08期 予想歴15年
◎ジャスタウェイ
2着/1人気
○ランリョウオー7着/6人
▲レオアクティブ3着/3人
△ドナウブルー4着/2人
★傾向分析★
2008年 タイム 1'32"8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
テン36.0-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり32.9 『加速・中弛み』
1着マルカシェンク・・・サンデーサイレンス×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 9-9
2着リザーブカード・・・サクラバクシンオー×Bering=プリンスリーギフト×ネイティヴダンサー 〔3-o〕 7-7
3着タマモサポート・・・タマモクロス×ジョリーズヘイロー=グレイソヴリン×ヘイロー 〔12-f〕 1-1
2009年 タイム 1'32"7 (稍重) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.6-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり33.7 『加速・中弛み』
着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 12-14
2着ヒカルオオゾラ・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔9-f〕 15-15
3着マイネルスケルツィ・・・グラスワンダー×Machiavellian=ロベルト×ミスプロ 〔5-h〕 2-2
2010年 タイム 1'32"9 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン36.2-中盤23.5(3F換算35.25)-上がり33.2 『加速・中弛み』
1着レッツゴーキリシマ・・・メジロライアン×バイアモン=ノーザンテースト×レッドゴッド 〔5-g〕 1-1
2着セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕 15-14
3着リザーブカード・・・サクラバクシンオー×Bering=プリンスリーギフト×ネイティヴダンサー 〔3-o〕 11-12
2011年 タイム 1'32"6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
テン34.5-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『一貫』
1着レインボーペガサス・・・アグネスタキオン×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-r〕 3-3
2着エアラフォン・・・デュランダル×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔10-a〕 10-11
3着サトノフローラ・・・アグネスタキオン×Avenue of Flags=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-l〕 8-8
2012年 タイム 1’31”5 (良) 1FAve=11.44 3FAve=34.31
テン35.0-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり32.8 『加速・中弛み』
1着ドナウブルー・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 2-2
2着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=キングマンボ×ターントゥ 〔8-c〕 3-3
3着スピリタス・・・タニノギムレット×Storm Cat=ロベルト×ストームバード 〔1-l〕 8-6
流れはテン-上がりのラップ差と直線の長さから『加速』になりやすく、中盤弛む『中弛み』もオプションとしてつきやすい。
展開上逃げが有利なはずだが、直線の長いコースのため、前に位置することで目標にされやすいからなのか、逃げが壊滅的な成績。先行・差しが中心で、展開が嵌れば(=中盤が弛まなければ)追込が決まる感じ。
血統の傾向は、ノーザンテースト系やが強い傾向。父か母父にノーザンテースト配合馬の活躍が多く、高齢馬でも好走しています。ノーザンテースト系は成長力豊かなタフな特性があり、スピード持続型の流れに強い傾向が嵌るのだと思います。
またグレイソヴリン系も好走馬が多く、そのなかでもトニービン系の好走馬が多い。また疑似グレイソヴリン系のタニノギムレット産駒(=ロベルト系)は近年好走馬が多く、東京コースに似て直線が長いことで、グレイソヴリン系の特性が引き出され好走していると思われます。
ダンチヒ系も複数好走馬がいます。スピード持続型の流れに強いのがダンチヒ系の特性だが、その上で夏の暑さにも強い特性も活きていると思われる。やっぱり夏はダンチヒ?
