朝日杯FS2008予想
朝日杯FS ステップからの相性と適性。

軍神マルス
08期 予想歴10年

◎フィフスペトル
  2着/5人気

○ホッコータキオン4着/6人
×ブレイクランアウト
×ミッキーパンプキン


★傾向分析★
2002年 タイム 1'33"5 (やや重) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン34.3-中盤22.6(3F換算33.90)-上がり36.6 『前傾・ハイレベル』
1着エイシンチャンプ・・・Mi Cielo×Manila=ミスプロ×リファール 3-2
2着サクラプレジデント・・・サンデーサイレンス×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 10-8
3着テイエムリキサン・・・タイキシャトル×フラッシュオブスティール=ヘイロー×ネイティヴダンサー 13-11

2003年 タイム 1'33"7 (良) 1FAve=11.71 3FAve=35.14
テン34.1-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり36.2 『前傾』
1着コスモサンビーム・・・ザグレブ×Rainbow Quest=ヌレイエフ×レッドゴッド 4-3
2着メイショウボーラー・・・タイキシャトル×Storm Cat=ヘイロー×ストームバード 1-1
3着アポインテッドデイ・・・Red Ransom×Danzig=ロベルト×ダンチヒ 2-2

2004年 タイム 1'33"4 (良) 1FAve=11.68 3FAve=35.03
テン34.0-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり36.0 『前傾』
1着マイネルレコルト・・・チーフベアハート×タイテエム=ダンチヒ×ハイペリオン 5-2
2着ストーミーカフェ・・・アドマイヤベガ×Rainbow Quest=サンデーサイレンス×レッドゴッド 1-1
3着ペールギュント・・・サンデーサイレンス×Lyphard=サンデーサイレンス×リファール 14-15

2005年 タイム 1'33"7 (良) 1FAve=11.71 3FAve=35.14
テン35.9-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり34.7 『加速・一貫』
1着フサイチリシャール・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 2-2
2着スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 7-6
3着ジャリスコライト・・・Fantasic Light×Chief's Crown=レッドゴッド×ダンチヒ 5-3

2006年 タイム 1'34"4 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.9-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり35.5 『前傾・中弛み』
1着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 14-12
2着ローレルゲレイロ・・・キングヘイロー×テンビー=リファール×ニジンスキー 3-2
3着オースミダイドウ・・・スペシャルウィーク×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 1-1

2007年 タイム 1'33"5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン34.7-中盤23.6(3F換算35.40)-上がり35.2 『一貫』
1着ゴスホークケン・・・Bernstein×Grand Slam=ストームバード×ミスプロ 1-1
2着レッツゴーキリシマ・・・メジロライアン×バイアモン=ノーザンテースト×レッドゴッド 4-3
3着キャプテントゥーレ・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 2-2

05年・07年を除いて全て『前傾』の流れ。テンよりも上がりがかかる流れの『前傾』が基本と考える。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

ただし、中山コースが小回り・急坂のためか、展開上最も恵まれた追込はほとんど決まらない結果がでています。
逃げはテンがきついため失速する傾向にあり、中心は先行・差し位置に展開する馬と考えます。

血統の傾向は、父サンデーサイレンス系の場合は母父がストームバード系、レッドゴッド系、リファール系、ダンチヒ系などスピード持続型のタイプが好走。
もっと昔はミスプロ系の仕上がり早の血統が好走していましたが、00年以降はストームバード系、ヴァイスリージェント系、ダンチヒ系、レッドゴッド系というような芝・ダート兼用型のタイプが好走するように感じます。

ステップレースからの傾向は、前走連対馬が好走の基本事項。特に重賞・オープンの2歳S好走馬。00年以降での連対馬の傾向をまとめてみました。
①京王杯2歳S・・・好走したのは03年1着コスモサンビーム、04年1着マイネルレコルト、07年2着レッツゴーキリシマ。連続好走はコスモサンビームのみ。マイネルレコルトは5着からの巻き返し好走で、距離延長で巻き返し能力の高いチーフベアハート産駒ということと新潟2歳Sのレベルが高かったことが原因と思います。レッツゴーキリシマは3着からの好走。求められる適性が違うためつながりにくいレースと思いますが、好走している馬は先行脚質、小倉2歳Sや新潟2歳S好走馬という点はポイントかも。

