JCダート2013予想
JCD ホッコータルマエの充実ぶりと新興勢力に期待。

軍神マルス
08期 予想歴15年

◎ホッコータルマエ
  3着/1人気

○ブライトライン4着/7人
▲ベルシャザール1着/3人
△ワンダーアキュート2着/6人


★傾向分析★
2008年 タイム 1'49"2 (良) 1FAve=12.13 3FAve=36.40
テン36.7-中盤35.9-上がり36.6 『ハイレベル』
1着カネヒキリ・・・フジキセキ×Deputy Minister=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔2-s〕 3-5
2着メイショウトウコン・・・マヤノトップガン×ジェイドロバリー=ロベルト×ミスプロ 〔22-d〕 15-7
3着ヴァーミリアン・・・エルコンドルパサー×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕 9-5

2009年 タイム 1'49"9 (良) 1FAve=12.21 3FAve=36.63
テン36.3-中盤36.5-上がり37.1 『前傾・一貫』
1着エスポワールシチー・・・ゴールドアリュール×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-m〕 1-1
2着シルクメビウス・・・ステイゴールド×ポリッシュネイビー=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-b〕 11-11
3着ゴールデンチケット・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔3-l〕 11-13

2010年 タイム 1’48”9 (稍重) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン35.9-中盤36.4-上がり36.6 『前傾』
1着トランセンド・・・ワイルドラッシュ×トニービン=ニアークティック×グレイソヴリン 〔A4〕 1-1
2着グロリアスノア・・・プリサイスエンド×ジェイドロバリー=フォーティナイナー×ミスプロ 〔1-j〕 7-8
3着アドマイヤスバル・・・アドマイヤボス×ジェネラス=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔14-c〕 5-6

2011年 タイム 1’50”6 (良) 1FAve=12.29 3FAve=36.87
テン35.8-中盤37.4-上がり37.4 『前傾・中弛み』
1着トランセンド・・・ワイルドラッシュ×トニービン=ニアークティック×グレイソヴリン 〔A4〕 1-1
2着ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕 13-13
3着エスポワールシチー・・・ゴールドアリュール×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-m〕 2-2

2012年 タイム 1’48”8 (良) 1FAve=12.09 3FAve=36.27
テン35.8-中盤36.6-上がり36.4 『前傾・一貫』
1着ニホンピロアワーズ・・・ホワイトマズル×アドマイヤベガ=リファール×サンデーサイレンス 〔22-d〕 4-3
2着ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕 5-5
3着ホッコータルマエ・・・キングカメハメハ×Cherokee Run=キングマンボ×レッドゴッド 〔9-e〕 2-2
 
 08年よりコース変更して今年で6回目となる阪神D1800mで開催されるJCD。過去5年の結果から、流れは『前傾』や『一貫』や『ハイレベル』といった中盤弛みのない厳しい流れになりやすく、強い逃げ馬とそれにより前がつぶされて差し馬が浮上するような傾向にあるようです。

 阪神D1800mのコース特徴(=金満血統王国王様:田端到さんのJRAフルコース、血統が“当たる”のはやはり常識ですを参考にしました)としては、
・ダートコースをほぼ1週するコース形態。スタートしてすぐにゴール前の急坂があるが、最初のコーナーまでの距離が短いため先行争いが激しく、比較的外めの枠のほうが有利。その後は平坦部分が続くのでペースが落ちやすく、最初に良いポジションを取った先行馬がそのまま押し切るパターンが多いため、スタミナ豊富の逃げ・先行が決まりやすいコース。
・好走血統は、クロフネやブライアンズタイム。シンボリクリスエスやマヤノトップガンなどロベルト系にも向く。ジェイドロバリー、キンググローリアス、スキャターザゴールド、ティンバーカントリーなど地味めの中距離型ミスプロ系も好成績。アフリートやエルコンドルパサー、キングカメハメハなども好相性。最近はワイルドラッシュ、ゴールドアリュール、ウォーエンブレムの活躍も多い。
・テイエムオペラオーは特注。「テイエムオペラオー=ダート長距離向き」から、スタミナ型が好走する?
・クロフネ、シンボリクリスエスなど不器用なパワー型タイプは、人気ではアテにしにくい。勝負どころで器用に動けないため、ツメ甘になりやすい。

 血統の傾向は、芝中長距離GⅠで好走するような血統(=フジキセキ、マヤノトップガン、エルコンドルパサー、ステイゴールド、キングカメハメハなど)が好走しやすいように思います。この点もコース特徴に合致する点があると思います。
 母父にもブライアンズタイムやトニービン、ジェネラス、Pleasant Tapなど欧州型の要素を持ったような血統が入っているのもポイントになると思います。特に父系がダート種牡馬ならなおこの傾向が強いと思われます。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕が複数好走馬を輩出していて相性が良いと思います。

