中山金杯2014予想
中山金杯 スタミナとパワーのいる中山芝に合う馬を狙え。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ディサイファ
  3着/1人気

○ユニバーサルバンク11着/2人
▲カルドブレッサ2着/8人
△サムソンズプライド7着/7人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'58"5 (良) 1FAve=11.85 3FAve=35.55
テン36.2-中盤46.5(3F換算34.88)-上がり35.8 『裏へ』
1着アドマイヤフジ・・・アドマイヤベガ×Be My Guest=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-l〕 2-2
2着ヤマニンキングリー・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔3-c〕 9-7
3着ミヤビランベリ・・・オペラハウス×ホリスキー=サドラーズウェルズ×ニジンスキー 〔12〕 1-1

2010年 タイム 2'00"8 (良) 1FAve=12.08 3FAve=36.24
テン36.6-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり36.0 『加速・一貫』
1着アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-c〕 11-8
2着トウショウシロッコ・・・アドマイヤベガ×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール 〔23-b〕 11-12
3着トウショウウェイヴ・・・ステイゴールド×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール 〔23-b〕 3-6

2011年 タイム 1'59"8 (良) 1FAve=11.98 3FAve=35.94
テン36.2-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり34.6 『加速・中弛み』
1着コスモファントム・・・Stephen Got Even×Paris House=エーピーインディ×ナスルーラ 〔19〕 4-4
2着キョウエイストーム・・・スウェプトオーヴァーボード×サンデーサイレンス=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔4-d〕 7-7
3着ナリタクリスタル・・・スペシャルウィーク×ペンタイア=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔1-w〕 6-4

2012年 タイム 1'59"4 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.82
テン36.9-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり34.6 『加速』
1着フェデラリスト・・・Empire Maker×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔7〕 6-4
2着ダイワファルコン・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 4-4
3着コスモファントム・・・Stephen Got Even×Paris House=エーピーインディ×ナスルーラ 〔19〕 4-4

2013年 タイム 1’59”5 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.85
テン36.0-中盤48.5(3F換算36.38)-上がり35.0 『加速・中弛み』
1着タッチミーノット・・・ダンスインザダーク×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕 6-5
2着アドマイヤタイシ・・・Singspiel×Dubai Millennium=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔12-c〕 3-3
3着ジャスタウェイ・・・ハーツクライ×Wild Again=サンデーサイレンス×ニアークティック 〔2-n〕 11-13

 流れは、近年『加速』になることが多く、先行馬の好走が多い傾向。これは中山芝2000mコースが、小回り急坂コースの中山芝コースということで、なかなか追込が決まりにくい傾向と考えます。
また中盤は締まる流れになることが多く、『中弛み』にはなりにくい傾向です。

 血統の傾向はここ数年はネヴァーベンド系(=大系統ナスルーラ系)が強く、好走馬の多くにこの系統が入っています。またネヴァーベンド系は欧州スタミナ型(持続型)の特徴があり、似た適性を持つリファール系(=大系統ノーザンダンサー系)などもよく好走しています。
 またブラッドバイアスが発生するのか、例年同系統の上位独占の結果も多いようです。暮れの有馬記念でも似たような血統配合馬が上位独占しているときには、要注意。
 サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。トニービン系の特性を有したアドマイヤベガ産駒やハーツクライ産駒が好走している点からも、欧州スタミナ型の要素を有しているスタミナ型サンデーサイレンス系にも注目。

 連対馬のステップは1800mや2000mからの好走が多く、しかも前走上がりの速い競馬で負けた馬が上がりのかかる流れとコース適性で逆転するような傾向があります。ハンデ戦ということもあり軽量のハンデ馬もよく好走しています。

★予想★
中山金杯のポイントは、
①中盤が締まる流れになりやすく、小回り芝2000m好走実績が重要。
②「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬を中心に。
③中山芝コース巧者なら芝2000mの距離実績が不足しても好走があり得る。ただし2・3着の可能性が高く、本命にはするべからず。また距離適性をカバーするのに先行し、距離ロスは少なくする必要が生じる。
④大系統ナスルーラ系(=ネヴァーベンド系、グレイソヴリン系など) や大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ノーザンテースト系、サドラーズウェルズ系など)の欧州スタミナ型血統が前面に出ている馬。スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、より前者を重視すること。
⑤前年暮れの有馬記念好走馬の血統配合も注目(=年度が替わるが、馬場は変わらないので有馬記念上位好走血統で偏りがある場合はブラッドバイアスが発生していると考えて要注意)。

