08期 予想歴14年
◎ネオブラックダイヤ
9着/6人気
○デスペラード3着/2人
▲ファタモルガーナ2着/4人
△メイショウウズシオ8着/1人
★傾向分析★
2007年 タイム 3'44"9 (良) 1FAve=12.49 3FAve=37.48 6FAve=74.97
テン77.0(前半37.5-後半39.5)-中盤74.9(前半38.0-後半36.9)-上がり73.0(前半37.1-後半35.9) 『加速』
1着マキハタサイボーグ・・・メジロブライト×ノーザンアンサー=ノーザンテースト×ノーザンダンサー 〔13-a〕 7-1
2着ネヴァブション・・・マーベラスサンデー×Mill Reef=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔14-f〕 4-2
3着アドマイヤモナーク・・・ドリームウェル×トニービン=サドラーズウェルズ×グレイソヴリン 〔1-l〕 9-2
2008年 タイム 3'48"1 (良) 1FAve=12.67 3FAve=38.02 6FAve=76.03
テン76.7(前半38.2-後半38.5)-中盤79.4(前半38.1-後半41.3)-上がり72.0(前半36.4-後半35.6) 『加速・中弛み』
1着エアジパング・・・エルコンドルパサー×Halo=ミスプロ×ヘイロー 〔4-r〕 4-2
2着フローテーション・・・スペシャルウィーク×リアルシャダイ=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 1-1
3着トウカイエリート・・・サンデーサイレンス×ナイスダンサー=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔19-b〕 8-5
2009年 タイム 3'51"3 (稍重) 1FAve=12.85 3FAve=38.55 6FAve=77.10
テン79.3(前半38.9-後半40.4)-中盤80.6(前半40.6-後半40.0)-上がり71.4(前半36.7-後半34.7) 『加速・中弛み』
1着フォゲッタブル・・・ダンスインザダーク×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-f〕 7-4
2着ゴールデンメイン・・・ラムタラ×トウショウボーイ=ニジンスキー×プリンスリーギフト 〔1-m〕 2-2
3着モンテクリスエス・・・シンボリクリスエス×Last Tycoon=ロベルト×ノーザンダンサー 〔10-a〕 10-8
2010年 タイム 3'43"4 (良) 1FAve=12.41 3FAve=37.23 6FAve=74.47
テン73.6(前半36.6-後半37.0)-中盤77.9(前半38.6-後半39.3)-上がり71.9(前半35.4-後半36.5) 『加速・中弛み』
1着コスモヘレノス・・・グラスワンダー×エリシオ=ロベルト×ノーザンダンサー 〔1-c〕 3-3
2着ジャミール・・・ステイゴールド×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔3-d〕 8-7
3着ネヴァブション・・・マーベラスサンデー×Mill Reef=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔14-f〕 6-5
2011年 タイム 3’50”8 (不良) 1FAve=12.82 3FAve=38.47 6FAve=76.93
テン74.6(前半36.6-後半38.0)-中盤80.3(前半40.4-後半39.9)-上がり75.9(前半38.4-後半37.5) 『前傾・中弛み』
1着マイネルキッツ・・・チーフベアハート×サッカーボーイ=ダンチヒ×ファイントップ 〔10-e〕 2-1
2着イグアス・・・ディープインパクト×Potrillazo=サンデーサイレンス×ナスルーラ 〔2-u〕 8-2
3着トウカイトリック・・・ エルコンドルパサー×Silver Hawk=ミスプロ×ロベルト 〔5-g〕 12-8
流れは『加速』や『中弛み』になりやすく、芝3600mという長距離を走るため厳しい流れにはなりにくいという傾向と思われます。位置取り的には前に位置した馬が好走しやすく、展開的にも逃げ馬は有利な条件(=開幕週)が揃うと思われ、スタミナさえあれば好走可能と思われる。
血統の傾向は、スタミナ型の欧州血統や長距離重賞ということもあり菊花賞・天皇賞春に縁のある血統が目立つように思います。
好走馬の位置取りは先行するか、3→4コーナーで巻くり押し切るタイプが好走している感じです。
06年・10年はアルゼンチン共和国杯の好走馬が好走しましたが、基本的には広いコース→小回りコースへとコース変わりのため、求められる適性が異なるためつながりにくい傾向。どちらかというと負けていた馬の反撃が多い傾向で、アルゼンチン共和国杯で2桁の後方の位置取りからの追込をしている馬が好走しています。ステイヤーズSは3→4コーナーで捲れるスタミナ型の小回り適性(=器用にコーナーを回りつつ加速しながらの粘り込み勝負)が必要なのに対して、アルゼンチン共和国杯はゆったり加速してのスタミナ勝負(=上がりの速さも必要)という感じで、適性が異なるものと思われますが、距離が芝2500m→3600mと大幅に延びることにより、最後までしっかり末脚が繰り出せる馬が浮上してくると思われます。
