有馬記念2008予想

カガミノセカイ
08期 予想歴4年

◎エアシェイディ
  3着/10人気

○ダイワスカーレット1着/1人
▲カワカミプリンセス7着/6人
×マツリダゴッホ
×ドリームジャーニー


とりあえずマツリダゴッホにケチをつけてみます。

昨年の有馬は内しか伸びなかったことに加えてメイショウサムソンが控えたために、4コーナーで抜け出せる加速力に秀でたサンデー関連が上位3着まで占めました。伏兵でしかなかったマツリダゴッホにとって最高の展開で、逆に言えば昨年と同等かそれ以上に恵まれた展開にならなければ、少なくともダイワスカーレットには勝てません。
マツリダゴッホ最大の武器は、おそらく現役馬最強であろう加速力の高さです。勝負どころで他馬を突き放すことのできる加速性能の高さが、小回りで直線の短い中山にピッタリなのでしょう。反面、スタミナやスピードの持続力は劣ります。JCではラストで完全に脚が上がり、伸びる外を通った1,2着馬はまだしもマツリダゴッホよりも馬場の悪い内にいたウオッカに敗れ、最内枠でロスだらけの競馬だったオウケンブルースリにも肉薄されています。昨年の有馬でも一旦突き放したダイワスカーレットに最後差を詰められていることを忘れてはいけません。

で、マツリダゴッホの負けるパターンですが
①超ロングスパートの消耗戦
②蛯名が大出遅れをかます
③内に閉じ込められて仕掛けれない
④雨で馬場悪化による消耗戦
⑤落馬
でしょうか。
過去のレースや当日の天気予報、枠順を考えると②~⑤は考えにくいところです。

一番現実的なのが①です。百戦錬磨の安藤勝が昨年と同じ負け方をするとは考えにくいもで、ダイワスカーレットお得意のロングスパートで勝ちに行くのではないでしょうか。

ダイワスカーレットはスローのよーいドンではなく、桜花賞のようなロングスパートが真の持ち味です。秋天はペースが速すぎましたが、それでもフルの力を出したウオッカにはほとんど負けていません。長期休み明けを考えると勝ちに等しい内容です。
今回は嫌がらせを受けた前走よりも楽な単騎逃げが見込めます。道中は緩んで脚を溜められるでしょうから、3コーナーからの超ロングスパートが炸裂するでしょう。
それについて行かざるを得ないマツリダゴッホは確実にばてます。しかも外枠で昨年のような経済コースを通れるわけではないので尚更です。

以上のことを踏まえて、
◎エアシェイディ。距離は微妙なのですが、今年の有馬は実質1600だと思っているので大丈夫でしょう。東京マイルでよく来るイメージが強いのでスロー向きに見えるのですが、実際に強い競馬をしているのはAJCCや安田記念のような一貫した持続ラップのレースです。中山で来たり来なかったりが多いのは急加速が求められるレースで負けているからで、ダイワスカーレットのロングスパートに対応できる1番手はこの馬でしょう。

○ダイワスカーレット。全て2着以内なので、全くダメな展開・枠順も特にないオールマイティー馬でしょう。正直切りたいのですが、その理由が見つかりません。誰か教えてください。

▲カワカミプリンセス。最内枠なので、次こそ先行するでしょう。キングヘイロー×シアトルスルーのスタミナ血統。ロングスパートの消耗戦になればダイワスカーレットを凌駕してもおかしくありません。

×マツリダゴッホ。上で述べたように、安藤勝に潰される可能性が高いです。
×アルナスライン。よく人気になっていますが勝ちきれない印象の強い馬ですが、個人的には弱いだけだと思っているので消しで。
×ドリームジャーニー。この馬はどちらかと言えばマツリダゴッホのような小回りを加速力とトップスピードで突き放すグループだと思っています。神戸新聞杯はトップスピードが問われ、朝日CCと小倉記念は小回りを捲くってで、負けたのは直線の長い阪神外回り。コーナー云々ではなく、加速力の生きない広いコースが苦手だと思っているので、昨年のような展開ならともかく中山のロングスパートは合わないのでは。
それを抜きにしても、大して強い相手に勝ったのではないため実力があるか疑問、どうせ池添が大外ぶん回して終了するのでは、という危険要素もあります。
×スクリーンヒーロー。JCであのような競馬で勝った馬を有馬記念では買いたくありません。グラスワンダー産駒ということで中山の方が向きそうな感じはあるのですが、人気と比べて信用はできません。


