
3着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 9-10

2010年 タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン34.8-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり34.6 『中弛み』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 8-8
2着アニメイトバイオ・・・ゼンノロブロイ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 12-12
3着アプリコットフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 5-4

2011年 タイム 1’58”2 (稍重) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン34.6-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり35.8 『前傾・一貫』
1着アヴェンチュラ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 3-2
2着キョウワジャンヌ・・・ハーツクライ×Seeking the Gold=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 5-3
3着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 8-5

 流れは『中弛み』が基本形。コース形態なのか3歳戦だからなのか、『加速』でも『前傾』でも中盤は弛む傾向。

 また秋華賞は、桜花賞やオークスの結果につながる傾向がある。上がり馬の好走があまり多くなく、春の実績馬が好走という結果が多いです。
桜花賞好走馬なら先行タイプ、オークス好走馬なら差しタイプの好走が多い。

 血統の傾向は、中盤が弛むほど上がりに特化した展開となるため、その場合はサンデーサイレンス系向き。
00年前後はサンデーサイレンス不向きの傾向でしたが、消耗戦の秋華賞が少なくなり、今はサンデーサイレンス系に向いていると考えます。
 それでもリファール系・ノーザンテースト系・ロベルト系・など欧州スタミナ型の血統をもった馬の好走も多く、これらは秋華賞好走の桜花賞好走馬に多くみられる傾向でもあります。
またネヴァーベンド系やグレイソヴリン系やボールドルーラー系といった大系統ナスルーラ系は、秋華賞を好走したオークス好走馬にみられる共通点です。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔3〕〔4〕〔9〕〔16〕の牝系の好走馬が多い。
No.〔1〕の牝系は、11年1着アヴェンチュラが好走しているが、08年2着ムードインディゴ・07年2着レインダンス・06年2着アサヒライジングなどで、2着好走が多い。
No.〔3〕の牝系は、08年1着ブラックエンブレム・07年3着ウオッカ・05年3着ニシノナースコール・06年2着ヤマニンシュクルなど。
No.〔4〕の牝系は、07年1着ダイワスカーレット・06年1着カワカミプリンセス・05年1着エアメサイアなどで、クラシック春シーズンでGⅠ好走していた馬が1着になる傾向。
No.〔9〕の牝系は、10年1着アパパネ、05年2着ラインクラフトなどで、共通点はスピードタイプの桜花賞馬。
No.〔16〕の牝系は、09年1着レッドディザイア・3着ブエナビスタ、10年3着アプリコットフィズなどで、春シーズンに牝馬クラシックトライアル好走歴があり、秋シーズンでトライアル好走馬が好走していて、叩き良化型の特性が活きやすい傾向。
 分枝記号では、bやc記号の馬の好走が多いです。

 ステップの傾向は、前走ローズS好走馬の成績が非常に良い傾向。特に春から活躍している馬で、好走馬のほとんどが阪神JF・チューリップ賞・フィリーズR・桜花賞と阪神コースの重賞で3着内好走していて、その上でローズS好走だと信頼度高し(=01年2着ローズバド、03年2着アドマイヤグルーヴ・3着ヤマカツリリー、04年1着スイープトウショウ、05年1着エアメサイア・2着ラインクラフト、06年3着フサイチパンドラ、07年1着ダイワスカーレット・2着レインダンス、09年1着レッドディザイア、10年2着アニメイトバイオ、11年3着ホエールキャプチャなど)。
 また近年好走が多いのは、前走クイーンS1着馬で、10年3着アプリコットフィズ、11年1着アヴェンチュラと2年連続好走しています。

★予想★
秋華賞のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。
②サンデーサイレンス系向きの重賞。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔9〕〔16〕のクラシック好走の多い牝系向き。分枝記号はcが向く。
④阪神JF・桜花賞好走の東京芝2400mGⅠ好走馬は崩れない。
⑤クラシック好走やトライアル好走歴があるローズS好走馬(=0.3秒差以内の僅差好走なら好走とみなす)は、軸として最適。