 ステップの傾向は、JBCクラシック好走馬は、小回り適性の証明があり最重要ステップと考える。特に3着内好走馬は好走率が高い。
みやこS好走馬は、D1800m向きの適性の証明と近走の調子のよさの証明となり好走しやすい傾向。
ブラジルCは東京D2100mなので、スタミナの証明となるのが好走のポイントにつながると考える。

 また1番人気馬の成績が非常に良いGⅠでもあります。過去11年で(5-3-2-1)と複勝率が高くと信頼性も高い。

★予想★
JCDのポイントは、
①流れは、『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすい。
②強い逃げ馬は崩れず好走しやすく、前がつぶれるようなら差しが浮上するが2・3着になりやすい。
③ダートG1だが、芝中長距離血統がポイント。
④No.〔1〕〔4〕の牝系の好走が多い。
⑤みやこS好走馬が好走しやすい。先行して好走している馬は軸に向いている。
⑥JBC好走馬も好走しやすい。
⑦リピーターの好走も多いが、「老馬の法則」が活きる。
⑧1番人気馬は信頼性が高い。

◎ホッコータルマエ・・・キングカメハメハ×Cherokee Run=キングマンボ×レッドゴッド 〔9-e〕
 前走JBCクラシック1着(=金沢D2100m)。阪神Dコースは(2-0-1-0)、D1800m戦は(4-1-4-2)。13年度は(6-1-1-0)と本格化モードで、12年JCD3着馬でもあり、本格化モードの今なら昨年以上の好走が可能と考えて、好走に期待して評価する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父Cherokee Runはレッドゴッド系で、仕上がりが早く早熟傾向ではあるが、成長力もある。ダートの短距離が狙い目だが、折り合いさえつけば中距離もこなす。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

○ブライトライン・・・フジキセキ×King of Kings=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-s〕
 前走みやこS1着(=京都D1800m)。阪神Dコースは初で、D1800m戦は(2-0-1-0)。ダート戦に転戦後は、(3-0-2-0)と崩れず好走。地方交流戦にはまだ出走していないため、ダートの一流馬との対戦がなかったが、その分対戦ストレスはなく、鮮度に期待出来ると考えて、またJCDと好相性のみやこS先行しての好走馬ということで、JCDを好走できる適性はあると考えて、好走に期待して評価する。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父King of Kingsはサドラーズウェルズ系で、スローよりも厳しい流れに向き、ここといったピンポイントがなく芝の中距離にでなだれ込む競馬が合うタイプ。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

▲ベルシャザール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-e〕
 前走武蔵野S1着(=東京D1600m)。阪神Dコースは初で、D1800m戦は(1-1-1-0)。本馬もダートに転戦後(3-1-1-0)と崩れずに好走。ブライトライン同様に、地方交流戦にはまだ出走していないため、ダートの一流馬との対戦がなかったが、その分の鮮度に期待でき、また11年ダービー3着(=東京芝2400m:1.4秒差)と芝長距離を走れるスタミナを有していて、JCDで好走出来る下地は十分と考えて、好走に期待して評価する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

△ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕
 前走JBCクラシック2着(=金沢D2100m:0.4秒差)。阪神Dコースは(5-2-0-2)、D1800m戦は(4-3-0-6)。11年2着→12年2着とJCDで2年連続好走している馬で、13年度は(1-2-2-0)と勝ちきることは少ないが崩れず好走している点を評価したい。7歳馬にて能力的な衰えはあると思うが、それでもその衰えの少なさとJCD2年連続好走していることからコース適性も高く、ただ「老馬の法則」の分、着順は良くて2・3着と連下候補として評価する。
 カリズマティック産駒はストームバード系で、馬力と持久力を持ち味とする砂の中距離血統。使われながら地道に力をつける叩き上げ型で、格上げ3~4戦目が狙い目。芝もそこそここなすが、適性は明らかにダート。時計のかかる1800~2200mが最適条件。また阪神Dコースは得意。母父Pleasant Tapはリボー系で、芝・ダート兼用の中長距離血統。仕上がりは遅く、条件戦で揉まれながら力をつけ、4歳でオープン入り、5歳で重賞制覇というような成長曲線をたどる。条件戦でくすぶったまま終わる産駒も多いが、大一番では怖い存在で、人気がなければないほど押さえておきたいタイプ。父ストームバード系は近走好走だと連続して好走しやすい特性があり、また母父の成長能力と底力からも7歳でも侮れないと考えて期待する。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分子記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。


tipmonaとは?

