京成杯AH2013予想
京成杯AH 開幕週の恩恵を受ける先行馬。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎ルナ
  10着/1人気

○レオアクティブ8着/5人
▲ゴットフリート3着/7人
△インパルスヒーロー12着/4人


★傾向分析★
2008年 タイム 1'32"1 (良) 1FAve=11.51 3FAve=34.54
テン32.8-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり36.2 『前傾』
1着キストゥヘヴン・・・アドマイヤベガ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔2-r〕 12-8
2着レッツゴーキリシマ・・・メジロライアン×バイアモン=ノーザンテースト×レッドゴッド 〔5-g〕 3-4
3着ステキシンスケクン・・・Danzig×Mr. Prospector=ダンチヒ×ミスプロ 〔4-i〕 14-10

2009年 タイム 1'32"1 (良) 1FAve=11.51 3FAve=34.54
テン34.1-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり35.3 『前傾・一貫』
1着ザレマ・・・ダンスインザダーク×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 2-4
2着アップドラフト・・・エルコンドルパサー×Blushing John=キングマンボ×レッドゴッド 〔4-m〕 7-7
3着マイネルスケルツィ・・・グラスワンダー×Machiavellian=ロベルト×ミスプロ 〔5-h〕 2-1

2010年 タイム 1'32"8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
テン35.4-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり34.3 『加速』
1着ファイアーフロート・・・スペシャルウィーク×Tabasco Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔1-o〕 2-2
2着キョウエイストーム・・・スウェプトオーヴァーボード×サンデーサイレンス=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔4-d〕 6-4
3着キョウエイアシュラ・・・スウェプトオーヴァーボード×アンバーシャダイ=フォーティナイナー×ノーザンテースト 〔22-d〕 6-8

2011年 タイム 1'31"9 (良) 1FAve=11.49 3FAve=34.46
テン34.0-中盤22.6(3F換算33.90)-上がり35.3 『前傾・ハイレベル』
1着フィフスペトル・・・キングカメハメハ×Bahri=キングマンボ×ネヴァーベンド 〔19-b〕 7-7
2着アプリコットフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 9-7
3着レインボーペガサス・・・アグネスタキオン×ディンヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-r〕 6-5

2012年 タイム 1’30”7 (良) 1FAve=11.34 3FAve=34.01
テン34.0-中盤22.2(3F換算33.30)-上がり34.5 『前傾・ハイレベル』
1着レオアクティブ・・・アドマイヤムーン×オペラハウス=フォーティナイナー×サドラーズウェルズ 〔3-l〕 12-10
2着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 9-6
3着スピリタス・・・タニノギムレット×Storm Cat=ロベルト×ストームバード 〔1-l〕 7-6

 流れは『前傾』や『ハイレベル』と中盤が締まる流れになりやすいが、毎年逃げ・先行型がよく好走しやすい。これは開幕週の馬場状態の利が出ていると思われ、その恩恵を受ける逃げ・先行馬の好走が多いと考える。

 血統の傾向は、まずノーザンダンサー系(=特にダンチヒ系・ノーザンテースト系・ニジンスキー系)に相性の良いレースということ。ダンチヒ系やノーザンダンサー系が良い成績というのは、安田記念(=東京芝1600m)や関屋記念(=新潟芝1600m)。このコースはヴァイスリージェント系やフジキセキなども強い傾向で、芝・ダート兼用型が強いように感じます。ダート質のスピードの持続性能が問われているのではと考えます。
またレッドゴッド系やボールドルーラー系など大系統ナスルーラ系も相性良し。これらも持続型の性能高し。

 牝系の傾向は、No.〔2〕〔4〕〔5〕が複数好走馬を出しています。これらの牝系は、東京マイルに強い特性があり、ステップの傾向とも合致すると思います。

 ステップの傾向は、前走関屋記念組が好走多いが血統が重要なように思います。関屋記念と京成杯AHと連続好走するタイプは、ダンチヒ系やノーザンテースト系が多く(=ブレイクタイムやカンファーベストなど)関連しているように思います。

