ジュライS2013予想

カタストロフィ
10期 予想歴16年

◎タガノロックオン
  5着/1人気

○スタッドジェルラン1着/4人
▲サンライズモール7着/13人
△アイファーソング3着/5人


【予想】
◎15タガノロックオン
〇06スタッドジェルラン
▲13アイファーソング
▼05サンライズモール
△12ヒラボクキング
×11シセイオウジ16スズカセクレターボ
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×


展開はアイファーソングが行くしかないので行く。これを突くのが番手で競馬ができるヒラボクキング、1800なら前に行けるサンライズモール、ダート坂スタートで行けるかどうかは怪しいティアモブリーオら。この辺のやや人気薄のメンツが2列目構成なので、割とアイファーソングにとっては楽に有力馬との差を作って進められそう。それでも緩めて良いタイプというほどでもないし、基本的には平均ペースで推移させるとみる。


◎タガノロックオンはポテンシャルの高さを評価して、外枠でもある程度3~4角動けるという点で評価する。外枠だし川田なのでこれまでよりも少し前にポジションを取る可能性は高い。この馬の持ち味はブリリアントSの2着からも明らかで、12.4 - 12.6 - 12.3 - 12.3 - 12.6と平均ペースでしっかりとトップスピードを持続させてくるポテンシャルの高さにある。最後まで伸びてきての2着だし、緩急の無い流れで前を向いて押し上げながらの競馬を考えるとなかなか高いパフォーマンスだ。前走アハルテケSでは東京1600のハイペースに追走で苦労しつつも最後は外から伸びてきていた。これもバテ差戦になって追走に脚を使わされてもばてずに食い込めたという点で基礎スピードにも大きく目途を立てたと言える。とにかくこれまでばてたことがないポテンシャルタイプなので、中京1800では鬼門とされる3~4角外からの押し上げもこの馬ならある程度はこなしてくれそう。ポテンシャルを出しきってこれまでの善戦ぶりにピリオドを打ちたいところ。このメンバーで外枠川田なら良いポジションを期待できるし、2~3列目がある程度固まると思うのでそれを見ながら3~4角を上手く立ち回ってもらいたい。展開次第だが4角で外に出して並びかけるぐらいのイメージが理想。


〇スタッドジェルランはもともと1700mの緩急ない厳しい基礎スピード戦で結果を出してきた馬。だったが、KBC賞では13.0 - 12.4 - 12.4 - 12.6 - 12.5 - 12.6の流れで中団からしぶとく伸びてきての勝利。師走Sでもタガノロックオンに最後内から差されたが、12.8 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 12.7の流れで中団からしぶとく伸びてきての接戦2着。後半のロンスパ戦でポテンシャルとそこそこのトップスピードを活かしてくるケースが目立つ。この枠なら内から先行争いが苛烈する所を見ながら3角までゆったり運べるし、この馬の場合は一貫ペースでも問題ないタイプなので、3~4角内で立ち回って直線でトップスピードを活かし伸びてこれるだろう。


▲アイファーソングはこのメンバーならもう行くしかない。出来れば渋ってほしかったが、多分良馬場での競馬になるだろう。ただ中京ダ1800mは基本的に逃げ有利の馬場。3~4角で2~3列目に対して外から押し上げ差せる展開になれば面白い。アンタレスS2着では12.6 - 12.1 - 12.2 - 12.1 - 13.0のラップ推移で出し抜きを狙えているし、中京1800なら阪神と違って外から押し上げにくい分、逃げ馬に分がある。上手く主導権を握ることが出来れば。能力は嵌ればという条件付きで重賞級なので。


▼サンライズモールはちょっと想像以上に人気薄だったので頭から狙いたい。この馬はクロフネ産駒らしい序盤ゆったり運んで終い勝負ですっと出し抜くタイプの馬。実際桃山Sでは京都1900mらしく12.5 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 12.2とじわっと加速してトップスピードが問われる競馬を番手で出し抜いている。ここ数走はクロフネ産駒らしいいかにもなハイレベル戦でペースが上がって追走に脚を使わされて苦しくなっているパターンなので、今回は内で立ち回れそうだしペースがさほど上がりにくい中京。チャンスは大いにあると思っているのだが。


