08期 予想歴15年
◎ラウンドワールド
4着/1人気
○ケイアイチョウサン8着/6人
▲クロスボウ9着/5人
△ゴットフリート2着/2人
★傾向分析★
2008年 タイム 1'47"6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.87
テン33.9-中盤37.6-上がり36.1 『前傾・中弛み』
1着ショウナンアルバ・・・ウォーエンブレム×Great Commotion=ミスプロ×ヌレイエフ 〔11-d〕 3-4
2着タケミカヅチ・・・ゴールドアリュール×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔13-c〕 9-9
3着マイネルスターリー・・・スターオブコジーン×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔11-c〕 13-12
2009年 タイム 1'47"3 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.77
テン35.6-中盤36.8-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着ブレイクランアウト・・・Smart Strike×French Deputy=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 9-8
2着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔9-a〕 3-3
3着トップカミング・・・ゴールドアリュール×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔1-n〕 11-10
2010年 タイム 1'48"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.07
テン36.2-中盤37.8-上がり34.2 『加速・中弛み』
1着ハンソデバンド・・・マンハッタンカフェ×アフリート=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-x〕 2-2
2着ダノンシャンティ・・・フジキセキ×Mark of Esteem=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔12-c〕 9-7
3着アリゼオ・・・シンボリクリスエス×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔19〕 3-3
2011年 タイム 1'48"5 (良) 1FAve=12.06 3FAve=36.17
テン36.8-中盤37.3-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔6-a〕 9-9
2着ユニバーサルバンク・・・ネオユニヴァース×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔2-u〕 2-2
3着ディープサウンド・・・ディープインパクト×Danehill=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔22-d〕 1-1
2012年 タイム 1’48”3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.10
テン37.3-中盤37.4-上がり33.6 『加速・中弛み』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 3-4
2着ディープブリランテ・・・ディープインパクト×Loup Sauvage=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-b〕 1-1
3着スピルバーグ・・・ディープインパクト×Lycius=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔17-b〕 6-6
流れは『加速』と『中弛み』の複合ラップが多く、逃げが圧倒的に有利な展開。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
だが近年の好走馬の位置取りでは、逃げでの好走は少なく、ほとんどが先行・差しからの好走。東京コースは直線が長いため、逃げ馬は目標になりやすいこと、またそのストレスが思った以上に大きいことが好走が少ない理由ではないか?と考えます。
血統の傾向は、ディープインパクト、ステイゴールド、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェ産駒などの好走から、近年はスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い傾向。
またゴールドアリュール産駒やウォーエンブレム産駒、シンボリクリスエス産駒などの好走から、ダートに強い種牡馬の産駒も侮れない傾向。
ステップの傾向は、ラジオNIKKEI杯2歳S好走馬(=01年1着ジャングルポケット、06年1着アドマイヤムーン、07年1着フサイチホウオー、10年2着ダノンシャンティ、12年1着ゴールドシップなど)、朝日杯FSで先行して押しきったような馬(=04年2着アポインテッドデイ、05年1着ストーミーカフェ、06年2着フサイチリシャール、07年3着フライングアップルなど)が良く好走しています。
前走ホープフルSを先行して好走した馬も近年は好走多し(=09年2着トーセンジョーダン、10年3着アリゼオ、11年1着ナカヤマナイトなど)。
★予想★
共同通信杯のポイントは、
①『加速』『中弛み』の複合ラップになりやすい。逃げは展開有利なのだが、好走が少なく割引が必要。逃げで好走するならクラシックで好走の期待大。好走の中心は先行・差し。
②大系統ナスルーラ系向き。特注はグレイソヴリン系(=トニービン系やコジーン系)。
③サンデーサイレンス系も好走多いが、特注は母父サンデーサイレンスとディープインパクト産駒。母父サンデーサイレンスなら持続型血統との配合や芝・ダート兼用型との配合なら適性が合う。
④ラジオNIKKEI賞好走馬、朝日杯FS先行押し切り好走馬が適性が嵌る。
◎ラウンドワールド・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-t〕
前走ラジオNIKKEI杯2歳S6着(=阪神芝2000m:1.0秒差)。東京芝コースは初で、芝1800m戦は(1-1-0-0)。前走は約3か月半の休み明けに加えて稍重の馬場で、スタートで態勢を崩して崩して後手に回った結果、前で展開した馬しかノーチャンスという内容で、前走はノーカウントと考えて、今回の好走に期待する。また京成杯を降雪の影響で見送った経緯はあるのだが、半兄ドリームパスポートからも、中山芝コースよりも東京芝コース向きと考えて、今回の好走に期待できると考えて評価する。半兄ドリームパスポートも、この時期からクラシックシーズンに能力を発揮した馬でもあり、本馬も同じように能力を発揮できる下地があると考えて期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号tは、京都や中京などスパイラルカーブのあるコースで本領を発揮する。一瞬の脚があるので中山も得意。
○ケイアイチョウサン・・・ステイゴールド×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-i〕
前走京成杯3着(=中山芝2000m:0.2秒差)。東京芝コースは(1-0-1-1)、芝1800m戦は(1-0-1-2)。前走京成杯では早めに捲り気味に動いた分、末脚が甘くなったが、それでも上位の末脚を繰り出せる能力はある。適性は向くと考えて、好走に期待して評価する。
ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父シンボリクリスエスはロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳の時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号iは、かなり一本調子なタイプで器用な脚に欠けるが小回りコースなら開幕週などが狙い目のタイプ。
▲クロスボウ・・・ゴールドアリュール×Deputy Minister=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔2-b〕
前走京成杯4着(=中山芝2000m:0.2秒差)。東京芝コースは初で、芝1800m戦は(1-0-0-0)。前走は上がり最速で追込むも届かずの内容で、末脚勝負に向くダート血統という点では、このレースに向く馬と考えて好走に期待して評価する。
ゴールドアリュール産駒はサンデーサイレンス系で、芝なみのハイペースで飛ばしてもバテず、スピード化の進むダートに向く“芝も走れるダート血統”。ダートで人気の場合の信頼性も高く、軸馬としても安定している。どちらかといえば叩き良化型で、淀みないペースに向き、パワーとスタミナに富む。弱点は小刻みなギアチェンジが苦手なこと。母父Deputy Ministerはヴァイスリージェント系で、ダートを得意としながら、芝もこなすマイル・中距離血統。勢いのあるときはGⅢまでならクラスの壁を感じさせずに連勝する反面、一度調子を落とすとしばらく低迷が続く。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号bは、基本的に晩成傾向で使い減りしないタイプが多く、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。
△ゴットフリート・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-f〕
前走朝日杯FS3着(=中山芝1600m:0.4秒差)。東京芝コースは初だが、新潟芝コースで好走歴はあり好走は可能と思われ、芝1800m戦は(1-0-0-0)。毎回上がりも上位で、朝日杯FS3着好走からも能力は高いと考えて好走に期待して評価する。
ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
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