マイルCS2012予想
マイルCS 中山芝1600m重賞好走実績のある持続型血統。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎レオアクティブ
  15着/7人気

○グランプリボス2着/1人
▲ストロングリターン8着/2人
△ファイナルフォーム12着/3人


★傾向分析★
2007年 タイム 1'32"7 (良) 1FAve=11.56 3FAve=34.76
テン34.4-中盤23.6(3F換算35.4)-上がり34.7 『一貫・中弛み』
1着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 3-2
2着スーパーホーネット・・・ロドリゴテトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔8-f〕 8-7
3着スズカフェニックス・・・サンデーサイレンス×Fairy King=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-t〕 14-13

2008年 タイム 1'32"6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
テン34.4-中盤23.5(3F換算35.25)-上がり34.7 『一貫・中弛み』
1着ブルーメンブラット・・・アドマイヤベガ×Topsider=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔4-m〕 12-10
2着スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔8-f〕 14-13
3着ファイングレイン・・・フジキセキ×Polish Precedent=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔14-a〕 8-5

2009年 タイム 1'33"2 (良) 1FAve=11.65 3FAve=34.95
テン34.8-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着カンパニー・・・ミラクルアドマイヤ×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕7-7
2着マイネルファルケ・・・ムタファーウエク×パークリージェント=ロベルト×ヴァイスリージェント 〔4-l〕 1-1
3着サプレザ・・・Sahm×Pleasant Tap=ミスプロ×リボー 〔11-a〕 5-5

2010年 タイム 1'31"8 (良) 1FAve=11.48 3FAve=34.43
テン33.7-中盤23.0(3F換算34.50)-上がり35.1 『前傾』
1着エーシンフォワード・・・Forest Wildcat×Cure the Blues=ストームバード×ターントゥ 〔16-a〕 8-7
2着ダノンヨーヨー・・・ダンスインザダーク×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔18〕 16-17
3着ゴールスキー・・・ネオユニヴァース×Nureyev=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔9-h〕 8-7

2011年 タイム 1’33”9 (稍重) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン34.4-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり35.3 『前傾・中弛み』
1着エイシンアポロン・・・Giant’s Causeway×Sadler’s Wells=ストームバード×サドラーズウェルズ 〔1-l〕 5-4 
2着フィフスペトル・・・キングカメハメハ×Bahri=ミスプロ×ネヴァーベンド 〔19-b〕  3-2
3着サプレザ・・・Sahm×Pleasant Tap=ミスプロ×リボー 〔11-a〕 12-13

 過去5年の流れをみるとテンが緩い『加速』にはなりにくく、基本は『前傾』で中盤の2Fで『中弛み』か『一貫』のオプションがつく感じ。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
例年速い上がりを使える差し・追込馬が展開上で有利な位置取りにて少なくとも1頭は好走する傾向。

 血統の傾向は、以前はサンデーサイレンス系が圧倒的に強かった傾向がありましたが、近年はストームバード系やミスプロ系、ヴァイスリージェント系など芝・ダート兼用型血統の好走が多くなりました。『前傾』の流れが多くなったことにより、スピードの持続性能が問われることが多くなったと思われ、そのため好走が多くなったと考えます。
 大系統ノーザンダンサー系(=ストームバード系、ヴァイスリージェント系、ノーザンテースト系、ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系など)も父か母父に入っているとなお良い傾向。

 牝系の傾向は、No.〔4〕〔8〕〔11〕が好走馬が多い傾向。
No.〔4〕は、古馬での成長力が豊かな牝系。前走から距離短縮だと好走しやすい感じです。
No.〔8〕は、東京・京都コースに向く伏兵タイプ向き。阪神コースにも強い。またマイル~中距離実績馬が好走多し。
No.〔11〕は、東京・京都コースに向くのびのびと加速する流れに強い牝系。 
分枝記号は、fやg記号が好走多し。