JCダート2013回顧
JCD 芝→ダート転戦馬は底を見せていない馬に期待すべし。

軍神マルス
08期 予想歴15年

次走狙い:ベルシャザール
次走狙い:ホッコータルマエ


2013年 タイム 1’50”4 (良) 1FAve=12.27 3FAve=36.80

ラップ
①12.4-②11.0-③13.4-④12.4-⑤12.4-⑥12.2-⑦12.0-⑧12.0-⑨12.6
1FAveとの誤差
①+0.1 ②-1.3 ③+1.1 ④+0.1 ⑤+0.1 ⑥-0.1 ⑦-0.3 ⑧-0.3 ⑨+0.3
テン36.8-中盤37.0-上がり36.6 『一貫』

『一貫』・・・逃げ△ 先行○ 差し◎ 追込△

1着ベルシャザール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-e〕 8-6
2着ワンダーアキュート・・・カリズマティック×Pleasant Tap=ストームバード×リボー 〔1-a〕 10-10
3着ホッコータルマエ・・・キングカメハメハ×Cherokee Run=キングマンボ×レッドゴッド 〔9-e〕 2-2
4着ブライトライン・・・フジキセキ×King of Kings=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔1-s〕 6-6
5着ニホンピロアワーズ・・・ホワイトマズル×アドマイヤベガ=リファール×サンデーサイレンス 〔22-d〕 2-2

流れは、テン-上がりのラップ差の少なさと中盤も締まった流れにて『一貫』の流れ。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで先行、逃げ・追込には厳しい流れと考える。

1着ベルシャザールは、前走武蔵野S1着(=東京D1600m)からの好走。阪神Dコースは初で、D1800m戦は(1-1-1-0)でした。本馬は以前芝を中心に使われていて、11年ダービー3着(=東京芝2400m:1.4秒差)とGⅠ好走歴もあった馬だが、今年に入りダートに転戦後(3-1-1-0)と崩れずに好走し、前走もダート重賞を好走した勢いのまま、今回も1着好走。地方交流戦にはまだ出走していなかったため、ダートの一流馬との対戦がなかったが、その分の鮮度に期待ができて、やはり今回その鮮度と前走好走の勢いで好走したものと推測する。展開的には恵まれたが、ダートでは崩れずに好走していることからも、まだまだ活躍が期待出来る馬と思うので、今後の好走にも期待する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

2着ワンダーアキュートは、前走JBCクラシック2着(=金沢D2100m:0.4秒差)からの好走。阪神Dコースは(5-2-0-2)、D1800m戦は(4-3-0-6)でした。11年2着→12年2着とJCDで2年連続好走している馬で、13年度は(1-2-2-0)と勝ちきることは少ないが崩れず好走している点を評価し、好走に期待して連下候補と評価したが、結果2着好走。7歳馬にて能力的な衰えはあると思うが、それでもその衰えの少なさと、またJCD2年連続好走していることからコース適性も高いと考えたが、ただ「老馬の法則」(=馬が最高能力を維持できる期間は短い)の分、着順は良くて2・3着(=3歳→4歳ならば着順が上がることもあるが、古馬の場合は前年よりも下がりやすい)と考えたが、やはりこのポイントは活きたと考える。クビ差及ばずの結果だったが、このあたりのもうひと踏ん張りが利かないのが「老馬の法則」のポイントだと思います。今回の好走からもまだまだ能力は高いと考えるが、それでも今後の上昇はやはり難しく、過信は禁物と考えたい。
 カリズマティック産駒はストームバード系で、馬力と持久力を持ち味とする砂の中距離血統。使われながら地道に力をつける叩き上げ型で、格上げ3~4戦目が狙い目。芝もそこそここなすが、適性は明らかにダート。時計のかかる1800~2200mが最適条件。また阪神Dコースは得意。母父Pleasant Tapはリボー系で、芝・ダート兼用の中長距離血統。仕上がりは遅く、条件戦で揉まれながら力をつけ、4歳でオープン入り、5歳で重賞制覇というような成長曲線をたどる。条件戦でくすぶったまま終わる産駒も多いが、大一番では怖い存在で、人気がなければないほど押さえておきたいタイプ。父ストームバード系は近走好走だと連続して好走しやすい特性があり、また母父の成長能力と底力からも7歳でも侮れないと考えて期待する。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分子記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

