レパードS2013予想

カタストロフィ
10期 予想歴16年

◎サトノプリンシパル
  2着/4人気

○ジェベルムーサ4着/3人
▲ハイパーチャージ11着/7人
△インカンテーション1着/1人


【予想】
◎07サトノプリンシパル
〇12ジェベルムーサ
▲15ハイパーチャージ
△05インカンテーション
△14タイセイバスター
×03オメガインベガス06シグナルプロシード
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×


展開はサトノプリンシパルがハナを主張するのは間違いないだろう。2列目が結構多くて内からアムールポエジーやオメガインベガス、カノンやタイセイバスター辺りまでは積極的に先行争いに加わってきそう。それなりのペースにはなると思うが、新潟1800らしい基礎スピードと前を向ける位置につけられそうな馬を狙いたい。


◎サトノプリンシパルは新潟1800の定石的にはやはりハナを切って行ける基礎スピードが魅力的。崩れたのは昇竜Sでハナを取りきれずにハイペースに巻き込まれたときだけ。前走の御嶽特別では12.4 - 12.5 - 12.1 - 11.8 - 12.8と平均ペースを刻んでエーシンバリントンやインカンテーションを撃破できている。平均ペースから要所でペースアップできる競馬も新潟1800向きと言える。単調な基礎スピードタイプではないのでハナさえキッチリ奪えればここも好勝負できる。伏竜Sでは厳しいペースから12.5 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 13.5の一貫ペースでハイレベル戦でも3着に粘り込むように基礎スピード、ポテンシャルは最上位の1頭。テンの速さも最上位で無理してくる馬がいれば別だが、このメンツならハナを取りきる可能性は高い。総合力が高いので、ハナを切れれば好勝負だろう。


〇ジェベルムーサは底を見せていないという点で魅力。2走前の東京1600m戦ではハイペースで中弛みがあったとはいえ12.7 - 12.8 - 12.5 - 11.9 - 12.4の流れで外から鋭く伸びてきた。直線序盤で外に持ち出してL2からジリジリ伸び、L1でシッカリと捻じ伏せる形。序盤は早かったが中弛み戦になったこともある程度恵まれた点はある。それでも高いポテンシャルは見せた。前走はダートスタートの福島1700m。小回りで基礎スピードが要求されてどうかとも思ったが、スローから13.0 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 12.3という流れでおし上げてトップスピードの高さを見せての完勝だった。一応3走前のチャーリーブレイヴ戦で基礎スピードを見せているし対応はできるだろうが、ここが未知数なので対抗扱い。ただ外枠だし前を向いて押し上げて行けるというのは前走からもプラスに働く。トップスピードは良いものを持っているので、少し緩んでL2最速戦になるようなら面白い。


▲ハイパーチャージはまだ基礎スピード面で底を見せていない。2走前の中山1800mは未勝利だが1000通過が63秒と中山の重いダートを考えるとそこそこ早い。そこから12.8 - 13.2 - 12.9 - 12.9 - 12.9の流れで最後まで落とさずに楽に勝ち切った。前走は東京マイルのスローで出し抜く競馬になっているが、ここでも完勝。13.0 - 12.5 - 11.4 - 11.9とギアチェンジ戦になっていて、楽な手ごたえで2列目外から直線並びかけ、L1でしっかり追って突き放す内容。ギアチェンジ面で高いものも見せた。まだ正直どういうタイプの馬かを決めつけることはできないのだが、2走前の基礎スピードは序盤抑え気味で良いものを見せているし、相手が強くなってもやれそうな素質を見せている。今回は2列目の外目ぐらいから競馬が出来そうだが、前走の内容なら要所で置かれることもないと思うので一つ下げても良いかもしれない。そのあたりの判断が上手いノリにも期待。


△インカンテーションは基本的に伏竜Sで12.5 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 13.5とロンスパ戦L1落ち込む競馬で3~4角ロスなく進めながらもサトノプリンシパルを差せなかった時点でさほど高い評価はしていないのだが、ここなら好勝負に加わってこれる馬。新潟1800mで内枠なので、2列目で前に壁という競馬になると小回りの3~4角で置かれるリスクは高い。ギアチェンジ面ではさほどいいものは見せていないし、好走は中京に偏っている。下り坂があった方が良いタイプだと思うのでその点で新潟小回りでフラットなコース、要所で加速せざるを得ない状態で前が壁となると苦しくなる可能性は有る。前を向いて3~4角向かえるかがポイント。個人的にはやや過大評価されている感じではあるので、人気で頭から買うぐらいなら穴どころを狙いたい。


