日経新春杯2013予想
ムスカテールが悲願の重賞初制覇なるか?

予想屋マスター
12期 予想歴24年

◎未定 

○ムスカテール2着/1人


今週のメインレースは、第60回日経新春杯である。
第60回日経新春杯は、登録馬25頭中条件馬が15頭というG2にしてはかなり寂しいメンバー構成である上に、ハンデ戦ということもあり混戦模様である。
そこで競馬理論の競馬予想では、第60回日経新春杯に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。

ジャパンカップ組からは、15着のメイショウカンパク(蛯名正義)が第60回日経新春杯に出走する。
メイショウカンパクのジャパンカップ15着という結果は、外が伸びない馬場状態の中、追い込みが不発に終わったものではあるが、完全に力負けと言わざるを得ない内容であった。
しかしながらメイショウカンパクは、前々走の京都大賞典でG2勝ちを収めており、低調なメンバー構成の第60回日経新春杯では実績が上である。
ただしメイショウカンパクの京都大賞典の勝利という結果は、追い込み馬が上位を独占する前潰れの展開に恵まれたものである。

また京都大賞典組は、2着のオウケンブルースリが後のアルゼンチン共和国杯で7着、0秒2差のフォゲッタブルが同じくアルゼンチン共和国杯で12着と惨敗しているように、レベル的にも疑問が残る。
よって第60回日経新春杯の競馬予想においては、G2勝ちの実績だけで人気になるメイショウカンパクを過大評価すべきでない。
特に京都競馬場の芝コースが開幕週と同じイン有利の馬場状態のままという場合には、追い込み脚質のメイショウカンパクを押さえ程度の評価にとどめるべきと、競馬理論の競馬予想では判断している。

アルゼンチン共和国杯組からは、2着のムスカテール及び3着のマイネルマークが第60回日経新春杯に出走する。
ムスカテールのアルゼンチン共和国杯2着という結果は、勝ったルルーシュにこそ力負けであったものの、3着以下に2馬身半もの差をつけており、評価できる内容であった。

またムスカテールは、2012年の夏以降、直線で不利を受けた新潟記念を除いて崩れなく走っており、能力的にも底を見せていない。
よって第60回日経新春杯の競馬予想においては、充実著しいムスカテールに高い評価を与えるべきである。
特にムスカテールは、好位からも競馬ができるので、今のイン有利の京都の芝コースを考慮すると、内枠を引いた場合には本命級の更に高い評価を与えるべきとも、競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、マイネルマークのアルゼンチン共和国杯の3着という結果は、少し内が有利な馬場においてロスのない競馬をしてのものであり、ムスカテールとは着差以上の能力差を感じさせる内容であった。

よって第60回日経新春杯の競馬予想において、マイネルマークがムスカテールを逆転するためには、展開やハンデなどかなりの助けが必要と判断すべきである。

福島記念組からは、3着のダコール(福永祐一)が第60回日経新春杯に出走する。
ダコールの福島記念の3着という結果は、かなり外を回らされてのものであり、力負けではない。

なお、福島記念でハナ差の2着につけたアドマイヤタイシは、朝日チャレンジカップ及び中山金杯でも連続2着に好走しており、福島記念のレベルも低くはない。
更にダコールは、阪神大賞典馬ギュスターヴクライと互角の競馬をした実績もあり、第60回日経新春杯程度のメンバーならば、能力的に互角以上と判断することもできる。
よって第60回日経新春杯の競馬予想においても、ダコールの能力にはそれなりの敬意を払うべきである。
ただし、ダコールは追い込み一手の脚質なので、第60回日経新春杯がイン有利の馬場のままで行われるようであれば、評価を下げざるを得ないとも競馬理論の競馬予想では判断している。

金鯱賞組からは、4着のトウカイパラダイス(柴山雄一)及び9着のロードオブザリング(池添謙一)が第60回日経新春杯に出走する。
トウカイパラダイスの金鯱賞の4着という結果は、瞬発力の差が出ただけであり、悲観すべき内容ではない。

なお、金鯱賞を制したオーシャンブルーが有馬記念でも2着に好走していることから、金鯱賞のレベルは低くない。
更にトウカイパラダイスは、巴賞で展開に恵まれたとはいえどもルルーシュを差し切っており、トウカイパラダイスの実力は、アルゼンチン共和国杯組より上と見ることもできる。
よって、第60回日経新春杯の競馬予想においては、トウカイパラダイスにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
特にトウカイパラダイスは、好位から競馬をすすめることができる器用な先行力を持つので、第60回日経新春杯がイン有利の馬場で行われて内枠を引いた場合には本命級の高い評価を与えるべきと、競馬理論の競馬予想では判断している。

ロードオブザリングは、金鯱賞の見所のないレース内容を見る限り、第60回日経新春杯の競馬予想において高い評価は不要である。

ステイヤーズステークス組からは、8着のメイショウウズシオ(飯田祐史)が第60回日経新春杯に出走する。
メイショウウズシオのステイヤーズステークスの8着という結果は、道中で折り合いを欠いてしまったものであり度外視可能である。