◎ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕
 前走ローズS1着(=阪神芝1800m)。京都芝コースは(1-1-0-0)、芝2000m戦は初。春シーズンは桜花賞1着(=阪神芝1600m)→オークス1着(=東京芝2400m)と牝馬クラシック2冠を達成し、今回牝馬3冠に挑戦。上がりは毎回鋭く、上り特化の瞬発力勝負が得意な馬で、秋華賞でもスローの瞬発力勝負になるようなら3冠の可能性は高いと考えて期待したいと思います。今回厳しい流れになるようならと不安点はまだあるが、No.〔16〕の牝系でもあり、ステイヤー特性は秘めているため、厳しい流れにも対応可能と考えて、死角はないと考えて好走に期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Bertoliniはダンチヒ系で、仕上がりの早い短距離・マイラー血統だが、底力に欠ける。2歳の新馬から走り、3歳前半までは芝の重賞でも無視できないが、あくまでも穴狙いが正解。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。No.〔16〕の牝系は、ブエナビスタやレッドディザイアなどがいて、3歳秋シーズンの成長にも期待できるし、前述の2頭がローズS好走→秋華賞好走とステップ的にも好走に期待できるし、叩いた効果にも期待できるため、母系からも秋華賞に向けては視界良好と考え、評価する。

○ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕
 前走ローズS2着(=阪神芝1800m:0.2秒差)。京都芝コースは(0-0-1-0)、芝2000m戦は(1-0-0-0)。春シーズンは桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)→オークス2着(=東京芝2400m:0.8秒差)と牝馬クラシック準2冠で、対ジェンティルドンナという点では前走でも先着を許してしまい、なかなか越えなれない壁のようだが、それでも他馬に先着を許さない結果は評価したい。今回は最内枠なので、先行脚質を活かし距離のアドバンテージを活かしての好走に期待して、評価する。 
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。マイルではGⅠでも好走が多く、特注の条件にて好走に期待して評価する。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

▲アイムユアーズ・・・ファルブラヴ×エルコンドルパサー=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔8-f〕
 前走クイーンS1着(=札幌芝1800m)。京都芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦も初。春シーズンは桜花賞3着(=阪神芝1600m:0.2秒差)→オークス4着(=東京芝2400m:0.9秒差)で、能力的にはヴィルシーナと同等と評価できるし、また近年好走の多いクイーンS好走馬という点にも期待して評価する。外目の枠だが先行脚質でもあり、それほど大きな割引にはならないと考えて評価する。
 ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=ダンスファンタジア、レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。母父エルコンドルパサーはミスプロ系だが、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかすキングマンボ系。脅威の成長力と高齢まで衰えない息の長さを持つ。総じてスタミナ、パワーに優れ、芝なら小回りに強く、瞬発力勝負よりも、上がりの速くない展開やコースで本領を発揮する。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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秋華賞2012回顧
秋華賞 エリザベス女王杯に向けて①

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:ジェンティルドンナ
次走狙い:ヴィルシーナ


2012年 タイム 2’00”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12

ラップ
①12.3-②11.0-③13.2-④13.4-⑤12.3-⑥11.6-⑦11.4-⑧11.3-⑨11.5-⑩12.4
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-1.0 ③+1.2 ④+1.4 ⑤+0.3 ⑥-0.4 ⑦-0.6 ⑧-0.7 ⑨-0.5 ⑩+0.4
テン36.5-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり35.2 『加速・一貫』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 9-9
2着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 2-2
3着アロマティコ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔19〕 11-11
4着ブリッジクライム・・・ゼンノロブロイ×Boston Harbor=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔8-c〕 14-11
5着チェリーメドゥーサ・・・シックスセンス×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔17-b〕 1-1

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』とテン-中盤のラップ差が少ないことから『一貫』の複合ラップ。展開的には、逃げ・先行・差しはほぼ有利不利はなく、追込のみ不利な流れ。そのため、より前につけた馬に有利な展開と考える。しかし近年1’58秒台での決着が多い秋華賞で、今年は2’00”4のタイムということを考えると、緩い流れだったと考える。