②デイリー杯2歳S・・・好走馬は03年2着メイショウボーラー、06年2着ローレルゲレイロ・3着オースミダイドウ、07年3着キャプテントゥーレなど。メイショウボーラーは1着、ローレルゲレイロは2着好走からの連対でともに2着。2頭とも先行してなだれ込むレースが得意なタイプ。またキャプテントゥーレも先行タイプ、好走するのに必要な適性ではないかと思います。

③東京スポーツ杯2歳S・・・好走馬は00年2着タガノテイオー、04年3着ペールギュント、05年1着フサイチリシャール、06年1着ドリームジャーニー、07年1着ゴスホークケン。タガノテイオーは1着、ペールギュントは2着、フサイチリシャールは1着、ドリームジャーニーは3着からの好走。位置取りは様々だが、共通しているのはサンデーサイレンス系ということ。中距離での上がりの速さを装備した馬の全体レベルの高さが問われていると考えます。ゴスホークケンは4着からの好走で、非サンデーサイレンス系。非サンデーサイレンス系なら先行脚質と内枠もポイントかも。

④札幌2歳S・・・好走馬は02年2着サクラプレジデント、04年2着ストーミーカフェ。ともに1着からの休み明けでの好走。札幌の馬場は洋芝で1800mという距離より長めの距離適性(=2000mくらい)が必要なレースということから、2歳戦でのタフな経験が活きやすいのだと思います。また厳しいレースをしてもその疲れをとれるレース間隔とみます。

⑤京都2歳S・・・好走馬は01年1着アドマイヤドン、02年1着エイシンチャンプ。ともに1着からの連続好走。2000mの中距離の経験が活きるのではないかと思います。距離短縮の効果がでることと、血統からダートもこなせるミスプロ系という共通点がありそうです。

また朝日杯FSの大きな傾向として、外枠が不利な傾向。逃げ・先行するならばまだ好走の可能性はありますが、差し・追込はほぼ壊滅的な結果です。
これは中山コースが小回りコースで直線が短いことが原因と思います。外外と回すことで届かずのイメージです。先行するにしてもテンがきつい傾向から、テンに無理をして最後に粘れず2・3着のイメージで良いと考えます。

★予想★
◎フィフスペトル・・・キングカメハメハ×Bahri=ミスプロ×ネヴァーベンド
前走京王杯2歳S2着。函館2歳S勝ち馬でもあり、過去に好走したコスモサンビームやマイネルレコルトなどと似た戦績と脚質から好走に期待する。キングカメハメハ産駒で、キングマンボ系はレコード決着などのスピード決着に強く、また小回りコースでの立ち回りも得意なタイプが多い。この時期は人気でポカをすることもあるのだが、人気落ちなら話は別。マークされる立場ならば詰め甘になるが、人気落ちで一発狙いなら突き抜ける破壊力は抜群。母父Bahriは、マイルでも対応するスピードと2400mもこなすスタミナも持ち合わせ、成長力もある。朝日杯FSはクラシックにつながりにくいところはあるが、現時点での完成度は高く好走可能と評価する。

○ホッコータキオン・・・アグネスタキオン×バンブーアトラス=サンデーサイレンス×リボー
前走デイリー杯2歳S2着。逃げての好走で、過去に好走した馬が多いステップと脚質。アグネスタキオン産駒で、アグネスタキオンは前走0.5秒差以内で好走だと次走も勢いを持続して好走しやすい特性がある。母父リボー系で厳しい流れは得意なタイプで、『前傾』になりやすいコース形態から適性は向くと考える。ただし外枠が不利な傾向から2番手評価とする。

他の馬については人気と適性が向いているは思えず、今回はこの2頭のみにて勝負する。


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朝日杯FS2008回顧
朝日杯FS グラスワンダー(ロベルト系)の勢い。