◎ディサイファ・・・ディープインパクト×Dubai Millennium=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕
 前走福島記念4着(=福島芝2000m:0.1秒差)。中山芝コースは(0-2-1-2)、芝2000m戦は(2-4-2-3)。半兄アドマイヤタイシは12年中山金杯2着好走馬で、近親もこのレースで好走している点はプラス要因で、本馬も適性は高いはず。また福島記念3着馬ラブイズブーシェは、次走有馬記念4着好走(=中山芝2500m:1.9秒差)している点からも、現状の中山芝コースの馬場にも向くと考えて好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Dubai Millenniumはミスプロ系で、Seeking the Goldの良い特性を受け継ぎ、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離~マイル血統で、時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意としている。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○ユニバーサルバンク・・・ネオユニヴァース×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔2-u〕
 前走ステイヤーズS2着(=中山芝3600m:0.6秒差)。中山芝コースは(0-1-1-2)、芝2000m戦は(2-4-0-4)。前走ステイヤーズSでは初めて長距離でも好走したのだが、本来は芝2000mでの好走が多い馬。前走でスタミナと今の中山芝コースの馬場にも合うと証明していて、好走の多い得意な距離になることはプラス要因と考えて、好走の可能性は高いと考えて評価する。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父ドクターデヴィアスはヘロド系で、スプリンターやマイラーの活躍馬が多いが、距離馬も輩出し距離適性に幅はある。芝向きのスピードを有しているが、母父としては内蔵されているリボー系の影響なのか、スタミナを活かしての単騎逃げなどで、穴になることが多い。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。

▲カルドブレッサ・・・ジャングルポケット×サンンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔9-f〕
 前走朝日CC5着(=阪神芝1800m:0.3秒差)。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(0-0-0-4)。前走は上がり勝負になりややキレ負けした感じだが、今回は上がりのかかる中山芝コースに変わることで、浮上する馬と考えて期待したい。内枠の先行馬として好走の可能性は高いと思うし、今の中山芝コースの馬場に合うトニービン系と考えて、好走に期待して評価する。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は新潟や東京など広いコースで末脚を活かすタイプで、以前は速い上りも繰り出していたが、今は上がりはかかる方が向くタイプに変わってきた様子。またそれは産駒の特性としても活きていて、緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし天皇賞春でも好走馬を輩出し、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する種牡馬でもある。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△サムソンズプライド・・・メイショウサムソン×エルコンドルパサー=サドラーズウェルズ×キングマンボ 〔8-f〕
 前走ディセンバーS10着(=中山芝1800m:0.5秒差)。中山芝コースは(2-0-0-2)、芝2000m戦は(2-0-0-1)。前走は約6か月半の休み明けで10着だが、それほど着差はなく、叩いた効果も期待できると考え、また中山芝コースと芝2000mでは好走も多い馬でもあり、好走は可能と考えて期待して評価する。
 メイショウサムソン産駒はサドラーズウェルズ系で、2歳戦向きの仕上がりの早さはなく、3歳になりジワジワと力をつけて、使いながら良化していく晩成型のステイヤー血統。道悪や洋芝、タフな競馬はもちろんプラス要因になる。芝1800m~2500mで時計の早くない馬場や、ダート1600m~2000mが適距離となる。牡馬よりも牝馬の方が軽さがある。母父エルコンドルパサーはミスプロ系だが、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかすキングマンボ系。脅威の成長力と高齢まで衰えない息の長さを持つ。総じてスタミナ、パワーに優れ、芝なら小回りに強く、瞬発力勝負よりも、上がりの速くない展開やコースで本領を発揮する。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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中山金杯2014回顧
中山金杯 中山芝コースは欧州スタミナ型血統向きの馬場。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:ディサイファ


2014年 タイム 2’00”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03

ラップ
①12.2-②10.5-③12.4-④11.8-⑤12.5-⑥12.1-⑦12.0-⑧12.2-⑨12.1-⑩12.3
1Faveとの誤差
①+0.2 ②-1.5 ③+0.4 ④-0.2 ⑤+0.5 ⑥+0.1 ⑦±0 ⑧+0.2 ⑨+0.1 ⑩+0.3
テン35.1-中盤48.4(3F換算36.30)-上がり36.6 『前傾』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

1着オーシャンブルー・・・ステイゴールド×Dashing Blade=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-e〕 10-8 
2着カルドブレッサ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔9-f〕 10-8
3着ディサイファ・・・ディープインパクト×Dubai Millennium=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 7-6

