08期 予想歴16年
◎ダイワスカーレット
1着/1人気
○スクリーンヒーロー5着/3人
▲アルナスライン6着/5人
×マツリダゴッホ
×ドリームジャーニー
いよいよ、今年を締めくくる大一番、グランプリ有馬記念です。
ナンデも金曜の時点で予想が18件、盛り上がってますね↑↑↑
ナンデでご法度のサイン馬券ですが、やはり今年の世界の大ニュースといえば、「オバマ氏、アメリカ初の黒人大統領」だと思い、「黒」にまつわる馬を探してみたのですが、、いない(TOT)。“ブラック”タイドは登録抹消されちゃったし、黒鹿毛のお馬さんすら1頭もいません。2枠は…ベンチャーナイン。ブッシーから先生へなぞの乗り替わりorz 心情的にはあまり応援できませんねえ。
閑話休題。
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【◎ダイワスカーレット】
外枠も関係ないでしょう。この馬の恐るべき加速力で好位に取り付くでしょう。アンカツも「みんな仕掛けていかないと思うから行くことになると思う。スタートも速いからね」と全幅の信頼。必ずしも「ハナ」にはこだわらないでしょうが…。
ただ、中山2500って、スタートからユルユルと下っていって、行き脚が付いたところがスタンド前、ドカーンと大歓声ですからね。引っかかったところで今度はゴール前の急坂でぱわーを消耗するという、富士急ハイランドも真っ青の非常によくできたコースなわけです。
ただでさえ外枠の馬が行き脚をつけようとヘンに力んでリズムが狂うと、前半1000mをチグハグなまま終えてしまうという結果に…。
アンカツ&ムキムキマッチョ牝馬のダイワスカーレットのコンビじゃなきゃ、即座に消してるところです。とはいえ、前述のコース形状によるハンデから、勝つまではどうかと思います。
女性候補ヒラリーがオバマに破れたことと併せて考えても(しつこい)、ダイワスカーレットを頭にしての連単はやめておいたほうがいいと思います。
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【○スクリーンヒーロー】
中山芝[0-0-1-1]はデータとして不十分も、本格化前のデータなので参考外。この馬の長所は、前目に付けられて、しかも追って味があるところ。ダスカを差せるとしたら、マツリダよりこの馬だろうと考えている。
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【▲アルナスライン】
アルゼンチン共和国杯では、なんとスクリーンヒーローより5kg背負わされてましたから。
以下、
△ベンチャーナイン
△フローテーション
△エアシェイディ
の人気馬に薄めに流します。
いちおう消した人気馬については理由を。
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【×マツリダゴッホ】
今年は、さすがにないでしょう。この馬がダスカを抜いて前に出られるという絵面が想像できない。
伊藤雄二氏
「マツリダの蛯名君は仕掛けどころをどこにするか難しい。並ばせずに一気に突き放すためにどこでスパートをかけるか。いろいろ難しい選択を迫られる。その点、安藤勝君は自分の競馬に徹すればいい。マイペースで逃げるだけ。単純な騎乗の分、気分的にはこちらが楽だよ」
このコメントが人気両頭のスタンスを端的に表わしています。
それに、ダスカ-マツリダで決まるほど甘いレースだとも思わないので、こちらは必然的に消します。ダスカから人気薄に流して行きたいところです。
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【×ドリームジャーニー】
もともと消しの予定でしたが、信じる♪さん同様、太めのため消します。陣営も「内枠の方が良かった」と枠順に気落ちしているようですし。
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【×カワカミプリンセス】
この子は好きなんですが…。
◎○▲が不本意ながら(?)けっきょく全部吉田組の生産馬になってしまった自分ですが、本当はとてもこの子を応援したいんですが…。ですが。やはり男勝りのウォッカやダスカに比べると、女の子のクラスの学級委員長という感じがします。メジロドーベル的というか。
だいたい、5歳秋にして殆どのレースが牝馬限定戦で、新馬を除けば男馬相手に走ったことが2回(07年宝塚-6着、08年金鯱-3着)しかないというのも心許ない。
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【×メイショウサムソン】
彼もキライじゃないんですが…。オグリの再来を夢見るのは可哀想。オペラオーだって、引退レースは掲示板確保がやっとだったのです。
あと、彼が「女馬のいるレース」で勝ったのって、2歳の野路菊Sが最後という面白いデータをさっき見つけて笑ってしまいました。女の子が苦手なんでしょうか。
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何はともあれ、14頭にとって悔いのないグランプリとなりますように!