△タイセイバスターは前走を評価。かなりハイペースでこれを3番手で追走しながら3~4角でも持ったままの手応えで楽に突き抜けた。基礎スピードの高さが魅力で、新潟1800でこの相手でもやれそうな目途を立てているのは大きい。ペースが上がって上手くサトノプリンシパルを突けるような競馬が出来ればチャンスだろう。


×オメガインベガスはこの枠で2列目のポケットを確保できそうなのは良い。2走前の中山1800mで13.0-12.6-12.1-12.3としっかりペースアップできている。これなら前が壁でもある程度はやれそう。ハナを取り切れればさらに面白いがサトノの逃げ想定なので。シグナルプロシードは前走で距離適性を示してきたし、強敵相手にしっかりとジリジリ詰めてきていた。 ここでも流れ次第では。


【展望】
 3歳のダート中距離路線の力関係がハッキリわかる新潟1800mダート重賞レパードS。新設当初はどうかと思ったが、トランセンド、ホッコータルマエと言ったGI級馬がここを勝って出世していった。ダートGI路線へ向けての登竜門のレースだ。ただ今年はやや小粒な印象で、現時点でダート中距離路線のトップクラスと言える馬は出てこない。しかし、古馬混合1000万下クラスを勝ち上がった実力馬が3頭。これに関東オークス馬も参戦。この中から次代を背負う実力馬が出てくるか?


 中心はマイペースで逃げれば強い、実績は一枚上のサトノプリンシパル。ハイレベル戦だった伏竜Sでしぶとく粘っての3着を好評価したいところだ。コパノリッキーやインカンテーション、マイネルクロップと言ったなかなかの強敵相手に12.5 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 13.5の流れを作ってしぶとく粘り込む競馬は流石。前半もそれなりに脚は使っているのだが、後半でペースアップしてのこの競馬だけに単に恵まれての逃げではなく、自身で後続に脚を使わせるだけの引き上げが出来ている。気になる昇竜Sの惨敗だが、タガノハピネスがハナを取り切ってしまい、これの2番手で突く競馬。12.7 - 12.5 - 12.4 - 12.4 - 12.7とラップ推移的に後半はトップスピードがそれなりに問われる競馬になっているが、これは中弛みのため。前半36.1はかなり早い流れだったし自分でレースを作れずに、この流れに合わせて前半作ったリードを早い段階で後続に楽に詰められたのが痛かった。実際前走御嶽特別ではハナを取りきると12.5 - 12.4 - 12.5 - 12.1 - 11.8 - 12.8とほとんど緩めずに淡々と刻んで更にペースアップして好時計勝ちを収めることができるほどのパフォーマンスを見せた。この馬の場合はペースアップはできるタイプだし序盤無理に脚を使わず、淡々とペースを刻んでいく競馬が望ましいのだろう。その点では新潟1800mという舞台はやはりこの馬にとっては大きなプラス材料となる。コーナーがかなり小回りで、3~4角いかにロスなく前を向いて立ち回れるかがポイントの競馬場。前走、前々走からも主導権を握れるかどうかがポイントになる。ただ、登録の段階でもこれと言って強力な同型はいないので、自分の競馬に持ち込める可能性は高いと言えるだろう。もちろん伏竜S、御嶽特別の内容からもこのメンバーの中では最上位だ。


