08期 予想歴14年
◎ヴィルシーナ
2着/1人気
○ホエールキャプチャ10着/3人
▲スマートシルエット16着/6人
△レインボーダリア1着/7人
★傾向分析★
2007年 タイム 2'11"9 (良) 1FAve=11.99 3FAve=35.97 前半5F=60.60
テン36.2-中盤61.6(3F換算36.96)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着ダイワスカーレット・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 1-1
2着フサイチパンドラ・・・サンデーサイレンス×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔8-f〕 3-3
3着スイープトウショウ・・・エンドスウイープ×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔5-j〕 6-5
2008年 タイム 2'12"1 (良) 1FAve-12.01 3FAve=36.03
テン35.1-中盤61.8(3F換算37.08)-上がり35.2 『中弛み』
1着リトルアマポーラ・・・アグネスタキオン×コマンダーインチーフ=サンデーサイレンス×リファール 〔9-e〕 5-3
2着カワカミプリンセス・・・キングヘイロー×Seattle Slew=リファール×ボールドルーラー 〔4-m〕 6-5
3着ベッラレイア・・・ナリタトップロード×Baldski=ファイントップ×ニジンスキー 〔3-o〕 8-8
2009年 タイム 2'13"6 (良) 1FAve=12.15 3FAve=36.44
テン36.0-中盤60.8(3F換算36.48)-上がり36.8 『前傾・一貫』
1着クィーンスプマンテ・・・ジャングルポケット×サクラユタカオー=グレイソヴリン×プリンスリーギフト 〔4-r〕 1-1
2着テイエムプリキュア・・・パラダイスクリーク×ステートリードン=ネヴァーベンド×ヌレイエフ 〔1-x〕 2-2
3着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 9-3
2010年 タイム 2'12"5 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.14
テン36.2-中盤60.0(3F換算36.00)-上がり36.3 『一貫』
1着スノーフェアリー・・・Intikhab×Charnwood Forest=ロベルト×マッチェム 〔1-K〕 7-7
2着メイショウベルーガ・・・フレンチデピュティ×Sadler's Wells=ヴァイスリージェント×サドラーズウェルズ 〔3-d〕 9-10
3着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 6-6
2011年 タイム 2’11”6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.89
テン34.3-中盤60.2(3F換算36.12)-上がり37.1 『前傾』
1着スノーフェアリー・・・Intikhab×Charnwood Forest=マッチェム×ダンチヒ 〔1-k〕 11-10
2着アヴェンチュラ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 5-4
3着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 3-3
まず流れが『前傾』になろうとも『加速』や『中弛み』となっても、血統の傾向は欧州型のスタミナ型の持続血統(=ノーザンダンサー系)がよく好走している点。ダンシングブレーヴ系(=リファール系)、ニジンスキー系、ダンチヒ系の父系を持つ馬が好走していることから、スタミナ型が有利な流れがあると考えます。
サンデーサイレンス産駒の好走も多いですが、母父はトニービン、ヌレイエフ、ロベルト、サドラーズウェルズなど欧州型のスタミナ血統の血を持つ馬でした。
また桜花賞に必要なスピードではなく、オークスに必要なスタミナが適性に向くと考えます。
2000年以降の好走馬は桜花賞好走馬もいますが、オークスを好走した馬エリザベス女王杯では多いと感じます(=01年1着トゥザヴィクトリー・2着ローズバド、02年3着レディパステル、03年2着スティルインラブ、05年1着→06年2着→07年3着スイープトウショウ、06年1着→07年2着フサイチパンドラ、06年3着ディアデラノビア、06年1着降着→08年2着カワカミプリンセス、08年3着ベッラレイア、09年3着ブエナビスタ、10年3着アパパネなど)。このことからもスタミナ適性が必要といえると思います。
牝系の傾向は、No. 〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕の牝系が好走馬多し。
ステップからの傾向は、秋華賞組と府中牝馬S組に好走馬が多いです。
秋華賞組からは、秋華賞とオークスのどちらも好走しているタイプがよく好走(=ローズバド、アドマイヤグルーヴ、スティルインラブ、フサイチパンドラ、カワカミプリンセス、ブエナビスタ、アパパネ、ホエールキャプチャなど)。
府中牝馬Sは3着内好走馬。1800mの非根幹距離という点でエリザベス女王杯の2200mにつながる流れがあると考えます。そこで好走できるということは調子が良いということと思うので。
また好走馬は翌年も好走が多いということ。
98年→99年連覇メジロドーベル、99年→00年連続2着フサイチエアデール、03年→04年連覇→05年3着アドマイヤグルーヴ、04年→05年連続2着オースミハルカ、05年1着→06年2着→07年3着スイープトウショウ、06年1着→07年2着フサイチパンドラ、06年1着降着→08年2着カワカミプリンセス、10年→11年連覇スノーフェアリー、10年→11年連続3着アパパネなど。