△ヒラボクキングは休み明けで評価は下げるが、普通に平安SやみやこSの内容を見ても基礎スピードは最上位だし、前目につけられる点も良い。2番手から前を向けるような競馬になればある程度はやれるはず。それにこの馬の場合は逃げる可能性もあり、アイファーソングの一つ内なので、奇襲でハナを切る展開ならばもっとやれて良いのでこの評価。


×シセイオウジは距離不安も2走前のラップ推移から緩めば対応できそうだしトップスピード、ポテンシャル共にいいものを持っているので警戒。スズカセクレターボは比較的トップスピード型なのだが、前走でハイペースを追走し中団からしぶとく伸びての5着。ある程度目途は立てたが外枠だし、外々押し上げざるを得ない展開になりそうなので押さえ程度。



【展望】
 中京競馬場解説60周年記念競走となる今年のジュライS。昨年の覇者ローマンレジェンドはここでぶっちぎって東京大賞典を制するまでに至った。今年もそれに続く馬が出てくるか。ダイオライト記念を勝って軌道に乗りつつある4歳の素質馬が中心も、重賞善戦クラスの古豪も侮れない。


 中心はダイオライト記念でハタノヴァンクールを破る金星を挙げたオースミイチバン。もともとハイレベルな3歳世代でも注目されていた1頭だったのだが、ここまで来るにはかなり時間が掛かってしまったというのが正直なところだ。ダイオライト記念では超スローから13.7 - 14.4 - 12.4 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 13.9の流れを逃げて刻んで押し切っている。相手がハタノヴァンクールやソリタリーキングと言ったところからも、決して恵まれたわけではない中で、展開を利しての勝利。前々から思っていた長距離で良さを見せてきたという所だろう。何故長距離で良さが出ると思っていたかというと、そもそも1800ぐらいだと前に行けるほど基礎スピードが高くないからに他ならない。実際古馬混合戦での1800重賞での成績を見れば明らかで、そもそも前に行けない。ユニコーンS2着はレースレベルにも恵まれたし、中弛みで4角団子になり前を向けたのも大きい。ポテンシャルの高さは昔から見せていたが、とにかくペースが上がると追走に脚を使って良さが出なかった。そういうタイプなので序盤ゆったり運んで徐々にペースアップしていく流れが合っていると思っていたし、前走の勝利も自分でレースメイクできれば納得のもの。今回は中京1800mという舞台で当然距離が課題になる。中京1800はある程度ろすなく立ち回れないと厳しいコースなので、まず序盤にしっかりとポジションを確保できるかどうかに尽きる。序盤速い馬がいるのでここでしっかりと最悪でも要所で動ける2番手を確保できるかどうか。


 相手筆頭には徹底した逃げ馬アイファーソング。この馬の場合はベストパフォーマンスは明らかに道悪で高速馬場という舞台ではあるものの、テンの速さ、基礎スピードの高さはここでは屈指。前走アハルテケSではGI級のオーバーペース、芝スタートでこの馬の良さを活かすこともできなかったし仕方ない。ここ数走不本意な結果になっているが、基本的に単騎で淡々と刻んで良さを引き出すタイプの馬。少し渋った方が良いのは間違いないのだが、今回はレースレベル的にも正直かなり楽になると思うし、何せ先行勢があまりいない。同型で強敵と目されていたトウショウフリークが賞金で出られず、これなら自分の競馬に持ち込むのにそう苦労はしないだろう。前走の馬体減から戻してこれれば実力的には最上位なだけに。ヤヤオモではあるがアンタレスSの2着はやはりかなりのパフォーマンス。12.6 - 12.1 - 12.2 - 12.1 - 13.0の流れ、平均ペースで時計勝負に持ち込み強敵ゴルトブリッツには離されたもののニホンピロアワーズやデスペラードと言ったところは封じている。このメンバーで楽逃げが予想されるのであれば当然警戒すべき1頭だ。力関係でも普通に上位だと思うので、後は状態次第だろう。雨でも降れば更に期待できるが。