 相手筆頭にはこちらも中京1800mの1000万下クラスを勝ち上がってきたインカンテーション。この馬は御嶽特別でサトノプリンシパルに完敗しているものの、これは出遅れが響いた形。基本前が圧倒的有利な中京ダ1800mで12.4 - 12.5 - 12.1 - 11.8 - 12.8と平均ペースを刻まれては後方一気では難しい。ただ平均ペースでコーナーからペースアップする流れで大外から鋭く伸びてきたというのは評価できる。勢いの割にはL1甘くなってしまった印象だが中京で3~4角ペース上がる中で大外ぶん回して甘くならない方がおかしいので、負けはしたが悪くは無い内容だ。ただ、個人的には伏竜Sで上手く立ち回ってサトノプリンシパルを交わせなかった点では、まだ力関係的には少し負けているという印象だ。平均ペースで12.5 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 13.5とサトノがペースを引き上げて後続各馬に脚を出しきらせる競馬になっている。ここで2列目最内ポケットとサトノの直後で絶好の位置にいたのだが、L1で伸びがジリジリと詰め切れなかった。この内容からもポテンシャル勝負で有利な立場でサトノプリンシパルに先着できなかったのはやや不満。高いパフォーマンスだった沈丁花賞では、フミノファルコンや関東オークスでも好走したモンシュシュを千切っている。12.7 - 12.6 - 11.9 - 12.5のラップで逃げて突き放しての圧勝だった。そして前走の濃尾特別では古馬1000万下の強敵グッドマイスターを楽に差し切った。前半ややスローの流れを2列目で追走し、12.1 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 12.6の流れで2列目外目から4角で並びかけに行って直線では先に抜け出したグッドマイスターを序盤でしっかり捕えてL1で徐々に引き離す強い競馬だった。やや渋っていた分もあるだろうが、サトノプリンシパルの御嶽特別と同タイムで強い競馬が出来たのはしっかりと先行できたのも大きいだろう。現状ではまだサトノの方が有利だが、差は決して大きくない。十分逆転できる範囲だ。ただし今回は新潟1800mということで、小回りでポジショニングが非常に大きなウエイトを占める競馬場でもある。割とトップスピードを持っている馬なので、トップスピードを活かせる展開なら面白いが、サトノプリンシパルが厳しいペースで引っ張って淀みの無い競馬になると苦しいかもしれない。能力的にはサトノと共にここでは1枚上なので、自分の持ち味を活かせれば好勝負だ。


 3番手にはユニコーンS、JDDと重賞で2連続好走と力を見せてきたケイアイレオーネだ。まだちょっとつかみどころのない馬ではある。兵庫ジュニアグランプリでは向こう正面で捲ってそのまま突き放す圧勝と高いパフォーマンスを見せた一方で、ヒヤシンスSではハイペースを好位追走で失速。外々を苦しい競馬になったにせよ、上位陣に前で残っている馬もいるわけで何とも言えない。少なくとも基礎スピード面ではそこまで高いというものは見せなかった。ドバイは惨敗、そして反動がありそうな中でユニコーンSで3着と好走した。これが重馬場ということもあったが12.5 - 11.9 - 11.7 - 11.8と中弛みからのトップスピード勝負で中弛み地点で押し上げて直線でしぶとく粘ったという印象。ただここでもこの流れで前に壁がありながら中団から差し切ったベストウォーリアと後方から突っ込んできたサウンドリアーナには展開面で有利だったのだが完敗しているので力関係で言うと少し見劣る。またJDD3着も12.1 - 12.7 - 13.0 - 12.0 - 12.4の流れで、3~4角で少し緩くなるところで上手く外からポジションを上げることができ、流れとしては最高だったがそこで後手を踏んだエーシンゴールドに不利な体勢から差し返されている。ここ2走は上手く流れに沿った競馬が出来たのが大きく、それでいて上位には完敗しているので個人的にはあまり高い評価はしていない。それに何より新潟ではポジショニングがかなり大きなウエイトを占めるのだがこの馬はそれに関してはかなり厳しい。ペースが緩まなければ押し上げるタイミングがなく、ペースが緩く外から押し上げる展開だと4角最速地点になりやすいコースで内が加速して出し抜かれ苦しくなる。やや条件的には苦しいが、まだ掴みどころのない馬だけに不気味さもあると言ったところ。