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有馬記念2008回顧

カガミノセカイ
08期 予想歴4年

次走狙い:アサクサキングス
次走危険:フローテーション
次走危険:アルナスライン


ダイワスカーレットがラスト5Fから少しペースを上げたのに反応したメイショウサムソン、アサクサキングスがダイワを捕まえに動きます。それに呼応したようにルメールのフローテーションも一気にスパート、また後方からの競馬になったマツリダゴッホも3コーナーという普段より早い仕掛けを余儀なくされ自慢の加速力で捲くりにいきますがマツリダと同様に加速力に秀でたスクリーンヒーローをかわすことができずに外外を回されることになります。
直線に入ってもダイワの脚色は全く衰えず、2番手まで上がったスクリーンヒーローの方がバテてしまい、ダイワを潰しにかかったサムソンやフローテーションは逆に潰されてしまいました。
こうなると後方でスタミナを温存していた馬が漁夫の利で突っ込んでくるものです。道中一番後ろの内を黙々と追走していたアドマイヤモナークや後方の内に陣取ったドリームジャーニー、エアシェイディ、アルナスラインがそうでした。道中に二度13秒台のラップを刻んだ以外は11秒後半から12秒前半の持続ラップだったことに加えて差しも決まる馬場だったので、後方にいる馬でもスタミナの多い馬が有利になります。そのスタミナの多い馬をエアシェイディだと予想していたのですが、結果的には正解がアドマイヤモナークだったわけです。
余談ですが、ダイワ-エアシェイディの馬連をたらふく買い込んでいた身としては呆然とするしかありません。サンツェッペリンの単勝で勝負した2007年の皐月賞以来の悲しさに包まれました。


1着 ダイワスカーレット
強さが際立った勝ち方でした。アドマイヤモナークが突っ込んでこれるような先行馬壊滅の流れを楽に押し切っての勝利ですので強いとしか言いようがありません。来年は海外が濃厚なのですが、仮に出てきてもしばらく逆らわずに買うのが無難でしょう。

2着 アドマイヤモナーク
横山典のお株を奪うような川田の最後方一気でした(個人的には非常に迷惑ですが)。こんな馬来るわけないだろうと何も考えずに切ってしまったのが悔やまれます。もっとも展開が向いただけといえばそれまでです。相手や条件に関わらず差して来れる馬ではないので、展開や馬場がスタミナの要求される状況になったときに狙うべきでしょう。

3着 エアシェイディ
ここで来なければいつ来る、というような向いた展開でした。アドマイヤモナークとの差はおそらく距離だと思いますが、2000前後の距離でこうした展開になることはそうそうありません。もっともスローのレースでもサンデーらしくそれなりに走れるので、今後人気になるだろうことを考えると馬券の取り扱いは厄介になりそうです。

4着 ドリームジャーニー
この馬は加速力やスピードがある点でステイゴールドらしくないステイゴールド産駒だと思っていたのですが、このレースは普通のステイゴールド産駒お得意の展開でした。この馬の真の適性を見極めるにはもう何レースか様子をみたいと思います。

5着 スクリーンヒーロー
JCと間逆の流れを4画2番手での粘りこみです。マツリダゴッホに捲くらせなかった所を見ると加速力が高いのは確実なのですが、ここまでのスタミナがあることに驚きました。ただダイワにケンカを売った馬はスタミナ切れを起こしたのに対して、この馬はマツリダに合わせて仕掛けたためサムソンに比べると直線に入るまでのスタミナ消費は少なかったことも事実です。消去法的に残れただけの可能性もあるので、広いコースのトップスピード比べのレースの方が向いている可能性も捨て切れません。

6着 アルナスライン
後方待機で同じような位置にいたドリームジャーニーに負けていて、坂を越えて明らかに失速しています。やはりというか、まだG1で勝ち負けできる実力ではないということでしょう。

7着 カワカミプリンセス
完全にスタミナ切れを起こしてしまいましたが、ダイワを追いかけてのことなので仕方ないといえば仕方ないことです。しかし力を発揮できる展開だったことも事実なので、ダイワに勝つことはまずないでしょう。牝馬限定戦なら力は上位なのは明らかなので、その路線で期待します。

8着 メイショウサムソン
これで引退なので特にコメントはなしで。お疲れ様でした。

9着 フローテーション
トップスピードと加速力不要でスタミナが要求される展開だったので力は発揮しましたが、ルメールをもってしても相手が悪すぎました。ただ、このようなトップスピードと加速力が不要なレースがそうそうあるとも考えにくいので、相手が弱くなったとしても信用すべきではないでしょう。

10着 ベンチャーナイン
このメンバー相手では、さすがに能力が足りなかったですね。

11着 コスモバルク
年々衰えているこの馬には厳しい相手でした。

12着 マツリダゴッホ
敗因ですが、加速力の生きない展開になったことにつきます。後方からの競馬になってしまい、更にダイワを潰しにいったサムソンたちの影響でロングスパートになってしまったため、マツリダの加速力をもってしても捲くるのは容易ではありませんし、同様の加速性能を持つスクリーンヒーローに合わせられて外を回されました。
また、マツリダのスパートが明らかに早かったことも原因です。予想の欄で書きましたが、スタミナや持続力はこのメンバーでは見劣りします。あの位置から捲くっていっても、それを持続させる脚もないしスタミナもありません。結果論ですが、あそこから仕掛けるぐらいなら直線一気にかけたほうが上の順位にはいけたでしょう。出遅れという敗因に目が行きがちですが、個人的にはサムソンやアサクサの位置にいたとしても結果は大して変わらないと思っています。

13着 エアジパング
実力不足としかいいようがありません。

14着 アサクサキングス
持続力のないこの馬が3コーナーから仕掛けたら失速するのは当然でしょう。単騎逃げが見込めるレースでなら変わり身はあるでしょうから、今後に期待です。


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