ジャパンカップ2012予想
オルフェーヴルが凱旋門賞の雪辱を果たせるか?

予想屋マスター
12期 予想歴23年

◎未定 

○オルフェーヴル2着/1人


今週のメインレースは、第32回ジャパンカップである。
第32回ジャパンカップは、去年の牡の3冠馬オルフェーヴルと今年の牝の3冠馬ジェンティルドンナの3冠馬対決だけでなく、凱旋門賞馬ソレミアの参戦により例年以上にレベルの高い一戦となりそうである。
そこで、競馬理論は、第32回ジャパンカップに出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。

天皇賞・秋組からは、1着のエイシンフラッシュ(ルメール)、2着のフェノーメノ(蛯名正義)、3着のルーラーシップ(メンディバザル)、4着のダークシャドウ(ムーア)、7着のジャガーメイル及び13着のトーセンジョーダン(スミヨン)が第32回ジャパンカップに出走する。

エイシンフラッシュの天皇賞・秋の勝利という結果は、日本ダービー馬の実力を見せたものではあるが、イン有利の馬場で一切コースロスのない競馬をさせたデムーロ騎手の好騎乗に恵まれたものである。


よって第32回ジャパンカップの競馬予想においては、天皇賞・秋の制覇だけで完全復調と判断して、エイシンフラッシュを絶対視すべきではない。
ただし、第32回ジャパンカップは先行馬が少ないので、エイシンフラッシュが得意なスローの瞬発力勝負になるようであれば再度好走も可能と競馬理論では判断している。

一方、フェノーメノの天皇賞・秋の2着という結果は、シルポートの大逃げによるハイペースを早めに追い掛ける競馬によるものであり、直線で先行馬の外に持ち出されたコース取りも考慮すると、エイシンフラッシュよりも強いレース内容であった。


よって第32回ジャパンカップの競馬予想においては、フェノーメノがエイシンフラッシュを逆転する可能性が高いと、判断すべきである。

一方、ルーラーシップの第146回天皇賞・秋の3着という結果は、イン有利の馬場にもかかわらず出遅れて、終始外目を回らされてしまっており、上位2頭とは互角以上のレース内容であった。


よって第32回ジャパンカップの競馬予想においても、ルーラーシップにエイシンフラッシュやフェノーメノと互角の評価を与えるべきである。
ただし、ルーラーシップはスタートに難があるので、先週と同じくイン有利の馬場が続くようであれば、第32回ジャパンカップにおいても脚を余す可能性は否定できないと、競馬理論では判断している。

ダークシャドウ、ジャガーメイル及びトーセンジョーダンは、第146回天皇賞・秋において上位3頭よりも劣るレース内容であったので、第32回ジャパンカップの競馬予想では押さえ程度までの評価が妥当である。
ただしトーセンジョーダンは、スローで先行する展開になれば、ダークシャドウ及びジャガーメイルは、イン有利の馬場において、好位のインで脚を溜める展開になれば、それぞれ好走可能なので、第32回ジャパンカップの競馬予想においては、馬場状態及び枠順次第では評価をあげる必要があるとも判断している。

アルゼンチン共和国杯組からは、4着のビートブラック(石橋脩)及び7着のオウケンブルースリ(池添謙一)が第32回ジャパンカップに出走する。

ビートブラック及びオウケンブルースリのアルゼンチン共和国杯の結果は、ハンデ差こそあったものの、準オープンクラスのマイネルマークに先着を許しており、全く見所のないレース内容であった。


よって第32回ジャパンカップの競馬予想においては、ビートブラック及びオウケンブルースリに高い評価は不要である。
第32回ジャパンカップの競馬予想で唯一注意を払う必要があるとすれば、天皇賞・春の京都競馬場のように、極端に前が止まらない馬場となった時のビートブラックの大逃げのみと競馬理論では判断している。

京都大賞典組からは、1着のメイショウカンパク及び6着のローズキングダム(武豊)が第32回ジャパンカップに出走する。

京都大賞典2着のオウケンブルースリが次走のアルゼンチン共和国杯で7着に敗れていることからもわかるように、京都大賞典はかなりレベルが低い一戦であった。


よって第32回ジャパンカップの競馬予想においては、京都大賞典組のメイショウカンパク及びローズキングダムに、高い評価は不要である。

秋華賞組からは、1着のジェンティルドンナ(岩田康誠)が第32回ジャパンカップに出走する。

ジェンティルドンナの秋華賞の勝利という結果は、コーナーワークをラチ沿いで脚を溜めた馬が2
~5
着に好走する中で終始外目を回らされたものであり、着差以上に能力が断然であることを示した。


すると第32回ジャパンカップにおけるジェンティルドンナの課題は、牡馬の一線級相手でも好走可能かどうかだが、ジェンティルドンナが、今年の3歳牝馬のレベルの高さ及びその3歳牝馬の中で断然の能力であることを考えると、好走可能と競馬理論では判断している。

凱旋門賞組からは、1着のソレミア(ペリエ)及び2着のオルフェーヴル(池添謙一)が第32回ジャパンカップに出走する。

ソレミアの凱旋門賞の勝利という結果は、道悪及びコースロスなく内で脚を溜める展開に恵まれたものである。


よって第32回ジャパンカップの競馬予想においては、ソレミアに凱旋門賞馬ほどの高い評価は不要で、押さえ程度の評価を与えれば十分と競馬理論では判断している。

一方、オルフェーヴルの凱旋門賞の2着という結果は、終始外を回った上に早め先頭の横綱競馬によってゴール寸前で差されてしまったものであり、レース内容としてはソレミアを大きく回る。
よって第32回ジャパンカップの競馬予想においては、凱旋門賞帰りであっても体調さえ万全であれば、オルフェーヴルに本命級の高い評価を与えて当然である。