 4番手には古馬1000万下クラスの彦星賞で勝ち上がってきたジェベルムーサ。前走は1700にしてはスローで13.0 - 13.0 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 12.3の流れ。ただ捲ったわけではなくこのペースに合わせて外から抑えながら、勝手に下がった馬がいるのでポジションが上がった形で3角。3~4角で仕掛けて2列目そとに押し上げ、直線でしぶとく最後まで伸びきっての勝利だった。2着とは僅差だが3着以下は千切っている。このレースだとスローからトップスピードが問われたうえで、4Fの勝負になっている。この流れで最後まで落とさなかったし、道悪ではあったが福島1700にしてはかなりの好時計でもある。これは結構不気味な走りだった。相手も強敵タイセイスティングだったし、3着以下を離していることからも、ここで十分戦えるだけの目途は立てたと言っていいだろう。それにダート1周コースで目途を立ててきたというのも良い。これまで東京1600で芝スタートのU字コースしか経験がなかった馬なので、前走で普通にパフォーマンスを上げてきたのは評価。ただ、やはりダートスタートだと出が良くなかったし、ラップ推移的にも緩んで楽に追走できたというのも事実。ペースが上がって淀みない展開になった時にどこまで頑張れるかだろう。2走前の東京1600mでも12.8 - 12.5 - 11.9 - 12.4のラップ推移で中弛みからトップスピードが問われる競馬で良さが出ていたし、ハイペースだった3走前にはチャーリーブレイヴに完敗している。ここからもペースが緩まない状態では上位に対してやや不利ではある。ただしトップスピードは良いものを持っているのは事実なので、良い位置に突ける前提でペースが緩むようなことになれば面白い。


 穴どころからはタイセイバスターに注目したい。前走500万下を勝ち上がった馬ではあるのだが、これは3歳限定戦。12.6 - 13.0 - 13.3 - 12.8 - 13.5と超ハイペースを少し離れた2列目で競馬してそのまま前を捕えて押し切るかなり強い競馬だ。この流れで3~4角終始馬なりと手ごたえを残していて、直線で仕掛けられてもしぶとく踏ん張り後続の強襲を問題とせずの完勝だった。かなり高い基礎スピードを見せたと言っていいだろう。テンがそこまで速い馬ではないのでハナには立てないのだが、2列目から緩急ない競馬でパフォーマンスを大きく上げてきた。2走前は強敵マイネルクロップに完敗だが12.9 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.6とトップスピードが要求されるペースになっていて、先頭列外目で3~4角勝負に行く立場だったし、それでもばてずに最後まで伸びて出し抜いていたコウセンは捕えている。ここからも完全に前傾ラップ向きとみてよさそう。今回はペース次第になるが、サトノプリンシパルが淡々と刻むような競馬には合うはず。ただし新潟小回りで4角が最速地点になるような競馬になってしまうとトップスピード不足からも置かれる危険性は有る。厳しい競馬に持ち込めればチャンスだろう。終始サトノプリンシパルにプレッシャーを与えるような競馬が出来れば。ただし、前走の走破時計1:52.6はそこまで早くは無い。余力は残していたとは思うがここで好勝負するにはもう一段階パフォーマンスを上げてきてほしい所。


 関東オークス馬アムールポエジーが唯一の重賞馬として参戦。前走は重馬場でハイペースから緩んで13.9 - 12.3 - 13.1 - 14.6 - 13.3の流れ。離れた2番手から3角先頭で押し切る競馬だった。ラップ見てもわかるが超ハイペースから緩んでまた加速という厳しい流れ。2100mという距離からもかなりポテンシャルが問われる競馬だったと言える。もちろん2100mの距離の中で基礎スピードは問われているが、やはり問題はこれが1800mでできるかどうか。2走前では一貫ペースで12.6 - 12.5 - 12.6 - 12.9 - 13.3の流れをきっちり番手から押し切る競馬は出来ているが、時計的にはそれほど強調できるほどではない。それでもこのペースで番手で競馬が出来ているし、この平均ペースを追走して最後までばてない基礎スピードの高さ、ポテンシャルは見せている。ここに入れば一枚見劣る印象は否めないものの、上手くサトノプリンシパルをマークできるポジションで淡々と進められればという所だ。


 もう一頭関東オークス組からは2着のオメガインベガスの方に注目したい。前走はアムールポエジーの分析の項目で述べている通り、かなりのハイペースで消耗戦になってしまっていた。これでも3番手からしっかり追いかけての2着なので大きくばてなかったという点は評価したいが、消耗戦ではアムールポエジーに完敗だったと言わざるを得ない。2走前は中山500万下の競馬で平凡な時計ではあるが時計が掛かる馬場状態で、同日の1000万下でも1:54.2とかなり時計が掛かっていた。楽なペースで逃げて13.0 - 13.0 - 12.6 - 12.1 - 12.3のラップ推移で加速して出し抜く強い競馬で完勝、トップスピード面で非凡なものを見せた。また未勝利勝ちが不良馬場でハイペースを刻んでの大圧勝。ここからもペースにあまり左右されず、高い総合力を見せたと言っていい。ペースアップができるタイプなので新潟1800mで少し緩んでコーナーで加速する流れになっても問題なさそうだし、器用さという点ではアムールポエジーに比べても新潟1800に替わってプラスになる要素は多いと思われる。2走前で時計的にも高い評価が下せる馬だし、ここでも一角を崩すぐらいの魅力は有る。