牝馬限定GⅠでトップクラスの馬の力関係が変わらないという点とコース適性という点から、翌年も好走する原因ではと考えます。
ですが、やっぱり老馬の法則に通じるものがあり、3歳で好走した馬は4歳でも好走できる(=成長から考えても充実期と思うので)けど、4歳以降で好走した馬は血統から考えて高齢でも力が落ちないタイプ(=オースミハルカの父はカーリアン系で高齢でも侮れない)でないと5歳以降での好走は難しいのではと考えます(=アドマイヤグルーヴ、スイープトウショウはパフォーマンス落ちたので)。
★予想★
エリザベス女王杯のポイントは、
①流れは様々だが、好走する馬はスタミナを活かした競馬が得意なタイプが多い。
②欧州型血統のスタミナがポイント。ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系、リファール系など)が好走しやすい。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕が好走の多い牝系。
④3歳馬は、オークスと秋華賞をどちらも好走したような馬が適性高い。
⑤府中牝馬S組は、好走馬が好走しやすい。
⑥「老馬の法則」は活きやすい。前年好走馬は着順を下げやすい。
◎ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕
前走秋華賞2着(=京都芝2000m:0.0秒差)。京都芝コースは(0-1-1-0)、芝2200m戦は初。12年桜花賞2着・オークス2着・秋華賞2着と準3冠牝馬。今回は初の古馬との対戦となるが、天敵の3冠牝馬ジェンティルドンナがいない今、敵はいないと考えて評価する。またこのレースは悲願のGⅠ制覇となる馬も多く、その点では最も嵌る馬と考え、先行して好走できる器用さとオークス・秋華賞とともに好走している点からも適性は高いと考えて、堅軸と考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Machiavellianは持続する流れに強い特性を持ち、その上でキレる末脚を繰り出す。一瞬の脚に優れた短距離・マイラー血統なのだが、抑えが利けば中距離もこなす。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。今後の成長力に期待できる牝系でもあり、さらなる成長に期待する。
○ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕
前走府中牝馬S11着(=東京芝1800m:0.6秒差)。京都芝コースは(0-0-2-1)、芝2200m戦は(0-0-0-2)。11年桜花賞2着・オークス3着・秋華賞3着と牝馬クラシック好走歴のある馬で、11年エリザベス女王杯4着馬。このレースはリピーターの好走の多いレースでもあり、昨年の上位馬が出走しないため、実績的にも僅差に好走した内容から本馬の好走は可能と考えて、好走に期待して評価する。前走は惨敗も、古馬になり休み明けでの好走が少なくなったタイプと考えて、叩き2戦目での上昇に期待する。
クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。またヴァイスリージェント系にはセカンドステージが存在し、特に牝馬でその傾向が顕著。そのセカンドステージ突入の牝馬は、牡馬混合戦でも互角以上に戦うことのできる能力を有している(=サンアディユ、スリープレスナイト、メイショウベルーガ、カレンチャンなど)。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
▲スマートシルエット・・・ファルブラヴ×Deputy Minister=ノーザンダンサー×ヴァイスリージェント 〔4-m〕
前走府中牝馬S2着(=東京芝1800m:0.1秒差)。京都芝コースは(0-0-1-2)、芝2200m戦は(1-0-0-1)。このレースは府中牝馬S好走馬の好走も多く、先行して好走できる点は強みとなるし、近走牡馬相手にも僅差の好走もしていて、能力的にも好走は可能と考えて期待して評価する。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=ダンスファンタジア、レーヴダムール、アイムユアーズなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。母父Deputy Ministerはヴァイスリージェント系で、芝・ダート兼用型で、軌道に乗るとクラスの壁を気にせずに駆け上がる連勝血統でもある。好不調の波もわかりやすく、惨敗の後の大駆けは少ない。適距離は1700~2200mで、仕上がりは早く2歳から走り、3~4歳時が最も充実する。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。
△レインボーダリア・・・ブライアンズタイム×ノーザンテースト=ロベルト×ノーザンテースト 〔8-h〕
前走府中牝馬S4着(=東京芝1800m:0.4秒差)。京都芝コースは(0-0-0-2)、芝2200m戦は(0-0-0-1)。11年エリザベス女王杯5着馬で、ホエールキャプチャ同様にリピーターとして昨年以上の好走に期待して評価する。雨にて馬場が悪化しそうな点もプラス要因になると考えて期待する。
ブライアンズタイム産駒はロベルト系で、スタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。母父ノーザンテーストはノーザンテースト系で、丈夫な体とミラクルな成長能力を有している。2歳や3歳時にも好走する仕上がりの早さはあるが、古馬にて本格化しさらにもう一段階進化する。距離の融通性もある。
No.〔8〕の牝系は、3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
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