ファイナルS2008予想
データの盲点か

KUROSHIMA
08期 予想歴13年

◎トウショウヴォイス
  14着/16人気


 トウショウヴォイスは全くといって良いほど右回りに良績がなく、もはや左回り専用といっても差し支えのないようなキャラクターの持ち主。右回りという理由で「消し」とされても致し方ない面がある。

 しかし、その右回り実績の対象となった競馬場は、中山と福島がほとんど。2場で共通するのは右回りだけでなく、屈指の小回りコースであるということ。反対に実績的に左回り巧者といっても、その好走例は東京・新潟が多くを占めている。その2場に共通するのは、左回りと大回りで直線が長いということ。この馬の連対脚質を考えてみても、実は回りの向きよりも回りの大きさ、あるいは直線の長さが好走・凡走のよりクリティカルな分岐点になっている可能性がある。

 右回りでも直線の長いコースはほぼ出走した経歴がないだけに、データ上苦戦していてもまだ見限れない。阪神マイルは、外回りを使用した直線が比較的長いコース設定。少なくとも中山や福島の小回りとは訳が違うだろうし、この馬が東京や新潟で見せたパフォーマンスに近い走りも期待できる。右回りが不得手という理由だけで嫌われるなら、今回はそれを逆手にとって買い。


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ファイナルS2008回顧
現状、坂はダメ

KUROSHIMA
08期 予想歴13年

次走狙い:ノットアローン


 レースは激戦だったものの、走破タイムと相手関係を考慮すると、これといって良くも悪くも今後に向けて強調する要素の少ないオープン競走。こういうレースから推奨できるとすれば、人気で予想以上の大敗を喫してしまった馬から、となる。
 
 ノットアローン、鳴尾記念4着の内容を評価されての人気だったのかもしれないが、長い直線はともかく最後の坂を過ぎてからは完全に伸びを欠いていた。過去の成績を振り返ってみても、急坂のあるコースでは見た目の手応えほどは成績が伸びていない。阪神では若葉Sを勝っているが、これは内回りと少頭数の展開が坂への不安を相殺したと考えたい。この馬、本質的に腰が甘いのか、坂のあるコースは間違いなく割引きだろう。その反面、菊花賞の暴走で見て取れるように潜在的なスピードは結構あるので、直線が平坦のコースには強い適性を感じる。

 今回は控える競馬も裏目でチグハグな内容。少なくとも力を出しての敗戦でないことだけは明白。関西圏のレースはしばらく京都or小倉になるが、ともに未勝利と500万特別を勝った舞台。次走で2場どちらかに出走なら、適性から巻き返しがあってもおかしくない。


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