よって第60回日経新春杯の競馬予想においては、イン有利の馬場をマイペースで先行できる展開になるようであれば、メイショウウズシオも要注意と判断している。

愛知杯組からは、3着のオールザットジャズ(川田将雅)が第60回日経新春杯に出走する。
オールザットジャズの愛知杯3着という結果は、

行ったきりの展開で脚を余しただけであり、レース内容としては一番であった。
よって第60回日経新春杯の競馬予想において、オールザットジャズが好位のインで追走できるような展開になるようであれば、それ相応の高い評価を与えるべきである。

以上のように競馬理論の競馬予想では、第60回日経新春杯に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、ハンデ、調教及び馬場状態などを加味して、第60回日経新春杯の最終的な予想を決断する。
なお、今の京都の芝コースは極端にイン有利な馬場状態なので、出走各馬のコース取りが第60回日経新春杯の結果に最も大きな影響を与える可能性が高いことだけは頭に入れておくべきである。
競馬理論のファンの方は、第60回日経新春杯の予想をお楽しみに。

以下のURLから2013年以前の日経新春杯の関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/nikkeishinshunhai

日経新春杯のコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。

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日経新春杯2013回顧
格上挑戦のカポーティスターが重賞制覇

予想屋マスター
12期 予想歴24年

次走狙い:ムスカテール


第60回日経新春杯は、1000万勝ち直後の格上挑戦となった10番人気のカポーティスター(高倉陵)が波乱を演出した。
競馬理論の競馬予想では、不利を受けた前々走の勝ち馬マイネルマークが次走の目黒記念で3着に好走している比較と、今の極端にイン有利な馬場で内枠を引いたことを考慮し、カポーティスターにもかなり高い評価を与えていた。
レースではカポーティスターは、内枠を生かして好位のインから競馬を進めた。
そしてカポーティスターは、直線でも内から突き抜けて、第60回日経新春杯を制覇した。

カポーティスターの第60回日経新春杯の勝利という結果は、52キロの軽ハンデとインが極端に有利な馬場で最内をつくコース取りに恵まれたものであり、レース内容としてはG2勝ちほどの価値はない。

よって2013年の今後の重賞戦線の競馬予想においては、カポーティスターに、第60回日経新春杯での順位ほどの高い評価は不要である。

一方、第60回日経新春杯で1番人気に推されたムスカテール(ビュイック)は2着止まりであった。
競馬理論の競馬予想では、レベルの高いメンバー構成のアルゼンチン共和国杯において強い内容で2着に好走した実力と、イン有利の馬場で1枠を引いた点を考慮し、ムスカテールを第60回日経新春杯の自信の本命に予想した。
レースでは、ムスカテールはカポーティスターを前に入れてしまったため、少し位置取りが悪くなってしまったものの、中団のインから競馬を進めた。
そしてムスカテールは、直線で一旦は行き場を失ったものの、カポーティスターが突き抜けた進路を追いかけ、その後も更に内に潜り込んで懸命に追い込みはしたのだが、届かず2着止まりであった。

ムスカテールの第60回日経新春杯の2着という結果は、イン有利の馬場を生かしたものではあったが、カポーティスターとの差はハンデ差と仕掛け遅れによるものであった。

よって第60回日経新春杯以降の重賞戦線の競馬予想においては、ムスカテールがカポーティスターを逆転する可能性が極めて高いと判断すべきである。

第60回日経新春杯では、4番人気のトウカイパラダイス(柴山雄一)が3着に入った。
競馬理論の競馬予想では、インが極端に有利な馬場でインの3番手の絶好位に潜り込めそうな展開面を考慮し、トウカイパラダイスを対抗に予想した。
レースでは、トウカイパラダイスは、戦前の予想通りインの3番手から競馬を進めた。
そしてトウカイパラダイスは、直線で先行した2頭の外に持ち出され、一旦は先頭に立ったが、内からカポーティスター及びムスカテールの2頭に差されてしまい、3着
に敗れてしまった。

トウカイパラダイスの第60回日経新春杯の3着という結果は、上位2頭とは直線で外に持ち出された分の差と見ることもできるが、インの3番手の絶好位から差されてしまったものでもあり、少し残念なレース内容であった。

よって第60回日経新春杯以降の重賞戦線の競馬予想においては、トウカイパラダイスが勝ちきるためには展開などかなりの助けが必要と判断すべきである。

さて、第60回日経新春杯では、6番人気のカルドブレッサ(幸英明)が4着に追い込んだ。
カルドブレッサは、中団よりやや後方のインで待機し、直線で外に持ち出されると一完歩ずつ上位との差を詰めたが、内から差した3頭には届かず4着止まりであった。

カルドブレッサの第60回日経新春杯の4着は、直線で外から唯一追い込んだ強い内容にも見えるが、道中はラチ沿いで脚をためてイン有利の馬場を生かしたものであり、レース内容の評価は微妙である。

よってカルドブレッサにとっては、次走が試金石の一戦になると競馬理論の競馬予想では判断している。

以上のように第60回日経新春杯は、道中ラチ沿いを走った馬が1~4着までを独占しており、出走馬の実力というよりも、インが極端に有利な馬場がレース結果に大きな影響を与えたものであった。
よって競馬理論のファンの方は、極端にインが有利な馬場でのコース取りを考慮して、第60回日経新春杯に出走した各馬の能力を分析し予想して頂きたい。

以下のURLから2013年以前の第60回日経新春杯の関連記事がご覧いただけます。http://www.keibariron.com
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