函館SS2013予想
ドリームバレンチノの連覇なるか?

予想屋マスター
12期 予想歴24年

◎未定 

○ドリームバレンチノ7着/1人


今週のメインレースは、第20回函館スプリントステークスである。
第20回函館スプリントステークスは、サマースプリトシリーズ第1戦ということもあり、注目を集める。
そこで競馬理論の競馬予想では、サマースプリントシリーズに出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。

高松宮記念組からは、2着のドリームバレンチノ(松山弘平)が第20回函館スプリントステークスに出走する。

ドリームバレンチノの高松宮記念の2着という結果は、ロードカナロアにこそ力負けであったものの、10番人気のハクサンムーンが3着に逃げ粘る、前残りの展開を追い込んだものであり、非常に強いレース内容であった。


またドリームバレンチノは、去年の函館スプリントステークスにおいて、不利を受けていたとはいえ、スプリント王ロードカナロアを破っており、函館のスプリント戦は得意な舞台といえる。

よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想においては、ドリームバレンチノに本命級の高い評価を与えて当然である。
ただしドリームバレンチノは、差し脚質である上にスタートで出遅れることもあるので、開幕週で極端にインが有利な馬場となった場合には、絶対視までは禁物と判断している。

京王杯スプリングカップ組からは、9着のテイエムオオタカ(戸崎圭太)及び14着のパドトロワ(勝浦正樹)が第20回函館スプリントステークスに出走する。

テイエムオオタカの京王杯スプリングカップの9着という結果は、持ち味の逃げる競馬ができなかったにしては大きく負けておらず、着順ほど悲観すべき内容ではない。


またテイエムオオタカは、一昨年の函館スプリントやスワンステークスでも2着に逃げ粘っており、逃げ又は2番手をスムーズに追走できれば重賞でも通用する能力を秘める。
よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想においては、スムーズに先行できる競馬ができるようであれば、テイエムオオタカが開幕週の馬場を生かして粘り込むと判断している。

一方、パドトロワの京王杯スプリングカップの14着という結果は、距離が長過ぎたことを考慮しても負けすぎであった。


よって、第20回函館スプリントステークスの競馬予想においては、内枠を引いて逃げ又は好位のインを追走できそうな場合にのみ、パドトロワに注意を払うべきである。

ヴィクトリアマイル組からは、15着のアドマイヤセプター(北村宏)が第20回函館スプリントステークスに出走する。
アドマイヤセプターのヴィクトリアマイルの15着という結果は、メンバーが強すぎた上に距離も長すぎたので、度外視可能である。

なおアドマイヤセプターは、スワンステークスにおいてテイエムオオタカとハナ差の3着、また京阪杯においてはテイエムオオタカに先着しての4着という実績があり、展開次第ではテイエムオオタカと互角以上である。


よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想においては、アドマイヤセプターが、展開や馬場次第でテイエムオオタカに先着可能と判断すべきである。

福島民友カップ組からは、1着のアウトクラトール(伊藤工真)、2着のフォーエバーマーク(三浦皇成)及び14着のビウイッチアス(宮崎北斗)が第20回函館スプリントステークスに出走する。

アウトクラトールの福島民友カップの勝利という結果は、極端にインが有利な馬場においてラチ沿いから抜け出してものであり、レース内容としては2馬身弱の着差ほど圧倒的なものではない。


よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想において、アウトクラトールが好走するためには、福島民友カップのように、中団のインでロスのない競馬ができるかどうかにかかっていると判断している。

一方、フォーエバーマークの福島民友カップの2着という結果は、テンの3ハロン32秒7の超ハイペースを2番手から粘り込んだものであり、レース内容としてはアウトクラトールを上回る。


よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想においては、フォーエバーマークが逃げ争いを制するようであれば、粘り込みもあり得ると判断すべきである。

ビウイッチアスは、福島民友カップの見所のないレース内容から、第20回函館スプリントステークスの競馬予想において高い評価は不要である。

鞍馬ステークス組からは、2着のスギノエンデバー(北村友一)及び4着のシュプリームギフト(須貝尚介)、7着のアフォード(村田一誠)及び8着のハノハノ(酒井学)が第20回函館スプリントステークスに出走する。

スギノエンデバーの鞍馬ステークスの2着という結果は、差しも不利のない馬場ではあったにも関わらず、スローペースながらマコトナワラタナと一緒に追い込んだものであり、展開さえはまれば重賞級の能力があることを見せつけた。


よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想においては、差しが届く展開や外が伸びる馬場になるようであれば、スギノエンデバーにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

一方、シュプリームギフトの鞍馬ステークスの4着という結果は、時計こそ同タイムであるものの、好位のインでうまく脚をためたことによるものであり、レース内容としてはスギノエンデバーに見劣る。


よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想において、シュプリームギフトがスギノエンデバーを逆転するためには、イン有利の馬場で好位のインを追走するなど展開の助けが必要と判断している。

アフォード及びハノハノは、鞍馬ステークスの見所のないレース内容を見る限り、第20回函館スプリントステークスの競馬予想で高い評価は不要である。

ディープインパクトカップ組からは、1着のサクラアドニス及び2着のクイーンズバーン(吉田隼人)が第20回函館スプリントステークスに出走する。
サクラアドニス及びクイーンズバーンのディープインパクトカップの好走は、


インが有利な馬場のうえ、スローペースで行ったきりという展開に恵まれてのものであり、レース内容としての価値は低い。
よって第20回函館スプリントステークスの競馬予想において、サクラアドニス及びクイーンズバーンに高い評価は不要である。

以上のように競馬理論の競馬予想では、第20回函館スプリントステークスに出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第20回函館スプリントステークスの最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第20回函館スプリントステークスの予想をお楽しみに。

以下のURLから2013年以前の函館スプリントステークスの関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/hakodatesprintstakes 

函館スプリントステークスのコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。

予想屋マスターhttp://www.keibariron.com/


tipmonaとは?

函館SS2013回顧
パドトロワが2年連続サマースプリントシリーズ制覇へと快勝

予想屋マスター
12期 予想歴24年

次走狙い:アドマイヤセプター


第20回函館スプリントステークスは、断然人気のドリームバレンチノ(松山弘平)が8着に敗れる波乱の決着となった。
その第20回函館スプリントステークスを制したのは、6歳馬パドトロワ(勝浦正樹)である。

競馬理論の競馬予想では、フォーエバーマーク及びテイエムオオタカが1枠2頭で競り合ってハイペースの前崩れの展開になる可能性が高いと判断し、先行争いに加わるパドトロワの評価を下げてしまった。

レースでは、パドトロワはテイエムオオタカが出遅れてしまったこともあり、逃げたフォーエバーマークを見る形で2番手をすんなりと追走できた。
そしてパドトロワは、直線でフォーエバーマークを交わして先頭に立つと、そのまま押し切って第20回函館スプリントステークスを制覇した。

パドトロワの第20回函館スプリントステークスの勝利という結果は、開幕週のイン有利の馬場において楽なペースの2番手で追走する展開に恵まれたものであり、過大評価は禁物である。

よって今後のサマースプリントシリーズにおいては、第20回函館スプリントステークスの勝利だけで、パドトロワを絶対視すべきでない。
ただしパドトロワは、軽快な先行力を持つことから、第20回函館スプリントステークスのように、イン有利の馬場において楽に先行できる展開になるようであれば、好走も可能である。よってパドトロワが、2年連続のサマースプリントシリーズのチャンピオンとなるということもあり得ると判断すべきである。

一方、第20回函館スプリントステークスでは、シュプリームギフト(秋山真一郎)が2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、ハイペースの前崩れの展開を想定していたため、好位のインで待機しそうなシュプリームギフトを押さえ評価にとどめてしまった。

レースでは、シュプリームギフトは好位の馬群の中で待機し、直線でもスムーズに馬群をさばいて脚を伸ばしたが、パドトロワを捉えずことはできず2着止まりであった。

シュプリームギフトの第20回函館スプリントステークスの2着という結果は、ぴったりとラチ沿いを走ったわけではないが、イン有利の馬場でロスのない競馬をしてのものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。

よって今後のサマースプリントシリーズにおいては、シュプリームギフトにもそれなりの高い評価を与えるべきだが、第20回函館スプリントステークス2着ほどの高い評価は不要である。

第20回函館スプリントステークスでは、フォーエバーマーク(三浦皇成)が3着に粘り込んだ。
フォーエバーマークは、1枠1番を生かし、ハナを叩いて粘り込みを狙ったが、ゴール寸前で上位2頭に差されてしまい、3着に敗れてしまった。

フォーエバーマークの第20回函館スプリントステークスの3着という結果は、イン有利の馬場において楽に逃げる展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は低い。

よって今後のサマースプリントシリーズの競馬予想においては、よほど楽に逃げられるようなメンバー構成や、あるいは極端にインが有利な馬場である場合を除いては、フォーエバーマークに高い評価は不要である。

さて、第20回函館スプリントステークスにおいて他に注目すべきレース内容であったのは4着のアドマイヤセプター(岩田康誠)である。

アドマイヤセプターの函館スプリント4着という結果は、イン有利な馬場ながらも8枠16番からの発走で終始外を回らされて大外から追い込んだものであり、レース内容としては上位3頭を上回る。
よって今後のサマースプリントシリーズの競馬予想においては、先行馬が揃ったメンバー構成、あるいは外の差しが届く馬場になるようであれば、アドマイヤセプターがパドトロワ、シュプリームギフト及びフォーエバーマークを逆転する可能性が高いと判断すべきである。

以上のように第20回函館スプリントステークスは、2012年のサマースプリントシリーズ王者のパドトロワの勝利で幕を閉じた。
ただし第20回函館スプリントステークスは、開幕週のイン有利の馬場が結果に大きな影響を与えたものであり、第20回函館スプリントステークス組は馬場や展開次第では大きく着順が入れ替わりそうである。
競馬理論のファンの方は、混戦のサマースプリントシリーズの予想をお楽しみに。

以下のURLから2013年以前の函館スプリントステークスの関連記事がご覧いただけます。
http://www.keibariron.com/database/hakodatesprintstakes

函館スプリントステークスのコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。

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