力が抜けている馬は適性が足りなくても好走してしまう可能性があるので、GⅠレベルの馬が出走する場合は注意が必要(=特に阪神大賞典好走馬:テイエムオペラオー、ダイタクバートラム、アイポッパー、トウカイトリックなどが好走)です。
また長距離レースなので、経済コースを通れる内枠の先行馬が有利な傾向。外外を回してはこの距離では話にならないと思われます。
★予想★
◎ネオブラックダイヤ・・・ゼンノロブロイ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔8-g〕
前走1000万条件戦晩秋特別1着(=東京芝2400m)。中山芝コースは(2-2-0-1)、芝3600m戦は初。芝2400m戦は(2-2-0-2)とスタミナの裏付けはあると思うので、中山芝コース巧者としてのプラス要因が加われば好走の可能性が高いと考えて、期待して評価する。
ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父エリシオはノーザンダンサー系で、中距離以上の距離で古馬になり強さを発揮するようなタイプが多い。芝は軽い馬場のスピード勝負より、時計のかかる馬場での消耗戦で能力を発揮する。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
○デスペラード・・・ネオユニヴァース×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔8-k〕
前走1600万条件戦八坂S1着(=京都芝1800m)。中山芝コースは初で、芝3600m戦も初。これまでは芝は1800mまでの距離でしか出走歴はなく、ダートも含めても距離は2000mまでにため、スタミナの裏付けという点では未知数な点が多いが、血統的には長距離で好走の多い血統が多く凝縮されている点に注目して、好走に期待して評価する。
ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、09年ダービー1着馬ロジユニヴァースを輩出しているダービー好走血統。しかし基本的には中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモスなど)、本馬は前走で上がり32秒8を繰り出し好走。この点もネオユニヴァース産駒は要注目で、速い上がりを使えるタイプには大物が多く、好走に期待したい。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。母母父ブライアンズタイムにて、こちらもスタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。トニービンもブライアンズタイムも天皇賞春や菊花賞での好走が多いスタミナ型血統でもあり、父ネオユニヴァースも有馬記念やダービー好走血統でスタミナは十分。この点に注目して、好走に期待する。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
▲ファタモルガーナ・・・ディープインパクト×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-x〕
前走1600万条件戦オクトーバーS5着(=東京芝2400m:0.7秒差)。中山芝コースは初で、芝3600m戦も初。芝2400m以上の距離では(2-0-1-1)と好走も多く、ある程度のスタミナの裏付けがあると考えて好走に期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父エリシオはノーザンダンサー系で、中距離以上の距離で古馬になり強さを発揮するようなタイプが多い。芝は軽い馬場のスピード勝負より、時計のかかる馬場での消耗戦で能力を発揮する。
No.〔1〕の牝系で、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号xは、地味にこつこつと力をつけて重賞で好走するタイプ。
△メイショウウズシオ・・・オペラハウス×ブライアンズタイム=サドラーズウェルズ×ロベルト 〔3-l〕
前走アンドロメダS2着(=京都芝2000m:0.0秒差)。中山芝コースは初で、芝3600m戦も初。芝2400m戦は(1-1-0-2)で、ある程度のスタミナの裏付けはあると考える。血統的にはデスペラード同様に長距離で好走の多い血統構成にて、その点に期待して評価する。
オペラハウス産駒はサドラーズウェルズ系で、タフな勝負になればなるほど底力を発揮する欧州スタミナ型血統。中山、福島、阪神など直線の短い芝2000mがベストで、切れ味の勝負には向かないため、スローで上がりの速い芝2400mよりも、ペースの緩まない芝2000mの方が合っていて、自ら積極的に動いて勝負できる“コーナー4つのコース”が合う。道悪も得意で、馬場悪化もプラス要因になる。母父ブライアンズタイムにて、こちらもスタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強く、持続する流れのスタミナ勝負にも向く。分子記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。
tipmonaとは?