 ステップの傾向は、天皇賞秋から出走した馬(=好走してもしなくても)が、人気の場合はよく好走しています。
また前走毎日王冠好走馬は、直行でも天皇賞秋を挟んでも好走が多い傾向。これはマイルCSが中距離よりの適性が必要ということと考えます。スプリンターズSとはつながりにくく、1800mや2000mの重賞好走馬に向く感じが傾向として出ています。
 スワンSからは連対馬は少ないが、3着には好走ありという感じです。スワンSはスプリンター寄りの結果になりやすいことが原因で、マイルCSと適性が違うためだと思われます。ただしスワンSが稍重や重といった馬場が悪化するとマイル重賞向きの適性となるので、その場合はつながる可能性が十分と考えます。
 富士Sは以前はつながりにくい傾向がありましたが、近年は好走馬が連続好走することが多くなってきています。

 また近年は、朝日杯FSやNZT、ダービー卿CTや京成杯AHなど中山芝1600m重賞好走歴のある馬の好走が多くなってきています(=07年1着ダイワメジャー:05年ダービー卿CT1着、07年2着・08年2着スーパーホーネット:05年朝日杯FS2着、08年3着ファイングレイン:06年NZT2着、09年2着マイネルファルケ:09年ダービー卿CT2着、10年1着エーシンフォワード:08年NZT2着、11年1着エイシンアポロン:09年朝日杯2着、11年2着フィフスペトル:08年朝日杯FS2着・11年京成杯AH1着、など)。

 好走歴のある馬は再度好走する傾向もありますが、3年連続は難しく、基本的には「老馬の法則」は通用すると思います。

★予想★
◎レオアクティブ・・・アドマイヤムーン×オペラハウス=ミスプロ×サドラーズウェルズ 〔3-l〕
 前走スワンS9着(=京都芝1400m:0.5秒差)。京都芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(1-0-1-2)。前走は上がり最速33秒2を繰り出すも位置取りが後方にて届かずにて、悲観する内容ではなく、前々走京成杯AH1着(=中山芝1600m)はレコードにて好走していて、本格化の兆しは十分に見られる。本馬は近年好走の多い中山芝1600m重賞好走馬でもあり(=11年朝日杯FS3着・12年京成杯AH1着)、適性は向くと考えて、好走に期待して評価する。
 アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。母父オペラハウスはサドラーズウェルズ系で、タフなスタミナ勝負に強い欧州型の底力血統。不良馬場など道悪にもめっぽう強い。好走が多いのは芝2000mで、ステイヤー血統とはいえ瞬発力が売りではないため、スローの芝2400mよりもペースの緩まない芝2000mの方が持ち味を活かせる。また福島・函館・中山コースなど直線の短い小回りコースなら、自ら積極的に動いて勝負ができるため好走が多い。コーナー4つならなお良い。底力を要する息の入らない流れや、タフな馬場ほど好走が多くなる傾向もある。持続したスピードが武器のアドマイヤムーン産駒×大系統ノーザンダンサー系と、このレースに向く血統配合と考えて、好走に期待する。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強く、持続する流れのスタミナ勝負にも向く。分子記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

○グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕
 前走スワンS1着(=京都芝1400m)。京都芝コースは(1-0-0-4)、芝1600m戦は(3-1-1-3)。前走は休み明け叩き2戦目で、上がり最速33秒2で好走。叩き3戦目は(2-2-0-0)と好走が多く、この点からも好走に期待する。ただスワンS好走馬はなかなか1着が取れない傾向から、対抗評価にしました。10年朝日杯FS1着好走歴があり、中山芝1600m重賞好走歴はある馬。この点から適性は向くと考える。
 サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。サクラバクシンオー産駒は、休み明けけから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性があるのだが、本馬は珍しく叩き良化型のタイプ。またサクラバクシンオー産駒には個々に持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

