08期 予想歴15年
◎エバーブロッサム
2着/2人気
○テンシンランマン4着/5人
▲スイートサルサ6着/3人
△イリュミナンス12着/4人
★傾向分析★
2008年 タイム 2'00"5 (良) 1FAve=12.05 3FAve=36.15
テン36.1-中盤49.3(3F換算36.98)-上がり35.1 『加速・中弛み』
1着レッドアゲート・・・マンハッタンカフェ×スキャン=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3〕 4-3
2着カレイジャスミン・・・タヤスツヨシ×エリシオ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔8-g〕 1-1
3着キュートエンブレム・・・ウォーエンブレム×ディンヒル=ミスプロ×ダンチヒ 〔5-h〕 8-8
2009年 タイム 2'02"2 (良) 1FAve=12.22 3FAve=36.66
テン36.0-中盤49.9(3F換算37.43)-上がり36.3 『中弛み』
1着ディアジーナ・・・メジロマックイーン×ビショップボブ=マイバブー×ニアークティック 〔13-c〕 2-3
2着ワイドサファイア・・・アグネスタキオン×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔12〕 8-7
3着ハシッテホシーノ・・・アグネスタキオン×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔5-e〕 6-5
2010年 タイム 2'00"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.06
テン36.5-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり34.8 『加速・中弛み』
1着サンテミリオン・・・ゼンノロブロイ×Last Tycoon=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔16-g〕 2-2
2着アグネスワルツ・・・ゼンノロブロイ×ヘクタープロテクター=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔22-d〕 1-1
3着ブルーミングアレー・・・シンボリクリスエス×Lycius=ロベルト×ミスプロ 〔17-b〕 4-3
2011年 タイム 2’03”3 (重) 1FAve=12.33 3FAve=36.99
テン35.7-中盤49.8(3F換算37.35)-上がり37.8 『前傾』
1着バウンシーチューン・・・ステイゴールド×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔13-c〕 12-13
2着マイネソルシエール・・・ロージズインメイ×ブライアンズタイム=ヘイロー×ロベルト 〔8-a〕 5-5
3着ピュアブリーゼ・・・Monsun×Peintre Celebre=スターリング×ヌレイエフ 〔4-n〕 3-4
2012年 タイム 2’02”0 (良) 1FAve=12.20 3FAve=36.60
テン36.7-中盤51.2(3F換算38.40)-上がり34.1 『加速・中弛み』
1着ミッドサマーフェア・・・タニノギムレット×Kingmambo=ロベルト×キングマンボ 〔1-o〕 7-7
2着アイスフォーリス・・・ステイゴールド×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔13-c〕 2-2
3着ダイワデッセー・・・スペシャルウィーク×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔2-c〕 2-2
流れの基本は『加速』や『中弛み』。そのため前に位置する先行馬に有利な展開と考える。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
ただ東京コースは直線が長いので、逃げ馬が押し切ることは少ない傾向だが、2・3着にはよく残る。
血統の傾向は、ブライアンズタイム・エルコンドルパサー・メジロマックイーン・マンハッタンカフェ・ステイゴールド、スペシャルウィークなど菊花賞連対馬をだした事のある血統の馬がよく好走。スタミナが問われやすい適性と考えます。
サンデーサイレンス系は、母父が欧州スタミナ型のタイプの好走が多い傾向。アグネスタキオンやゼンノロブロイ、マンハッタンカフェやステイゴールド、スペシャルウィークなど東京芝2400mにも対応できるサンデーサイレンス系は好走可能。
また非サンデーサイレンス系の配合馬でも好走が可能な重賞でもあり、欧州スタミナ型血統配合でも前に位置できるなら好走可能。
牝系の傾向は、No.〔3〕〔8〕〔13〕の牝系が好走馬多し。
No.〔3〕の牝系は、クラシック春シーズンからよく好走し距離延長でも好走が多い。また東京コースでの好走も多いのが特徴。
NO.〔8〕の牝系は、オークスヤダービーと距離が延びて好走が多い牝系。東京芝コースには向く。
No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもあるので、ステイヤー気質があり、距離延長に対応しやすい。
ステップの傾向は、フラワーC好走馬が好走しやすい傾向(=フラワーC→フローラS:08年2着→1着レッドアゲート、09年2着→1着ディアジーナ、10年3着→1着サンテミリオンなど)。
またここで差し位置から好走した馬は、不利な展開でのスタミナを示したことによりオークスでも好走する可能性ありと考えます。