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤の締まりから『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着オーシャンブルーは、前走金鯱賞10着(=中京芝2000m:1.6秒差)からの好走。中山芝コースは(0-1-0-3)、芝2000m戦は(4-0-0-4)でした。近走はオールカマー7着(=中山芝2200m:0.5秒差)→天皇賞秋13着(=東京芝2000m:2.5秒差)→金鯱賞10着と凡走続きだったが、12年有馬記念2着好走実績もある中山芝コースで好走。中山芝コースはステイゴールド産駒が好走が多く、13年有馬記念も上位にステイゴールド産駒が好走していたことからも、好走しやすいブラッドバイアスはあったと思われる。また今回は5番人気とステイゴールド産駒にとっては走り頃の人気だったこともプラス要因と考える。今回好走したが、次走中山芝コースのAJCCなどなら好走もまた十分あると思うが、他の競馬場の場合は過信禁物と考えたい。6歳ということからも今後はやはり衰えは出てくると思うので、GⅢならまだ侮れないが、GⅡ以上ではヒモ受けで考えるのが正解かもと思います。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Dashing Bladeはネヴァーベンド系で、武骨な血統の塊で、不器用かもしれないが底力はある。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

2着カルドブレッサは、前走朝日CC5着(=阪神芝1800m:0.3秒差)からの激走。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(0-0-0-4)でした。前走は上がり勝負になりややキレ負けした感じだが、今回は上がりのかかる中山芝コースに変わることで、浮上する馬と考えて期待し、また内枠の先行馬として好走の可能性は高いと考え、今の中山芝コースの馬場に合うトニービン系と考えて、好走に期待して評価し、結果2着好走。今の中山芝コースはスタミナが問われやすい馬場のようで、ステイゴールド産駒も凱旋門賞で好走しているように欧州スタミナ型血統が好走しやすく、またコース形態からも上がりがかかるため、前走上がり勝負でキレ負けした馬の反撃が可能と思われる。トニービン系はその欧州スタミナ型血統にて、馬場的に適性が嵌ったものと思われる。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は新潟や東京など広いコースで末脚を活かすタイプで、以前は速い上りも繰り出していたが、今は上がりはかかる方が向くタイプに変わってきた様子。またそれは産駒の特性としても活きていて、緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし天皇賞春でも好走馬を輩出し、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する種牡馬でもある。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

3着ディサイファは、前走福島記念4着(=福島芝2000m:0.1秒差)からの好走。中山芝コースは(0-2-1-2)、芝2000m戦は(2-4-2-3)でした。半兄アドマイヤタイシは12年中山金杯2着好走馬で、近親もこのレースで好走している点はプラス要因で、本馬も適性は高いと考え、また福島記念3着馬ラブイズブーシェは、次走有馬記念4着好走(=中山芝2500m:1.9秒差)している点からも、現状の中山芝コースの馬場にも向くと考えて好走に期待して評価し、結果3着好走。例年だと前につけた馬が好走しやすい流れとなるのだが、今年は『前傾』ということもあり差し馬が上位に好走。本馬は1・2着馬よりもやや前に位置した分、最後に踏ん張りきれず3着の内容と思われる。ただし僅差で3着に粘ったことは評価したく、まだ5歳馬でもあるので今後の好走に期待したい。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Dubai Millenniumはミスプロ系で、Seeking the Goldの良い特性を受け継ぎ、仕上がりの早さと軽快なスピードを持つ短距離~マイル血統で、時計勝負に強く、芝の良馬場や湿ったダートを得意としている。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

中山金杯のポイントは、
①中盤が締まる流れになりやすく、小回り芝2000m好走実績が重要。
②「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬を中心に。
③中山芝コース巧者なら芝2000mの距離実績が不足しても好走があり得る。ただし2・3着の可能性が高く、本命にはするべからず。また距離適性をカバーするのに先行し、距離ロスは少なくする必要が生じる。
④大系統ナスルーラ系(=ネヴァーベンド系、グレイソヴリン系など) や大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、ノーザンテースト系、サドラーズウェルズ系など)の欧州スタミナ型血統が前面に出ている馬。スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、より前者を重視すること。
⑤前年暮れの有馬記念好走馬の血統配合も注目(=年度が替わるが、馬場は変わらないので有馬記念上位好走血統で偏りがある場合はブラッドバイアスが発生していると考えて要注意)。


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