マイルCS2012予想
グランプリボスが3つ目のG1制覇なるか?

予想屋マスター
12期 予想歴23年

◎未定 

○ストロングリターン8着/2人


今週のメインレースは、第29回マイルチャンピオンシップである。
第29回マイルチャンピオンシップは、混戦のマイル戦線を象徴するように中心馬不在の混戦模様である。
そこで競馬理論の競馬予想では、第29回マイルチャンピオンシップに出走する有力各馬の能力を分析する。

スワンステークス組からは、1着のグランプリボス(内田博幸)、3着のアドマイヤセプター、4着のダノンシャーク、8着のサンカルロ(吉田豊)、9着のレオアクティブ(横山典弘)及び14着のエイシンアポロン(池添謙一)が第29回マイルチャンピオンシップに出走する。

グランプリボスのスワンステークスの勝利という結果は、インが少し有利な馬場状態である上にテイエムオオタカが2着に逃げ粘るスローな展開を差し切ってのものであり、レース内容としては着差以上に強い内容であった。

よって第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においても、グランプリボスにはスワンステークス組で最も高い評価を与えて当然である。

アドマイヤセプターのスワンステークスの3着という結果は、スローペースを2番手追走から流れ込んだだけであり、レース内容としては着順ほどの高い評価は不要である。

よって第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、アドマイヤセプターを軽視すべきと判断している。

ダノンシャークのスワンステークスの4着という結果は、前残りの展開でも直線ではジリジリと伸びており、悲観すべき内容ではないものの、グランプリボスには力負けであった。

よって第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、ダノンシャークに、グランプリボスを本命に予想した場合のみの2着候補といった評価を与えれば十分である。

一方、サンカルロ、レオアクティブ及びエイシンアポロンは、スワンステークスの見所のないレース内容を見る限り、第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想で高い評価は不要である。
唯一注目する必要があるとすれば、スワンステークスでは4コーナ最後方で脚を余したレオアクティブであろう。

ただしレオアクティブは、京成杯オータムハンデで古馬相手に重賞制覇を果たしている。実績的には大きな差がないといえるが、これは開幕週の馬場で内枠からロスのない競馬に恵まれたものでもあり、過大評価は禁物である。

よって第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、レオアクティブに押さえ程度の評価を与えれば十分である。

富士ステークス組からは、1着のクラレント(岩田康誠)、2着のファイナルフォーム(ルメール)、6着のガルボ(石橋脩)、8着のコスモセンサー(和田竜二)、11着のダノンヨーヨー(浜中俊)及び14着のフラガラッハ(高倉陵)が第29回マイルチャンピオンシップに出走する。

クラレントの富士ステークスの勝利という結果は、中団の外目をスムーズに追走してのものだが、NHKマイルカップ3着の実績がフロックではないことを証明した内容であった。

よって、第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においても、富士ステークス馬クラレントにもそれなりの評価を与えるべきである。
ただし富士ステークス組の評価は、先週のオープン特別オーロカップにおいて、富士ステークス3着のヒットジャポット及び5着のスピリタスが敗れていることを考慮して下すべきとも、競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、ファイナルフォームの富士ステークスの2着という結果は、直線で前が狭くなる不利を受けてのものであり、クラレントに力負けということではない。

よって、第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、馬券圏内を外したことがなく能力的に底を見せていないファイナルフォームに、クラレントと互角又はそれ以上の評価を与えるべきである。

一方、ガルボ、コスモセンサー、ダノンヨーヨー及びフラガラッハは、富士ステークスの見所のないレース内容を見る限り、第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想において高い評価は不要である。
ただしガルボ及びコスモセンサーは、イン有利の馬場で好位のインを走った時にのみ能力を最大限に発揮するので、第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、イン有利の馬場で内枠を引いた場合にの、みそれなりの高い評価を与えるべきである。

天皇賞組からは、8着のサダムパテック(武豊)及び12着のシルポートが第29回マイルチャンピオンシップに出走する。
サダムパテック及びシルポートの天皇賞・秋の結果は全く見所がない。第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、天皇賞・秋よりもかなりメンバーが弱化する点を考慮してもサダムパテック及びシルポートに高い評価は不要である。

毎日王冠組からは、4着のリアルインパクト(ムーア)及び7着のストロングリターン(福永祐一)が第29回マイルチャンピオンシップに出走する。

リアルインパクトの毎日王冠の4着という結果は、2着のジャスタウェイを除きラチ沿いを走った馬が上位を独占する走りを見せてコースロスのない競馬をしたものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。

ただし、毎日王冠6着のグランプリボスがスワンステークスを圧勝しているように、毎日王冠組はレベルが高い。
よって、第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、レベルが高い毎日王冠組のリアルインパクトにも押さえ程度の評価は与えるべきである。

一方、ストロングリターンの毎日王冠の7着という結果は、終始外目を回らされてのものであり、0秒5の着差を考えると悲観すべき内容ではない。

これは、毎日王冠で終始外を回らされて9着に敗れたエイシンフラッシュが次走で天皇賞・秋を制覇したことからもわかる。
またストロングリターンは、イン有利の馬場でラチ沿いを走った馬が2~5着を独占した安田記念において、外から追い込んでの勝利をおさめており、マイル戦線では力が上と見ることもできる。
よって第29回マイルチャンピオンシップの競馬予想においては、叩き2走目で本領を発揮するストロングリターンに本命級の高い評価を与えて当然である。