▲ストロングリターン・・・シンボリクリスエス×Smart Strike=ロベルト×ミスプロ 〔A13〕
 前走毎日王冠7着(=東京芝1800m:0.5秒差)。京都芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(4-3-1-2)。前走毎日王冠7着は休み明けで上がり33秒8を繰り出すも届かずの内容で、今回は叩き2戦目。これまで叩き2戦目は(3-1-0-1)と好走が多く、明らかに叩き良化型。また毎日王冠9着馬エイシンフラッシュが次走天皇賞秋1着好走と巻き返している点からも好走に期待する(=エイシンフラッシュとは同じような位置取りで、上がりも33秒8で同じなので)。
 シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
 No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。母系からも高速決着が得意だったことから、今回の流れに向く牝系だったと反省する。

△ファイナルフォーム・・・ディープインパクト×O’Reilly=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔11-d〕
 前走富士S2着(=東京芝1600m:0.1秒差)。京都芝コースは初で、芝1600m戦は(1-2-1-0)。全6戦(3-2-1-0)と堅実な成績で、前走は古馬相手に上がり33秒9にて好走。今回は古馬混合GⅠ初挑戦の鮮度に期待するも、コース適性など未知数の点を割り引いて、連下候補と考えました。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父O’Reillyはノーザンダンサー系で、33~34秒台の末脚を繰り出せるキレキレのラストタイクーン系。もちろんパンパンの良馬場での時計勝負も望むところ。距離適性は幅広く、スプリンターから中長距離馬まで出す。
 No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。


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マイルCS2012回顧
マイルCS 天皇賞秋組と内枠の差し馬、スワンS組は惜敗注意。

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:グランプリボス
次走狙い:ドナウブルー


2012年 タイム 1’32”9 (稍重) 1FAve=11.61 3FAve=34.84

ラップ
①12.5-②11.1-③11.4-④11.9-⑤11.3-⑥11.3-⑦11.5-⑧11.9
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.5 ③-0.2 ④+0.3 ⑤-0.3 ⑥-0.3 ⑦-0.1 ⑧+0.3
テン35.0-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり34.7 『一貫』

『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着サダムパテック・・・フジキセキ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-h〕 6-7
2着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 8-8
3着ドナウブルー・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 8-8
4着シルポート・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス 〔3-n〕 1-1
5着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 5-5

流れは、テンも中盤も上がりも平均ラップとほぼ差がなく、『一貫』の流れ。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで先行、逃げ・追込には厳しい流れと考える。

1着サダムパテックは、天皇賞秋8着(=東京芝2000m:0.6秒差)からの好走。京都芝コースは(1-1-0-2)、芝1600m戦は(1-1-0-4)でした。マイルCSは、前走天皇賞秋からのステップ馬は好走が多く、本馬も僅差に好走していたと考えるともう少し評価していても良かったと考える。また近年内枠の先行・差し馬が穴として好走が多く、最内で経済コースを通り脚を溜めて好走のパターンには要注意と考える。好走自体は評価するが、マイラーとしての評価という点ではまだまだ信頼性には乏しく、次走は人気ならまだ疑う余地はあると考える。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出すレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。母父エリシオはノーザンダンサー系で、2~3歳の早い時期に好走する仕上がりの早い馬もいるが、総じて本格化するなら古馬で、中距離以上で活躍するスタミナを秘めている。芝は軽い馬場のスピード勝負より、時計のかかる馬場での消耗戦で能力を発揮する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

