08期 予想歴13年
◎ナイアガラ
15着/2人気
○メイショウクオリア10着/9人
▲マキハタサイボーグ6着/8人
×フローテーション
×トウカイトリック
予想の前にステイヤーズSそのものへの個人的見解を。一般的にマラソンレースと呼ばれる重賞だけに、いかにもスタミナが要求されるイメージがある。しかし、トリッキーな中山の内回りを2周する上に(コーナーは8回!)、メンバー構成次第で人気馬にスタミナ自慢が全く不在というケースもあり、レースで要求される決め手は必ずしもスタミナとは限らない。スタミナに多少不安があったり長距離適性に疑問があったとしても、長距離特有の超スローな展開で体力を温存できたり、中山向きの器用さ、もしくは脚質、あるいは距離不問の瞬発力を備えていれば逆転することができる。とにかく他の重賞以上に展開に左右されるということ。予想は難解で当たり前。もっとも、この不確定要素こそが長距離競走の本当の魅力とも言えようかと。
◎はナイアガラ。前回は意外にもスタートからハナに立つ競馬だったが、ペリエ騎乗のミッキーチアフルが終始プレッシャーをかけてくる展開を内から差し返して勝っているのだから、時計面や着差以上に強い内容。スローな展開とはいえ、ペースの緩急と速い上がりに対応できたのもこのレースに向けて好印象。鞍上ペリエもこの重賞を知り尽くしているはず。
京都新聞杯で重賞勝ちの後、大敗続きのメイショウクオリア。調子落ち以前に自分のレースをさせてもらえていない印象がある。本来は緩めの流れを先行して渋太く抜け出すのが、この馬の好走パターン。今回はさすがに前半からハイラップは考えにくい。自分の形に持ち込めれば変り身があるかも。
昨年の優勝馬マキハタサイボーグは「マクりが嵌れば」の限定付き。決してスタミナの塊というタイプでもないからこそ、あの見事な4角先頭が実現したとも。昨年の再現なら連覇もあるだろうが、今回の対戦相手があのマクりを許すかどうか。今年はコース相性でどこまでやれるか。
評価を落としたいのはフローテーション。菊花賞2着で長距離適性を示したが、最初に私見を述べたように長距離適性だけでは勝てないレース。溜めて末脚も切れるが、前走も前に厳しい展開だったように、展開の援護射撃がないと自分で勝ちに行くのは厳しく、表面上の数字よりも脚を長く使えないイメージを受ける。一昔前のトウカイパレスみたいなタイプだと思う。
トウカイトリックはスタミナだけなら何の不足もないほどの実績馬。ただ、器用さがあまりないので中山では素直に嫌ってみたい。一昨年の3馬身差・2着よりも昨年の4着を重視して、良くても押さえまで。
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