3着ホッコータルマエは、前走JBCクラシック1着(=金沢D2100m)からの好走。阪神Dコースは(2-0-1-0)、D1800m戦は(4-1-4-2)でした。13年度は(6-1-1-0)と本格化モードで、また12年JCD3着馬でもあり、本格化モードの今なら昨年以上の好走が可能と考えて、好走に期待して評価したが、結果3着。展開的にやや厳しい流れであったと思うので、その点での3着好走は評価するが、13年度に入り本格化モードで勢いがあった点を考えると、今年に入り9戦目ということでの疲れがあったのかもしれないと反省する(=00年の古馬王道完全制覇のテイエムオペラオーでさえ、年間8戦で最終の有馬記念ではギリギリだったし、そう考えると9戦連続好走は評価すべきと考える)。リフレッシュを挟むと良いと思うが、今後の活躍にはまだまだ期待したい。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父Cherokee Runはレッドゴッド系で、仕上がりが早く早熟傾向ではあるが、成長力もある。ダートの短距離が狙い目だが、折り合いさえつけば中距離もこなす。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなる。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すしたが、と復活が難しく、調子のピークが短い。

4着ブライトラインは、前走みやこS1着(=京都D1800m)からの好走。阪神Dコースは初で、D1800m戦は(2-0-1-0)でした。1着馬ベルシャザールと同様にダート戦に転戦した馬で、転戦後は(3-0-2-0)と崩れず好走。また地方交流戦にはまだ出走していないため、ダートの一流馬との対戦がなかったが、その分対戦ストレスはなく、鮮度に期待出来ると考えて、さらにJCDと好相性のみやこS先行しての好走馬ということで、JCDを好走できる適性はあると考えて、好走に期待して評価し、結果4着好走。ダートに転戦組はまだ底を見せていない馬(=ダート転戦後3着以内を外していない馬)なら、好走に期待できると反省したい。今回も上位好走はしたのだが、上位3頭とは0.5秒差の差があり、現状さらなる成長がないとこの上位3頭を逆転するのは難しいかも。今後の成長には期待するが、今は連下候補にとどめておきたい。
 フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、内枠を活かして好位から抜け出す“イン突き”のレースが得意。すっと好位を取って折り合い、一瞬のタイミングで馬群を抜けられる器用な脚を持っていて、サンデーサイレンス系の中でも屈指の能力。この器用さは2~3歳の早い時期では大きな武器となる。この器用さと一瞬の脚の速さは、特に牝馬戦でも発揮され、大物食いもしばしば。2歳から走る早熟性を有しながら、高齢でも侮れないしぶとさがあり、セカンドステージも存在する。休み明け(=4ヶ月以内)での穴も多い。母父King of Kingsはサドラーズウェルズ系で、スローよりも厳しい流れに向き、ここといったピンポイントがなく芝の中距離にでなだれ込む競馬が合うタイプ。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

5着ニホンピロアワーズは、前走帝王賞2着(=大井D2000m:0.2秒差)からの約5ヶ月半の休み明けでの好走。阪神Dコースは(3-1-1-2)、D1800m戦は(7-5-3-2)でした。12年JCD1着馬でもあり、休み明けは(2-3-0-0)と好走の多い馬でしたが、今回はやや厳しい展開でもあり、ひと踏ん張りが足りず結果5着。能力の高さは発揮したと思われるので、次回叩いた効果はあると思うので、好走には期待したい。6歳馬ではあるが、高齢でもタフな血統配合にて、まだまだ侮れない馬と考える。
 ホワイトマズル産駒はリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する。この特性がホワイトマズルの真骨頂。母父アドマイヤベガはスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。スローの瞬発力勝負は苦手だが、急坂コースの持久力勝負に向く。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れは得意。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

JCDのポイントは、
①流れは、『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすい。
②強い逃げ馬は崩れず好走しやすく、前がつぶれるようなら差しが浮上するが2・3着になりやすい。
③ダートG1だが、芝中長距離血統がポイント。
④No.〔1〕〔4〕の牝系の好走が多い。
⑤みやこS好走馬が好走しやすい。先行して好走している馬は軸に向いている。
⑥JBCクラシック3着以内好走馬が好走しやすい。
⑦リピーターの好走も多いが、「老馬の法則」が活きる。
⑧1番人気馬は信頼性が高い。
⑨芝→ダート転戦組は、ダート戦転戦後3着内好走を続けている馬なら期待できる。また地方交流戦に出走していないのであれば、対戦ストレスは少なく、鮮度に期待もできる。


tipmonaとは?

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