1着ジェンティルドンナは、前走ローズS1着(=阪神芝1800m)からの好走。京都芝コースは(1-1-0-0)、芝2000m戦は初でした。春シーズンは桜花賞1着(=阪神芝1600m)→オークス1着(=東京芝2400m)と牝馬クラシック2冠を達成し、今回牝馬3冠に挑戦しハナ差の僅差ながらも3冠達成。上がりは毎回鋭く、上り特化の瞬発力勝負が得意な馬で、今年の流れは、例年に比べて遅いタイムであることからも、その瞬発力を活かしやすいレースだったと考える。タイム的には疑問だが、それでも好走し3冠達成した事実は評価したく、次走JCに向かうようだが中心には据えられないと思うが、ヒモの一頭としては考慮したい馬と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Bertoliniはダンチヒ系で、仕上がりの早い短距離・マイラー血統だが、底力に欠ける。2歳の新馬から走り、3歳前半までは芝の重賞でも無視できないが、あくまでも穴狙いが正解。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。No.〔16〕の牝系は、ブエナビスタやレッドディザイアなどがいて、3歳秋シーズンの成長にも期待できるし、前述の2頭がローズS好走→秋華賞好走とステップ的にも好走に期待できるし、叩いた効果にも期待できるため、母系からも秋華賞に向けては視界良好と考え、結果1着からも牝系の特性は活きたと考える。ブエナビスタもレッドディザイアも3歳秋に秋華賞好走後に、古馬の牡馬相手に好走している点からも、本馬の次走にも期待する。

2着ヴィルシーナは、前走ローズS2着(=阪神芝1800m:0.2秒差)からの好走。京都芝コースは(0-0-1-0)、芝2000m戦は(1-0-0-0)でした。春シーズンは桜花賞2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)→オークス2着(=東京芝2400m:0.8秒差)と牝馬クラシック準2冠で、対ジェンティルドンナという点では前走でも先着を許してしまい、なかなか越えなれない壁のようで、今回は最内枠で先行脚質を活かし距離のアドバンテージを利用して、あわや1着と思われたが、ハナ差2着の惜敗。今回もジェンティルドンナ以外の馬は、きちんと完封している点は評価したく、また先行して好走できる器用さは今後も注目したい。次走の好走にも期待する。 
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。今後の成長力に期待できる牝系でもあり、さらなる成長に期待する。

3着アロマティコは、前走1600万条件戦ムーンライトHC3着(=阪神芝2000m:0.0秒差)からの好走。京都芝コースは(1-1-1-1)、芝2000m戦は(1-0-1-1)でした。夏ごろから33秒台の末脚を繰り出せるようになり、上がり勝負には対応できる馬でした。
 キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性を有していると考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔19〕の牝系は、スピードが持続するような淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。2~3歳戦に強く、ローカルコースも得意だが、底力はイマイチ。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプ。

4着ブリッジクライムは、前走紫苑S2着(=中山芝2000m:0.1秒差)からの好走。京都芝コースは初で、芝2000m戦は(2-1-0-1)でした。近走は上がり33秒台も繰り出せるようになり、本馬も上がり勝負に対応できる馬でした。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=稍重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。また体力はあり、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向にもある。母父Boston Harborはボールドルーラー系で、2歳夏から自慢のスピードを披露する早熟のスプリンター血統。しかし成長力やスタミナは乏しく、淡白で一本調子のため、相手が骨っぽくなると苦戦する。気の良いタイプで、休み明けや叩き2戦目での好走が多く、使い込むと成績が下降する。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

5着チェリーメドゥーサは、前走1000万条件戦白井特別1着(=中山芝1800m)からの好走。京都芝コースは初で、芝2000m戦は(0-0-0-1)でした。出遅れて17-18-1-1と捲りつつ早め先頭に立って押切を図ったが、結果5着。展開的には途中で逃げた形になったことで恵まれたと考えるべきか、余計な脚を使わざるを得なかったと考えて不利な流れとみるべきかだが、やはりロングスパートせざるを得なかった点では不利な流れと考える。その中で15番人気で5着好走という内容は評価したい。
 シックスセンス産駒はサンデーサイレンス系で、1600~2000mでコンスタントに能力を発揮し、近走の調子がそのまま着順に現れやすいタイプ。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、スタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。
 No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離~マイル向きの牝系。馬力があり、オフシーズンに強さを発揮することが多い。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

秋華賞のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。4コーナー5番手以内で、内枠の先行馬の好走が多い。
②瞬発力の上がり勝負になりやすく、サンデーサイレンス系向きの重賞。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔9〕〔12〕〔16〕のクラシック好走の多い牝系向き。分枝記号はcが向く。
④阪神JF・桜花賞好走の東京芝2400mGⅠ好走馬は崩れない。
⑤クラシック好走やトライアル好走歴があるローズS好走馬(=0.3秒差以内の僅差好走なら好走とみなす)は、軸として最適。
⑥クイーンS好走馬にも注目。
⑦夏の条件戦を上がり33秒台で好走している馬はヒモに一考。


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