 最後にハイパーチャージの未知の魅力に期待。前走は東京ダ1600mでスローの競馬。13.0 - 12.5 - 11.4 - 11.9と明らかなギアチェンジ戦で最速11.4と高いトップスピードが問われた競馬。この流れで2列目外から直線手応え抜群でほとんど追われずにこのラップでじわっとL2までに先頭列に並びかける。L1でデルマヌラリヒョンが内から出し抜きを狙うもののここで追われてしぶとく差を詰めさせずに捻じ伏せた。これはかなり高いパフォーマンスだったと言える。2着のデルマヌラリヒョンもすぐに500万下を勝ち上がっていてパフォーマンスの高さを間接的に証明してくれた。そして2走前は中山1800mで一貫ペース、12.8 - 13.2 - 12.9 - 12.9 - 12.9の流れで4角まで抑えているような競馬。直線で後ろを見ながら軽く仕掛けてアイアムライジングを楽に競り落として最後は流す余裕。高い基礎スピードを殺すような競馬でポジションを2列目でキープして、そのまま馬なりで押し上げて行け、最後も力を出しきらない競馬。時計的にはそこまで早くは無いのだが、ほとんど調教みたいな感じだった。前走で力を証明したし、ポテンシャル面も底を見せていない。2強を凌駕する可能性を秘めた馬と言っていいだろう。



http://blog.livedoor.jp/catassan/archives/7244194.html


tipmonaとは?

レパードS2013回顧

カタストロフィ
10期 予想歴16年

次走狙い:インカンテーション
次走狙い:ジェベルムーサ


1:50.3 12.4 - 11.2 - 12.1 - 12.7 - 12.6 - 12.3 - 12.5 - 12.2 - 12.3


 途中で雨が降ってヤヤオモになり多少は脚抜きの良い馬場にはなっていただろうが、このラップ推移でL1が12.3とほとんど落ちていない。多分もっと淡々と刻んでいたら49秒台に突入していても全くおかしくなかった。個人的には高いレベルでも12.7-12.6と若干緩んでいたし、L1落ち込んでいないから基礎スピードはある程度問われているけど、最上位のレベルではトップスピードもある程度問われた総合力勝負になったと思う。このラップ推移で前が残るなら、後ろに出番はなかった。


 1着インカンテーションは好スタートから積極的に押して押して先行争い、上手く2列目の最内につけることに成功した。道中はサトノの直後でしっかりとスペースを置いて追走。3角手前ぐらいから少し緩む。3角で最内追走、4角でもサトノの直後で1馬身半ほどの差で直線。序盤で先にサトノが出し抜きを狙うが進路を確保するとL1できっちり捕えて突き放しての完勝。今日に関しては文句なく強かった。ポイントは最序盤。この馬はポテンシャルの高さ、トップスピードの高さは持っていたものの、序盤のポジショニングはさほど良くない馬。出遅れて後方からという競馬もあった馬なのだが今日はゲートから良かった。2列目につけられたことは明らかに勝因の一つ。後は馬場の割にはペースがそこまで上がり切らなかったので、この馬の持ち味であるトップスピードを最後に活かせたという見方ができる。もっとも、このペースを追走してL3-2加速戦、コーナーで出し抜いたサトノを目標にしっかりとトップスピードに切り替えられるだけの余裕があったということもあり、これは他の馬にはできなかった芸当。少なくとも3着以下とは結構な差があると思う。かなり強い競馬だったし、この競馬ができる今ならばクリソライトとも互角にやれそうな印象だ。ただ伏竜Sほどはラップ推移から厳しい競馬ではなかったので、もっとペースを引き上げられて消耗戦に持ち込まれたときにどこまでやれるかはまだもうちょっと未知数だと思う。今日の競馬を見る限りだと、本質的には1800よりももう少し長い方が安定するんじゃないかな。今年の3歳路線はかなりハイレベルだと思うけど、JDDに出てても面白かったような気がするね。出れなかったけど。大井2000で見たい馬だね。確実にステップアップしてきている。今回はサトノプリンシパルに有利なコース、馬場状態だったと思うんだけど、サトノの持ち味である緩めての出し抜き戦できっちり勝ち切ったのでこれで力関係は逆転したとみていいと思う。ただし、一貫ペースで基礎スピードの違いでサトノがどこまでやれるかもまだ分からないので、完全に勝負付けが済んだとは思っていない。L1落ち込むタフな競馬で勝ち切ったら本物かな。まずはこのスタートを常に切れるようならかなり安定してくるだろうね。実に強い競馬。