2着グランプリボスは、前走スワンS1着(=京都芝1400m)からの好走。京都芝コースは(1-0-0-4)、芝1600m戦は(3-1-1-3)でした。前走は休み明け叩き2戦目で、上がり最速33秒2で好走。叩き3戦目は(2-2-0-0)と好走が多く、この点からも好走に期待し、結果2着好走。スワンSからのステップ馬は、例年なかなか1着が取れない傾向があり、1番人気でもあり抜けて強い馬と思った本馬ですら、やはり2着という結果からも厳しいステップと再認識。10年朝日杯FS1着好走歴があり、中山芝1600m重賞好走歴はあった馬で、この点もやはりポイントだと考える。休み明けはかなり割引の必要な馬だが、今後も叩き2・3戦目での上昇には注意して、今後の活躍にも期待したい馬と考える。
 サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。サクラバクシンオー産駒は、休み明けけから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性があるのだが、本馬は珍しく叩き良化型のタイプ。またサクラバクシンオー産駒には個々に持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

3着ドナウブルーは、前走府中牝馬S3着(=東京芝1800m:0.2秒差)からの好走。京都芝コースは(4-0-1-1)、芝1600m戦は(4-1-0-3)でした。近走では重賞連続好走中でしたし、牡馬相手のレースでも好走していた点はもう少し評価しても良かったと反省する。また全妹ジェンティルドンナが秋華賞1着好走していたことからも、今の京都芝コースの馬場に合う血統だったと反省する。全兄弟・姉妹が直近で同じ競馬場で好走しているようなときには、やはり血統的には注目すべきと反省する。牡馬相手に上位の末脚にて好走している点は評価したく、今後もまだまだ活躍可能と考えて次走にも期待する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Bertoliniはダンチヒ系で、仕上がりの早い短距離・マイラー血統だが、底力に欠ける。2歳の新馬から走り、3歳前半までは芝の重賞でも無視できないが、あくまでも穴狙いが正解。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

4着シルポートは、前走天皇賞秋12着(=東京芝2000m:1.3秒差)からの好走。京都芝コースは(3-0-2-3)、芝1600m戦は(4-0-0-9)でした。本馬は今回逃げ馬として、『一貫』したペースを刻み、締まった流れにて4着好走したのだが、GⅠでは少し敷居が高いのか4着以下になってしまう。対してGⅡやGⅢ戦の3~5月にかけては好走が多く、今後狙い目は春先になるのかもしれない。東京芝コースや京都芝コース、阪神芝コースでも好走するので難儀なのだが、年齢からいっても注目すべきなのはしばらく先になるのではと考える。
 ホワイトマズル産駒はリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する。この特性がホワイトマズルの真骨頂。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。
 No.〔3〕の牝系は、古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。

5着リアルインパクトは、前走毎日王冠4着(=東京芝1800m:0.3秒差)からの好走。京都芝コースは(0-0-0-3)、芝1600m戦は(1-1-1-4)でした。本馬は関東圏だと(2-3-2-2)に対し、関西圏になると(0-0-0-5)と輸送に弱いのか好走がなく、やはり関西圏では割引が必要になる馬だと再確認。能力的には上位好走出来るが、関東圏ではまだまだ侮れず中心に据えることもで考えられるが、関西圏では割り引いてヒモ扱いなどと考えるべきと思います。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Meadowlakeはセントサイモン系で、ダート向きの短中距離血統。2歳から走る馬もいれば古馬になり頭角を現す馬もいて、成長度は個々の馬によって異なるが、そこそこのスタミナは持ち合わせ、中距離も守備範囲になる。ただし芝で通用するのは若いうちだけで、次第にダートよりになる。
 No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

マイルCSのポイントは、
①流れは、『前傾』や『一貫』といった締まった流れになりやすく、差し馬に注目。
②持続した流れになりやすい点から、芝・ダート兼用血統に注目。
③大系統ノーザンダンサー系にも注目。
④No.〔4〕〔8〕の牝系に注目。
⑤天皇賞秋からのステップ馬は好走が多い。
⑥スワンS好走馬は惜敗が多く、1着には向かないが注意は必要。
⑦富士Sは1着馬に注目。
⑧中山芝1600m重賞好走実績が重要。
⑨内枠の先行・差し馬には注意。
⑩前年度好走馬の再度の好走もあるが、「老馬の法則」は活き、3年連続の好走は難しい。


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