10期 予想歴9年
◎ルーラーシップ
3着/2人気
○エイシンフラッシュ9着/5人
▲ジェンティルドンナ1着/3人
△フェノーメノ5着/4人
◎ルーラーシップ
◯エイシンフラッシュ
▲ジェンティルドンナ
△フェノーメノ
△ジャガーメイル
△オルフェーヴル
馬場はフラット。外からも来てはいますが無駄に脚を使ったり、内の馬がロス無く直線を捌ければ通った距離の差で内の馬が有利と言った感じですね。
展開はスローが濃厚。私の想定は2:24.2、レースの上りが34.0の瞬発力勝負。
本命はルーラーシップ。
秋天で出遅れて外回って3着という最悪の競馬をしていますから、あれ以上の最悪は無いと思います。
出遅れの可能性は高いですが、スローになってポジションを取りにいけるウィリアムス騎手が鞍上なら大きなロスにはならないかと思います。
一叩きして上昇気配。勝ち切れないタイプですが、3連複の軸として期待します。
対抗はエイシンフラッシュ。
スローになりそうで有力馬の中では内目なのでロス無く回れるかな、と。直線を捌ければ秋天同様に閃光のような脚で抜け出してくれるはずです。
単穴にジェンティルドンナ。
オークスのパフォーマンスと53kgが魅力的。ただ、岩田騎手がどんな競馬をするのかイメージがわかないんですよね。
個人的にはある程度前の位置取りから、追い出しを我慢しての直線勝負がベストだと思うのですが、そう上手くはいかないでしょうね……
ただ、前述の通り、ウオッカやブエナに匹敵する能力の持ち主だとは思っているので、このメンバーでも争覇圏内だと思います。
中心は上記3頭で、後は若くて安定しているフェノーメノ、ベテランで府中2400は得意なジャガーメイル、そしてオルフェーヴル。
オルフェーヴルは結局どうなるかわかりません。能力が一番なのは間違いないですが、それを発揮できない可能性もあることは彼の成績が証明しています。
大外ですし、凱旋門賞の激闘の疲れもあるでしょうし、何よりも凱旋門賞で欧州の不良馬場に適応してしまったことで、日本の馬場への適性が疑問です。池江調教師は凱旋門賞の前に言っていました。「欧州仕様の走りになっている」と。となれば、オルフェーヴルは凱旋門賞2着馬という扱いでいいのではないかと思います。
秋天や秋華賞で高速決着を経験して望む日本馬に適性の差で負けてしまう可能性があると思っています。
まともに走られれば勝たれるでしょうが、馬券圏外もあり得なくはないかと思います。
馬券は3連複フォーメーション13-8・15-3・4・8・15・17で。
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素晴らしいメンバーが揃いましたね。
メンバーが揃いすぎて、何から買えばいいのやら……
凱旋門賞では敗れはしたものの、世界を震撼させる末脚を披露したオルフェーヴルと、凱旋門賞馬ソレミアの再戦。牡馬三冠馬オルフェーヴルVS牝馬三冠馬ジェンティルドンナ。そんな対決に注目が集まりますが、データ的には「秋天組」を中心視すべきです。
ということで、秋天組の取捨から考えていきます。
秋天で復活したエイシンフラッシュ。
この馬に関しては「スローでキレる馬」と認識されていますね。前走もシルポートが引っ張ってレースとしてはハイペースでしたが、大きく離れた後続はしっかり脚を溜めていました。
ラップバランスを「平均3Fタイム-上り3Fタイム」で表すと……
秋天 レースラップ -1.4
エイシンフラッシュのラップ 2.1
エイシンフラッシュはしっかりと脚を溜められていたことがわかります。
他の好走レースも見てみましょう。
11有馬記念 レースラップ 3.4
エイシンフラッシュのラップ 3.9
11春天 レースラップ1.6
エイシンフラッシュのラップ2.4
あり得ないほどの超スローだった11有馬も、一見乱ペースだった11春天もしっかり脚を溜めての末脚勝負で2着に来ていたわけです。
平均ペースだった11宝塚でも3着に好走していますが、内をロス無く回った割りには完敗の内容で、やはり「溜めてキレる馬」であることは間違いないでしょう。
で、JCですが、毎年スローになる傾向が強い上に、今年はこれと言った逃げ馬もおらず、スローが濃厚。近年の勝ち馬のラップバランスを見ても2.0以上の馬が多く、エイシンフラッシュには合っている条件だと言えます。
ただ、デムーロ騎手からルメール騎手へのスイッチはどうでしょう?