 2着サトノプリンシパルはまずまずのスタートから押して押してハナを主張ししっかり取り切った。ある程度リードを作ったまま向こう正面で少し緩めに掛かる。3角手前ぐらいで引きつけつつ3角。3~4角は最内先頭、出口で仕掛けて1馬身差ほどで直線。序盤で捲ってきたケイアイレオーネを出し抜いて勝ちパターンに。L1で少し甘くなると、伸びてきたインカンテーションにあっさり交わされての2着完敗。今回は完全にマークされたと思うんだけど、基礎スピードが高く行き切ってからは楽な競馬になった。馬場の割にはペースが上がり切っていなかったけど、この馬の持ち味の一つでもあるギアチェンジ力を新潟でも見せて出口ではしっかり出し抜いていた。捲って勢いに乗っていたケイアイをすっと引き離す力がこの馬のオプションにはある。ただ、今回はその展開でもそこまで緩急をつけられない、割と平均ペースだったのでインカンテーションが進路を確保してからトップスピードに乗せるまでにさほど苦労しなかった分、あっさり交わされたという感じ。ラップ推移と並べてみると、L1落ちない流れだったから、この馬もまだ持ち味を出しきってはいない。伏竜Sでは脚を出しきって後続に脚を使わせる競馬で同じ競馬でインカンテーションには交わされなかったわけで、単純な比較だけなら脚を出しきって追走に脚を使わせた方が対インカンテーションに関してだけなら良かったかもしれないなあ。まあこの馬の持ち味は基礎スピードの高さ、ギアチェンジ能力の高さで緩めても厳しく刻んでも大丈夫という点にあるので、当然だけどノーマークの方が競馬はしやすいから、展開嵌れば強敵相手に逆転あっても全然驚けない馬だと思う。ただ今回色々分析を並べたけど、インカンテーションには完敗なので、基本的な力関係という点ではここでハッキリ逆転されたのかなという気はする。でもまだこちらも巻き返し可能な範囲にいると思うよ。ケイアイ以下には完勝だからね。この流れを刻んでもまだハイペースになってないから。あと、多分だけど軽い馬場の方が合うだろうね。この馬も条件次第では最上位に肉薄するだけの武器は持っているから、今後もそれが揃って来ればチャンスは有るだろう。緩めても大丈夫な馬なので、距離延長しても問題ないと思う。


 3着ケイアイレオーネはまずまずのスタートからじわっと追走して中団の外ぐらいで競馬を進めて行く。3角で仕掛けてすっと外目から押し上げて行き、4角では先頭に並びかける勢いで2列目外目で1馬身差ほどで直線。序盤で捲ってきた勢いを活かしたかったが、サトノに出し抜かれる。更にL1でインカンテーションにも突き抜けられて万事休すも最後までばてずに食らいついて3着は余裕の確保。ん~まだ掴みきれないなあこの馬。ただ今回はパフォーマンス的には上げてきていると思う。理由としては今回は一貫ペースだったわけだし、ラップ推移的にも3~4角はそこそこ速い流れだったと思う。最上位馬はそこから直線で加速しちゃったわけなんだけど、この馬は3~4角そこそこ速い地点で外から捲っていたのでこれは単純にロスはあった。勿論新潟なので、小回りで外を回して前を向くというメリットもあったけど、サトノの方が良いポジションにいたし、インカンは2列目ポケットでもそこまで加速が問われない流れだったから3~4角楽したメリットもあったと思う。最後甘くなったならそれほどでもないけど、出し抜かれただけで最後はまた盛り返し気味だった。ラップ推移見てもL1落ちていないからね。これは結構優秀だと思うな。もちろん上位2頭とはやや壁は有るんだけど、少なくともこのレースで単独3番手の評価をするに値するだけの競馬だったと言える。ん~ただ相変わらず何が武器なのかちょっとよくわからんなあ。3~4角で捲れたトップスピード面か、そこからロスが有りながらも最後までばてなかったポテンシャルなのか。今の所総合力タイプなのかもしれない。ただJDD、ユニコーンは緩みに合わせた捲りだったからギアチェンジはまだわからないね。いずれにせよ、まだちょっと掴みきれない。それでも実力的には中堅どころのラインには来ているから。ユニコーンSよりはパフォーマンス高いし、距離的にも1800~2000ぐらいが良いんじゃないかなあ。