またこのレースは毎年休み明けの馬の出走が多いですが、長期休養明けは不振気味(=07年はカンパニーが好走しましたが)。休み明けなら5・6月に使っていた短期休養馬の方がよいと思いますが、基本は7月に使っていた馬の方が良いと思います。
★予想★
関屋記念のポイントは、
①流れは『加速・中弛み』になりやすい。ただしテンがゆるゆるにならないと逃げ馬の好走は難しく、基本逃げ馬は割引。
②ノーザンテースト系強し。ノーザンテースト系は古馬での成長能力が著しいので、侮るべからず。
③グレイソヴリン系も好相性。擬似グレイソヴリン系のタイプ(=タニノギムレット、アドマイヤベガなど)も適性は高いはず。
④近走の上がり重視。前残りで届かずの内容ならば狙う価値あり。
⑤外枠に好走馬が多い。内枠の馬は割引。
◎ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕
前走エプソムC2着(=東京芝1800m:0.0秒差)。新潟芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(2-1-0-1)。前走は出負けしたが、上がり1位の32秒7の末脚で追込んでの2着好走で、直線の長い新潟芝コースには向くと考えて好走に期待して評価する。ハーツクライ産駒は古馬になり本格化モードに入るため、またグレイソヴリン系に向く重賞でもあるのでトニービン系の特性を有したハーツクライ産駒ということで、適性は合うと考えて好走に期待する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。父ハーツクライはグレイソヴリン系の特性を有するスタミナ型サンデーサイレンス系でもあり、関屋記念向きの血統と考える。またステイヤー血統にて相手強化の重賞挑戦はプラス要因と考えて好走に期待する。母父Wild Againはニアークティック系で、ワイルドアゲイン×リボー系という男臭い血統。ペースの緩まないダートがベストで、強気で前にて勝負すると強い反面、たるいペースでは詰めの甘さを出す欠点もある。しかしダートの走りは堅実で、道悪や時計のかかる馬場ならなお良い。ジワジワと成長し、ひとたび本格化するとその部門のヌシ的な存在となり、高齢でも力の衰えは少ない。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。
○ランリョウオー・・・Redoute’s Choice×Tayasu Tsuyoshi=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔16-h〕
前走中京記念10着(=中京芝1600m:0.6秒差)。新潟芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(3-4-0-4)。前走は外伸びの馬場を終始内を回らされての内容にて、近走は上がり上位での好走も多い馬にて反撃は可能と考えて好走に期待する。叩き良化型の牝系でもあり、前走はやや間隔が開いていたこともあり、今回の状態の上昇度にも期待する。近2年はダンチヒ系×サンデーサイレンス系配合馬が好走している点からも、適性は合うと考えて好走に期待する。
Redoute’s Choice産駒はダンチヒ系で、産駒によっては距離をこなすが、あくまでも短距離~マイルに向き中距離はギリギリ。スピードを活かせる平坦ならさらに良く、サマースプリントシリーズ向きの血統。案外と叩き良化型で、3歳になっての勝ち上がりも多い。母父Tyasu Tsuyosiはサンデーサイレンス系で、力強いフットワークとスタミナを武器にダート中距離での好走が多いが、芝もこなす。芝馬は総じてジリっぽく、惜敗を繰り返しながら時計のかかる馬場やスタミナの活かせる消耗戦になると突っ込んでくる。急坂も問題なく、ダート道悪巧者でもある。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
▲レオアクティブ・・・アドマイヤムーン×オペラハウス=フォーティナイナー×サドラーズウェルズ 〔3-l〕
前走バーデンBC3着(=福島芝1200m:0.4秒差)。新潟芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(1-0-1-3)。中山芝コースでも好走している本馬だが、東京・新潟芝コースでも好走していて、直線の長いコースは向くと考えて好走に期待して評価する。毎回上がり上位を繰り出すが、後方からの競馬にて展開が嵌るかどうかなのだが、今回直線が長い新潟芝コースならば展開は嵌ると考えて好走に期待する。
アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。インを通れる脚を持ち、芝の1枠の成績が良く、内枠の好走が多い。母父オペラハウスはサドラーズウェルズ系で、タフなスタミナ勝負に強い欧州型の底力血統。不良馬場など道悪にもめっぽう強い。好走が多いのは芝2000mで、ステイヤー血統とはいえ瞬発力が売りではないため、スローの芝2400mよりもペースの緩まない芝2000mの方が持ち味を活かせる。また福島・函館・中山コースなど直線の短い小回りコースなら、自ら積極的に動いて勝負ができるため好走が多い。コーナー4つならなお良い。底力を要する息の入らない流れや、タフな馬場ほど好走が多くなる傾向もある。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分子記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。
△ドナウブルー・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕
前走中京記念4着(=中京芝1600m:0.4秒差)。新潟芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(4-1-1-7)。12年関屋記念1着馬でもあり、コース実績がある馬。近走は0.5秒差以内の僅差に好走するも着順が振るわないが、叩き良化型の牝系でもあり、間隔を詰めた今回の上昇度とコース適性に期待して評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Bertoliniはダンチヒ系で、仕上がりの早い短距離・マイラー血統だが、底力に欠ける。2歳の新馬から走り、3歳前半までは芝の重賞でも無視できないが、あくまでも穴狙いが正解。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
また近年の傾向として、斤量57kg以上の馬が馬券圏内に好走していない事実から、斤量57kgの馬は嫌いました。
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