それから桜花賞まではマイルを中心にスピードが問われやすい適性でしたが、オークストライアルだけあって距離が芝2000mになることで、このレースはスタミナが問われやすい適性となることで浮上する馬を狙うのもあり。
★予想★
フローラSのポイントは、
①流れは『加速』や『中弛み』といった流れになりやすく、また開催前半の馬場のため、逃げ・先行馬の好走が多い。しかし1着に残るのは稀で、基本的には2・3着と考えるべし。
②菊花賞好走血統に注目。スタミナが問われるということ。
③No.〔3〕〔13〕の牝系が好走馬多し。
④フラワーC好走馬が好走しやすい。
⑤桜花賞までのスピード適性から、オークスに向けてのスタミナ適性に問われる適性が変わることを重視すること。
◎エバーブロッサム・・・ディープインパクト×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔5-h〕
前走フラワーC2着(=中山芝1800m:0.0秒差)。東京芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(1-0-0-0)。前走フラワーCでは、先行馬が前残りで好走している中、上がり最速34秒3で追込んでの好走。小回り急坂コースの中山芝コースでの好走と考えるならば、より直線の長い東京芝コースならば能力全開と考え、またフラワーC好走馬は、このレースでも好走が多く、適性は合うと考えて好走に期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ディンヒルはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、中長距離でも勝負できるスタミナと底力を備えている。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
○テンシンランマン・・・ハーツクライ×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔3-l〕
前走500万条件戦1着(=中山芝1800m)。東京芝コースは(1-1-0-1)、芝2000m戦は初。前々走500万条件戦2着(=東京芝1800m:0.1秒差)の1着馬は皐月賞4着馬カミノタサハラで、そこで僅差好走ならば牝馬限定のトライアルなら能力上位と考えて好走に期待する。東京芝コースでの好走も多いし、血統からは距離延長に向くハーツクライ産駒でもあり、大外枠からでもスタミナを活かしての好走が可能と考えて期待する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父サクラユタカオーはプリンスリーギフト系で、中距離のスピード勝負が得意で、瞬発力にも優れている。適距離はマイル~中距離。成長力は豊富で、速い時期から活躍するが、古馬になってまた一段と成長する。また東京芝コースでの好走も多い。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。
▲ スイートサルサ・・・デュランダル×Grand Lodge=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-a〕
前走クイーンC2着(=東京芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは(1-1-1-0)、芝2000m戦は初。全4走とも上がり最速を繰り出している馬で、東京芝コースでは好走が多く、上がり特化の瞬発力勝負は得意な馬。今回は初の芝2000mと距離延長になる点と、前走から少し間が開く点で不安は残るが、東京芝コースには向く馬なので、内枠をうまく活かして距離ロスを減らし、脚を溜められるならば好走可能と考えて期待して評価する。
デュランダル産駒はサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待でき、成長すると一気に上昇するマイル中距離血統。中でも3歳夏秋に身が入る例が目立つ。短距離の勝利数も多いが、スプリントに優れたタイプではなく、芝1400~2000mで鋭い差し脚を使うタイプが出世する。長い直線の得意なタイプと、短い直線でキレを活かすタイプがいる。外枠変わりとブリンカー着用に注意。母父Grand Lodgeはダンチヒ系で、一瞬の
脚を欠くため、力任せに走れる走れる短距離やスタミナを活かせる中距離が向く。淀みのない流れならなお良し。外枠時も一考。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。牝系の特性に期待して、距離延長にも対応可能と考える。
△イリュミナンス・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11-d〕
前走クイーンC3着(=東京芝1600m:0.1秒差)。東京芝コースは(0-0-1-0)、芝2000m戦は初。近走は上位の上がりを繰り出すもやや届かずの内容だが、瞬時の加速より末脚の持続勝負に向く馬なので、桜花賞までのマイル路線中心の距離よりも、距離が延びてからが本領発揮の馬と思われる。ただしやはり詰め甘な点は気になるため、連下候補と考えて好走に期待し、評価する。
マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父トニービンはグレイソヴリン系で、母父としては万能血統。長距離を好走できるスタミナ、競っての底力、成長力などを補完する。強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性も持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
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