 4着ジェベルムーサは五分のスタートから無理せず後方に下げて競馬。道中もあまり動かず、3角手前で上がりかけたが進路なかったか、下げて外に持ち出して3角。3~4角ではわかりやすく大外をぶん回して中団には取り付いて直線。序盤で鋭く伸びて一気に4番手まで上がってきたが、L1では流石に鋭くは伸びきれず、ジリジリと差を詰める程度で4着に終わった。まあこれL1落ちてないからね。3角であの位置から大外ぶん回して詰められるほど楽な相手ではないよ。結論から言うともうスタートで下げた段階で勝ち負けという点ではちょっと終わってしまっていた。あと、ワンテンポ仕掛け遅かったかも。向こう正面の若干の緩みで上がっていった馬たちがいたからね。あれについていこうとして、結果的に進路なくて下げて3角で大外から進出。これはちょっとロスだったかもしれないね。最終的にポテンシャル面では一番高い競馬が出来ているのだから、早めにポジションを押し上げて3~4角でケイアイレオーネみたいに捲っていく競馬になっていたらもう少し面白かったかも。ただでもポジショニングの悪さがね。ダートスタートだと序盤は苦しいかな。ただ悲観すべきでないのは基本前にいないと勝負にならない新潟で大外ぶん回す競馬でL1までばてずに伸びていたという所。トップスピードやポテンシャルは非凡。これを活かせる競馬になればもう少しやれていいと思う。まだ上位との差は有るけど、強い競馬だったし今後が楽しみになる一戦だった。


 5着ドコフクカゼはまずまずのスタートから鞭が入って必死に追われるも結局先行争いでは見劣って3列目の内で競馬することになる。道中はインカンテーションの丁度真後ろで進めて3角へ。3~4角では最内を追走、鞭を打って食らいつくも離れた好位で直線。序盤でジリジリ伸びてきて前3頭を追いかけるが差は詰まらず。L1でもバテはしなかったが伸びもせず、ジェベルムーサに差されて5着まで。まあ人気を考えると健闘していると言っていいんだろう。かなり積極的に追われていたけど、序盤何とか3列目につけられたのは大きかったし、この流れで3~4角ロスなく進めたとはいえ、最後まで頑張っていた。少なくとも過小評価だったのは確かだろう。ここの上位馬相手にどうこう言えるレベルではないとは思うが、クリソライトに勝ったもちの木賞が不良馬場で一貫ペースだったから、ごまかし利かないタフな競馬でL1落ち込む競馬ならもしかしたらもっとやれるかもしれないね。まあいずれにせよ、自己条件で力をつけて行ってもらいたい。


 9着アムールポエジーはやや出負けして立ち遅れ後方からの競馬になるが、無理せずそのまま。 3~4角でも最内を追走して鞭も入るが置かれてほぼ最後方列で直線。序盤でそこからジリジリとばてた馬を交わすだけの競馬に終わって9着惨敗。もっと流れないと苦しいね。小回りの新潟で最内でトップスピードに乗せられるとは思えないから。勢いをつけるタイミングも逃したし、無策だったね。出遅れた時点で終了だった。出遅れはしょうがないけど、新潟で内から押し上げるってのはかなり難しいから。スピードに乗せられないまま終わってしまった感じ。まあ今回は距離も短縮して相手もかなり強化されているからね。仕方ない部分もあるんだけど。出遅れても見せ場ひとつないという点で、力負けなのも間違いない。



http://blog.livedoor.jp/catassan/archives/7253510.html


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >