クイーンC2014予想
クイーンC オークスやフローラSに向く馬を狙え!

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎フォーエバーモア
  1着/1人気

○マジックタイム2着/3人
▲カノーロ15着/4人
△デルフィーノ14着/2人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'35"7 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.89
テン35.9-中盤24.9(3F換算37.35)-上がり34.9 『加速・中弛み』
1着ディアジーナ・・・メジロマックイーン×ビショップボブ=マイバブー×ニアークティック 〔13-c〕 2-2
2着ダノンベルベール・・・アグネスタキオン×Bering=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔3-n〕 2-3
3着エイブルインレース・・・フジキセキ×Deputy Minister=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔9〕 4-3

2010年 タイム 1'34"4 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン35.0-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり35.2 『一貫・中弛み』
1着アプリコットフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 2-2
2着プリンセスメモリー・・・スウェプトオーヴァーボード×バブルガムフェロー=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔11-f〕 15-15
3着テイラーバートン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト 〔11〕 3-2

2011年 タイム 1'35"4 (稍重) 1FAve=11.93 3FAve=35.78
テン35.1-中盤25.1(3F換算37.65)-上がり35.2 『中弛み』
1着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 6-6
2着マイネルイサベル・・・テレグノシス×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 10-11
3着デルマドゥルガー・・・リンカーン×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔14-b〕 10-11

2012年 タイム 1’36”6 (良) 1FAve=12.08 3FAve=36.23
テン36.6-中盤26.1(3F換算39.15)-上がり33.9 『加速・中弛み』
1着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 2-2
2着イチオクノホシ・・・ゼンノロブロイ×Kendor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-l〕 6-6
3着エクセラントカーヴ・・・ダイワメジャー×A.P. Indy=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔9-f〕 6-6

2013年 タイム 1’34”6 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.48
テン36.0-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着ウキヨノカゼ・・・オンファイア×フサイチコンコルド=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔3-d〕 4-4
2着スイートサルサ・・・デュランダル×Grand Lodge=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-a〕 10-9
3着イリュミナンス・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11-d〕 6-6
3着ジーニマジック・・・ダイワメジャー×Alzao=サンデーサイレンス×リファール 〔2-f〕 1-1

 流れは、過去5年で共通しているのが、中盤が弛む『中弛み』の流れ。中盤で脚を溜めて、終い斬れるタイプが向くと思われる。
傾向的に、逃げ馬はつぶれ、その直後につけている馬の先行押切は好走が多いが、長く良い末脚を使える馬なら差して好走も可能な傾向。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系が強いレース。人気のサンデーサイレンス系は特に強い傾向にあり。アグネスタキオン、ディープインパクト、ゼンノロブロイ、マンハッタンカフェ、フジキセキ、ダイワメジャーなど、東京芝GⅠ好走血統が好走していて、スタミナ型サンデーサイレンス系か仕上がりの早いサンデーサイレンス系に向くと思われる。
 また最近はボールドルーラー系やグレイソヴリン系も好走することが多い傾向なので、大系統ナスルーラ系にも向くと思います。

 ここで好走すると桜花賞よりも、オークスにつながることが多いのも特徴かと思います。
オークスで狙いたいタイプを狙い撃つのもありと思います。またオークス前哨戦のフローラSで好走する馬も多いので、やはり東京芝コース向きのタイプを狙うべきと思います。

 ステップの傾向は、以前は菜の花賞好走馬(=中山芝1600m)の連続好走が多い傾向。特に菜の花賞を先行して好走した馬はこのレースと相性が良く(=04年2着クリスタルヴィオレ、06年1着コイウタ、07年1着イクスキューズなど、負けていても先行していて好走したのは06年2着アサヒライジングなど)。フェアリーS好走馬も同じように先行した馬が好走しているので(=10年1着アプリコットフィズ・3着テイラーバートン)、適性は向くと考えます。
 前走阪神JF上位好走馬も好走が多く、0.7秒差以内であれば好走可能で(=07年3着ハロースピード、08年3着ラルケット、09年2着ダノンベルベール、11年1着ホエ-ルキャプチャ・2着マイネイサベル、12年2着イチオクノホシなど)、軸にするには向いていると考えます。

 また同じコースで行われる東京新聞杯では、内枠が有利な傾向があるのだが、この時期の3歳重賞ということもあり、内枠でもまれるのが不利になるのか、馬番9番よりも外の馬の好走が多い傾向。

★予想★
クイーンCのポイントは、
①流れは、『中弛み』が基本で、上がり特化の瞬発力勝負になりやすい。
②東京芝GⅠ好走血統のサンデーサイレンス系が強い。
③前走中山芝1600mを先行して好走した馬。特にフェアリーSや菜の花賞を上がり上位で好走しているタイプ。
④前走阪神JF上位好走馬は崩れにくい。0.7秒差以内なら好走可能。
⑤3歳のキャリアの浅い時期でもあり、内枠でもまれるよりも外枠から差しての好走が多い。

◎フォーエバーモア・・・ネオユニヴァース×Pentelicus=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕
 前走阪神JF3着(=阪神芝1600m:0.0秒差)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(1-0-1-0)。阪神JFからのステップ馬は、上位好走だとこのレースでは崩れにくい傾向があり、出走馬中阪神JF最先着馬である本馬の能力を評価して、好走に期待する。上がり上位で好走出来る馬でもあり、先行力もある崩れにくい馬と考えて期待する。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)、本馬も新馬戦で33秒7の末脚を繰り出したこともあり、かつ上がり上位で好走している馬で、重賞好走も可能なタイプ。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父Pentelicusはミスプロ系で、近親にアンブライドルドがいる。血統構成は似るものの、アンブライドルドほどの底力や距離の融通性はなく、産駒は良くて中堅上位級のマイラー。仕上がり早く、ファピアノ系だけに少しは成長力もある。芝、ダート関係なく走るが、信頼性からいえばダート向き。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

○マジックタイム・・・ハーツクライ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-e〕
 前走阪神JF6着(=阪神芝1600m:0.4秒差)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-0-1)。フォーエバーモア同様、阪神JF出走馬であり、0.5秒差以内で好走している上位好走馬。直線の長い新潟芝コースで上がり33秒台での好走もあり、末脚勝負に向いた馬と考えて好走に期待して評価する。血統的には距離が延びての好走が期待できる馬なので、オークスやフローラS向きの馬と考えて、適性嵌ると考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
 No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

▲カノーロ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔8-f〕
 前走新馬戦1着(=東京芝1600m)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(1-0-0-0)。前走新馬戦では上がり1位の34秒1で好走していて、東京芝1600m経験馬。祖母エアグルーヴにて、桜花賞以後距離が延びてからの好走が多い一族だが、オークス向きの馬と考えると適性は合うと考える。今回約3ヶ月の休み明けとなる分、やや割り引いて評価。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△デルフィーノ・・・ハーツクライ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔12-c〕
 前走500万条件戦若竹賞3着(=中山芝1800m:0.2秒差)。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は初。全2走とも上がり1位で好走している馬で、東京芝コースは芝2000mで好走している馬。中距離経験がある点と、末脚勝負に向く馬として適性は合うと考えて、好走に期待して評価する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔12〕の牝系は、早い時期から走る馬もいるが、3歳秋から古馬にかけて本格化する馬が多い牝系。また高齢でも衰えが少なくタフな馬が多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。


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クイーンC2014回顧
クイーンC 阪神JF上位好走馬は信頼性高し。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:フォーエバーモア
次走狙い:マジックタイム


2014年 タイム 1’35”7 (稍重) 1FAve=11.96 3FAve=35.89

ラップ
①12.5-②11.5-③12.0-④12.5-⑤12.5-⑥11.3-⑦11.5-⑧11.9
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-0.5 ③±0 ④+0.5 ⑤+0.5 ⑥-0.7 ⑦-0.5 ⑧-0.1
テン36.0-中盤25.0(3F換算37.50)-上がり34.7 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着フォーエバーモア・・・ネオユニヴァース×Pentelicus=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕 2-2
2着マジックタイム・・・ハーツクライ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-e〕 9-9
3着ニシノアカツキ・・・オペラハウス×アグネスタキオン=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔16-a〕 11-11

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着フォーエバーモアは、前走阪神JF3着(=阪神芝1600m:0.0秒差)からの好走。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(1-0-1-0)でした。阪神JFからのステップ馬は、上位好走だとこのレースでは崩れにくい傾向があり、出走馬中阪神JF最先着馬である本馬の能力を評価し、また上がり上位で好走出来る馬でもあり、先行力もある崩れにくい馬と考えて期待して、結果1着好走。やはり阪神JF上位好走馬は軸としての信頼性は高く(=過去5年をみても阪神JFで0.5秒差以内で好走していた馬の好走が多く、09年2着ダノンベルベール、11年1着ホエールキャプチャ・2着マイネイサベル、12年2着イチオクノホシなどが好走)、阪神JF上位好走馬は素直に信頼して評価したい。本馬の好走から、阪神JF1着馬レッドリヴェール・2着馬ハープスターの評価も必然的に上がるし、やはり13年阪神JFは世代間でレベルの高いレースだったと考える。今回は上がり34秒6で何とか後続を凌いだ感じではあるが、きちんと正攻法で好走した事実からも本馬の能力を評価し、また今後の成長に期待して好走にも期待します。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)、本馬も新馬戦で33秒7の末脚を繰り出したこともあり、かつ上がり上位で好走している馬で、重賞好走も可能なタイプ。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父Pentelicusはミスプロ系で、近親にアンブライドルドがいる。血統構成は似るものの、アンブライドルドほどの底力や距離の融通性はなく、産駒は良くて中堅上位級のマイラー。仕上がり早く、ファピアノ系だけに少しは成長力もある。芝、ダート関係なく走るが、信頼性からいえばダート向き。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

2着マジックタイムは、前走阪神JF6着(=阪神芝1600m:0.4秒差)からの好走。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-0-1)でした。フォーエバーモア同様、阪神JF出走馬であり、0.5秒差以内で好走している上位好走馬でした。直線の長い新潟芝コースで上がり33秒台での好走もあり、末脚勝負に向いた馬と考えて好走に期待して評価し、結果2着好走。血統的には距離が延びての好走が期待できる馬なので、桜花賞というよりはオークスやフローラS向きの馬と考えて、今後の成長と好走に期待します。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
 No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

3着ニシノアカツキは、前走フェアリーS2着(=中山芝1600m:0.0秒差)からの好走。東京芝コースは(0-0-0-2)、芝1600m戦は(1-1-1-1)でした。阪神JF上位好走馬以外にも好走が多いのが、フェアリーS上位好走馬であり、本馬も前走デアリーS2着好走馬で侮ってはいけない馬でした。フェアリーSの回顧で書いたが、上がり特化のレースには向かないが、フローラSには向きそうな馬と評価していたのに、今回軽視してしまった点は反省したい。今回は稍重の馬場ということでもスタミナも問われ、上がり33秒台の勝負にならなかったことが本馬にとってはプラス要因だったと考える。その上で、やはりフローラSに向きそうなスタミナを有した馬であり、そのため今回適性を活かせたと考える。またNo.〔16〕の牝系であるため、叩き良化型の特性も有しているし、次走馬場が悪化していたりフラワーCなら好走も可能と思うので侮ってはいけないと考えます。本質的には桜花賞以後に期待したいと思います。
 オペラハウス産駒はサドラーズウェルズ系で、タフなスタミナ勝負に強い欧州型の底力血統。不良馬場など道悪にもめっぽう強い。好走が多いのは芝2000mで、ステイヤー血統とはいえ瞬発力が売りではないため、スローの芝2400mよりもペースの緩まない芝2000mの方が持ち味を活かせる。また福島・函館・中山コースなど直線の短い小回りコースなら、自ら積極的に動いて勝負ができるため好走が多い。コーナー4つならなお良い。底力を要する息の入らない流れや、タフな馬場ほど好走が多くなる傾向もある。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

クイーンCのポイントは、
①流れは、『中弛み』が基本で、上がり特化の瞬発力勝負になりやすい。
②東京芝GⅠ好走血統のサンデーサイレンス系が強い。
③前走中山芝1600mを先行して好走した馬。特にフェアリーSや菜の花賞を上がり上位で好走しているタイプ。
④前走阪神JF上位好走馬は崩れにくい。0.5秒差以内なら好走の可能性が高く、軸に向いている。
⑤3歳のキャリアの浅い時期でもあり、内枠でもまれるよりも外枠から差しての好走が多い。
⑥No.〔11〕〔16〕の牝系の好走が多い。


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