 3番手には勢い溢れる上がり馬スズカセクレターボ。前走はかなりハイレベルな一戦となったアハルテケSで11.9 - 12.1 - 12.2 - 12.3 - 12.6の消耗戦。中団外からしぶとく伸びてきて5着に入り込んだ。基礎スピードとポテンシャル勝負になっているが、ここでは流石に一線級相手に少し苦しんだかなという印象。それでもこの馬があまり見せていなかった部分で最低限の競馬ができたのは評価したい。2走前の立夏Sでは11.8 - 12.0 - 11.5 - 12.1と平均ペースを後方から進めて直線L1で鋭く突き抜けた。トップスピードの高さを見せた形だが、どちらかというと質もあるが維持力の高さを見せた印象。トップスピードに乗ってからが良い馬だろう。1800mは一戦しかしていないがそれが中京の舞台。瀬戸特別でハイペースから12.7 - 12.8 - 13.3 - 12.3 - 13.1の流れ。好位から3~4角で少し外目を押し上げていくような形で2列目直線。そこから最速地点でシッカリと伸びて先頭に並びかけL1で捻じ伏せる形。先頭列が離していたけいばだったのでラップ推移判断は難しいものの、基本外から押し上げて押し切るのが難しい中京でL1までしぶとく粘っていたというのは評価できる。1800mなら基礎スピード面である程度見劣らない内容を見せたと言えるだろう。ベストパフォーマンスは2走前になるし、トップスピードの良さがこの馬の本領だと思うので、中京1800mでそれを削ぎながらの競馬になるとこのオープンクラス相手にどこまでやれるかなという所ではある。ただ、前走ハイレベル戦でペースが上がってもポテンシャルの高さで対応してきているし、前走と相手関係を比較すれば明らかに落ちるので、この馬の総合力の高さは魅力的だ。出来ればあまり厳しいペースにならない方が良いとは思うが、このメンバーならそれでも好勝負に加わってこれるだろう。3~4角の立ち回りは重要になってくる。


 穴どころからはここ数走使っては休んでを繰り返すヒラボクキングを注目したい。もともとは不良馬場ではあるが平安Sで強豪エスポワールシチーやトウショウフリークと言ったところを撃破している基礎スピードの高さが武器の馬。この馬は同タイプのアイファーソングと違い、良馬場の準OPレース平城京Sでも12.6 - 12.4 - 11.7 - 12.2 - 12.5とやや緩めのペースを刻んでから下り坂で加速して出し抜き千切るというパフォーマンスを見せていて、良馬場でも苦にしないタイプ。問題はここ数走で、前走みやこSはハイペースで厳しい流れを追走して失速。2走前東海Sも同じで、ハイペースを追走し12.7 - 12.9 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 12.6と緩急が有ってそこからの加速戦で置いていかれた。どちらかというと前走の負け方の方が悲観的になる内容なので、まず状態面である程度立て直せているのかが焦点だ。しかし今回強力な同型はアイファーソングしかいないとみて良いし、番手からでも競馬が出来、下り坂が有ればペースアップにも対応できるタイプ。展開的にはかなり良いポジションを確保できるはず。また地力はエスポワールシチーを地力で撃破しているところからもここでは最上位。侮れない存在ではあるが、やはり状態が全て。