ルメール騎手とのコンビでは有馬記念で2着には来たものの、11秋天もドバイワールドカップも脚を溜めずに先行勢についていく競馬をしているんですよね。この馬の持ち味が活きない可能性もありそう。
また、この馬の好走条件に「道中をロス無く回る」というのも付け加えておきたいです。溜めた末脚をフルに使うためにはコーナーをロス無く回って直線で爆発させる必要があります。よって、外を回されて余計な脚を使ってしまうと去年のJCのように不発もあり得ます。
分析の結果、能力は高いですが非常にデリケートな馬だという結論に達しました。軸にはし辛いですね。
秋天2着のフェノーメノ。
先行して良し、差して良し。中山2200をステップに古馬初挑戦で秋天2着というのはなかなかのポテンシャルを感じました。
秋天をステップにJCに挑んだ3歳馬は過去10年で4頭。
その内、秋天で馬券に絡んだ馬は2/3がJCでも馬券に絡んでいます。
かなり信頼度が高いと思える一方で、その2頭は既にGⅠを勝っていた馬なので、この馬は該当しないともとれます。
……まぁ、こんなサンプルの少ないデータで取捨を決めたりはしませんが、既に古馬相手に高いパフォーマンスを見せている3歳馬は十分通用すると言えます。
有力馬が外枠に入る中、内目の枠に入りましたし、内伸び馬場なら既にアドバンテージを持っているも同然。勝ち切れないながらも大崩れもしない安定したタイプなので、軸には持って来いのように思えますが、パンチがある他の有力馬が軒並み力を発揮すると安定した走りで4、5着なんてこともありそうで……
ルーラーシップはGⅡで快勝、GⅠではイマイチというレースが続いていますが、海外でGⅠを楽勝し、宝塚記念ではオルフェーヴルに次ぐ2着とGⅠでも結果が出せるようになって来ました。
瞬発力も持久力も高いレベルで兼ね備えていて、全く伸びずに大敗ということは無いでしょう。
それでも信頼しきれないのは出遅れ癖と行きっぷりの悪さ。ウィリアムス騎手がどれだけ矯正してくれるかに期待しますが、基本的には後方から外を回る競馬を覚悟するべきでしょう。
内伸び馬場でスローになれば差して届かずの可能性も高いかと思われます。
秋天上位馬は一長一短といった感じで決め手に欠けます。
もちろんデータ的にも能力的にも軽視はできませんが、軸は他の路線から選びたいと思います。
注目が集まる三冠牝馬ジェンティルドンナ。
果たして牡馬の一線級に通用する能力があるのかが焦点ですが、私はオークスのパフォーマンスを過去の名牝のそれと比較することで評価しようと考えました。
以下の数字は馬場差を考慮してタイムを評価したものです。1が0.1秒に相当します。レース展開や通ったコースなどは全く考慮していませんが、大体のパフォーマンスの目安にはなるかと思います。
ジェンティルドンナのオークス 95
アパパネとサンテミリオンのオークス 88
ブエナビスタのオークス 96
ウオッカのダービー 94
以上の数値から「ジェンティルドンナは並の三冠牝馬ではなく、過去の名牝と肩を並べるポテンシャルの持ち主」だと判断しました。
ただし、ウオッカのダービーとブエナビスタのオークスは上りの速い瞬発力勝負で、ジェンティルドンナのオークスは持久力勝負なので今年のオークスの方がタイムが出やすい流れでした。その一方で、ジェンティルドンナは後続をぶっちぎっているので更にタイムを詰められる可能性もあります。それだけ不確実な指数なので、これを根拠にするのもあれなのですが……
それに、ウオッカやブエナビスタがJCを制したのは古馬になってから。ブエナの2着だったレッドディザイアがJCで3着に来ていますが、あの時のメンバーとはレベルが違いますし、3歳牝馬にはやはり高い壁のようにも思えます。
ただ、53kgという斤量が相当に有利であることは宝塚記念のマウントシャスタが証明しています。ジェンティルドンナは牡馬相手にシンザン記念を勝っていますから牡馬に怯んで力を出せないということもないでしょう。タイム評価と組み合わせて考えればこのメンバーでも通用する可能性は高いと考えています。
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