トプロ君の現役晩年の頃から、次第におぼろげになっていった競馬の記憶ですが、今年1年はナンデのお陰で競馬を2倍も3倍も楽しむことができました。また来年、お会いしましょう。
いやー、競馬ってほんっとうにいいもんですね。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…。
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08期 予想歴16年
次走狙い:フローテーション
次走狙い:ドリームジャーニー
次走危険:アルナスライン
【レース回顧】
石川啄木の「ふるさとの訛りなつかし 停車場の人込みの中に そを聞きに行く」ではないが、喧騒の中で一年納めの有馬記念を見たくなり、自転車を漕ぎ新宿場外にて観戦。
早めに馬券を買い終わり、幸いにして大型モニタの前に陣取ることに成功。
ダイワスカーレットに唯一ケチを付けるとしたら外枠だと思っていたが、絶好のスタート。ゲートが開いた瞬間にこれまでに勝利を確信できたのは、ことしスリープレスナイトと、この日のダイワスカーレットだろう。
「ハナに行こうと思っていた」(横山典)というカワカミプリンセスも必死に手が動くが、まったく相手にならず、ダイワスカーレットが楽にハナに。
引退レースのメイショウサムソンも積極策。
アサクサキングスも「枯れ木も山の賑わい」で前に。
場内実況の小林アナも「それほどペースは速くありません」と実況していたが、前半で11秒台のラップが4連続するタフな流れ。馬群が縦長にならなかったのは、全馬がダスカの流れに付いて行ったということになる。
アドマイヤモナークはポツンと最後方だったが、ここが「適正位置」だったということか。
笑ったのはデムーロの執拗なマツリダいじめ。スタート直後から終始マツリダをブロックしながら、ペースが少し落ち着いた1コーナーで自分はちゃっかり前に動く老獪さ。
3角でオッと思ったのはフローテーション。先行策はルメールの十八番だが、このレースに限っては色気を出しすぎのように思えた。もし藤岡が乗り続けていたら、菊花賞同様に脚を溜めていたら、また結果は違ったのではないだろうか。
直線もダスカの独り舞台――もちろん想定内。
アドマイヤモナークは、サクラホクトオーばりの大外強襲ハマる。
エアシェイディは、終始悪くない位置を通れた印象。
ドリームジャーニーは引っかかったため、池添が前に壁を作ったのがある意味怪我の功名という気も。もしそうでなかったら外々をぶん回し、かえって酷い結果に終わっていた気も。
スクリーンヒーローは今回後ろ目につけたのが好判断。なんとか格好つけた形に。
【各馬短評】
◆1着:ダイワスカーレット
安藤勝の「しなやかにスピードに乗って最後に伸びる。素晴らしい馬。追いかけた方が止まるよ、と思っていた」というコトバが、この馬のすべてを表わしています。今年の名言だと思います。
ずっとくすぶっていた「追い掛けない後ろの怠慢」という批判、私もその一員だったことを謝ります。
もう、狙い馬に挙げるのも失礼ですね。
もし、同様ドバイに行くのなら、2008年の青写真と同様にフェブラリーSに出てほしい。ヴァーミリアン、カネヒキリとの対決が見られたらそれは夢のようなレースとなるでしょう。
◆2着:アドマイヤモナーク
ダスカ→人気薄での決着という構図を予想しておきながら、この馬を抑えなかったのはまったく情けない限り。
レース後に見返した新聞で見つけた川田の「道中はじっくり脚をタメて、しまい勝負に徹するつもり」というコメントだけが空しく目に入ってきました。
◆3着:エアシェイディ
往年のマチカネタンホイザの「蕁麻疹・鼻血」という3枚目キャラを彷彿とさせる「小便小僧」。今回はおしっこが出ず、後藤は「きょうはダメかも」と思ったそうですが、自分はパドックのモッサリ具合を見てソコソコいけるかなとは思いました。