 善戦マンのタガノロックオンも要警戒だ。正直かなりつかみどころのない馬で、割とどんな展開でも対応してきてしまうが、どれもこれも高いパフォーマンスを見せているとまでは言い難く、評価が難しい。そもそも勝った師走Sでも12.8 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 12.7の流れを2列目内で立ち回ってL1で何とか差して4着までの接戦を制しているに過ぎない。それ以降最高のパフォーマンスが2走前東京2100mのブリリアントSで、12.3 - 12.4 - 12.6 - 12.3 - 12.3 - 12.6と平均ペースを後方で追走して押し上げてナリタシルクロードにクビまで迫った競馬。ここら辺からも基本的にポテンシャル勝負向きなのは確か。みやこS4着でもハイペースを最内でロスなく立ち回ってバテ差敢行も上位3頭には力負けだし、ベテルギウスSでは阪神2000特有の12.6 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 13.0とトップスピード戦からのL1バテ差で集団からマカニビスティーと共に伸びてきている。トップスピードは遅めでも、それにしっかり乗せて減速する流れで良さが出るというイメージで良いだろう。なので3~4角が速いレースで上手く内で立ち回って置かれない展開で結果を残している印象。中京1800mの舞台ではポテンシャルは重要だがポジショニングが結構大事で、3~4角外を回して押し上げ辛いコース。ポテンシャルが高いこの馬なので、3~4角ロスしても前を向くという戦法も有りだとは思うが、個人的にペースが淡々としているのであれば上手く内を突いてL1のバテ差を意識した方が良いかなと思う。序盤のポジションが課題だが、川田だしこのメンバーなのである程度前で運べれば面白いと思う。どうしても買い辛い馬だが、条件的にはまずまず良いと思うし、トップスピードに乗せやすい中京でもあるので上手く嵌ってL1バテ差戦になればこのメンツなら好勝負だろう。


 ティアモブリーオが再びダート1周コースにチャレンジ。この馬は1000万下、準OPと連勝してきたがいずれも東京1600m。芝スタートのU字コースでスピードに乗せて平均ペースを逃げて刻んで押し切ってきた。この2走はかなり高いパフォーマンス。時計的にもそれは疑いようはなく、オープンでもやれる馬だろう。かなり高い基礎スピードを持っている。前走ギャラントSでは休み明けもあったし阪神1400で重馬場と1400m路線でもかなり高い基礎スピードを要求される舞台。この馬にとっては苦しい条件がそろっていたし、2番枠で出負けしては手も足も出まい。これはさほど悲観する内容ではない。ただし、この馬はダートスタートではポジショニングでやや難がある。小倉1700mでは500万下戦でせいぜい2~3列目だし、1000万下戦の1800mでは中団まで。このパフォーマンスを見る限り、1800m適性という点にはかなり疑問が有り、まして長期休養明け。常識的には狙い辛い馬になるだろう。


 シセイオウジが距離延長でどう出るか。1600すら走ったことがない馬なので、正直距離延長はかなり難しい要素になると思われる。ただ、京都1400mのすばるSでは11.8 - 12.0 - 12.0 - 12.5と平均ペースを刻まれてアドバンスウェイには逃げ切られるのだが、L1のバテ差勝負ではアドマイヤロイヤルと同斤量で差のない競馬をしていた。エアウルフやマルカベンチャーと言った強敵も退けていて、これは今考えれば結構凄いことで、ポテンシャルに関しては非凡なものを見せている。前走は阪神1400とスピードコースだったし重馬場でさらに拍車。最後までばてずに伸びていたし、前が下がってこない展開では苦しいがポテンシャルの高さは重賞でも通用する実力がある。それにただポテンシャルタイプというだけでもなく、欅Sでは12.3 - 12.3 - 11.4 - 12.0の流れで前が壁になりながらも最速地点で伸びを見せL1でも詰めてきている。ギアチェンジ、トップスピードの高さも見せている。こういうタイプなので緩急に対応することで距離延長にも対応できる可能性は有る。一貫ペースになった時に1800をこなせるかどうかは分からないが、少なくとも単純な力関係でいれば互角以上に戦える馬だろう。まさに距離次第。



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