ほかの外国調教馬としては、ジャッガルベリー(オドノヒ)、スリプトラ(カラン)、マウントアトス及びレッドカドーが第32回ジャパンカップに出走する。

ジャッガルベリー、スリプトラ、マウントアトス及びレッドカドーは、今週中に海外のレースビデオを見て分析する予定だが、戦績を見る限り、近年のジャパンカップ出走馬よりも見劣る。
よって第32回ジャパンカップの競馬予想においては、外国調教馬ジャッガルベリー、スリプトラ、マウントアトス及びレッドカドーに高い評価は不要である。

以上のように、競馬理論は、第32回ジャパンカップに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などを加味して、第32回ジャパンカップの最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第32回ジャパンカップの最終的な予想をお楽しみに。

以下のURLから2012年以前のジャパンカップの関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/japancup 

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次走狙い:オルフェーヴル


第32回ジャパンカップは、3冠牝馬ジェンティルドンナ(岩田康誠)が勝利をおさめ、年度代表馬を確定させた。
競馬理論の競馬予想では、今年の3歳牝馬世代のレベルの高さと秋華賞の着差以上の強さからジェンティルドンナに能力的には高い評価を与えていたものの、先行馬不在のメンバー構成で外枠を引いてしまったことから、本命に予想することはできなかった。

レースでは、ジェンティルドンナは、好スタートを切るとインの3番手の絶好位に潜り込んだ。
そして、ジェンティルドンナは、直線でオルフェーヴルとのマッチレースに持ち込んだものの、逃げるビートブラックの外に持ち出すためにオルフェーヴルと接触してしまい、審議の対象となってしまった。
それでも、ジェンティルドンナは、オルフェーヴルとの叩き合いをハナ差だけ制して、第32回ジャパンカップを勝利した。

ジェンティルドンナの第32回ジャパンカップの勝利という結果は、少しだけインが有利な馬場でインの3番手の絶好位を走らせた岩田康誠騎手の好騎乗に恵まれたものだが、3歳牝馬でオルフェーヴルとの叩き合いを制したこと自体は立派である。

よって第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想においても、ジェンティルドンナには高い評価を与えるべきである。
特に、牝馬限定のレースの競馬予想においては、ジェンティルドンナに絶対的な評価を与えても問題ない。

一方、第32回ジャパンカップで単勝2.0倍の一番人気に推されたオルフェーヴル(池添謙一)はハナ差の2着に敗れてしまった。
オルフェーヴルは、外枠からのスタートということもあり後方の外目を追走し、3コーナー過ぎから徐々に大外を回って進出、4コーナーでは早くも先行集団に取りついた。
そして、オルフェーヴルは、直線でも抜群の手応えで追い出されるとあっという間に先頭に立ち、楽勝するかのようにも見えたのだが、内からジェンティルドンナに差し返されてしまい、2着止まりであった。

オルフェーヴルの第32回ジャパンカップの2着という結果は、終始外を回らされたコース取りの差や直線でジェンティルドンナにぶつけられた不利をも考慮すると、ジェンティルドンナを大きく上回る圧倒的に強いレース内容であった。

よって第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想においても、オルフェーヴルに圧倒的に高い評価を与えるべきである。
つまりオルフェーヴルは、極端にイン有利な馬場で大外を回らされるなど、よほど不利な状況にならない限りは、負けないと判断すべきである。

一方、第32回ジャパンカップでは2番人気のルーラーシップ(ウィリアムズ)が3着に追い込んだ。
ルーラーシップは、いつものようにスタートで出遅れてしまったが、ウィリアムズ騎手はロスのない競馬をするために内に潜り込ませた。
そしてルーラーシップは、直線で大外に持ち出されると、上がり32秒7の脚で追い込んだものの、既に大勢は決しており、3着を確保するのが精一杯であった。

ルーラーシップの第32回ジャパンカップの3着という結果は、ウィリアムズ騎手がラチ沿いでロスのない競馬をさせたにせよ、32秒7の上がりナンバーワンの脚を使っており、どんな相手でも確実に追い込むことを示した。

よって、第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想においては、確実に追い込むルーラーシップには高い評価を与えるべきだが、いつも出遅れてしまうことを顧慮すれば、ルーラーシップがG1を差し切るためには、前潰れの展開や外が伸びる馬場などの助けが必要とも判断すべきである。

第32回ジャパンカップで4番人気の3歳牡馬フェノーメノ(蛯名正義)は5着に敗れてしまった。
フェノーメノは好スタートを切ったのだが、1コーナーで内と外から接触されてしまい、少し折り合いを欠いてしまった。
その後フェノーメノは、ジェンティルドンナの直後のインで折り合いをつけたが、直線に向くといつものような脚は使えずに、5着止まりであった。

フェノーメノの第32回ジャパンカップの5着は、1コーナーでの不利が少し影響したものではあるが、その後絶好位を走った割には伸びなかったので、現時点では力負けと判断すべきである。

よって第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想において、フェノーメノが好走するためには、イン有利の馬場で好位のインを追走するような展開に恵まれる必要があると判断すべきである。

以上のように、第32回ジャパンカップは、3歳牝馬ジェンティルドンナが勝利を収めたとはいえ、オルフェーヴルが圧倒的に強いレース内容であった。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、オルフェーヴルがジェンティルドンナを逆転する可能性が極めて高いと判断すべきである。

以下のURLから2012年以前のジャパンカップの関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/japancup

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