 また内枠が有利な傾向です。中山コースの実績馬ならより注意が必要です。

★予想★
京成杯AHのポイントは、
①厳しい流れになりやすいが、開幕週なので逃げ・先行の好走が多い。
②外枠は先行しないと好走できない。内枠の先行馬なら有利。
③大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、ダンチヒ系、ノーザンテースト系など)。大系統ナスルーラ系(=レッドゴッド系、ボールドルーラー系)に向く。
④No.〔4〕の牝系なら特注。
⑤軽量の3歳馬で重賞好走歴のある馬なら注意。

◎ルナ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-r〕
 前走1600万条件戦漁火S1着(=函館芝1800m)。中山芝コースは(3-2-1-4)、芝1600m戦は(2-1-1-6)。毎回逃げて好走している馬で、今回開幕週の恩恵を受ける馬と考えて、好走に期待して評価する。また近走は条件戦好走馬ではあるが、好調時の勢いが重要なヴァイスリージェント系でもあり、好走出来る勢いがあると考えて期待する。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

○レオアクティブ・・・アドマイヤムーン×オペラハウス=フォーティナイナー×サドラーズウェルズ 〔3-l〕
 前走関屋記念3着(=新潟芝1600m:0.2秒差)。中山芝コースは(2-0-2-1)、芝1600m戦は(1-0-2-3)。12年京成杯AH1着馬でもあり、11年朝日杯FS3着好走歴もあり、中山芝1600m重賞での好走が多い馬。厳しいペースになりやすい中山芝1600mに向く馬と考えて、好走に期待して評価する。
 アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。好位で折り合い、馬群の内で我慢もでき、ギアチェンジの速さや競馬上手の賢さが目につく。インを通れる脚を持ち、芝の1枠の成績が良く、内枠の好走が多い。母父オペラハウスはサドラーズウェルズ系で、タフなスタミナ勝負に強い欧州型の底力血統。不良馬場など道悪にもめっぽう強い。好走が多いのは芝2000mで、ステイヤー血統とはいえ瞬発力が売りではないため、スローの芝2400mよりもペースの緩まない芝2000mの方が持ち味を活かせる。また福島・函館・中山コースなど直線の短い小回りコースなら、自ら積極的に動いて勝負ができるため好走が多い。コーナー4つならなお良い。底力を要する息の入らない流れや、タフな馬場ほど好走が多くなる傾向もある。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分子記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

▲ゴットフリート・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-f〕
 前走NHKマイルC11着(=東京芝1600m:0.8秒差)。中山芝コースは(1-0-1-1)、芝1600m戦は(1-0-1-2)。12年朝日杯FS3着好走歴があり、中山芝1600mの厳しい流れにも向く馬と考える。近2走は出遅れて後方に位置する内容だったが、本来は先行もできる馬にて、前々で立ち回れるなら好走も十分可能と考えて、また斤量53kgと好走に期待して評価する。
 ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△インパルスヒーロー・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕
 前走NHKマイルC2着(=東京芝1600m:0.0秒差)。中山芝コースは初で、芝1600m戦は(0-2-0-0)。中山芝1600mは初めてとなるが、これまで5戦(3-2-0-0)と崩れていない馬にて、こなせる能力はあると考えて好走に期待して評価する。ただ小回りコースの厳しい流れに向くかという点では、これまで広いコースの左回りコースしか経験していないため、中心視は出来ないと考えて連下候補と考える。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。


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京成杯AH2013回顧
京成杯AH 軽量の朝日杯FS好走馬に注意。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:ダノンシャーク
次走狙い:エクセラントカーヴ