秋華賞組からは、6着のアイムユアーズ(メンディバザル)が第29回マイルチャンピオンシップに出走する。
アイムユアーズの秋華賞の6着という結果は、

イン有利の馬場で終始外を回らされてのものであり、悲観すべき内容ではない。
またアイムユアーズは、桜花賞3着、オークス4着の成績が示すように、レベルの高い3歳牝馬世代では3番手グループの評価が妥当である。
よって、第29回マイルチャンピオンステークスにおいては、アイムユアーズに押さえ程度の評価は与えるべきである。

以上のように競馬理論は、第29回マイルチャンピオンシップに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第29回マイルチャンピオンシップの最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第29回マイルチャンピオンシップの予想をお楽しみに。

以下のURLから2012年以前のマイルチャンピオンシップの関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/milechanpionship
マイルチャンピオンシップのコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。

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マイルCS2012回顧
武豊騎手がほぼ2年ぶりにG1制覇

予想屋マスター
12期 予想歴23年

次走狙い:サダムパテック


第29回マイルチャンピオンシップは、4番人気のサダムパテックが差し切り、武豊騎手が2年ぶりのG1勝ち星をゲットした。
競馬理論の競馬予想では、クラシック戦線で上位を賑わせた実力と、好位のインを走れそうな1枠を引いたことを考慮して、サダムパテックに本命級の高い評価を与えていたが、前日の大雨の影響で外の差しも届く馬場を想定し、穴馬としての対抗評価にとどめてしまった。
レースでは、サダムパテックは想定通り中団のインを追走し、直線では狭い馬群を割って抜け出すと、ゴール寸前ではグランプリボスの追い上げを退けて、第29回マイルチャンピオンシップを制覇した。

サダムパテックの第29回マイルチャンピオンシップの勝利という結果は、去年のクラシック戦線でも常に人気になった実力を発揮したものだが、シルポートが4着に残ることからもわかるように、平均よりもやや遅い流れを好位のインで脚を溜める、ロスのない競馬に恵まれたものでもある。

よって今後の重賞戦線の競馬予想においては、第29回マイルチャンピオンシップの勝利だけで完全復活したと判断してサダムパテックを過信すべきではない。

一方、第29回マイルチャンピオンシップで1番人気に推されたグランプリボス(内田博幸)は2着に敗れてしまった。
競馬理論の競馬予想では、前残りの展開を差し切り着差以上に強かったスワンステークスの内容から、グランプリボスにも高い評価を与えていた。
レースでは、グランプリボスは勝ったサダムパテックと並ぶような位置から競馬を進めた。
そしてグランプリボスは、直線に向くと外に持ち出されようとしたが、外から押し込められる形となってしまい一旦は減速した。しかし、再度外に持ち出されると鋭い差し脚を披露して2着にまで追い込んだ。

グランプリボスの第29回マイルチャンピオンシップの2着という結果は、直線で行き場を失う大きな不利を受けてのものであり、レース内容としては、勝ったサダムパテックを大きく上回る。

よって第29回マイルチャンピオンシップ以降のマイル重賞戦線の競馬予想においては、グランプリボスにサダムパテック以上の高い評価を与えるべきである。

第29回マイルチャンピオンシップでは、牝馬のドナウブルー(スミヨン)が3着に入った。
競馬理論は、スローで先行する競馬で好走を繰り返してきた点を考慮し、シルポートがある程度のペースで逃げそうな第29回マイルチャンピオンシップでは、ドナウブルーの評価を下げていた。
レースでは、ドナウブルーは外枠からの発走ということもあり中団の外目を追走し、直線でも外からジリジリと伸びて3着を確保した。

ドナウブルーの第29回マイルチャンピオンシップの3着という結果は、インが極端に有利という馬場ではなかったものの、牡馬相手に終始外を回らされてのものであり、レース内容としての価値は高い。

よって第29回マイルチャンピオンシップ以降のマイル重賞の競馬予想においても、スローで先行する競馬以外でも好走できたドナウブルーに、それなりの高い評価を与えるべきである。

一方、第29回マイルチャンピオンシップで2番人気に推されたストロングリターン(福永祐一)は8着に敗れてしまった。
ストロングリターンは、中団の馬群の中を進んだが、直線でいつものような脚を使えず、8着に敗れてしまった。
ストロングリターンの第29回マイルチャンピオンシップの8着という結果は、大きな不利があったわけでもなく見所のない内容であった。
ただしストロングリターンは、春の安田記念で、着差以上に強い内容で勝利を収めていることから、第29回マイルチャンピオンシップの結果は、体調が万全でなかったことによる影響が大きかったものと見ることができる。
よって第29回マイルチャンピオンシップ以降のマイル重賞戦線の競馬予想においては、体調さえ立て直されれば、ストロングリターンの巻き返しに要注意と判断している。

以上のように第29回マイルチャンピオンシップは、混戦のマイル戦線を象徴するように、展開に恵まれたサダムパテックの勝利で幕を閉じた。
第29回マイルチャンピオンシップ以降のマイル重賞戦線も、中心馬不在の混戦模様が続きそうなので、競馬理論のファンの方は展開や馬場状態を考慮して穴馬券を狙って頂きたい。

以下のURLから2012年以前のマイルチャンピオンシップの関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/milechanpionship

マイルチャンピオンシップのコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。

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