軍神マルス
08期 予想歴10年

次走狙い:フィフスペトル
次走狙い:ホッコータキオン


タイム 1'35"1 (良)
1FAve=11.89 3FAve=35.66

ラップ
①12.2-②10.8-③11.3-④12.0-⑤12.5-⑥12.6-⑦11.7-⑧12.0
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-1.1 ③-0.6 ④+0.1 ⑤+0.6 ⑥+0.7 ⑦-0.2 ⑧+0.1
テン34.3-中盤24.5(3F換算36.75)-上がり36.3 『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 9-9
2着フィフスペトル・・・キングカメハメハ×Bahri=ミスプロ×ネヴァーベンド 8-8
3着ブレイクランアウト・・・Smart Strike×French Deputy=ミスプロ×ヴァイスリージェント 9-6
4着ホッコータキオン・・・アグネスタキオン×バンブーアトラス=サンデーサイレンス×リボー 4-3
5着ピースピース・・・マリエンバード×トウショウボーイ=ニジンスキー×プリンスリーギフト 13-12

流れはテン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。テンは例年と同じくらいのタイムだが中盤が近年では一番弛み、それでいて上がりもかかるスタミナが問われた流れと考える。展開的には追込が最も恵まれ、先行・差しにはきつい流れ。

セイウンワンダーは、前走新潟2歳S1着からの休み明けでの好走。グラスワンダー産駒は、父系がロベルト系で使って良くなる叩き良化型の産駒が多いはずなのだが、母父Danzigの特徴がでているのか休み明けや間隔を開けている時に好走することも多い。比較的ストレスに脆く、もまれ弱い傾向から今回は休み明けがプラスに働いたと考える。母父サンデーサイレンスで、前走の新潟2歳S好走で実力馬であることとその勢い、初GⅠ挑戦もプラスに働いたのだと考える。
またグラスワンダー産駒はスクリーンヒーローがJC好走したあたりから、重賞で好走馬が増加中。産駒が活火山のようにで勢いがある状態で、ロベルト系によくみられる同時多発的に活性化している状態と考える。

フィフスペトルは、前走京王杯2歳S2着からの好走。キングカメハメハ産駒で、エルコンドルパサーなどと同系のキングマンボ系。キングマンボ系はミスプロ系ながら、凱旋門賞で好走馬をだす欧州型の要素が強い特性がある上、レコード決着に強いスピードも兼ね備えるサラブレッドの進化系。成長力も母父Bahriから期待できるので、今後も期待する。
また夏の2歳S好走→京王杯2歳S先行して好走は、好走適性が高いと考える(=マイネルレコルト、コスモサンビームなど)。

ブレイクランアウトは、前走東京スポーツ杯2歳S2着からの好走。東京スポーツ杯2歳Sからのステップはサンデーサイレンス系や母父サンデーサイレンスだと好走馬が多い傾向でした。ブレイクランアウトはミスプロ×ヴァイスリージェントと非サンデーサイレンス系の配合ながら3着好走。母父French Deputyの器用さでの好走と思いますが、非サンデーサイレンス系のため良くて3着の結果なのではないか?と考えます。サンデーサイレンス系の好走馬の出走ならば、要注意のステップと考えます。

ホッコータキオンはアグネスタキオン産駒で、前走デイリー杯2着からのステップで4着。母父リボー系でスタミナ型で、適性は高いと考えて評価しましたが、残念ながら外枠の不利が影響しての4着と思います。このレースは外枠はかなり不利と再確認です。外枠でも好走だと今後のクラシックで好走と考えるのが正解ですね。とりあえず僅差(0.1秒差)の内容から、次走以降も期待します。皐月賞馬キャプテントゥーレに近いタイプと感じました。

逆に7着シェーンヴァルトは内枠が仇となったように思います。ジャングルポケット産駒で、小回り適性に欠ける大物タイプは内枠よりも外をまわして突き抜けることが多いのが特徴。小回りコースよりも広いコース向きとみます。

朝日杯FSのポイントは、
①内枠有利。
②『前傾』になりやすい。
③今までの2歳Sの好走馬がよく好走する。夏の2歳Sと秋の2歳Sと連続好走馬は適性が高い。
②重賞ステップレースから、好走馬がでやすい。格が重要。


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