2013年 タイム 1’31”8 (良) 1FAve=11.48 3FAve=34.43

ラップ
①12.6-②10.6-③10.8-④11.2-⑤11.5-⑥11.5-⑦11.9-⑧11.7
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.9 ③-0.7 ④-0.3 ⑤±0 ⑥±0 ⑦+0.4 ⑧+0.2
テン34.0-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり35.1 『前傾・一貫』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着エクセラントカーヴ・・・ダイワメジャー×A.P Indy=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔9-f〕 5-4
2着ダノンシャーク・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-u〕 8-7
3着ゴットフリート・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 3-3

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』とテン-中盤のラップ差が少ないことから『一貫』の複合ラップ。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで追込、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着エクセラントカーヴは、前走1600万条件戦新潟日報賞1着(=新潟芝1400m)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝1600m戦は(3-0-1-1)でした。近走は条件戦だが連続好走していて、本格化モードの馬でした。今回は斤量52kgと軽量だった点も好走要因と思われるが、これまで新潟や東京芝コースで好走が多かった馬が、小回り急坂コースの中山芝コースで好走したことからも、地力強化され本格化したと考えて良いのでは?と考え、今後の活躍にも期待する。これまで直線の長いコースで好走が多かった点からも、距離をこなせるならば天皇賞秋でも面白い穴馬では?と考える。
 ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。母父A.P Indyはエーピーインディ系で、平均ペースで流れる8.5~10Fにめっぽう強い典型的なアメリカン血統で、瞬発力よりも全体的なスピードで勝負する。夏に強く、海外ではダートに強いが、日本では芝向きで、ローカルの平坦中距離はもちろん、坂のある1800&2200mでも狙える。ダイワメジャーは、サンデーサイレンス×ノーザンテースト配合馬でもあり、古馬の本格化モードはノーザンテーストの成長力に起因するものと思われる点、母父エーピーインディ系は大系統ナスルーラ系という点で、京成杯AHでの血統的な適性は高かった馬だと反省する。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着ダノンシャークは、前走安田記念3着(=東京芝1600m:0.1秒差)からの約3ヶ月半の休み明けでの好走。中山芝コースは初で、芝1600m戦は(2-4-3-3)でした。休み明けは(1-0-1-1)と好走も多く、それほど苦にしない馬でしたが、今年に入り13年京都金杯1着(=京都芝1600m)→マイラーズC3着(=京都芝1600m:0.1秒差)→安田記念3着(=東京芝1600m:0.1秒差)と重賞連続好走していて、本格化モードの馬でした。今回の好走は斤量58kgを背負っての好走(=1・3着馬は3歳馬のため軽量)と、不利な条件での好走からもマイル路線では崩れない能力の安定した馬と考えて、今後の活躍に期待したい。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。

3着ゴットフリートは、前走NHKマイルC11着(=東京芝1600m:0.8秒差)から約4か月の休み明けでの好走。中山芝コースは(1-0-1-1)、芝1600m戦は(1-0-1-2)でした。12年朝日杯FS3着好走歴があり、中山芝1600mの厳しい流れにも向く馬と考えましたが(=08年2着レッツゴーキリシマ、12年1着レオアクティブが朝日杯FSも好走していて、3歳で軽量で好走)、今回本馬の好走からもこのポイントは重要と考える。。近2走は出遅れて後方に位置する内容だったが、本来は先行もできる馬にて、前々で立ち回れるなら好走も十分可能と考えて、また斤量53kgと好走に期待して評価し、結果3着好走。出遅れなければ、早い流れも先行して好走できる馬にて、やはり能力は高い馬と考える。3歳馬なので、今後の成長に期待したいと思います。
 ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

京成杯AHのポイントは、
①厳しい流れになりやすいが、開幕週なので内枠の逃げ・先行馬の好走が多い。
②外枠は先行しないと好走できない。内枠の先行馬は有利。
③大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、ダンチヒ系、ノーザンテースト系など)。大系統ナスルーラ系(=レッドゴッド系、ボールドルーラー系、エーピーインディ系など)に向く。
④No.〔4〕の牝系なら特注。
⑤軽量の3歳馬で、重賞好走歴のある馬なら注目。特注は朝日杯FS好走馬。


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