マイラー傾向のエアシェイディと、ステイヤーのエアジパングと天秤にかけて、有馬で台頭するのはマイラーのシェイディのほうだろうと思って、いちおうワイドで押さえていたので面目を保ちました。ま、マイラー向きの流れでもなかった気もしますがそれはそれ。後藤によれば「距離は大丈夫」だそうで。「来年が楽しみ」って、明けて8歳ですけどねー! 頑張ってほしいものです。
◆4着:ドリームジャーニー
全力で消しただけに、エアシェイディと写真になったときは焦りました。さっきも少し書きましたが、引っかかったために前に壁を作る形で進んだことが、図らずも経済的なコース取りにつながった気がします。アチラ立てればコチラ立たずというか、小さい馬ですし、このメンバー、この距離では乗り方が難しいですねえ。来年はもうローカル重賞に出るわけにも行きませんし。
今年の「よくぞ有馬に出てくれました賞」です。
今後も57なら勝負になるということがよく分かりました。
◆5着:スクリーンヒーロー
格好はつけているし、馬もやる気だったとはいえ。8月以降6戦目では活力的に仕方ないでしょう。
早くも来春の天皇賞(春)をめざすことを明言していますが、誰が乗るのでしょう。じつはこの馬にAR共杯を使うことを進めたのは横山典だそうですが、まさか横山はスルタンを捨てはしないですよね。
◆6着:アルナスライン
ペリエ「最初はこれが2500?というぐらいペースが速く、ついていくのが精いっぱい。途中で位置を上げたかったが大型馬ですぐには動けず…。」
何もかもがイマイチですねえ。勝負どころで動きが重かったのは、+14の太めも影響しているのでしょうか。
◆7着:カワカミプリンセス
冬毛ボーボーのお姫様。すっかり影が薄くなってしまいました。女の子だけのレースでよいから、何かタイトルを獲らせて、ぶじ牧場に帰してあげたいものです。なんで来年も走るんだろう。
◆8着:メイショウサムソン
「本当にキツい競馬だった。残念です。ピークの頃の魅力は薄れてしまったよ……」
武のコメントが淋しすぎます。
お疲れ様でした。
◆9着:フローテーション
前述の通り、今回の先行策は失敗。
◆10着:ベンチャーナイン
武士沢でおk。
◆11着:コスモバルク
嗚呼何処に行く、コスモバルク(あとデルタブルースも)。
◆12着:マツリダゴッホ
理想のパターンを考えると、ハナを奪う勢いで出て(それでもダスカの番手が精一杯)、カワカミ、アサクサ、メイショウを見ながら5番手あたりを追走。そのままなだれ込んで2着、という感じだったか。ううむ難しい。
来年は中山記念とステイヤーズSを勝って、中山グランドスラムを達成してほしい気も。
◆13着:エアジパング
藤田「理想的な位置で運べたと思う」。
じゃあ、力量不足ということですね。
◆14着:アサクサキングス
古馬中長距離GI5連戦は家賃が高かったということです。クラシックホースだからと言って恥ずかしいことはありません。ローカル重賞から立て直したらいいと思います。
さて場外では、年配の競馬ファンの方々が次々と話しかけてこられるので話し相手に事欠きません。
レース後。
37年前、トウメイが勝った伝説の有馬記念を当てたという御仁いわく。
「当時は馬券の電話投票なんてなかったからよ、ノミ屋に頼んでたんだけど、当たったもんだから、オイ、早く金持って来い!なんて浮かれちゃってよ! でも、あれだな。ダイワスカーレット、トウメイくらい強いよ」
すべてのホースマンと、すべての競走馬へ、無数のドラマをありがとう。
そしてすべての競馬を愛する人びとと、また来年もこのドラマを共有できることを願って。
今度こそ本当に、Good luck!
tipmonaとは?